公開日:2022-10-26 更新日:2024-07-04
マンションリノベーションすると売れないと言われる理由と対策
「マンションはリノベーションすると売れない」と言われることが多いですが、転勤など将来売却の可能性を考えると困りますよね。
リノベーションマンションが売れないと言われる理由はいくつかありますが、事前に知っておけば十分対策は可能です。
これから中古マンションを購入してリノベーションする方は、今回紹介するポイントを押さえて計画を立ててみてください。
・マンションリノベーションで売れなくなると言われる原因は主にプラン・物件の2種類考えられます。
・売却も見据えたマンション選び・リノベーションプランの考え方を覚えましょう。
■マンションリノベーションすると売れないと言われる理由
・デザインや間取りがとがっている
リノベーションはデザイン・間取りを自分好みにオーダーできるため、万人受けせず売れなくなると言われることが多いです。
確かに海外マンション風の内装デザインは、和風が好きな方には選ばれないかもしれません。
流行のデザインを採り入れすぎると、年数が経ったとき古く見えるので売れにくくなるケースも考えられます。
また4人家族にジャストな間取りも、2~3人家族にはマッチしにくいでしょう。
例えるならオーダースーツのようなもので、体にピッタリ合わせて作るため他の人は着られなくなってしまうということですね。
ただし、特定の家族構成やライフスタイルに特化することで、近隣の競合中古マンションと差別化できるというメリットもあります。
詳しくは後述しますが、間取りに可変性を持たせることで幅広い家族構成や好みにマッチさせる工夫も可能です。
・そもそも物件の資産価値が低い
リノベーションのベースとなる中古マンション自体の資産価値が低いと、売却が難しくなるケースが多いです。
- 立地が悪い
- 人気のないエリア
- 築年数が古すぎる
- エレベーターなど共有部分が汚い
- 積立修繕費が高い
- 駐車場が無く不便
このケースはそもそも売れにくいマンションを選んでいることが原因なので、リノベーション自体は関係ありません。
中古マンションはお手頃な価格で購入しやすい反面、資産価値が低いため売却しにくくなるのです。
築年数が古すぎると大規模修繕や建て替えなどの時期を迎え、積立修繕費や管理費が高いなどのデメリットが発生します。
買ったときはちょうど良い築年数でも、10~20年暮らしてから売却するときは古くなりすぎてしまうケースも多いでしょう。
また公共交通機関のアクセスが悪かったり、駐車場が無かったり利便性が低いマンションも敬遠される傾向があります。
■売却も見据えたリノベーション対策
転勤や移住などで将来売却する可能性がある方は、リノベーションの際に次のポイントを心がけましょう。
・シンプルなデザインにする
内装をシンプルに仕上げておけば、デザインが売却しにくい原因にはならないはずです。
シンプルモダン、ナチュラルモダンなど万人受けするデザインでも、トータルコーディネートすれば十分おしゃれにリノベーションできます。
ベースをシンプルにしておいて、簡単に撤去できるちょい足しアクセントで彩るのも一つのアイデア。
ベースがシンプルなら流行の影響を受けにくいので、数年暮らしてから売却するときに古く見えないのも大きなメリットです♪
シンプルでおしゃれなリノベーション事例はこちらのコラムも参考にしてみてください。
・間取りに可変性を持たせる
間取り変更を含むマンションリノベーションを実施する場合は、ライフスタイルに合わせた可変性を持たせてみましょう。
例えば上のようなリビング間仕切りは、オープン・クローズで使い方を変えられるので多くの家族にマッチしやすいです。
寝室・客間・書斎・家事スペースなど、多目的に使える畳の和室も可変性の高い間取りアイデアの一つ。
和室も上手にアレンジすればおしゃれなアクセントになり、デザイン面でも優秀です。
寝室は最小限にして広いリビングダイニングを作るのもおすすめのアイデアです。
リビング中心のライフスタイルなら広い世代にマッチしますし、家具レイアウトの自由度も高くなります。
主役であるリビングが広いと内見のときの印象が良くなるため、売却確率が高くなるかもしれません。
・資産価値が下がりにくい中古マンションを選ぶ
マンションは築年数とともに資産価値が減っていくものですが、なるべく下がりにくい物件を選ぶのも将来の売却対策になります。
- 駅が近い
- 公共施設やショッピングモールが近い
- 幼稚園・学校が充実している
- 再開発の予定があるエリア
- 住みたい街ランキングの常連
- 新耐震基準に対応している
- 高層階で眺望が良い
- 角部屋で日当たりが良い
上記のような好条件の中古マンションは、資産価値が下がりにくく人気なので将来売却しやすいケースが多いです。
購入価格とのバランスが重要ですが、なるべく価値が下がりにくい物件を選んでリノベーションしましょう。
■売却以外の運用も考えてみよう
万が一マンションの売却が難しいときは、他の運用方法を検討してみることも大切です。
状況によっては、売却するより良い方法が見つかるかも知れません。
・賃貸に出す
絶対に売却資金が欲しい状況でなければ、リノベーション賃貸物件として運用するのも一つの選択肢です。
賃貸運用ならマンションの所有権を持ったまま家賃収入を得られて、将来また自分で暮らすことも可能になります。
ローン残債があっても家賃収入があれば相殺できる可能性もありますし、売れないまま諸経費だけを払い続ける事態も回避できます。
賃貸ニーズがあるエリアということが前提条件になりますが、一つの選択肢として検討してみる価値は大きいでしょう。
・高齢の両親や家族の住まいにする
高齢になり今までの家で暮らすのが難しくなった両親や親族に住んでもらうのも一つの選択肢です。
遠方で暮らす親が高齢になると、不便や心配事が増えてなかなか大変ですよね。
仮に今の家を手放しても、高齢だとアパートを借りるのが難しいケースも多いです。
リノベーションで暮らしやすくカスタムしたマンションなら、高齢の親御さんに住んでもらう場所にピッタリ。
バリアフリー面、セキュリティ面も戸建てより優れているので、古くなったご実家より安心感もあります。
・不動産会社に買い取ってもらう
マンションの売却益を次の住まいの購入資金に回したい場合は、一般的な仲介売却でなく不動産会社に買い取ってもらう方法もあります。
仲介売却は購入希望者を募って、実際に契約したい方が現れるまで現金化することができません。
しかし不動産会社に直接買い取ってもらう場合は、条件さえまとまればすぐにマンションを現金化することができます。
買取は仲介売却より価格が安くなるのがデメリットですが、売れずに持て余すよりはメリットが大きくなるケースも多いでしょう。
一つの選択肢として、メリット・デメリットを比較検討してみてください。
■まとめ
人生は何があるか分からないので、リノベーションしたマンションを売却するときのことも想定しておきましょう。
ベースとなる中古マンション選びやプラン作りのポイントを押さえれば、リノベーションしても特別売りにくくなることはありません。
他にも100件以上のリノベーション事例を掲載しているので、こちらもぜひ参考にどうぞ♪
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