公開日:2022-08-27 更新日:2024-07-04
失敗しない!ウォークインクローゼットのリフォーム|最適な広さ・位置・収納棚を紹介
洋服をすっきりと整理整頓したいなら、ウォークインクローゼットへのリフォームを検討してみましょう。
ウォークインクローゼットは収納の中に入っていけるため、クローゼットよりも洋服を探しやすく、中で着替えることもできて便利です。
ただし、家族構成や服の量、生活スタイルなどを考慮しないと、使いにくいウォークインクローゼットになるかもしれません。
今回は、適切なウォークインクローゼットの条件をお伝えしますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
・ウォークインクローゼットの適切な広さ・位置・収納棚について紹介します。
・自分の生活スタイルに合ったウォークインクローゼットを考えてみましょう。
・ウォークインクローゼットのデザインも参考にしてみてください。
目次
■適切なウォークインクローゼットの広さ
ウォークインクローゼットの広さは、家族構成や服の量に合わせて決めることが大切です。
服が入りきらず別の場所にしまうことになると、着替えが面倒になったり衣替えが必要になったりします。
2~5畳のウォークインクローゼット広さを確認しましょう。
約2畳のウォークインクローゼット
2畳のウォークインクローゼットは、次のような家庭におすすめでしょう。
- ・1人暮らし
- ・服の量が少ない2人暮らし
上の画像のように、コの字型にパイプを通すことで、収納量を多く確保することができます。
ただし、入れるスペースが少なくなるため、複数人が入ったりウォークインクローゼット内で着替えたりすることは難しいです。
服の少ない方の1人暮らしなら、L字型にハンガーパイプをつけて、残り1面には鏡を置いても良いでしょう。
広さにゆとりができるため、中で着替えを行うことも可能です。
約3畳のウォークインクローゼット
事例を見る:Case3「ナチュラル派はナラ無垢材をふんだんに!」
3畳のウォークインクローゼットは、次のような家庭におすすめです。
- ・服の多い2人暮らし
- ・3~4人暮らしで子供が小さな頃だけ家族全員分の服をしまいたい
2人暮らしに3畳のウォークインクローゼットなら、かなり余裕ができるため服が多くても安心です。
奥行きのある棚を付ければ、布団などの大物もまとめて収納できます。
3~4人暮らしの場合、子供が小~中学生の頃くらいまでなら全員の服をしまっておくこともできるでしょう。
ただし、子供の成長に合わせて服の量は増えますし、大人と同様のサイズに近づいてきます。
将来的に収納量が足りなくなる可能性があるため、子供部屋に個別でクローゼットを付けることをおすすめします。
約4畳のウォークインクローゼット
4畳のウォークインクローゼットがおすすめな家庭を紹介します。
- ・2人家族で納戸と兼用にしたい
- ・3~4人家族で全員分の服を収納したい
4畳は小さな子供部屋くらいのスペースがあります。
2人暮らしなら洋服はすっきり収納でき、納戸としても使える広さです。
上の画像のように、玄関の近くにウォークインクローゼットを作り、ゴルフバッグなどのアウトドア用品を置いてもいいでしょう。
また、3~4人用のファミリークローゼットとして使いたいなら、4畳以上のスペースがあると安心です。
細長い空間を作って壁面に長いパイプをつければ、子供が大きくなっても対応できるだけの収納量を確保できます。
約5畳以上のウォークインクローゼット
事例を見る:Case25「躯体現し+ステンレスキッチン=ザッツハード!」
約5畳のウォークインクローゼットがおすすめな家庭を紹介します。
- ・4~5人家族のファミリークローゼット
- ・納戸とファミリークローゼットを兼用したい
- ・ファミリークローゼット内でゆったり着替えがしたい
服や家族の人数が多いなら、思い切って5帖以上のウォークインクローゼットを作っても良いでしょう。
納戸との兼用やアイロンがけなどができる作業スペースを作ることもできる広さです。
中には、ウォークインクローゼットの閉塞的な空間を活かして、一角を書斎にする方もいます。
ただし、広いウォークインクローゼットを作ると他の空間が圧迫されるため、間取り全体のバランスを意識しましょう。
■使いやすいウォークインクローゼットの位置
ウォークインクローゼットを作るときは、家のどこに配置するかも重要です。
服が取りに行きやすい動線や洗濯がスムーズにできる動線を考えて、間取りづくりをしましょう。
廊下からアクセスできる
一般的に寝室にウォークインクローゼットを採用する例が多いです。
しかし、起きてすぐ着替える習慣がないなら、寝室に作っても意味がありません。
むしろ他の家族が寝ていると、寝室内のウォークインクローゼットは使いづらさを感じます。
共感できる方は、廊下からウォークインクローゼットへアクセスできる間取りがおすすめです。
時間帯を気にせず出入りできますし、他の空間とも近ければ家事効率もアップします。
寝室以外の場所からも出入りができる
朝起きてすぐ着替える方は、寝室にウォークインクローゼットを採用しても良いでしょう。
ただし、寝室以外からも入れるようにすることをおすすめします。
こちらの事例は、寝室と2階のホールからウォークインクローゼットに行ける間取りです。
寝室に入らずに洋服を取れるため、ファミリークローゼットにしても気兼ねなく使うことができます。
リビングに隣接している
リビングに隣接したウォークインクローゼットも使い勝手が良いです。
ただし、目立ちやすい位置に採用する場合は、ドアなどで目隠しすることをおすすめします。
こちらの事例は、LDK以外にも玄関・水回りなどもウォークインクローゼットに近づけました。
家の中心に配置すれば、どこからでもアクセスしやすいウォークインクローゼットになるでしょう。
洗面脱衣所やランドリールームに隣接している
動線を短くしたいなら、ウォークインクローゼットと洗面脱衣所・ランドリールームなどを隣接しましょう。
ウォークインクローゼットと洗面脱衣所が近ければ、身だしなみを整えた後の着替えが楽です。
また、ランドリールームと近ければ、干した洗濯物をすぐにしまうことができます。
こちらの事例では、ウォークインクローゼットと洗面脱衣所の間に、姿見を置いてフィッティングルームも作りました。
お出かけ前の準備を楽にできるように動線を意識した間取りです。
玄関の近く
玄関の近くに小さなウォークインクローゼットを作ることもおすすめです。
メインのクローゼットは別に作り、玄関のウォークインクローゼットには良く着る服やアウターなどを収納しましょう。
上の画像のように、シューズインクローゼットと兼用しても使い勝手が良いです。
■ウォークインクローゼットの収納の種類
ウォークインクローゼットの収納の種類について解説します。
ハンガーパイプをメインで使う
基本的には洋服をかけて収納したい場合は、ハンガーパイプだけつけたウォークインクローゼットをおすすめします。
パイプ上に枕棚がついているタイプを選べば、カバンや帽子などの小物も収納可能です。
ハンガーにかけたくない服は、後から収納ボックスを買い足して自分でカスタマイズすると良いでしょう。
パイプと一緒に可動棚や固定棚もつける
ハンガーパイプに加えて、可動棚・固定棚をつけたウォークインクローゼットを採用する人もいます。
可動棚があるとカバンなどの高さに合わせて、棚を調整することが可能です。
また、固定棚をつければ重さのある収納ボックスを乗せたり、布団を収納したりできます。
ウォークインクローゼットにしまいたいものを考えながら、適切な位置に棚を追加しましょう。
収納ユニットを作り込む
棚やパイプ、引き出しなどがセットになった収納ユニットを、そのままウォークインクローゼットにはめ込む方法もあります。
収納のレイアウトを自分で考えるのが苦手な方におすすめです。
こちらの事例ではパイプや網かご、ボトムスラックがついた収納ユニットを採用しました。
ユニット収納は、棚の高さなどを自由にを調整できるタイプが、使い勝手が良くおすすめです。
■ウォークインクローゼットの扉はあり?なし?
ウォークインクローゼットに扉は必要でしょうか。
それぞれのメリット・デメリットを考えます。
扉付きウォークインクローゼットのメリット・デメリット
扉付きのウォークインクローゼットのメリットです。
- ・ウォークインクローゼットの中を見られることがない
- ・気を遣わずにウォークインクローゼット内で着替えができる
- ・他の空間で発生した湿気やホコリが入りにくい
目隠しをできる点が最大のメリットでしょう。
対して、扉付きウォークインクローゼットのデメリットです。
- ・毎回開け閉めが面倒くさい
- ・圧迫感を感じることがある
- ・収納量が減ってしまうことがある
開け閉めが面倒で、結局開けっ放しにしている家庭もあります。
また、ドアがあることで、パイプや棚を付けられる場所が狭まる可能性もあるため注意が必要です。
扉なしウォークインクローゼットのメリット・デメリット
扉なしのウォークインクローゼットのメリットを紹介します。
- ・空間に開放感が出る
- ・両手がふさがっていても出入りできる
- ・費用の削減につながる
洗濯物を両手にたくさん持っていても、スムーズに出入りができます。
ドア1枚分にあたる数万円の費用削減が可能です。
扉なしのウォークインクローゼットのデメリットを紹介します。
- ・中の様子が丸見えになる
- ・子供やペットが自由に出入りしやすい
リビングや廊下などに隣接させる場合、ウォークインクローゼットの中が丸見えになってしまいます。
生活感を隠したい方には、扉なしのウォークインクローゼットはおすすめできません。
また、子供やペットに洋服をいたずらされる危険性もあるため、ベビーゲートをつけるなどの対策が必要です。
扉なしのクローゼットについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
扉なしでロールスクリーンやカーテンをつける選択肢もある
「扉あり・なし」両方のメリットを取り入れるなら、入り口にロールスクリーンやカーテンを付ける方法をおすすめします。
こちらの家は、ウォークインクローゼットにカーテンを付けた事例です。
LDKに隣接したオープンな空間ですが、カーテンでしっかりと目線を遮ることができます。
また、白のカーテンなら圧迫感もありません。
カーテンを開けると広々としたウォークインクローゼットがあります。
室内窓もつけて、LDKからの明るい光を取り込めるように工夫しました。
扉と比べて費用も抑えられるため、ぜひ検討してみてくださいね。
■使いやすいウォークインクローゼットを作るポイント
ウォークインクローゼットを作るときのポイントを紹介します。
①空間の広さよりも壁面積を確保する
ウォークインクローゼットは人が入れる空間よりも、収納できる壁面積を確保することをおすすめします。
同じ広さの空間でも、正方形と細長い形では後者の方が収納量を確保しやすいです。
こちらの家は、家の端に約4畳のウォークインクローゼットを作った間取り事例です。
事例を見る:Case34「【スッキリ取材物件!】フレンチナチュラルで良いとこ取り♡」
壁1面にパイプを取り付け、大容量の収納スペースを確保することができました。
間取りに合わせて細長い形状にしたため、他の空間への圧迫もありません。
畳コーナーつきの広々LDKなども採用した、ゆとりのある間取りが完成しました。
② 窓や換気扇を付けて湿気がこもらないような工夫を
事例を見る:Case16「オトナ夫婦は程好い距離感を楽しむ」
クローゼットは夏場に湿気が溜まりやすく、カビ発生につながることもあります。
可能であれば採風用の窓や換気扇を付けて、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。
窓の採用が難しいマンションなどの場合は、ウォークインクローゼット内にコンセントをつけて、除湿器を置くことをおすすめします。
③ウォークインクローゼット内に姿見があると楽
ウォークインクローゼットを作るときは、ついつい洋服の収納量に意識が向きがちです。
しかし、使い勝手を意識するならあえて棚のない壁を作り、姿見を置けるようにましょう。
ウォークインクローゼット内に鏡があれば、すぐにコーディネートをチェックできるため、洋服選びがスムーズに行えます。
④収納は作り込みすぎず後からカスタマイズ
ウォークインクローゼットの収納は作り込みすぎず、ハンガーパイプと最低限の棚だけを施工することをおすすめします。
なぜなら、一生同じ服を着るわけではないからです。
リフォームしたときに持っている服に合わせて収納を考えてしまうと、将来使いにくいウォークインクローゼットになってしまいます。
家族の成長に合わせて収納ボックスなどを自分で買い替え、ウォークインクローゼットをグレードアップさせていってくださいね。
■まとめ:使いやすいウォークインクローゼットを作ってスッキリ収納しよう!
ウォークインクローゼットはたくさんの洋服をしまえる贅沢な空間です。
クローゼットと比べてゆとりある収納ができ、扉の枚数なども削減できます。
ただし、自分の暮らしに合った大きさや位置を採用しないと、使い勝手が悪くなるかもしれません。
家族構成・服の量・着替えるタイミングなどを考えながら、最適なウォークインクローゼットを作ってくださいね。
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