公開日:2022-11-16 更新日:2024-07-04
リノベーションにかかる金額は?相場やポイントを紹介
いざ、ご自宅のリノベーションを検討し始める際に、最も気になるのが「金額」ですよね。
「一体いくら必要なの?」と思いインターネットを見てみても、色々な情報が入り乱れているため、結局どのくらいの費用を準備すればいいか分からない方も多いでしょう。
そこで、今回は多くの人がリノベーションにかける金額の相場や、築年数と費用の関係、部位別の工事金額目安を紹介します。
これからリノベーション計画を始める方は、是非参考にしてください。
・部位によってリノベーションの金額には幅があるため、優先順位をつけながら工事範囲やグレードを検討することが大切です。
・SHUKEN Reでは、築30年を超える戸建住宅・マンションのフルリノベーションも数多く手掛けています。
目次
■ 多くの人はリノベーションにどのくらいの費用をかける?築年数との関係は?
リノベーション工事の金額について考える前に、まず「一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会」が定期的に行っている「住宅リフォームに関する消費者(検討者・実施者)実態調査」をチェックしておきましょう。
2022年1月に発表された最新のアンケート調査によると、戸建て住宅・マンション共に、リフォームにかけた費用の平均は300万円台という結果が出ています。
(参考資料:2021年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査 結果報告書」)
思ったよりも平均金額が低いと感じる方もいるかもしれませんが、このアンケート対象は、設備機器の取り替えや、壁紙のやりかえのみなど簡単な内装工事、つまり部分的なリフォーム工事が大半です。
そのため、全面的なリフォームや性能やデザイン性を上げるリノベーションとは、似て非なる工事内容ということです。トイレやキッチン、浴室などの部分リフォームの費用として捉えておきましょう。
国土交通省が、工務店・リフォーム会社・量販店等約40社に対して行ったアンケート調査による資料によると、全体的なリフォーム(リノベーション等)をした場合の相場は、500万円〜2500万円となっており、家の規模やグレードによってかなり金額が変動します。
(参考資料:国土交通省|リフォームの内容と価格について)
では、多くの人は何をきっかけにリノベーション工事に踏み切るのでしょうか?
先ほど紹介した2021年度 住宅リフォームに関する 消費者(検討者・実施者)実態調査 結果報告書によると、40%以上の人が以下の理由を挙げています。
- ●壁、床、天井、屋根など住宅の構造部分が古くなった又は壊れたから
- ●設備や機器が古くなった又は壊れたから
築年数別に見てみると、築10年〜15年程度の住宅では、「特定の目的やスペースの不足」や「収納の不足」、「間取りやデザインが不満」、「居住人数の変化・子の成長に伴い手狭となった」などの回答割合が多い傾向が強く、築30年以上の場合は表層的な不具合に加え、構造部や電気配線・設備配管などの劣化をきっかけとしている人が多いということも分かっています。
つまり、リノベーションを検討する際には、築年数に応じた工事内容とそれに見合う予算組みが必要となるということです。
築30年を超えた住宅においては、いくつかの空間をまとめてリノベーションをする場合、500万円〜、家全体を包括的にリノベーションする場合は1000万円〜程度を想定しましょう。
古い住宅ほど連続的に不具合が起こる可能性が高いため、ある程度工事をまとめて行い、費用を圧縮することも可能です。
ちなみに、私たち“SHUKEN Re”がご用意しているスタンダードプランとハイグレードプランでは、下記のような相場になります。
㎡・坪単価: 16.25万円/㎡・54万円/坪
㎡・坪単価: 20万円/㎡・66万円/坪
戸建住宅とマンション、築年数によっては多少費用が変動しますが、こちらを参考に費用を想定しておきましょう。
■ 部位別の相場はどのくらい?戸建・マンションそれぞれの場合は?
では、具体的にはそれぞれの工事にどのくらいの金額を想定しておけば良いのでしょうか?
ここでは、戸建住宅・マンション・両方に共通する工事の3種類について、費用の相場を紹介します。
※下記金額は、国土交通省が、工務店・リフォーム会社・量販店等約40社に対して行ったアンケート調査による資料であるため、物価や床面積、築年数によって上下する場合があります。(参考資料:国土交通省|リフォームの内容と価格について)
【戸建住宅】
●防蟻工事(シロアリ駆除) 15〜30万円
●太陽熱温水システムの導入 20〜80万円
●外壁の再塗装 50〜150万円
●耐震補強工事 100〜200万円
●玄関の改装 20〜150万円
●ウッドデッキの新設 10〜80万円
●高効率給湯システムの設置 55〜100万円
●システムバスの交換 60〜150万円
●オール電化への改修 100〜200万円
●スレート瓦上への金属屋根重ね葺き 90〜250万円
●太陽光発電システムの導入 200〜300万円
●躯体以外の部分の全面リノベーション 500〜2500万円
●二世帯住宅化 800〜2500万円
【マンション】
●システムバスの交換 50〜100万円
●フルスケルトンリフォーム 500〜2500万円
【戸建住宅・マンション共通】
●洗面化粧台の交換 20〜50万円
●トイレ全体の改装(タンク式) 20〜100万円
●2室を1室にまとめる 50〜80万円
●床暖房の新設 50〜150万円
●和室から洋室へのバリアフリー工事 70〜300万円
●ダイニングの改修 100〜200万円
●リビングの改修 200〜400万円
●壁付けキッチンからアイランドキッチンへのやりかえ 300〜450万円
●天然素材を用いた室内全体の内装工事(珪藻土など) 300〜1000万円
ちなみに、これらの工事を複数同時施工する場合は、施工費が圧縮できる場合がほとんどです。
ですから、予算に応じてある程度まとめてリノベーションに踏み切ることも、金額を抑えるポイントと言えるでしょう。
■ 予算組みのポイントは?
リノベーションをする時に、要望を出し始めるとキリがありません。
だからこそ、予算を組む際のポイントがあります。
工事費用を想定する際には、以下のポイントについて考えましょう。
ポイント①短期的or長期的どちらのメリットを優先させるか
まず、リノベーション工事には「フルスケルトンリノベーション」「内装(表層)リノベーション」「部分リノベーション」の主に3段階があります。
構造躯体以外を全て解体してやりかえる「フルスケルトンリノベーション」は、高額であるものの、新築同様もしくはそれ以上の性能になるため、長期的にその住宅を使い続けたい場合におすすめです。
一方、「内装(表層)リノベーション」や「部分リノベーション」は、一時的にリノベーション費用を抑えられる一方で、将来的にその下に潜んでいる配線や配管、床組などをやりかえなくてはいけない可能性があります。
短期的な視点ではお得ですが、長期的には二度手間・三度手間になることも予想されます。
ですから、まずはその住宅にあとどのくらい住み続けたいのかや、将来生活スタイルの変化に伴い、またリノベーションする必要があるのかなど、短期的or長期的な計画かどうかを検討しましょう。
ポイント②“今やるべき工事”かどうか優先順位をつける
リノベーション工事は大きく分けて、「やりたい工事」と「やるべき工事」があります。
予算に上限がある場合は、やりたい工事をリストアップした上で、本当に今やるべきなのかどうかをもう一度再検討してみましょう。
工事に優先順位をつけることで、予算組みがグンとしやすくなります。
ポイント③一緒にやった方が得かどうか
基本的に、工事単価はその数量が増えれば増えるほど安くなるのが一般的です。
例えば、一部屋の壁紙を張り替える場合と、家全体の壁紙張り替えをする場合では、㎡単価が変わります。
ですからリノベーションをする場合は、その対象となる箇所だけで予算組みをしてから、「他も一緒にやるとお得なのかどうか」を施工会社に確認しましょう。
近々他の場所のリノベーションを検討している場合はなおさらです。
ポイント④部位によってグレードを検討する
キッチン・浴室などの設備機器、フローリングなど、目に見える機器や建材のほとんどにはグレードがあります。
確かにグレードが高いものほどおしゃれですし、便利になるでしょう。
しかし、一概に全てをハイグレードにすればいいとは言い切れません。
例えば、来客スペースにはハイグレードなものを使い、収納空間など家族しか出入りしない場所や、たまにしか使わない空間はグレードを敢えて落とすことで、予算にフィックスさせられます。
大事なのは、メリハリをつけること。
予算に合わせた仕様を提案してくれる会社を選びましょう。
ポイント⑤補助金は使えるかどうか
耐震工事や省エネ工事などには、補助金が使えるかどうかの確認も必要です。
特に近年は国がリノベーション(リフォーム)を強く推進していることもあり、住宅改修に関わる補助事業が多数あります。
ただし、工事時期や工事規模、仕様などが細かく決められているため、必ず施工会社などに事前確認しましょう。
■ 【工事金額付き】マンションフルリノベーション実例紹介
私たち“SHUKEN Re”では、戸建・マンション問わず様々なフルリノベーションを手掛けてきました。
その中でも、東京・千葉・神奈川を中心に数多くのマンションリノベーションについて実績があります。
そこで、ここではマンションについて築年数・広さ・工事金額に着目して、いくつかの事例を紹介します。
是非、リノベーション工事金額の参考にしてください。
CASE① ファミリータイプ・築20年台・70㎡台
築年数 | 22年 |
広さ | 75㎡ |
工事金額 | 約1300万円 |
こちらは、とことん家事負担を軽減することを意識した事例です。
家事動線を短くしたり、汚れのつきにくい素材を取り入れたりと、家全体を常にきれいに保てる工夫を施しました。
また、他社ではNGと言われた「窓のある浴室」も、当社の設計力・施工力で実現。
高級感のある折り上げ天井や格子を各所に取り入れ、まるでホテルのようなラグジュアリーな空間に仕上げました。
将来を見据えて、介護を想定した間取りもポイントです。
事例の詳細はこちらから:CASE140「ホテルライク×家事ラク」
CASE② 単身タイプ・築30年台・50㎡台
築年数 | 38年 |
広さ | 57㎡ |
工事金額 | 約800万円 |
こちらは、無垢材や塗装壁など、内装にこだわり抜いた事例です。
個室をWICやシューズインクローゼットにして収納力をアップしたり、明かり取りの室内窓を設けたりなど、機能性やデザインを重視しました。
一方で、既存のキッチンや建具を再利用したり、内装材のグレードにメリハリをつけて、予算に合わせた点もポイントです。
このように、内装や設備に“緩急”をつけることが、予算内で満足できるリノベーションをするカギと言えるでしょう。
事例の詳細はこちらから:CASE139「最高のひとり暮らし」
CASE③ ファミリータイプ・築30年台・90㎡台
築年数 | 36年 |
床面積 | 96㎡ |
工事金額 | 約1500万円 |
こちらは、マンションなのにロフト付きという珍しい物件をリノベーションした事例です。
大きな間取り変更はしていませんが、元々ハシゴで上り下りしていたロフトには階段を付けてグルニエに。
使いやすい無駄のないスペースに生まれ変わりました。
無垢材や塗装壁など、内装にこだわり抜いた事例です。
パントリー収納を作ったり、猫ちゃんがくつろげる場所を設けたりなど、細部にまでお客様のご要望を詰め込みました。
事例の詳細はこちらから:CASE138「ビールが美味しい大空間」
CASE ④ 単身タイプ・築40年台・40㎡台
築年数 | 47年 |
床面積 | 40㎡ |
工事金額 | 約850万円 |
在宅ワークができてご友人ともホームパーティが楽しめる間取りの事例です。
「全てが好み通り」になることを徹底して、天井高や寝室・収納サイズにもこだわり抜きました。
リビングの床材には無垢材の質感が残る突板フローリングを採用。
部屋の中心にキッチンを配置したことで、楽しく会話しながら友人たちと料理が楽しめます。
床面積の小さい物件だからこそ、とことん間取りやデザインにこだわってみるのもおすすめです。
■ 物件探しから設計施工まで丸ごと任せられる“ワンストップリノベ”
これから中古物件を購入し、思い通りにリノベーションしたいと考えている方にとって、物件購入資金からリノベーション資金までのトータルでかかる費用が重要になるでしょう。
しかし、それぞれを分けて考えると総予算が見えづらく、結局リノベーション内容を妥協しなくてはならないケースも少なくありません。
そこでおすすめなのが、SHUKEN Reの“ワンストップリノベ”。
不動産業者としての知識を活かした物件探しのサポートから、ローン相談、設計、施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただきます。
リノベーションを視野に入れて物件探しができる他にも、トータルの予算が見えやすく、打ち合わせもまとめて行えます。
これからマイホーム計画を始める方は、ぜひ一度ご相談ください。
■まとめ:予算に合わせたプランニングが大切です
リノベーションは、要望、現在の状態によって金額が大きく変わりますが、まずはやりたい工事をリストアップして予算組みをしてみましょう。
その際に工事に優先順位をつけたり、施工範囲を再検討してみると、長期的に考えるとお得になることもあります。
また、設備や内装のグレードを空間ごとに分けることで、予算に合わせて理想を実現化できるかもしれません。
リノベーションにはまとまった費用がかかりますが、快適な暮らしの実現に向けて、ぜひ前向きに捉えてみてください。
私たちSHUKEN Reの施工事例では、戸建・マンション問わず築年数の古い物件でもきれいに蘇った事例を多数ご覧いただけます。
東京・神奈川・千葉エリアで素敵な家づくりを目指すなら、リノベーション専門店のSHUKEN Reにご相談ください。
お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドプランで、もっと素敵に暮らしやすいマイホームづくりをお手伝いします。
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