公開日:2025-07-13
リビングがおしゃれに変わる照明の選び方5選|広さや明るさに合わせた種類と光の色をプロが解説
リビングの雰囲気を変えるために照明を変えたいと思っても、選び方が分からずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
とくに築年数のあるマンションだと、照明のせいで部屋がどこか暗く感じたり、生活感が目立ってしまうことがあります。
そんなときは、リビング照明の選び方を見直すだけでも、空間の印象がぐっと変わりますよ。
この記事では、リビングがおしゃれに変わる照明の選び方を5つ、プロの視点からご紹介します。
実例も交えながら理想の空間づくりに役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
- ・リビング照明は、シーリングライトやダウンライト、間接照明などを組み合わせることで、空間の印象を大きく変えられます。
- ・リビングの用途や好みに合わせて、色温度や明るさ、配置を工夫することが、快適でおしゃれな照明計画のポイントです。
- ・SHUKEN Reが手がけた実例をもとに、照明の組み合わせ方やプロならではのデザイン提案を紹介します。
目次
■リビングがおしゃれに変わる照明の選び方5選
リビング照明を選ぶときは、空間の広さや過ごし方に合わせて、照明の種類や使い方を考えることが大切です。
ここでは、理想の空間をつくるために押さえておきたい5つの選び方のポイントを紹介します。
リビングの広さに合う照明を選ぶ
リビング照明を選ぶときにまず考えたいのが、空間の広さに合った明るさを確保できるかどうかです。
照明器具には対応畳数の表示があるので、部屋の広さと同じか、やや広めの畳数に対応したものを選びましょう。
ただし、壁や床の色、天井の高さ、家具の配置によって、体感の明るさは大きく変わることもあります。
そのため、複数の照明を組み合わせて、必要な場所にしっかり「あかり」を届ける工夫が大切です。
理想の過ごし方に合わせて選ぶ
リビング照明は、「どんなふうに過ごしたいか」に合わせて選ぶことも大切なポイントです。
くつろぐ、食事をする、読書や勉強をするなど、シーンによって必要な明るさや光の色は異なります。
家族が集まるリビングでは好みが分かれることもあるため、多灯分散で照明を使い分けるのがおすすめです。
調光・調色機能があれば、1つの空間でさまざまな過ごし方に対応できます。
部屋の雰囲気に合った光の色を選ぶ
リビングの雰囲気は、照明の「光の色」によっても大きく変わります。
リビングに使われる光の色は、主に以下の3種類です。
項目 | 内容 |
電球色 |
・やわらかく温かみのあるオレンジ系の光 |
温白色 | ・電球色と昼白色の中間で、ほどよい明るさと落ち着きを兼ね備えている ・家族で過ごすリビングなど、バランスを重視したい方におすすめ |
昼白色 | ・太陽光に近い爽やかな白色が特徴 ・リビングで読書や作業をする時間が多い方におすすめ |
照明の色は、好みだけでなく生活シーンに合わせて選ぶことで、より心地よいリビング空間を実現できます。
用途に応じて調色機能付きの照明を選ぶのもひとつの方法です。
照明の設置場所から選ぶ
リビング照明を選ぶ前に、あらかじめ設置場所を確認しておくことが大切です。
天井には「引っ掛けシーリング」が備え付けられていることが多く、ここにシーリングライトやペンダントライトを取り付けるのが一般的です。
また、照明の真下にソファやテーブルなど家具を置く予定があるかどうかも考慮しましょう。
設置場所と家具配置のバランスを意識することで、空間の明るさだけでなく見た目の印象も大きく変わります。
機能やデザインから選ぶ
リビング照明を選ぶときは、見た目のおしゃれさだけでなく、搭載されている機能にも注目しましょう。
最近では、スピーカーを内蔵したものや、スマートフォンで操作できる製品も登場しています。
また、照明器具のデザインはリビング全体の雰囲気を左右するため、インテリアに合ったものを選ぶことで、空間に統一感が生まれます。
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■おしゃれな空間をつくるリビング照明計画のコツ
リビングをおしゃれな空間にするためには、照明計画が欠かせません。
間接照明や調光機能などをうまく取り入れることで、雰囲気を大きく変えられます。
ここでは、リビング照明を効果的に活用するためのコツをご紹介します。
複数のあかりを組み合わせる
リビングをおしゃれで落ち着いた空間に仕上げるには、1灯で全体を照らすのではなく、複数のあかりを使い分ける「多灯分散」が効果的です。
場所ごとに必要な明るさを確保することで、光と影にメリハリが生まれ、空間に奥行きが出ます。
たとえば、観葉植物やアートをスポットライトで照らしてアクセントをつくったり、ソファの横にスタンドライトを置いて読書灯にしたりと、目的に合わせた「あかりだまり」を点在させるのがポイントです。
全体を均一に照らすよりも、明暗に緩急をつけた照明計画の方が、リビング全体がぐっと洗練された印象になります。
間接照明を取り入れる
落ち着いた雰囲気や上質さを演出したいなら、間接照明を取り入れるのがおすすめです。
天井や壁、家具などに光を反射させることで、器具自体を目立たせず、リビング全体をやわらかく照らしてくれます。
直接光が目に入りにくいため、まぶしさを抑えながらも心地よい明るさを保てるのが魅力です。
たとえば、天井埋め込みのカーテンボックスに照明を仕込んでカーテンをふんわり照らしたり、家具の下に光を忍ばせて空間に奥行きを出したりと、間取りやインテリアに合わせてさまざまな取り入れ方ができます。
色温度・まぶしさ・明るさを調整する
理想的なリビング空間をつくるには、照明の色温度・まぶしさ・明るさのバランスを整えることが大切です。
照明がまぶしすぎるとくつろげず、LED特有の強い光が直接目に入ることで、疲れや不快感につながることもあります。
また、光の色温度も注目したいポイントです。
暖かみのある電球色は落ち着いた空間づくりに最適で、昼白色は作業や読書などに向いています。
調光・調色機能付きの照明を選べば、時間帯や過ごし方に合わせて光の強さや色味を柔軟に調整できるので便利です。
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■リビング照明の種類
リビング照明にもいくつか種類があり、部屋のイメージや用途によってふさわしいものが異なってきます。
ここでは、リビング照明の種類とその特徴について詳しく解説します。
シーリングライト
シーリングライトは天井に直接取り付けるタイプの照明器具で、部屋全体を均一に明るく照らすことに長けています。
シンプルなデザインが多く、調光・調色機能を備えたモデルもあります。
生活動線の邪魔にもならず、リビング照明として最も使用されている照明器具です。
ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明器具で、空間をすっきりとした印象に仕上げます。
特定の場所をしっかり照らすことに適しており、リビングのほかにもダイニングや廊下などでも使用されることが多いです。
調光機能付きのモデルを選べば、光の強さも調整できます。
ペンダントライト
ペンダントライトはコードやチェーンで天井から吊り下げるタイプの照明器具です。
ダイニングテーブルの上など、特定の場所を照らすのに適しています。
デザイン性が高いため、インテリアのアクセントとしても人気があります。
スタンドライト
スタンドライトは床やテーブルに置いて使用する照明器具で、補助照明として活用されます。
必要に応じて配置を変えられるので便利です。
読書やリラックスタイムの使用に適しています。
スポットライト
スポットライトは、特定の場所を集中的に照らせる照明器具で、角度を調整できるのが特徴です。
アートやディスプレイなどを引き立てるのに適しており、空間に立体感や奥行きを加えてくれます。
ダクトレール照明
ダクトレール照明は、バー状の配線器具にスポットライトやペンダントライトなどを自由に取り付けられる照明です。
レール上で照明の位置や角度を自在に変えられるため、模様替えや家具のレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
シャンデリア
シャンデリアは、装飾性の高いデザインが特徴の照明器具です。
存在感があり、高級感のある雰囲気を演出できるため、リビングやダイニング、吹き抜けのある空間に適しています。
空間のアクセントや主役として取り入れたい方におすすめです。
ブラケットライト
ブラケットライトは、壁や柱に取り付けるタイプの照明で、空間に奥行きや立体感を与えてくれるのが特徴です。
光が壁に当たることで陰影が生まれ、ムードのある落ち着いた雰囲気を演出できます。
デザインや光の広がり方もバリエーションが豊富で、インテリアのアクセントとしてもおすすめです。
■リビングの照明計画とデザイン実例
どんな照明を選ぶかで、リビングの印象は大きく変わります。
シンプルな照明で統一感を出したり、複数の照明を組み合わせて空間にメリハリをつけたりと、目的に合わせた照明計画を立てることが大切です。
ここでは、SHUKEN Reが手がけたおしゃれなリビング照明の実例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
間接照明でつくるラグジュアリーなリビング空間
天井をすっきり見せるダウンライトに加え、ダイニング上のペンダントライトや壁際の間接照明を組み合わせた照明計画の事例です。
空間を広く見せながら、シーンに応じた明るさと陰影でラグジュアリーな雰囲気を演出しています。
グレートーンの内装とも調和し、落ち着いたリビング空間に仕上がっています。
ダウンライトが生み出す開放感あふれるリビング
壁を取り払った明るく開放的なワンルーム風の間取りに、ダウンライトをバランスよく配置した事例です。
天井面をすっきりと見せることで、空間の広がりをいっそう引き立てています。
白を基調に、黒やグレーをアクセントとして取り入れることで、上質な明るさがある洗練された雰囲気を演出しています。
多彩な照明アイディアで演出するホテルライクな上質感
事例を見る:Case167「Quality of Life」
壁面のタイルに沿って配置した間接照明が、奥行きと陰影のある落ち着いた空間を演出しています。
天井の中央にはシーリングライトを設置し、空間全体にやわらかな光を広げました。
さらに、デザイン性の高い窓際のペンダントライトが視線を引きつけ、ホテルライクな上質感を高めています。
グリーンが映えるインダストリアルな照明デザイン
事例を見る:Case165「INDUSTRIAL+PLANTS」
天井のライティングレールに配置された複数のスポットライトが、空間全体を効率的に照らしてくれます。
植物に光が当たることで、緑の美しさが際立ち、インダストリアルな素材感と自然の温もりが絶妙なバランスを保った洗練された空間を実現しました。
存在感のあるブラックのペンダントライトが、ダイニングエリアに重厚感のあるアクセントを加えています。
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■リビング照明の選び方に関するQ&A
最後に、リビング照明の選び方に関してよくいただく質問を、SHUKEN Reが解説します。
照明選びに迷ったときは、ぜひ参考にしてください。
シーリングライトとダウンライト、どっちがリビング向き?
広い範囲を明るく照らしたい場合はシーリングライト、特定の場所を明るくしたい、または空間を広く見せたい場合はダウンライトが適しています。
それぞれの特徴を活かすために、併用するのもおすすめです。
明るさとデザイン性のバランスが取れた、快適でおしゃれなリビングを実現できます。
後付けで間接照明を設置できる?
後付けで間接照明を設置することは可能です。
天井や壁に取り付けるタイプのほか、家具の中に仕込む方法もあり、DIYで手軽に取り入れられるものも増えています。
リビング照明に必要な明るさの目安は?
リビング照明に必要な明るさは、部屋の広さや使い方によって異なりますが、一般的には1畳あたり300〜500ルーメンが目安とされています。
たとえば、10畳のリビングであれば、3,000〜5,000ルーメン程度の明るさが適しています。
読書や作業などを行う場合はやや明るめに、くつろぎを重視するなら暖かみのあるやわらかい光でやや控えめにするなど、シーンに応じた照明計画が大切です。
LEDは電球色・昼白色・昼光色のどれがいい?
リビングでリラックスした時間を過ごしたいなら、やわらかく落ち着いた雰囲気を演出できる電球色がおすすめです。
自然な明るさが欲しい場合は昼白色、読書や作業を中心に行うなら昼光色が適しています。
シーンに応じて使い分けたい場合は、調色機能付きのLED照明を選ぶと便利です。
スマートフォンで使える便利機能は必要?
スマートフォンと連動する照明は、手元で明るさや色を調整できるためとても便利です。
リモコンを探す手間が省けるほか、タイマー機能や外出先からの操作など機能が充実しています。
とくに、多灯使いや調光・調色を頻繁に行う方には、スマートフォン操作に対応した照明を選ぶメリットは大きいといえます。
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■まとめ:リビングの照明計画はプロのアドバイスがおすすめ
リビングの照明は、ただ明るくするだけでなく、空間の印象や居心地を大きく左右する大切な要素です。
照明の種類や配置、色温度の選び方ひとつで、暮らしやすさもおしゃれ度も大きく変わります。
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