公開日:2022-08-09 更新日:2024-07-04
中古住宅リノベーションと新築購入どちらを選ぶ?|気になる費用やメリット・デメリットを解説
住宅購入の選択肢として「戸建てやマンションの新築購入」、「中古物件の購入」あるいは「購入した中古物件をリフォーム・リノベーション」するといった方法があります。
住まい探しは、ご家族のライフスタイルや希望によって異なる、立地条件や間取り、予算に対応していく必要があります。
そこで今回は、憧れの「新築購入」と近年人気の「中古住宅リノベーション」それぞれのメリット・デメリットを比較して、よりご家族の目的が実現しやすい住まい探しのお手伝いをします。
気になる中古住宅リノベーションが人気の理由や実例もご紹介していますので、間取りデザインの参考になれば幸いです♪
・中古住宅リノベーションの基本的なお得ポイントを知ることができます。
・新築購入と中古住宅リノベーションのメリット・デメリットを見比べてみましょう。
・リノベーション向き中古住宅選びのポイントや費用、工事内容をチェックしてみましょう。
■中古住宅リノベーションの魅力
まず、人気高まる中古住宅リノベーションの特徴をご紹介しておきます。
新築だけじゃない、選択肢が増えることでよりご家族の理想に近い住まいが実現しやすくなります。
中古物件の購入を検討したことがない方でも、知ってお得な情報ですので、ぜひ目を通してみてください♪
・好みの内装や間取り変更も可能
建売の戸建て住宅や分譲マンションでは、多くが似たような間取り・内装で「自分らしさ」や「こだわり」が反映しづらいのが特徴です。
また、自由設計の注文住宅は間取りづくりの難しさや費用が高額になることから、断念している方も少なくないでしょう。
しかし「中古住宅リノベーション」は、間取り・内装へのこだわりを新築購入よりも低い価格で実現しやすいのが魅力です。
・安い購入費用が実現
新築戸建て・マンションよりも中古戸建・マンションの方が安い購入費用で済むのはもちろん、中古物件の築年数によってはリノベーション費用を加えても、新築住宅購入費よりも安くなるケースがあります。
戸建て・マンションの新築価格は、築15年までの間に大きく下落し、その後景気に応じてゆるやかに上下しながら一定の価格を保ち続ける傾向にあります。
そのため、築20年以上の中古物件を購入してリノベーションすることで、新築価格よりも約20~30%安い価格で好みの内装が手に入る可能性があります。
・希望のエリア・立地条件が叶う
希望するエリアや立地条件の範囲内で、新築物件だけを限定的に探すのは、なかなか大変なものです。
特に東京のように多くの人が集まるエリアでは、希望を満たす物件が見つからず、立地や建物を妥協せざるを得ないケースも出できます。
しかし「中古住宅リノベーション」の選択肢を追加することで、対象となる戸建てやマンションの範囲が増えます。
■新築購入と中古住宅リノベーション
続いて「新築購入」と「中古住宅リノベーション」のメリット・デメリットをそれぞれ見てみましょう。
・新築住宅購入のメリット
新築購入のメリットとして、
- 1.構造や建材が選べる
- 2.最新の設備が選べる
- 3.好きな間取りが選べる
- 4.購入時の税制優遇が利用できる
が挙げられます。
戸建ての注文住宅であれば、外観や外構のデザインまで好きに設計することができます。
・新築住宅購入のデメリット
新築購入のデメリットとしては、
- 1.中古住宅の購入費と比べて高額
- 2.入居までに時間がかかる
- 3.ゼロからの間取り設計が難しい
- 4.中古住宅よりも立地や敷地条件に妥協が必要
が挙げられます。
新築注文住宅の場合、外観や間取り設計をはじめプランが決まるまでの期間や施工日数はもちろん、高額な予算も必要になります。
また、人気エリアにおいては理想の立地環境や思い描く広さの敷地が見つかりにくい可能性も大いに考えられます。
・中古住宅リノベーションのメリット
中古住宅リノベーションのメリットは、
- 1.購入価格が新築よりも安いのでリノベーションしやすい
- 2.理想の立地環境・敷地条件の物件を選びやすい
- 3.予算内で理想の間取り・内装が実現しやすい
- 4.事前に利便性や暮らし方がある程度確認できる
です。
中古住宅と言っても、築浅の建物であれば劣化も少なく資産価値がまだ高いままの物件を新築購入よりも低い価格で購入して、自分好みにリノベーションすることが可能です。
中古住宅も視野に入れた物件探しに切り替えることで、理想の対象物件が増えるだけでなく、既にある生活を見て利便性やコミュニティ、暮らし環境を事前に知っておけるのは安心です。
・中古住宅リノベーションのデメリット
中古住宅リノベーションのデメリットは、
- 1.構造の老朽化・損傷を確認する必要がある
- 2.住宅設備の交換が必要
- 3.メンテナンス費用の確保
- 4.住宅ローンの審査が通りにくい
です。
築年数によっては、表面的なリフォーム・リノベーションだけでなく、基礎や柱、梁といった構造部分の大規模修繕が必要になる場合があります。
修繕が必要ない場合でも、新築よりも短い期間でメンテナンスが必要になるので、メンテナンス費用の貯蓄をしておくと安心です。
中古物件購入費+リノベーション費用に加え、修繕の可能性やメンテナンス頻度、交換すべき設備を確認した上で、総合的にコストや条件を照らし合わせて、どの選択肢がご家族にとってベストかを検討しましょう。
■リノベーション向き中古住宅選びのポイント
注文住宅リノベーションを選ぶ場合、どうやって理想の中古物件を選べばいいでしょうか?
ここでは、簡単にポイントだけ押さえておきましょう。
・2000年以降に申請された物件
戸建て住宅の場合、木造住宅の改正建築基準法(現行法)が施行された、2000年6月以降に建築確認申請された中古物件なら、「基本性能工事にかかる費用」が安く済むので、おすすめです。
・築20~30年の中古住宅
前にも触れましたが、日本の中古住宅は築15年までの間で資産価値が大幅に下落し、築20~30年以降に安定する傾向にあるので、購入価格を抑えるためには中古物件の築年数に注目するのがポイントです。
・構造がしっかりしている
築年数を確認すると同時に注目すべきなのが建物構造の違いです。
劣化部分の修繕や耐震補強工事を前提でリノベーションする場合にも欠かせない情報かつ、高いコストがかかる部分なので、事前によく確認しておく必要があります。
・構造の違いで間取りの自由度が変わる
構造の違いは、修繕・補強工事の規模だけでなく、間取り変更が可能な範囲にも影響します。
戸建ての場合、木造の柱と梁で構造が組まれた「軸組工法」と壁で建物を支える構造の「2×4工法」では、壁を取り払いやすい「軸組工法」の方がより間取り変更に向いています。
マンションの場合も同じで、鉄筋コンクリート造の「ラーメン構造」と「壁式構造」では、柱と梁で支える構造の「ラーメン構造」の方が間取り変更に制約が生じにくい特徴があります。
■リノベーション費用と工事内容の目安
事例を見る:Case106「Happy Family Home」
最後に「戸建て」「マンション」のリノベーション費用と工事内容の目安をご紹介します。
・戸建てのリノベーション費用
戸建てのリノベーション費用目安は、2LDK~3LDKの住宅で総額約600~3,000万円と、家の大きさはもちろん工事の規模や内容によって大幅に異なります。
・マンションのリノベーション費用
マンションのリノベーション費用目安は、2LDK~3LDKの広さで総額約500~1,000万円かかる傾向にあります。
戸建て住宅と同様に、工事の規模や内容によって必要な費用が異なるので、事前に工事の範囲や希望予算をよく相談しておくことが理想的です。
・必要な工事内容
キッチンや洗面・浴室、トイレといった水回り工事をはじめ、年数が古い住まいの場合は、劣化修繕や耐震補強工事、断熱工事が必要になることもあります。
・内装や間取りの変更
壁や間仕切りを取り払う、空間拡張や間取り変更を行う場合、
- ■ 補修を含む壁・間仕切りの撤去: 7~24万円/箇所
- ■ 壁・間仕切りの設置: 8~26万円/箇所
- ■ リビングの拡張: 40~90万円
- ■ 間取り変更: 20~400万円
が目安として必要になります。
また、内装デザインを変える場合には、
- ■ 壁紙の変更: 1~2千円/㎡
- ■ 床材の張り替え: 1~7万円/帖
を目安に検討しておくといいでしょう。
■まとめ:理想の住まいを中古住宅リノベで賢く叶える
マイホーム検討時に、近年人気の中古住宅リノベーションと憧れの新築戸建て購入で迷う方は多いのではないでしょうか。
どちらもそれぞれにメリット・デメリットがありますが、理想の立地環境や予算を見ながら、その条件下で希望が実現できるプランを選択するのがおすすめです。
ぜひ、自由で妥協のない理想の住まいづくり目指してくださいね♪
東京・神奈川・千葉エリアで素敵な家づくりを目指すなら、リノベーション専門店のSHUKEN Reにご相談ください。
お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドプランで、もっと素敵に暮らしやすいマイホームづくりをお手伝いします。
たくさんのリノベをお手伝いしてきたスタッフがサポートしますので、家づくりのどんなご相談もお気軽にどうぞ♪
恵比寿・世田谷・浦安の店舗での来店相談のほか、オンライン相談もご用意しています。
スタッフ一同お待ちしています♪
このコラムを見た人におすすめ
・書斎のおしゃれな実例|狭い(2畳〜3畳)空間の本棚等レイアウトや壁紙を紹介
・トイレと洗面所が一緒のおしゃれな間取りリノベーション実例|マンションの水回りをホテル仕様に変身♪
・寝室6~8畳の快適なレイアウトとは|おしゃれで動線もいい配置づくりのポイント
・壁付けキッチンで狭い間取りを広くリノベ|10~12畳のLDにいいキッチンの作り方【東京・千葉】