公開日:2024-04-29 更新日:2024-07-04
マンションの和室をおしゃれな洋室にリフォームする方法|フルリノベーションで変わるモダンな暮らし実例
和室のある間取りを洋室に改修する場合、和室スペースを有効活用して、現代の暮らしやご家族のライフスタイルに合わせたリフォーム・リノベーションを考える必要があります。
今回は、和室のあるマンションをおしゃれな間取りに仕上げるためのリノベーション方法や費用相場、完成までの流れについて解説します。
和室リノベーションの特徴を押さえて、自由なレイアウトや動線がいい理想の暮らしを実現させましょう。
・和室リフォーム・リノベーションのメリット・デメリットと対処法を解説します。
・和室のフルリフォーム・リノベーションの成功事例とプランニングのポイントを見てみましょう。
・和室のリフォーム・リノベーションにかかる費用相場や完成までの流れについて解説します。
目次
■マンションの和室リフォームの特徴とおすすめの方法
和室リノベーションの事例を見る:Case54「アンティーク×都会的MIXインテリア」
まずは、マンションの和室のある間取りを洋室リフォームで一新する前に、知っておきたい和室リフォームの特徴を、分かりやすくメリット・デメリットに分けて見ていきましょう。
また和室リフォームで考えられる、ありがちな失敗を防ぐための方法も参考にしてみましょう。
和室リフォームのメリットと効果
和室の改修は、暮らしの快適性と機能性向上につながるリフォームプランです。
例えば、和室から洋室へのリフォームでは、お手入れや管理方法によっては傷みやすい畳を、掃除のしやすいフローリングに変えることで、衛生的にも安心です。
家具の配置が自由になったり、バリアフリーな動線がつくれたり、どの世代のご家族にとっても魅力的な利便性の高い間取りが実現しやすくなります。
また、洋風インテリアやモダンなリビングと調和する、おしゃれなデザイン空間に仕上げる場合は、住まい全体のトータルプランニングが重要です。
和室リフォームのデメリットと注意点
和室を洋室に変える際には、予算や設計の事前計画と対策すべきポイントを押さえておくことが大切です。
例えば、間仕切り壁を解体したり、壁や床の防音性向上や床の高さ調整、造作による小上がりの設置など、快適で安全な空間づくりに欠かせない対策を把握した上で、予算やプランを選ぶ必要があります。
他にも、和室リフォームによって間取り全体のバランスが崩れてしまったり、他の部屋から浮いてしまったりしないよう、部分的な改修ではなく全体像をとらえたレイアウトや空間設計が成功へのカギとなります。
和室リフォームするならフルリノベーションが理想的
築年数が古いマンションや、和室を含む間取り変更のリフォームを検討する際には、居住空間全体の動線の改善や老朽化した配管、床下まわりのスケルトンリフォームやフルリノベーションがおすすめです。
単純に、和室だけを洋室に変えるリフォームでは、インテリア性が損なわれるだけでなく、間取りの使い勝手が改善される可能性も低くなってしまいます。
物件の状態や築年数に合わせた専門家による調査やアドバイスをもとに、家族構成やライフスタイル、ペットの有無など、ご家族らしさを叶える希望条件を総合的にプランニングして、完成度の高いおしゃれなリノベーションを検討してみましょう。
■和室のフルリフォーム・リノベーションのおしゃれな成功事例
和室のある住まいをリフォーム・リノベーションする場合、間取り全体のバランスや使い勝手を考えた、トータルプランニングが理想的です。
開放的で優雅なリビングや、行き来しやすい個室など、おしゃれなリノベーション事例を参考にしながら、快適な動線や理想のデザインを考えてみましょう。
実例① 和室をリビングと一体化させるスケルトンリフォーム
和室リノベーションの事例を見る:Case169「Growing」
広さ82㎡のマンションで、2LDK + WTC + パントリー + ワークスペースがある、子育て世帯の間取り。
Before
After
和室のある間取りを、キッチンやダイニングともつながりのいい開放的なリビングにリノベーション。
リビングの一角には、室内窓で仕切られたコンサバトリー仕様のワークスペースを設けました。
和室を取り払った分、リビングからの使い勝手もいい「ファミリークローゼット⇔洗面室」の直結動線を確保し、家事楽機能を備えた間取りの実現にも成功しました。
実例② モダンなデザインの個室を設ける和室リノベーション
和室リノベーションの事例を見る:Case182「Cinematic」
広さ74㎡のマンションで、2LDK + DEN + パントリーのある、夫婦二人暮らしの間取り。
DENとは、仕事や家事、趣味など多目的に利用できる「隠れ家」のようなコンパクトな空間を指す表記で、主な設計としては書斎や趣味室、スタディスペースなどが人気です。
Before
After
和室があったエリアを書斎や家事室として利用できるDENや、お客様や家族が宿泊するのに便利なベッドルームのある間取りにリノベーションしました。
DENのおしゃれな造作ワークスペースからは、リビングに居るご家族と室内窓越しにコミュニケーションも取れる設計で、和室があったとは思えない画期的なモダンスタイル&デザインが魅力です。
ご主人こだわりのヘリンボーン床は、温かみのある木枠の室内窓や無骨な雰囲気漂うステンレスのスイッチプレートとも相性がよく、空間全体の完成度を引き立ててくれています。
実例③ ベッドルームに変わる和室のフルリノベーション
和室リノベーションの事例を見る:Case149「FLAT LIFE」
広さ108㎡のマンションで、3LDK + WIC + パントリー + ワークスペースのある、夫婦二人暮らしの間取り。
築年数51年のマンションをまるで海外の戸建てのような間取りに仕上げた実例です。
Before
After
3階建ての戸建てから引っ越したご夫婦のマンションリノベーションは、リノベーション前の和室のある間取りや内装が想像できないほどの斬新なプランです。
ビビッドな黄色いリビングドアやリビングの輸入壁紙など、海外での暮らしを思わせるおしゃれな設計で、ご家族のライフスタイルやお好みを最大限に反映させました。
WICと個室の間にベッドルームをレイアウトすることで、通路兼ゆとりスペースが確保でき、広々と優雅な日当たりや風通しもいい間取りになりました。
〈関連コラム〉
築40年の中古住宅は何年住めるか|リノベーション・スケルトンリフォーム事例
■和室リフォーム・リノベーションに必要な費用相場
和室リノベーションの事例を見る:Case148「Details」
次に、和室リフォーム・リノベーションにかかる費用の相場についてチェックしてみましょう。
部分リフォームの価格目安と仕上がり
和室を洋室にリフォームする場合、部分的な施工内容別相場の目安は以下の通りです。
- ・畳からフローリングへの部分リフォーム: 15~60万円
- ・壁クロスの張り替えリフォーム: 6~30万円
- ・段差の解消リフォーム: 8~20万円
- ・天井の取り替えリフォーム: 10~20万円
- ・押し入れからクローゼットへの切り替えリフォーム: 10~30万円
- ・和室から洋室への改装: 50~200万円
- ・和室からバリアフリー仕様への改装: 70~300万円
施工規模や内容によっては、他の間取りとのバランスや全体の仕上がりに違和感が出る可能性があるため、リフォームの範囲や予算決めの際には注意が必要です。
フルリフォーム・リノベーションに必要な費用の目安
和室のある間取りをリフォーム・リノベーションする場合、理想の暮らしや完成イメージに合わせたトータルプランニングが大切です。
また、マンションの「管理規約」に沿っていれば、専有部分の内装・表層リフォームだけでなく、間取りを大幅に変更するスケルトンリフォームも可能です。
そのため、ただ和室を洋室に変えるだけのリフォームではなく、間取り変更を伴うフルリノベーションで、資産価値向上や将来性のある家づくりを目指すのがおすすめです。
マンションのフルリノベーションに必要な費用の目安は、800~2,000万円前後ですが、物件の状態や工事の規模・内容によって、実際に必要な費用は変わってきます。
SHUKEN Reのマンションリノベーションでは、1㎡当たり約15~20万円の価格帯が多く、例えば70㎡の間取りでは、平均約1,015~1,400万円必要な計算となります。
これは、あくまで目安として参考にしてみてください。
〈関連コラム〉
〈スケルトンリノベーションで後悔しない〉マンションの費用目安とメリット・デメリット、事例紹介も
実家リフォームで知っておきたい贈与税対策|リフォーム方法や費用負担の注意ポイントを解説
■和室フルリフォーム・リノベーションの流れと工期
和室リノベーションの事例を見る:Case143「光あふれ、風に寄り添うワンルーム」
最後に、スケルトンリフォームやフルリノベーションの流れや工期に関する情報も参考にしてみてください。
リノベーション計画の立案から見積りまで
持ち家や購入した中古物件をリノベーションする場合、まずはリノベーション会社が対象物件の現地調査を行い、具体的なプランや見積もりを作成します。
通常、この段階では1ヶ月程度の期間が目安となります。
プランを複数社に相談することもできますが、ご家族の転勤や入園・入学に備えて、完成・入居のタイミングを合わせる必要がある場合は、相談する会社を2〜3社程度に抑えるのがポイントです。
リノベーション工事から完成・入居まで
工事が始まると、まずは古い壁や床の撤去作業から進められます。
その後、新しい材料や設備機器の取り付けが行われ、工事が完了したら最終的な清掃や検査が行われます。
ここまでの工事期間はプランによって異なりますが、部分リフォームの場合は1ヶ月程度、フルリフォームの場合は2~3ヶ月程度が目安です。
最後に仕上がりをご確認いただき、お引き渡しとなります。仮住まいからの引っ越し準備や時期をできるだけ早めに調整しておきましょう。
詳しくはこちらのページをご参照ください。
〈関連コラム〉
マンションのリフォームスケジュールは?物件探しから引越しまでの手順を解説
■まとめ:マンションの和室リフォームはトータルプランが大切
和室のある間取りのリフォーム・リノベーションをお考えなら、暮らしの充実度やデザインの完成度までこだわるトータルプランニングがおすすめです。
リノベーション後の快適な暮らしを実現するために、気になる成功実例を参考にしたり、専門家から詳細なアドバイスを受けたりしながら、ご家族らしいオリジナリティあふれる住まいを検討してみてください。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで約20年にわたり8,000件超のリノベーション施工実績がある専門会社です。
経験豊富なスタッフが、中古物件探しからリフォーム・リノベーションの設計・施工・アフターメンテナンス、資金計画に関するお悩みまで丁寧に対応いたします。
ぜひ安心してご相談ください。