公開日:2022-07-21 更新日:2024-07-04
玄関の広さとおすすめ動線|2畳からでも広く使える機能的な玄関リノベ実例
リノベーションするなら「玄関の広さやデザインを思い切って変更したい」「玄関からの動線機能を高めたい」など、住まいの第一印象を決める玄関エリアは、よりおしゃれに仕上げたいですよね。
玄関での滞在時間は他の空間と比べて短いかもしれませんが、毎日出入りする場所として重要な空間でもあります。
今回は、そんな玄関の広さや機能性を左右する間取りの取り方や動線づくりのポイントを解説します。
2畳からでも失敗しないおすすめのアイデアや実例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
・リノベーション後のライフスタイルや家族構成に合わせた「玄関」の広さ目安をご紹介します。
・平均的な広い玄関と狭い玄関の違いを参考にしてみましょう。
・2畳からでも失敗しない、動線のいいおすすめ「玄関」間取りを実例で見てみましょう。
目次
■リノベーション「玄関」にちょうどいい広さとは
リノベーションするなら、玄関はどれくらいの広さにするべきでしょうか?
間取り変更をお考えなら、その時期や将来を見据えたご家族のライフスタイルや家族構成をベースに、まずは一般的な広さの目安を参考にしてみましょう。
・2人暮らしのケース
近年の新築住宅やリフォーム・リノベーションで採用される標準的な玄関の広さは約3畳(約5.47㎡)と言われています。
例えば、新築戸建てを建てる世帯の多くが親子3~4人家族であるということを考えると、2人暮らしの戸建てやマンションのリノベーション時には、約1.5~2畳以上で検討するのがちょうどいいかもしれません。
2人分の靴や外出アイテムを収納する、壁付けの棚や靴箱を選んでも窮屈に感じない程度の広さです。
・3~4人家族のケース
土間1畳+玄関ホール1畳+収納1畳の標準的な3畳程度の広さが理想的です。
間口1.35m以上×奥行き1.2m以上ある方がいいでしょう。
約3畳の玄関スペースが確保しづらい場合でも間口を約1.6m以上取ることで、ゆとりある空間を演出することができます。
また、シューズクロークを設けるなら、通り抜け可能なウォークスルータイプで「通路兼収納」スタイルにすると便利です。
・5人以上・来客が多いケース
親子5人以上のご家族や来客の多いご家庭の場合は、約4畳以上の玄関を確保しておくのがいいでしょう。
ご家族やお客様が玄関で混雑するのを避けるために、日常用と来客用の動線を分ける間取りも人気です。
例えば、日常用はシューズクロークやファミリークローゼットを経由する動線で、収納も兼ねた機能的なスペースとして確保しておけば、来客用動線をいつでもキレイな状態にしておくことができるのでおすすめです。
■広い「玄関」間取りの特徴
一般的な「玄関」の広さ目安が分かったところで、ご家族での使い勝手や収納スペースの大きさにも注目して、「広い玄関」間取りの特徴を見てみましょう。
【メリット】
・開放的で使いやすい
3~4畳以上の広い玄関は、開放感があってご家族が一緒に利用する場合でもあまり支障がありません。
玄関でちょっとした趣味の作業や靴・外出アイテムの掃除を行うのにも余裕があります。
・荷物を置く余裕が生まれる
広い玄関なら、室内の方が安心なベビーカーやお子様の遊び道具などを置いておくのにも便利です。
靴やかさ、カバンなどの荷物を収納するシューズクロークを設計したり、車いすが入るバリアフリーリフォームをしたりする場合にもおすすめです。
【デメリット】
・施工費用が高くなる
玄関スペースを広くすれば、その分施工にかかる費用は高くなります。
玄関の機能性と間取り全体のバランスをトータルで検討するのがおすすめです。
・他の間取りを圧迫する
施工費用と同様に、玄関と他の間取りとのバランスが大切です。
玄関の広さと使い勝手を優先し過ぎて、他の間取りが圧迫されることのないよう注意しましょう。
■狭い「玄関」間取りの特徴
続いて「狭い玄関」間取りの特徴も確認しておきましょう。
総合的に見て、どちらがよりご家族の暮らしの理想に近い間取りかを比較して、検討するのもおすすめです。
【メリット】
・他の間取りを広げることができる
玄関スペースを節約すれば、他の間取りを広く配分することができます。
ご家族の人数や収納が少ない場合には、無駄のないスッキリとした玄関に仕上げるのもいいでしょう。
・無駄な荷物が増えにくい
狭い玄関なら、掃除や整理整頓がしやすく余計な荷物も増えにくい空間に仕上げやすくなります。
ミニマムな生活、かつ広いLDKを希望するご家族におすすめのスタイルです。
【デメリット】
・収納スペースに不満
人数の多いご家族やアウトドア用品など荷物の多いご家庭には、窮屈な玄関スペースになる可能性があります。
玄関まわりに収納したいご家族みんなのくつや荷物の量をよく把握してから、広さや収納スタイルを決めるのがポイントです。
・家族が混雑する
玄関収納と同様に、ご家族が揃って出入りする場合や小さなお子様がいる場合、狭い玄関が不便に感じることがあります。
滞在時間は短くても毎日のことなので、より快適に利用できる空間づくりを目指しましょう。
■【実例】2畳からでも広く使えるおすすめ「玄関」動線
最後に、おしゃれで便利な玄関のリノベーション実例をご紹介します。
玄関の広さだけでなく、玄関からの動線や玄関とつながる間取りによって、玄関の見え方や使い勝手が大きく変わってくることにも注目してみましょう。
・間口を広げて開放感を出す
モルタルの土間がナチュラルな雰囲気を醸し出すおしゃれな玄関デザインの実例です。
無駄のない壁面棚を活用して、デザイン性のあるむき出し収納を実現しました。
玄関に十分な広さが確保できない場合でも、間口の広さや横に伸びるスペースを確保することで、広がりを感じられる空間に仕上がります。
玄関と廊下を仕切るドア選びにもこだわって、透過性のあるデザインが優雅な間取りになりました。
・ファミリークローゼットにつながる玄関動線
4人家族の「玄関収納⇔ファミリークローゼット」がウォークスルーでつながる機能的な「玄関」間取りの実例です。
玄関兼シューズクロークのデザインで、ご家族みんなの使い勝手を考えたショップスタイルの大容量収納が叶いました。
玄関土間の収納と玄関ホール+廊下を活用したファミリークローゼットが、お子様にも使いやすいスタイルです。
非効率と言われることが多い廊下も、動線と収納を一体化させることで回遊性も機能性も高い価値あるスペースに仕上がりました。
・入口2つの自由に選べる動線
シンプルな玄関からは、2WAYに分かれた動線が設計された実例です。
写真手前の来客用通路の奥には、カーテンで仕切られた「ウォークスルークローゼット⇔寝室⇔リビング」に続く動線がレイアウトされています。
自分の生活パターンを反映させた自分だけのこだわりスタイルが実現しました。
来客用の通路は、まるで図書館に来たかのようなおしゃれな収納も兼ねた廊下に仕上げています。
・デッドスペースの有効活用
お子様2人それぞれの個室をつくるために、デッドスペースの活用に力を入れた玄関デザインの実例です。
“床面積との闘い”になったこちらのリノベーションでは、玄関のL字間取りの壁面を上手に使って、理想通りのアイテムの数々が納まる空間が完成しました。
リノベーション前は、置き場に困っていた自転車やキャンプ道具など、趣味のアイテムもおしゃれに片付く&取り出しやすいスタイルに収納され、ちょっとした趣味室としても活躍しそうです。
■まとめ:動線次第で機能が高まる「玄関」間取り
標準的な玄関の広さは3畳前後ですが、家族構成やご家族のライフスタイルによって理想の収納スタイルや動線が大きく違ってきます。
そのため、広さだけでははかれない快適性をご家族でよく話し合って、使い勝手のいいスペース配分や玄関からの効率的な動きをシュミレーションなどで割り出してみましょう。
限られた間取りのデッドスペースも有効に活用して、ぜひ理想以上の玄関デザインに仕上げてみてくださいね♪
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