公開日:2020-09-09 更新日:2024-07-04
パントリーのあるキッチンリノベ特集|毎日の料理をおしゃれに楽しく♪
キッチンの収納力と利便性を大きくアップしてくれるパントリーは、リノベーションでも人気のレイアウトです。
今回はキッチンリノベーションで実際にパントリーを設けた施工事例を中心に、間取りづくりの注意点や疑問に対する回答をご紹介します。
パントリーに興味をお持ちの方、今のキッチンの収納力に不満がある方はぜひチェックしてください。
■ パントリーってどんな間取り?
パントリーは一言で表すと、常温の食材や調理器具などを保管しておく収納庫のことです。
キッチンと隣接する収納スペースができると、キャビネットやカップボード収納に余裕が出て使い勝手が良くなるのがパントリーのメリット。
お米や調味料のストックなども保管しやすくなるため、買い置きを切らして慌てて買いに行く心配が少ないのもうれしいポイントですね。
パントリーの大きさやレイアウトによっては冷蔵庫を中に入れることもでき、キッチンの見た目をスッキリおしゃれに仕上げたいときに活躍します。
日本の住宅ではまだまだ採用例が少ない間取りですが、便利でおしゃれなキッチン作りに役立ちますので、ぜひ採り入れてみてください。
■ パントリーのあるキッチンリノベ事例集
続いて、実際にリノベーションでつくったパントリーキッチンの事例をチェックしていきましょう。
広さや使い勝手、キッチン空間とのデザインの調和などにも注目してみて下さい。
事例① 回遊できるパントリー
対面キッチンの奥にパントリーを配置した、スタンダードで使いやすいリノベ事例です。
パントリー奥の引き戸から通り抜けられるウォークスルー仕様で、家事効率の良い回遊動線にもなっています♪
回遊動線のメリットや上手な作り方はこちらのコラムも参考にどうぞ♪
事例② 対面キッチン+パントリー
対面キッチンの背面にパントリーを配置することで、必要なモノにサッとアクセスできる間取りに。
コンパクトなパントリーながら、食材・調理家電・ゴミ箱なども収納でき、キッチンをすっきり見せてくれます。
事例③ 見せるor隠せるパントリー
一般的にはカップボードになる場所ですが、オープン収納と引き戸を組み合わせてカップボード風に仕上げました。
お料理中はオープンで使いやすく、普段は引き戸を閉めて生活感をすっきり隠せます♪
事例③ パントリー⇒洗面所のショートカット
キッチンの奥に設けた大型の個室パントリーは、扉を引き戸にすることで開け閉めしやすいレイアウトに仕上げました。
室内は可動棚をたくさん作って、大きさの違うアイテムを自在にしまえるようになっています。
遊び心のあるイエローの壁紙は、窓の無い間取りでも暗い印象を与えずおしゃれな印象に♪
さらに、隣の洗面所に抜けられる扉を設けているため、キッチンと洗面所をショートカットして効率よく家事をこなすこともできます。
事例④ 冷蔵庫を隠すコンパクトなパントリー
扉の無いオープンタイプのパントリーの中には常温アイテムと冷蔵庫を収納し、オープンキッチンの見た目をスッキリ仕上げています。
リビングやダイニングと隣接する対面キッチンレイアウトだと冷蔵庫の配置に悩みますが、パントリーに入れてしまうのも一つのテクニックです。
扉を付けなければ食材の出し入れもストレスがありませんし、排熱がこもる心配もなし。
小型のパントリーでも天井まで棚をつけてあげれば、かなり収納力がアップして家事ラクキッチンになりますよ♪
事例⑤ パントリーをおしゃれなアクセントに
アーチ型のオープンパントリーの壁をおしゃれなアクセントカラーで仕上げた事例です。
主張の強いカラーも、チラッと見える場所に使ってあげることでうるさすぎずおしゃれな印象に仕上げることができます。
数十センチの奥行でも十分実用的で便利なパントリーに仕上がりますので、キッチンスペースを圧迫せず設置することも可能です。
事例⑥ アーチ開口の可愛いパントリー
事例を見る:Case51「パーティースタイルのおもてなしLDK」
パントリー正面にも棚を設けて、リビングやダイニングからあえて見せるデザイン。
事例を見る:Case51「パーティースタイルのおもてなしLDK」
いかにも「収納庫」なイメージがあるとカッコ悪い印象になってしまいますが、可愛らしいアーチデザインを採用しておしゃれなキッチンとなじませています。
特に収納不足になりやすいマンションのキッチンでは、ちょっとしたパントリーを設置するだけでも使い勝手が大きく変わります。
お料理好きの方や食材をたくさんストックしたい方は、ぜひ検討してみてください。
■ キッチンパントリーでよくあるギモン
初めてパントリーを住まいにつくる場合、どうやって作ったらよいかなかなか分からないと思います。
パントリーの間取りに関してよくあるギモンをまとめました。
・広さはどれくらい必要?
実際にパントリーを使ったことがないと、どれくらいの広さがちょうど良いのかイメージがわきませんよね。
パントリーは広ければ良いというわけではなく、広くても1坪前後のウォークインタイプ程度がちょうど良いくらいです。
広すぎても棚までの距離が遠くなってしまうため、調理中にアイテムを出し入れする手間が増えてしまいます。
サッと入ってパッと必要な物を取り出せる距離感が、ちょうど良いパントリーのサイズです。
逆に、数十センチ程度の奥行のパントリーでも、十分使いやすく仕上げることが可能です。
いまの間取りにちょっと手を加えてパントリースペースを確保するテクニックやアイデアはたくさんありますので、あきらめずお気軽にご相談ください。
・マンションでも作れる?
間取り変更に制限があるマンションでも、工夫次第でパントリーを作ることは可能です。
鉄筋コンクリート造のマンションの場合、壁の位置変更や扉の設置が難しいケースもありますが、室内の造作壁なら問題ありません。
キッチンの位置をずらすなど、間取の工夫でパントリーを設ける方法もたくさんあります。
今お住まいのマンションにパントリーをつくれるかどうかは、図面などをお見せいただければ判断することができますのでぜひお気軽にご相談ください。
■ パントリーをつくるときの注意点
キッチンと一緒にパントリーを設けるとき、使い勝手や清掃性で注意すべきポイントをまとめました。
ぜひ参考にしていただき、便利なパントリーに仕上げましょう。
・冷蔵庫を置くなら換気に注意
キッチンレイアウトで悩むことが多い冷蔵庫をパントリーに置くのは便利なテクニックですが、熱がこもる場合があるため注意が必要です。
冷蔵庫は背面と両脇にある程度のスペースを設けないと熱がこもってしまうことがあるため、お使いのメーカーに確認して必要な広さを確保しましょう。
また、扉を付けて個室タイプにする場合も冷蔵庫の熱がこもりやすくなります。
ほかの食材が傷んでしまう心配もありますので、換気口の設置や扉を付けないオープンパントリーなどを検討しましょう。
・作業スペースとバランスを取る
大きなアイテムもしまえて便利なパントリーですが、広く造りすぎて逆にキッチンが狭くなってしまっては本末転倒。
収納するアイテムの量や大きさをよくシミュレーションして、必要最低限の大きさで作業スペースとのバランスもよく考えましょう。
パントリーにしまうより、キッチンのキャビネットやカップボードにしまった方が便利なアイテムや食材もあります。
パントリーを主役で考えるのではなく、あくまでキッチンの機能や利便性を補助する間取りとして考えるとバランスが取りやすいと思います。
・玄関からの動線を考える
パントリーの使いやすさを考えるときのポイントとしては、玄関から荷物を運ぶ動線も大切です。
お米やお水など重たい食材をしまうことも多い場所ですから、玄関からの距離が遠いと負担も少なくありません。
可能であれば玄関や廊下からのショートカットを設けてあげると、使い勝手が良くなるのでおすすめ。
間取り全体の動線効率が良くなるため、家事効率のアップ効果も狙えます。
・可動棚で柔軟性を持たせる
パントリーの収納力と使い勝手に大きく関わる、棚のレイアウトや構造についてもしっかりこだわりましょう。
お料理のスタイルや扱う食材の量はお子さんの成長や好みの移り変わりに伴って変化するため、可動棚で変化に対応できるようにしておくのがおすすめです。
大きな鍋を買ったり、お米の容器を変えたりといった変化にも対応しやすく、スペースが無駄になりません。
棚を全くつけずに市販のボックスや棚を置くのも一つの手ですが、すき間が無駄になってホコリも溜まりやすくなるためあまりおすすめしません。
壁に固定する可動棚なら床面がフリーになるため、お掃除が楽ちんになるのも大きなメリットです。
■ まとめ:便利なパントリーキッチンの間取りで楽しくお料理を♪
収納力を大きくアップして空間をスッキリ保てるパントリーの間取りは、キッチンリノベーションでぜひ検討したいアイデアの一つ。
ちょっとしたスペースのパントリーでも、十分使いやすく仕上げることができますので、狭いからとあきらめず積極的に考えてみましょう。
SHUKEN Reはたくさんのキッチンリノベーションをお手伝いしてきた経験をもとに、お料理スタイルに合わせたピッタリのパントリーをご提案します。
女性目線のアイデアをご提案しながら、楽しく家づくりをお手伝いしますので、お気軽にお声かけください。