公開日:2022-11-19 更新日:2024-07-04
設計事務所にリノベーションを頼むメリット・デメリット
リノベーションと言えばリフォーム店や工務店に頼むのが一般的なイメージですが、設計事務所や建築家に相談するのも一つの選択肢。
設計事務所ならおしゃれなデザインを作れそうですが、一般的なリノベーションと比べてハードルが高い印象がありますよね。
今回は、設計事務所にリノベーションを頼んだ際の流れやメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
・設計事務所リノベーションが向いている人、向いていない人の特徴も解説します。
目次
■設計事務所リノベーションとは?
建物の設計を生業とする建築家が所属する法人組織を設計事務所と呼びます。
少数精鋭の「アトリエ系設計事務所」、大規模建築物を設計することが多い「組織設計事務所」などの種類があります。
建築家の人数や引き受ける建物の種類はさまざまですが、一般住宅のリノベーションにも対応してくれる設計事務所も少なくありません。
一般的なリフォーム店や工務店と違い、設計事務所は直接建物を施工しないのも大きな特徴です。
設計事務所はリノベーションのプラン作りだけを担当し、実際の施工は別の工務店やリフォーム店が行います。
- ①設計事務所を探して設計契約を結ぶ
- ②リノベーションプランを相談して決める
- ③予算内で実現できる施工会社を探す
- ④施工契約~着工
- ⑤施工監理
- ⑥完成
着工後はプラン通り工事が進んでいるかチェックする「監理」も設計事務所が担当します。
2つの視点で工事を進められる安心感はメリットですが、会社が2つに分かれるので一般的なリノベーションより手間や時間はかかる傾向があります。
■設計事務所にリノベーションを頼むメリット
・デザイン力が期待できる
設計事務所の建築家は建物の設計だけで生計を立てているため、高いデザイン力が期待できるのが大きなメリット。
もちろんリフォーム店や工務店にもデザイン力の高いデザイナーはいますが、設計事務所の方がデザインに特化していることが多いです。
設計業務に特化していることで、間取りやデザインの引き出しの多さも期待できます。
モダン・ナチュラル・海外風など特定のテイストに特化している設計事務所もあり、一つのテーマを掘り下げた住まいづくりをしやすいのも特徴です。
・自由度が高い
施工と切り離してリノベプランに取り組める設計事務所は、間取りやデザインの自由度が高くなる傾向もあります。
大手のリノベーション会社では、基本プランが決まっていて建材や設備を選ぶケースが多いです。
設計事務所は基本的に完全自由設計のオーダープランとなるため、細かいこだわりを反映することができます。
■設計事務所にリノベーションを頼むデメリット
・設計料が高め
一般的なリフォーム店や工務店でもリノベーションの設計料はかかりますが、設計事務所は少し設計料が高めな傾向があります。
リノベーション総工費の10~15%が設計料の目安と言われています。仮に1000万円のリノベーションだと100~150万円の設計料が別途かかるということですね。
リフォーム店や工務店の設計料はもう少し安いケースが多いので、数十万円から100万円近くの差額になることも。
同じ予算だと工事にかけられるお金が少なくなるので、設備や建材のグレードなどガマンする部分が出てくる可能性もあります。
・リノベーション費用も高額になりやすい
設計事務所リノベーションは細部までこだわりやすい反面、要望を盛り込んでいくと工事費用も高額になる傾向があります。
コストとデザインを両立させるテクニックもたくさんありますが、おしゃれを追求するとお金がかかるのはどうしても避けられません。
設計事務所でもコストを抑えたリノベーションプランを考えることは可能ですが、ガマンする部分が多いとデザイン面のメリットが無くなってしまいます。
・契約しなくてもお金がかかる
設計事務所は工事で収益を得られないため、仮にリノベーションを契約・発注しなくても設計料が発生するのも注意すべきデメリット。
例えば工務店と設計事務所で相見積もりをした場合、設計事務所はプランを作った時点でお金の支払いが発生するという事です。
プランをつくるだけでそこそこの費用が掛かるため、契約・発注を前提に相談する必要がありハードルが高いです。
設計変更に追加費用が掛かるケースなどもあるので、設計契約を結ぶ前にしっかり確認しておくべきでしょう。
また複数の設計事務所に相見積もりを取るのも難しいため、要望に対してプラン内容や設計料が適正かどうか判断するのも難しいでしょう。
・相談先の選定が大変
前述したように設計事務所はさまざまなタイプがあり、相談先や担当者の見極めと選定にもなかなかの労力がかかります。
まず住宅リノベーションが得意な設計事務所を調べる必要があります。
リノベーションは既存建物を壊して作り直すため新築より難易度が高く、実際の経験がないと設計するのが難しいためです。
さらに得意な家づくりコンセプトやデザインもチェックして、リノベーションの目的や好みに合っている設計事務所を選ぶ必要もあります。
これらの情報をホームページだけで集めるのは難しいため、実際に設計事務所を訪れて話を聞かなければいけません。
予算や希望にマッチする設計事務所を見つけるまでには、ある程度の時間と労力を掛ける必要があるでしょう。
・デザインと住みやすさのバランス
設計事務所はデザインの自由度が高くこだわりやすい分、住みにくい家になってしまう可能性について注意が必要です。
「デザイナーズハウスは住みにくい」と言われることが多いように、デザインに特化しすぎると快適性や効率が犠牲になってしまうこともあります。
また建築家にとって施工事例は作品集の一部となる側面もあり、次の集客のためにとがったデザインで暮らしにくくなると言われることも・・・。
「作品」ではなく実際に生活を送る場として、暮らしやすさにもしっかり配慮してくれる設計事務所を見極める必要があるのです。
・時間がかかる
一般的なリノベーションでもある程度の時間がかかりますが、設計事務所に頼む場合はさらに時間が必要になる点もデメリットと言えます。
前述したように設計事務所選びにも時間がかかりますし、プランの自由度が高い分間取りやデザイン決めも長くなる傾向があります。
また設計と施工が別になるため、プランが決まった後の施工会社探しや契約手続きなどもありさらに時間がかかるでしょう。
掛かる時間は一概に言えませんが、リフォーム店や工務店より余裕を持ったスケジュールを組む必要はありそうです。
■設計事務所リノベーションはどんな人に向いてる?
最後に、設計事務所リノベーションが向いている方の条件をまとめておきましょう。
- オリジナリティの高い家を作りたい
- 時間と予算に余裕がある
- 明確なデザインイメージがある
- 指名したい好きな建築家が居る
デザインやライフスタイルのこだわりがあり、ある程度時間と予算を掛けられる方は設計事務所リノベが向いているかもしれません。
指名したい建築家や実現したいデザインが明確に見えている方も、設計事務でリノベーションするメリットがありそうです。
逆に言えば、デザインとコストのバランスを取りながらリノベーションしたい方は、リフォーム店や工務店も検討してみたほうが良いでしょう。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、相談先を検討してみてください。
■デザイン・コストのバランスなら◎リノベ専門店
設計事務所のようなデザイン性と実現しやすい価格帯のバランスを考えるなら、地域密着のリノベ専門店という選択肢があります。
専門店はフルリノベーションに特化しているのでクリエイティブなデザインの施工実績が多く、設計事務所に負けないおしゃれな住まいを作るノウハウをたくさん持っています。
設計⇒施工まで一社のワンストップ体制なら、設計事務所より設計費用や諸経費を抑えられるのも大きなメリット♪
リノベーション費用を住宅ローンに組み込んだ資金計画も立てられます。
私たちSHUKEN Reも、東京・神奈川・千葉の首都圏を中心におしゃれなリノベーションのお手伝いをする専門店です。
自社工場・職人による高品質な施工、デザイン専門スタッフによるプランニングで、理想の住まいづくりをしっかりサポートします。
首都圏ならではの家づくりノウハウや、物件探しもサポートできますので、リノベーションのどんなご相談にもお応えできます。
デザイナーズハウスのようなリノベーション施工事例もたくさん掲載していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください♪
ご自宅はもちろん、これから購入する中古住宅、ご実家など、どんなお住まいのご相談もお気軽にどうぞ。