公開日:2023-04-26  更新日:2023-05-09

「リノベーション」と「建て替え」を徹底比較|違いやメリット・デメリットを解説

リノベーションと建て替えの違いを比較

 

  • ・今の住まいが古い、または住みにくくなってきた
  • ・築年数の古い中古物件を購入して暮らしやすい住まいに変えたい

 

このようなときの選択肢に「リノベーション」と「建て替え」があります。

 

どちらも家族の暮らしに合った住まいに変えるための方法ですが、構造躯体を残すかどうかが大きな違いです。

 

今回は「リノベーション」と「建て替え」の違いを比較し、あなたにとってどちらの方法が向いているのかをお伝えします。

 

この記事のポイント
・「リノベーション」は既存の建物を活かして大きな改装・改修を行うこと、「建て替え」は既存の建物を取り壊して新たに建てることです。
・リノベーションと建て替えは、費用や工期、間取りの自由度などさまざまな違いがあります。
・暮らし方に合った住まいにしたい、建物の性能や仕様を高めたいならリノベーションで対応できるケースが多いでしょう。

 

 

■「リノベーション」と「建て替え」の違い

 

リノベーションと建て替えの違い

 

リノベーションと建て替えの違いを解説します。

 

 

リノベーションとは?

 

リノベーションとは、今ある建物を活かして大規模な改装や改修を行うことです。

 

設備の入れ替えや内外装の改装から、大幅な間取り変更や増築などをするケースもあります。

 

既存の建物を残したまま、新たな機能や付加価値をつけることができる点が最大の特徴です。

 

リノベーションを行うことで、今のライフスタイルに合った住まいにリニューアルすることができます。

 

〈リノベーションとリフォームの違い〉

リノベーションとリフォームの違いもわかりにくいという意見も多いです。

リフォームは、既存の建物を元の状態に戻す修繕工事のことを指します。

暮らしを再設計するリノベーションに対して、暮らす上で不都合に感じている部分を直すのがリフォームと認識しておきましょう。

 

▶関連コラム:リノベーションの意味と種類、リフォームとの違いをわかりやすく解説

 

 

建て替えとは?

 

建て替えとは、今建っている建物を解体して更地にし、新たな建物を建て直すことです。

 

設備や内外装が新しくなるのはもちろん、基礎や構造体なども一から作り上げます。

 

建て替えは、建物が建築基準法や都市計画法等に適合していることを認めてもらうための「建築確認申請」が必要です。

 

建て替えを行うと、既存の住宅とはまったく異なる新たな住まいで生活することになります。

 

 

■ リノベーションするメリット・デメリット

 

リノベーションのメリット・デメリット

 

リノベーションするメリット・デメリットを紹介します。

 

 

リノベーションするメリット

 

既存の建物をリノベーションをするメリットは次の6つです。

 

  • ・今ある建物を活かせる
  • ・思い入れのある建物を残せる
  • ・築年数を活かした味のあるデザインも可能
  • ・リノベーションする箇所を選べる
  • ・工期が比較的短い
  • ・費用や税金を抑えられる

 

リノベーションなら建物を壊す必要がないため、既存住宅の気に入った部分を残すことができます。

 

長く住んだマイホームに思い入れもある方も多いでしょうから、建物を壊さずに活かせるのは魅力的ですよね。

 

築年数の古さを活かした古民家風・レトロテイストなど、味のあるデザインへのリノベーションも可能です。

 

また、予算に合わせてリノベーション箇所を選択したり、徐々にリノベーションすることもできます。

 

ただし、複数回に分けて工事をすると費用が割高になるため、全体的な改装を予定しているなら1回でフルリノベーションしても良いでしょう。

 

リノベーションは、工期の短さや費用面でもメリットが多いです。

 

工事中は仮住まいに移ることになっても、短工期なら家賃の支払いも少なくて済みます。

 

工事費用も建て替えと比べると抑えられるケースがほとんどで、建て替え時にかかる不動産取得税や登録免許税などもかかりません。

 

<関連コラム>

・一戸建て住宅リノベーションにかかる費用の相場は?築年数との関係性についても

 

 

リノベーションするデメリット

 

既存の建物をリノベーションをする場合、以下のようなデメリットがあります。

 

  • ・間取りの要望を完全に採用できないことがある
  • ・工事が始まってから大幅な追加工事になる可能性がある

 

リノベーションは既存の建物をベースとするため、間取りに対する要望がすべて叶うとは限りません。

 

動かせない柱や壁の位置に合わせて、使いやすい間取りを考える必要があります。

 

また、工事中の追加費用を予測しにくい点もデメリットです。

 

壁や床を剥がしてみたら構造体が傷んでいて耐震工事が必要になったり、断熱材が劣化していて断熱工事が必要になるケースも。

 

万が一の工事に備えて、余裕のある予算組みをおすすめします。

 

 

■ 建て替えするメリット・デメリット

 

建て替えするメリット・デメリット

 

建て替えするメリット・デメリットを紹介します。

 

 

建て替えするメリット

 

既存の建物を壊して建て替えをするメリットは次の3つです。

 

  • ・理想の間取りを実現しやすい
  • ・資産価値が上がる
  • ・地盤の強度を再確認できる

 

建て替えは新築住宅と同様に間取りを考えることができるため、理想の間取りを実現しやすいです。

 

特殊な間取りを採用したい場合や、部屋数を大幅に増減したい場合などにも対応できます。

 

また、建て替えた住宅は新築扱いになるため、建物自体の資産価値が上がります。

 

建物の担保評価も高まるので、住宅ローンを組みやすい点もメリットでしょう。

 

建て替えをする際は地盤調査が必須のため、地盤の強度に不安がある場合は安心を得ることができます。

 

<関連コラム>

・リノベーションに住宅ローンは使える?注意点も解説

 

 

建て替えするデメリット

 

既存の建物を壊して建て替えをするデメリットを紹介します。

 

  • ・リノベーションよりも費用がかかる
  • ・工期が長く、必ず仮住まいが必要
  • ・建築基準法を満たしていないと建て替えできないケースも

 

建て替えはリノベーションよりも費用がかかりやすいです。

 

建築費に加えて解体費用や建築確認申請費用などがかかり、不動産取得税や登録免許税の納付も必要です。

 

建物の評価額も上がるため、毎年の固定資産税・都市計画税も増額になります。

 

また、解体工事・地盤調査・基礎工事・建て方工事など、リノベーションにはない工事があるため工期が長くなる点もデメリットです。

 

必ず仮住まいも必要なので、あらかじめ物件を探しておきましょう。

 

さらに忘れてはならないのが、建築基準法の基準を満たしていないと建て替えができない可能性があるという点です。

 

これを「再建築不可物件」と呼びます。

 

例えば、接道の幅や間口が基準を満たしていなかったり、敷地内に昔に建てられた建築確認を取っていない建物があるなどのケースです。

 

建て替えを希望する場合は初めに敷地の調査を行い、現在の建築基準法を満たした住宅を建てられるか確認しましょう。

 

 

■ リノベーションと建て替えを比較してみよう

 

リノベーションと建て替えの違いを表にして比較してみましょう。

 

リノベーション 建て替え
意味 今ある建物を活かして、大規模な改装や改修を行うこと 今ある建物を壊して、新たな建物を建て直すこと
主要となる構造体や基礎 残る 残らない
内外装や設備機器 交換するケースが多い 必ず交換
間取りの自由度 柱や壁の位置によって制限がある 自由度が高い
費用 建て替えより抑えられる
(フルリノベーションで15~20万円/㎡が相場)
リノベーションより高い
(15~30万円/㎡が相場)
各種税金もかかる
解体 部分的な解体を行うこともある 建物全部を解体する
(1~2万円/㎡が相場)
建築確認申請 木造2階建て以下の住宅で増築しなければ基本的に不要 必ず必要
工期 2~4ヵ月程度 3~9ヵ月程度
(解体や地盤調査を含む)

 

リノベーションと建て替えはまったくの別物で、特徴にも大きな違いがあります。

 

建物の状況やどのような暮らしを求めているかによって、どちらを選択するのか決めましょう。

 

<関連コラム>

・一戸建ての全面リフォーム期間・費用事例|建て替えとの比較も

 

 

■ あなたは「リノベーション」と「建て替え」どっち?

 

リノベーションと建て替えどっちを選ぶ

 

では、「リノベーション」と「建て替え」のどちらを選ぶべきなのでしょうか。

 

それぞれおすすめのケースを紹介します。

 

 

リノベーションがおすすめのケース

 

リノベーションがおすすめなのは次のようなケースです。

 

  • ・家族の暮らしに合った間取りや仕様に変更したい
  • ・新築のようなデザイン性の高い住まいを手に入れたい
  • ・自分達世代が暮らしやすい家にしたい

 

リノベーションを行うことで、家族の今の暮らしに合うように住まいを再設計できます。

 

間取り変更や耐震・断熱工事も可能なため、暮らしの質や性能も高めることが可能です。

 

すべての空間の設備や内装などを変更すれば、新築のようなおしゃれな家に生まれ変わります。

 

既存の家の良さを活かした、古民家風リノベーションも魅力的ですね。

 

リノベーションは築年数の経った既存建物の躯体を活かす工事です。

 

子供や孫世代に受け継ぐ建物というよりは、自分達世代が快適に暮らしていくための住まいを作る場合におすすめします。

 

 

建て替えがおすすめのケース

 

建て替えがおすすめのケースを紹介します。

 

  • ・建物の躯体からやり直したい
  • ・これから先の住む年数が長い

 

躯体が持たない場合や、地盤が脆弱なので基礎からやり直しが必要な場合などは、建て替えを検討しましょう。

 

また、土地を他の方に譲る予定がない場合や二世帯・三世帯住宅を建てるなら、これから数十年~百年近くはその建物に住むことになります。

 

その場合は、建物の強度や性能を保つために建て替えがおすすめです。

 

反対に、上記2つのケース以外はリノベーションでも十分に対応できるケースが多いです。

 

まずは住まいのリノベーションを検討し、叶えられない要望があるのなら建て替えを再検討してみても良いでしょう。

 

 

■ 戸建てのリノベーション事例を紹介

 

築年数35年以上の戸建てを建て替えずに、リノベーションした事例を紹介します。

 

 

築36年の戸建てリノベーション

 

築36年の戸建てリノベーション

 

家族が長く過ごす1階のみをリノベーションした事例です。

 

無垢床や木の扉・室内窓を取り入れ、ナチュラルテイストの落ち着く住まいに。

 

元々は、キッチン・和室・リビングがそれぞれ独立した空間でしたが、壁を取り払うことで広々とした一体型のLDKに生まれ変わりました。

 

間取り変更でLDKを一体型に

 

子育て世代の家庭におすすめなキッチン・ダイニングが横並びの間取りと、勉強や仕事ができるカウンタースペースも採用。

 

マイホームの居心地と暮らしやすさを考えた、こだわりのリノベーション事例です。

 

BEFORE

素材の「そ」のBefore

AFTER

素材の「そ」のAfter

 

工期 33日
家族構成 ご夫婦+お子様1人+わんちゃん1匹
エリア 千葉県我孫子市
年代 30代
物件種別 戸建
築年数 36年
広さ 1Fのみ約65㎡

 

▶こちらの事例をもっと詳しく見てみる

 

 

築42年の戸建てリノベーション

 

築42年の戸建てリノベーション

 

築42年の住まいをカリフォルニアスタイルにリノベーション。

 

玄関位置を移動させる大胆な間取り変更で、広々とした一直線のLDKを作りました。

 

カリフォルニアスタイルのおしゃれリノベーション

 

キッチンの腰壁やカウンターを塗装することで、味のあるカリフォルニアスタイルに。

 

ワークスペースは爽やかなブルーを選び、美しい浜辺をイメージできるような爽やかな印象に仕上げました。

 

デザイン性や間取りのこだわりだけでなく、耐震工事によって構造の見直しにも配慮した安心の住まいです。

 

BEFORE

カリフォルニアハウスのBefore

AFTER

カリフォルニアハウスのAfter

 

工期 約60日
家族構成 ご夫婦+お子様3人+猫1匹
エリア 千葉県千葉市
年代 30代
物件種別 戸建
築年数 42年
広さ 1F:61.5㎡ 2F:63.5㎡

 

▶こちらの事例をもっと詳しく見てみる

 

 

築47年の戸建てリノベーション

 

築47年の戸建てリノベーション

 

築47年の建物を活かした、レトロなカフェのようなデザインリノベーション事例です。

 

元々あった柱や補強した筋交いを塗装しておしゃれに仕上げ、あえて見せることで空間のアクセントに。

 

レトロなデザインを気に入ったお客様の要望により、キッチン上の吊戸棚は既存の住宅のものを活かしました。

 

既存の住宅を活かしたリノベーション

 

柄入りすりガラスの扉がおしゃれです♪

 

床はタイルで仕上げ、使い勝手や機能性にもこだわりました。

 

昔ながらの住宅の良いところを活かし、現代の暮らしに合わせた間取りや仕様を取り入れた住まいです。

 

工期 60日
家族構成 ご夫婦+お子様
物件種別 戸建
築年数 47年
広さ 110㎡

 

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■ まとめ:暮らし方に合った住まいにしたいなら「リノベーション」を検討しよう

 

既存の住宅を活かすリノベーションと、既存の住宅を壊して一新する建て替えはまったくの別物です。

 

費用や工期はもちろんのこと、間取りの自由度や申請方法なども大きく異なります。

 

今の住まいを再計画して暮らしやすくしたいなら、リノベーションでも十分対応できるケースがほとんどです。

 

建て替えは、躯体の劣化や損傷が進んでいる場合や、地盤の軟弱化によって基礎の強度が気になる場合などに検討しましょう。

 

今の暮らし方に合った間取りや設備・仕様を選んで、快適に過ごせる住まいへリノベーションしてくださいね。

 

 

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