公開日:2024-02-14 更新日:2024-07-08
東京都のリフォーム補助金まとめ|対象工事と補助額をチェック
この記事では、東京都のリフォーム・リノベーションに使える補助金の種類や補助額について分かりやすくまとめます。
前半では東京都で使える補助金制度の種類ごとに、対象工事や補助額の上限などの基本情報を解説します。
後半では浴室・キッチン・トイレなど、検討しているリフォームの内容ごとに、どの補助金が使えるのか、補助額がいくらになるのかをご紹介。
目的に合わせて使える補助金が分かるような構成になっていますので、ぜひオトクなリフォーム計画にお役立てください。
※本記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています。補助金の内容や受付状況は変更になる可能性がありますので、最新の情報についてはお気軽にお問い合わせください。
・リフォーム補助金は申し込みが多いと早期締め切りとなる可能性があるため、なるべく早めに計画を進めるのがポイントです。
目次
■東京都で使えるリフォーム補助金は3種類
東京都のリフォームに使える補助金は、大きく分けると全国・東京都・自治体のものの3種類に分かれます。
まずは、リフォームやリノベーションに使われることが多い、代表的な補助金制度の基本情報をチェックしておきましょう。
具体的な補助対象工事や補助額は後半でジャンルごとに分けて紹介しますので、ここでは、どんな制度があるのか大まかに把握してください。
・全国共通の補助金
画像引用元:住宅省エネ2024キャンペーン公式サイト
2024年に東京都で使える全国共通のリフォーム補助金は、主に3種類です。
補助金名 | 補助対象 | 補助額の上限 |
子育てエコホーム支援事業 | 断熱改修 エコ住宅設備の設置 子育て改修 バリアフリー改修 など |
上限:30~60万円 ※世帯構成や中古住宅購入の有無などで変化 |
先進的窓リノベ2024事業 | 開口部(窓)の断熱改修 | 200万円/戸 |
給湯省エネ2024事業 | 高効率給湯器の設置 | 1戸あたり2台
基本額8~18万円/1台 ※性能や撤去工事の加算額あり |
※上記は大まかな内容を抜粋したものです。詳しい内容は各補助金制度の公式ホームページでご確認ください。
国の補助金制度は補助額が比較的大きく、東京都のリフォームやリノベーションで採り入れやすい内容が多いです。
基本的には、窓のペアガラスや内窓設置といった断熱改修や、エコキュートやエコジョーズなどの省エネ設備の設置が対象となります。
・東京都の補助金
東京都が運営している独自の補助金制度は「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」がベースで、補助対象ごとに次のように分かれています。
補助金名 | 補助対象 | 補助額の上限 |
既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材) | 高断熱窓の設置 高断熱ドアの設置 断熱材の設置 |
16~100万円/戸 ※工事内容によって変化 |
家庭における蓄電池導入促進事業 | 蓄電池システムの設置 | 15~30万円/戸 ※蓄電容量などで変化 |
戸建住宅におけるV2H普及促進事業 | V2Hシステムの設置 | 50万円 |
熱と電気の有効利用促進事業 | 太陽熱利用システムの設置 地中熱利用システムの設置 エコキュート等の設置 |
22~180万円 ※設置機器によって変化 |
家庭における太陽光発電導入促進事業 | 太陽光発電システムのパワーコンディショナ更新 | 10万円/台 |
※上記は大まかな内容を抜粋したものです。詳しい内容は各補助金制度の公式ホームページでご確認ください。
高断熱窓やドアの設置は、マンション・戸建てどちらのリフォームでも採り入れやすく、補助額も大きいため積極的に活用したいですね。
戸建ての場合は、蓄電池やエコキュートなどの省エネ設備、電気自動車を蓄電池として使うV2Hシステムの導入なども補助対象となります。
東京都の補助金制度は、国や自治体の制度と組み合わせできるのも特徴です。
・自治体ごとの補助金
区や市町村によっては、自治体独自のリフォーム補助金を用意しているケースもあります。
代表的な補助金をいくつかピックアップしてみましょう。
補助金名 | 補助対象 | 補助額の上限 |
足立区住宅改良助成制度 | 段差解消 手すり設置 間取り変更 和式から洋式トイレへの設置 など |
30万円/戸 |
文京区新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成 | 省エネ設備や断熱窓の設置 | 30万円/戸 |
江東区 【助成金】耐震補強工事 | 耐震補強工事 | 150万円/戸 |
※上記は大まかな内容を抜粋したものです。詳しい内容は各補助金制度の公式ホームページでご確認ください。
自治体のリフォーム補助金は、バリアフリー化や省エネ化、耐震補強工事などを対象としたものが多いです。
自治体によって用意されている補助金の種類は異なりますが、国や都の補助金と併用できるケースも多いです。
お住まいの自治体にどんなリフォーム補助金があるのか確認してみましょう。
■東京都の断熱リフォームに使える補助金
窓や外壁などの断熱リフォームに使える補助金は複数あります。
補助金名 | 補助対象 | 補助額 |
先進的窓リノベ2024事業 | ガラス交換 | 5,000~55,000円/枚 ※窓のサイズと断熱性能で変化 |
内窓設置 | 23,000~112,000円 ※窓のサイズと断熱性能で変化 |
|
外窓交換(カバー工法) | 58,000~220,000円 ※窓のサイズと断熱性能で変化 |
|
外窓交換(はつり工法) | 46,000~266,000円 ※窓のサイズと断熱性能、建物の階数で変化 |
|
子育てエコホーム支援事業 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修 |
断熱改修 | 20,000~151,000円 ※施工範囲と断熱性能で変化 |
既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材) | 高断熱窓の設置 | 経費の1/3 上限100万円/戸 ※1,000円未満切り捨て |
高断熱ドアの設置 | 経費の1/3 上限16万円/戸 ※1,000円未満切り捨て |
|
断熱材の設置 | 経費の1/3 上限24万円/戸 ※1,000円未満切り捨て |
断熱リフォームでは、窓の断熱改修、建物全体の断熱改修などが補助対象となります。
窓の断熱改修は国の先進的窓リノベ2024事業と、東京都の省エネ改修促進事業を併用可能です。(併用の場合上限の減額あり)
〈関連コラム〉
【中古住宅の断熱リフォーム】効果が高い方法は?費用と補助金も紹介
■東京都の浴室リフォームに使える補助金
浴室リフォームで使える補助金について、代表的な項目と補助額をまとめました。
なお、自治体の補助金はお住まいの市区町村によって異なるため、今回は国と都の制度をピックアップします。
補助金名 | 補助対象 | 補助額 |
子育てエコホーム支援事業 エコ住宅設備の設置 |
高断熱浴槽 | 30,000円 |
子育てエコホーム支援事業 バリアフリー改修 |
手すりの設置 | 5,000円 |
段差解消 | 7,000円 |
※断熱改修とセットで行うことが条件
東京都の浴室リフォームに使えるのは子育てエコホーム支援事業です。
一定の性能を満たした高断熱浴槽、手すりの設置や段差解消が対象となります。
〈関連コラム〉
おしゃれな浴室のリフォーム事例11選|ユニットバスと在来工法のお風呂を紹介
■東京都のキッチンリフォームに使える補助金
キッチンのリフォームに使える補助金は次の通りです。
補助金名 | 補助対象 | 補助額 |
子育てエコホーム支援事業 | ビルトイン食洗機
|
21,000円 |
掃除しやすいレンジフード | 13,000円 | |
ビルトイン自動調理対応コンロ | 14,000円 | |
キッチンセットの交換を伴う対面化改修 | 90,000円 |
※断熱改修とセットで行うことが条件
調理やお掃除が楽になるキッチンオプションのほか、子育てしやすい対面レイアウトへの変更も補助対象になる可能性があります。
〈関連コラム〉
キッチンをリノベーション!おしゃれに仕上げるポイントと実例5選
■東京都のトイレリフォームに使える補助金
補助金名 | 補助対象 | 補助額 |
子育てエコホーム支援事業 | 掃除しやすい機能を有するもの
|
22,000円 |
掃除しやすい機能を有するもの以外 | 20,000円 |
※断熱改修とセットで行うことが条件
トイレリフォームでは、一度に流す水の量が少ない節水型への交換が対象となります。
コーティングや便座リフトなど、掃除しやすい機能があるトイレは補助額が少しアップします。
〈関連コラム〉
おしゃれなトイレリノベーションテクニック12選|費用相場も解説
■東京都の省エネリフォームに使える補助金
補助金名 | 補助対象 | 補助額 |
給湯省エネ2024事業 | エコキュートの設置 | 80,000円 |
ハイブリッド給湯器の設置 | 100,000円 | |
エネファームの設置 | 180,000円 | |
熱と電気の有効利用促進事業 | エコキュートの設置 | 経費の1/3 上限22万円 |
太陽熱利用システムの設置 | 上限55万円 | |
地中熱利用システムの設置 | 経費の1/2 上限10万円 |
|
家庭における太陽光発電導入促進事業 | 太陽光発電システムの設置 (既存住宅の場合) |
3.75kW以下の場合:15万円/kW(上限45万円) 3.75kW超の場合:12万円/kW(50kW未満) ※架台設置・防水工事・性能上乗せあり |
省エネリフォームでは、効率の良い給湯器の設置や、太陽光・地中熱などを利用したシステムの設置が補助対象となります。
特に高効率給湯器の設置は、水まわりリフォームと組み合わせて採り入れやすいメニューですね。
■東京都のリフォーム補助金を使うときの注意点
東京都でリフォーム補助金を活用する際は、申し込みの期限や手順に注意しましょう。
補助金制度はそれぞれ予算の上限が決められていて、申し込みが多いと早期締め切りになってしまうケースが多いです。
また、工事前の申請手続きが必要な制度も多く、手順を間違えると補助金を受け取れなくなってしまう可能性も。
設置する機器の性能や基準を満たしているかなど、一般の方には分かりにくい部分も多いです。
リフォーム補助金を確実に活用するためには、制度や手続に詳しい施工会社のサポートを受けるのがおすすめです。
リフォームやリノベーションを検討する早めの段階から補助金について相談して、手続きをサポートしてもらえるか確認しましょう。
■まとめ
東京都のリフォームに使える補助金は複数あり、上手に活用すれば費用を抑えて省エネ性能や快適性が高い住まいをつくれる可能性があります。
どんなリフォーム・リノベーションを検討するときも、使える補助金がないか確認してみましょう。
実際の申請手続きは施工会社と一緒に進めることが多いので、補助金活用の実績があり対応力が高いところに相談するのがおすすめです。
SHUKEN Reは、東京都で多くのリフォーム・リノベーションをお手伝いしてきた専門店です。
経験豊富なスタッフが住まいづくりや補助金のこともサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。