公開日:2025-06-04
アイランドキッチンにしたい!後悔しないリノベのポイントと事例10選、リフォーム費用も解説
「アイランドキッチンにしたい!」とお考えの方へ。
島のように独立している「アイランドキッチン」は、おしゃれで空間を洗練された雰囲気に仕上げやすく、幅広い層から人気を集めています。
アイランドキッチンで「イメージと違った」などのミスマッチを感じないためには、実際の使い勝手や間取りとの相性など、特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
そこで今回は、アイランドキッチンのメリット・デメリットや後悔しないためのポイントを解説します。
アイランドキッチンのリフォーム・リノベーション事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
- ・アイランドキッチンには「開放を演出できる」というメリットがある反面、「一定のスペースが必要」といったデメリットがあるので、空間のサイズに合わせてカスタマイズできる造作キッチンを選ぶのがポイントです。
- ・アイランドキッチンにリフォーム・リノベーションする費用は、100万〜200万円が相場です。
- ・マンションのアイランドキッチンのリフォーム・リノベーション事例10選として、SHUKEN Reが手がけた施工事例とよくある質問にお答えします。
目次
■アイランドキッチンとは
「アイランドキッチン」とは対面キッチンの一種で、アイランド(Island=島)の言葉どおりに、壁に接していない島のように独立したキッチンのことです。
アイランドキッチンのレイアウトには、以下の2種類があります。
アイランドキッチンのレイアウトの種類
- ・I型:シンクとコンロを横1列に配置している
- ・Ⅱ型:シンクとコンロを2列に配置している
また、アイランドキッチンには立ち上がり部分によって手元が隠せる「カウンタータイプ」と、立ち上がり部分がなく平らな「フラットタイプ」があります。
次の章以降でご紹介するアイランドキッチンのメリット・デメリットを比較しながら、アイランドキッチンにリフォーム・リノベーションするか検討しましょう。
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■アイランドキッチンのメリット
事例を見る:Case78「COLORFUL × STYLISH」
ここでは、アイランドキッチンのメリットを解説していきます。
1つでもメリットだと感じたら、ぜひアイランドキッチンを検討してみてください。
開放感のある空間にできる
アイランドキッチン周辺には仕切る壁がないので、遮るものがなく開放感のある空間にできるのが魅力です。
リビング・ダイニングからの眺めはもちろん、キッチンからの景色も広々としており、気持ちよく作業できます。
また、壁などの仕切りがないと風通しがよくなるため、キッチンに気になるにおいや湿気がこもる心配もありません。
ご家族で一緒に作業しやすい
壁に接していないアイランドキッチンはキッチンの前後だけではなく左右の空間も活用でき、ご家族で一緒に作業しやすくなります。
ご友人を招いてホームパーティーをする際にも、アイランドキッチンであれば複数人がキッチン周辺を出入りしてもストレスがありません。
加えて、スペースを確保しやすいアイランドキッチンでは、複数人で調理する場合にも安全に作業できるのがメリットです。
空間設計の自由度が高い
アイランドキッチンは壁に面する部分がないことから、空間設計の自由度が高く、カスタマイズ性に優れています。
たとえば、以下のアイテムをアイランドキッチン周辺に自由に配置することが可能です。
アイランドキッチン周辺に配置するアイテム
- ・収納棚
- ・家電
- ・ゴミ箱
- ・冷蔵庫 など
ご家族のライフスタイルに合わせて上記のアイテムを配置できるため、こだわりのキッチン空間を実現できるのはもちろん、使い勝手もよくなります。
リビング・ダイニングとコミュニケーションを取りやすい
アイランドキッチンはキッチン周辺に仕切りがなく、リビング・ダイニングとコミュニケーションを取りやすいのも魅力です。
ご家族だけではなく、来客時にもリビング・ダイニングにいるお客さまと会話しながら、キッチンで作業できます。
また、キッチンからリビング・ダイニングで過ごすお子さまの様子を確認しやすいので、子育て世帯にも適したキッチンです。
おしゃれなLDKを実現できる
独立しているアイランドキッチンはインテリア性が高く、設置することでおしゃれなLDKを目指せます。
アイランドキッチンのデザインに力を入れているメーカーも多く、さまざまなメーカーを比較しながら内装のテイストに合った製品を選ぶことも可能です。
カウンタータイプのアイランドキッチンを取り入れて照明や周辺のインテリアにもこだわれば、バーやカフェのような雰囲気にも仕上げられます。
また、オーダーメイドでつくる造作のアイランドキッチンにすると、デザイン性に優れた一点もののキッチンを実現できます。
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■アイランドキッチンのデメリット
続いて、アイランドキッチンのデメリットをご紹介しますので、メリットと比べながらチェックしましょう。
一定のスペースが必要になる
アイランドキッチンを設置する場合は、キッチンの前後だけではなく、左右にもスペースが必要となり、一定の広さがないと導入が難しくなります。
とくに既製品のアイランドキッチンは寸法が決まっているため、ご自宅や購入する物件のキッチンスペースに合わないケースがあります。
また、無理にアイランドキッチンを設置すると、LDK全体で圧迫感を感じる可能性があるので注意しましょう。
においや汚れがリビング・ダイニングに広がりやすい
アイランドキッチン周辺には仕切りがなく、リビング・ダイニングに調理のにおい・汚れが広がりやすいのがネックです。
とくにダイニング側に飛び散る油・水はねは掃除の手間がかかったり、床材を劣化させたりする原因となる場合もあります。
調理中のにおいや音がリビングで過ごすご家族にとってストレスとなるケースもあるので、アイランドキッチンを導入する場合は換気扇の性能にこだわるなど対策を検討しましょう。
キッチンが丸見えになるケースがある
立ち上がり部分のないフラットタイプのアイランドキッチンは、リビング・ダイニング側からキッチンが丸見えになるケースがあります。
アイランドキッチンの上が片付いていないと、LDK自体が乱雑な印象を受ける可能性もあるので、フラットタイプにする際は注意しましょう。
また、来客時にアイランドキッチンで作業している様子がリビング・ダイニング側から見えてしまい、手元への視線にストレスを感じる場合もあります。
■アイランドキッチンへのリフォーム・リノベーションで後悔しないためのポイント
続いて、アイランドキッチンへのリフォーム・リノベーションで後悔しないためのポイントを解説します。
それぞれのポイントを押さえて、理想の間取りプランとアイランドキッチンがミスマッチにならないように注意しましょう。
造作のアイランドキッチンにする
オーダーメイドでつくる造作のアイランドキッチンにすると、スペースに合ったこだわりのキッチンを実現できます。
造作のアイランドキッチンにリフォーム・リノベーションするメリットは、以下のとおりです。
造作のアイランドキッチンのメリット
- ・キッチンスペースに合った寸法や形状にできる
- ・素材やデザインにこだわった理想のキッチンにできる
- ・収納をカスタマイズできる など
サイズ感はもちろん、「キッチンを希望のデザインにしたい」「収納の配置や水栓の位置をカスタマイズしたい」とお考えの方に造作のアイランドキッチンが向いています。
におい・汚れ対策を重視する
アイランドキッチンは周囲に壁がなく、調理中のにおい・汚れが広がりやすいので、対策を重視しながらリフォーム・リノベーションを進めましょう。
たとえば、以下のようなにおい・汚れ対策を実施すると、快適なアイランドキッチンを目指せます。
アイランドキッチンのにおい・汚れ対策
- ・高性能な換気扇を設置する
- ・オイルガードを取りつける
- ・Ⅱ型のキッチンにしてコンロを壁側に配置する
- ・床材やキッチン本体を手入れしやすい素材にする など
また、「オイルガードで圧迫感が出ないか心配」「アイランドキッチンのデザイン性を活かしたい」とお考えの場合には、ガラス製のオイルガードがおすすめです。
収納を充実させる
アイランドキッチンは吊り戸棚を設置しない傾向にあり、場合によっては収納不足になるケースがあります。
アイランドキッチンを検討する際は、以下のような収納を充実させる工夫を取り入れましょう。
アイランドキッチンの収納対策
- ・キッチン本体の背面に収納棚を設置する
- ・パントリーを設ける
- ・コンロやシンクの下に収納がある製品を設置する など
収納量は多すぎても少なすぎても使い勝手が悪いので、家族構成やキッチン周辺に保管したいアイテムをあらかじめ明確にしてから収納を検討することが大切です。
■アイランドキッチンにリフォーム・リノベーションする費用相場
アイランドキッチンにリフォーム・リノベーションする費用相場は、100万〜200万円です。
ただし、ハイグレードなアイランドキッチンにすると200万〜350万円程度かかる場合もあるので、上記は目安として参考にしてください。
加えて、食洗機などのオプションを追加する際は費用も増えるため、希望する機能に優先順位をつけておくことが大切です。
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■アイランドキッチンのリフォーム・リノベーション事例10選【マンション】
SHUKEN Reが手がけたマンションのアイランドキッチンのリフォーム・リノベーション事例をご紹介します。
リフォーム・リノベーション事例をチェックしながら、イメージを膨らませましょう。
ブラックで統一された絵のようなアイランドキッチンの事例
事例を見る:Case202「Like a one-room」
こちらは、ブラックで統一された絵のようなアイランドキッチンの事例です。
カウンターの上に植物を配置することで、おしゃれな雰囲気を演出できるだけではなく、キッチンの手元も隠せます。
また、Ⅱ型のアイランドキッチンを採用しており、コンロは背面に設置されていることから油はねでダイニング側の床材が汚れる心配もありません。
キッチンの木目とタイルでレトロな雰囲気を演出した事例
こちらは、アイランドキッチン本体と背面収納の木目とタイルでレトロな雰囲気を演出した事例です。
コンロやシンク下の収納に加えて背面収納もあるので、アイランドキッチン周辺を整理整頓しやすく、すっきりした状態をキープできます。
アイランドキッチンの横にはダイニングスペース、キッチン前にはリビングスペースを配置しているため、ご家族とコミュニケーションを取りやすいのも魅力です。
折り下げ天井を取り入れたモデルルームのような事例
こちらは、キッチンに折り下げ天井と段差を取り入れて、アイランドキッチンを際立たせたモデルルームのような事例です。
ゴミ箱は壁つけの背面カウンター内に設置しており、生活感を感じさせないのも特徴です。
また、アクセントとしてブラックのペンダントライトを採用していることから、空間にメリハリが生まれています。
収納が充実したⅡ型のアイランドキッチンを取り入れた事例
事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
こちらは、収納が充実したⅡ型のアイランドキッチンを取り入れた事例です。
キッチン本体はもちろん、周囲に飾り棚や壁つけのカウンターを設置しており、調理器具の収納にも困りません。
また、吊り戸棚はオープンタイプを採用しているので、圧迫感を感じずに過ごせます。
クローズド型のキッチンをアイランドキッチンにした事例
こちらは、リノベーションでクローズド型のキッチンをアイランドキッチンにした事例です。
キッチンは内装と同じホワイトを採用しており、LDK全体で統一感を感じられます。
玄関からLDKに入るとまず目に入るのがアイランドキッチンで、調理しながら自然と帰宅したご家族を迎えられるのもポイントです。
ダイニングテーブルを隣接させた機能的なアイランドキッチンの事例
事例を見る:Case147「Simple×Relaxing」
こちらは、ダイニングテーブルを隣接させた機能的なアイランドキッチンの事例で、効率よく配膳・片付けができます。
キッチンスペースは折り下げ天井を採用しており、アイランドキッチンが強調されるとともに空間にメリハリが生まれています。
また、カウンターによって手元を隠せることから、生活感が出にくいのも魅力です。
スタイリッシュなアイランドキッチンで洗練された空間に仕上げた事例
こちらは、スタイリッシュなブラックのアイランドキッチンで洗練された空間に仕上げた事例です。
キッチンだけではなく、照明やダイニングチェアもブラックを採用しており、LDK全体でつながりを感じられます。
コンロの手前にはオイルガードを設置しているので、油はねを抑えて床材をきれいにキープしやすくなります。
内装に溶け込むホワイトのアイランドキッチンを設置した事例
こちらは、内装のホワイトに溶け込む同じカラーのアイランドキッチンを設置した事例です。
コンパクトな正方形のアイランドキッチンを取り入れており、動線の邪魔になりにくいのも特徴です。
アイランドキッチンの一部はダイニングテーブルも兼ねていることから、スペースを有効活用できます。
グレーのアイランドキッチンで上品な雰囲気にまとめた事例
事例を見る:Case131「Living with Cats」
こちらは、グレーのアイランドキッチンを導入した事例で、洗練された印象のLDKに仕上げました。
Ⅱ型のアイランドキッチンを採用しており、レンジフードや吊り戸棚は背面に設置しているので圧迫感を感じさせません。
キッチンの背面と横に設けられた窓によって換気しやすく、調理中のにおいを軽減できます。
飽きのこないシルバーのアイランドキッチンを取り入れた事例
こちらは、「10年先も飽きのこないきれいな家」をテーマにリノベーションした事例で、シンプルなシルバーのアイランドキッチンを取り入れました。
キッチン上のペンダントライトも、デザインに無駄がなくおしゃれなタイプを採用しています。
また、シンクとワークトップが一体となっており、お手入れがしやすいのも嬉しいポイントです。
リノベーション前はL字型の壁付けタイプだったキッチンを、場所を移動させてアイランドキッチンへ変更しました。
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事例を見る:Case143「光あふれ、風に寄り添うワンルーム」
最後に、アイランドキッチンのリフォーム・リノベーションに関してよくいただく質問を、SHUKEN Reが解説します。
アイランドキッチンに決める前に、疑問を解消しておきましょう。
アイランドキッチンの寿命はどれくらい?
キッチンの耐用年数は、種類に関係なく一般的に10〜20年とされています。
ただし、使用状況によって劣化のスピードが異なり、耐用年数の前に不具合を感じる場合もあります。
アイランドキッチンを使用して10〜20年が経過し、水栓からの水漏れやコンロの不具合などを感じたら交換を検討しましょう。
アイランドキッチンの交換リフォームはDIYでできる?
アイランドキッチンに限らず、キッチンの交換リフォームをDIYでするのは避けましょう。
コンセント増設などの電気工事や配管工事は資格を持っていないと施工できないので、場合によっては違法行為となってしまいます。
また、施工不良によって水漏れが発生すると床や床下の腐食につながるので、注意が必要です。
マンションにアイランドキッチンは取りつけられる?
マンションに、アイランドキッチンを取りつけることは可能です。
ただし、マンションの管理規約の内容や配管の位置によってはキッチンの位置変更が難しいケースがあり、リノベーション業者に相談してからキッチンの交換を決めましょう。
■まとめ
「アイランドキッチン」とは対面キッチンの一種で、壁に接していない独立したキッチンのことです。
アイランドキッチンには「おしゃれなLDKを実現できる」などのメリットがある一方で、「一定のスペースが必要となる」といったデメリットがあります。
「これから物件を購入して、アイランドキッチンを取り入れたい」「自宅をフルリノベーションしてアイランドキッチンを設置したい」とお考えの方は、ぜひ実績豊富なSHUKEN Reにご相談ください。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川での中古物件探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
また、SHUKEN Reはグループ会社に家具工場があるので造作キッチンも得意分野です。
約20年間に8,000件を超えるマンション・戸建のリノベーション実績をもとに、あなたにぴったりのプランをご提案いたします。
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