公開日:2020-09-21 更新日:2024-07-04
床材にこだわるおしゃれなリフォーム・リノベ事例|選び方と種類
リフォーム・リノベーションのクオリティに大きく影響する床材。
フローリングやクッションフロアなどいろいろ種類はありますが、たくさんありすぎてイメージ通りに選ぶのはなかなか難しいものです。
そこで今回はおしゃれな床材の選び方を、実際のリノベ事例を見ながらチェックしていきましょう。
床材の種類や特徴、場所別の選び方など基本的なことも解説しますので、詳しく知りたい方もぜひご覧ください。
■ おしゃれな住まいを目指すなら床材にこだわりましょう
天井や壁より広い面積が目に入る床面は、カラーや材質が印象に大きな影響を与えます。
逆に言えば、床材を上手に選べば、理想のテイストに近づけるということ。
建具やインテリアとカラーを統一したり、フローリングとタイルを使い分けたり、おしゃれに仕上げるための細かいテクニックもたくさんあります。
内装デザインをどうやって考えたらよいか分からない方は、まず一番目立つ床材を決めて、他の部分を合わせていくのも一つの手です。
■ 床選びにもこだわったリノベ事例集
実際のリノベーション施工事例の中から、床材にこだわったおしゃれなお住まいをピックアップしました。
壁や天井、インテリアとのバランスなどにも注目してみてください。
・お部屋ごとに好みの床材を選ぶ
事例を見る:Case78「COLORFUL × STYLISH」
ドアを境にして床材を切り替え、お部屋ごとに好みのテイストを演出している事例です。
リビング・キッチン・ダイニングはダーク系の床材で高級感を演出。
事例を見る:Case78「COLORFUL × STYLISH」
子供部屋はナチュラルカラーをチョイスし、明るく広々したイメージに仕上げています。
事例を見る:Case78「COLORFUL × STYLISH」
ご夫婦の寝室はヘリンボーンフロアで、オトナの上品な空間になっています。
・床材を切り替えてゾーニング
事例を見る:Case54「アンティーク×都会的MIXインテリア」
一つなぎの大きなLDKのなかで、キッチン部分は水や油汚れに強いタイルに切り替えています。
フローリングとくらべてメンテナンスしやすいため、汚れを気にせずいろいろなお料理に取り組むことができます。
事例を見る:Case54「アンティーク×都会的MIXインテリア」
ステンレスのキッチンとグレーのタイルの組み合わせもおしゃれで、それぞれの空間を緩やかに分けてくれる効果も。
フローリングとのつなぎ目もフラットに仕上げれば、お掃除の手間やつまずいてしまう心配もありません。
・住まい全体をおしゃれな床材で統一
玄関からリビング、各居室とトイレも含めてヘリンボーンのおしゃれな床材で統一したお住まいです。
シンプルにまとめたお部屋の雰囲気との相性が良く、主張が強すぎないバランス感覚でおしゃれに仕上げています。
大きなLDKも同じ床材で統一しているため、高級感や解放感が得られるのも特徴です。
・あえてのコンクリート床
水や油が跳ねやすいキッチンの床面は、あえてコンクリートをむき出しにするおしゃれな仕上げに。
タイル仕上げの壁と組み合わせプロ仕様のキッチンのような雰囲気に、もともとのひび割れも良い味を出しています。
床材を使用していないため、張り替えやメンテナンスに手間がかからない点も非常に魅力的。
玄関も同様に、コンクリートそのままの武骨な仕上げになっています。
・おしゃれなレンガ床キッチン
事例を見る:Case12「これぞ女子部屋!憧れの私のおうち」
ビンテージ感のあるおしゃれなリビングの中で、キッチンスペースはおしゃれなレンガ床で仕上げた事例です。
事例を見る:Case12「これぞ女子部屋!憧れの私のおうち」
おしゃれなレンガは空間のアクセントにもなり、使い込むほどに味が出てさらに愛着がわく楽しみもあります。
■ 床材の種類と特徴
続いて、マンションや一戸建てのリノベーションで採用されることが多い主な床材をご紹介します。
・合板フローリング
薄い板を貼り合わせてつくる合板フローリングはコストパフォーマンスが良く、多くの分譲マンションや建売住宅で標準仕様となっています。
表面に使用している木材の種類や塗装でさまざまな風合いがあり、キズ防止やペットのおしっこによるシミ防止など高機能製品もバリエーションが豊富です。
キッチンや洗面所など水回りに使いやすい耐水製品などもあり、場所を選ばず採用しやすい点も特徴です。
・無垢フローリング
丸太から切り出してつくる一枚板の無垢フローリングは、木の見た目や触り心地を楽しめるのが特徴。
天然木ならではの、木の香りが楽しめるのも無垢フローリングならではのメリットです。
木の質感を楽しむため塗装が薄めの製品が多いですが、一枚板のため傷がついても補修しやすい点も魅力的なポイント。
合板フローリングと比べると材料費と施工費は高くなりますが、メンテナンスをしながら長く使えるためコストパフォーマンスも悪くありません。
・防音フローリング
分譲マンションや団地などの集合住宅では、足音や椅子の音が下の階に伝わらないよう、防音フローリングの使用を義務付けている場合があります。
防音フローリングには様々な種類がありますが、床材自体がしなるようになっていて裏側に防音材が貼り付けてあるものが一般的です。
少し特殊な製品ですが、最近はデザインや材質の幅が広く、好みの床材が見つかりやすくなってきています。
・クッションフロア
厚み1.8mm~3.5mm前後の塩化ビニール素材の床材で、防水性があり表面のプリントバリエーションでさまざまなデザインから選べるのが特徴です。
表面が塩化ビニール製で防水性が高いため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りに使われることが多いです。
木目やタイル、大理石調など本物と見間違えるようなリアルテイストもあり、水回りでも耐久性を気にせずおしゃれに仕上げることも可能。
材料費や施工費がリーズナブルなのも特徴ですが、フローリングと比べると触り心地は一段劣るため、リビングや寝室に使うことはあまりありません。
・タイル/レンガ
意匠性が高く、カラー・サイズ・質感のバリエーションも豊富なタイルやレンガは、おしゃれな住まいで採用例が多い人気の床材。
防水性が高く油汚れにも強いタイルは、キッチンの床や洗面所の床にもおすすめ。
レンガは吸水性がありますが、汚れが染み込んでも風合いになって、変化していく色合いも楽しめるのが特徴です。
どちらも耐久性が高く、目地のメンテナンスをしてあげれば長く使える点もメリットですね。
・タイルカーペット
正方形や長方形にカットしたカーペット素材の床材で、敷き詰めて一般的なカーペットのように仕上げます。
フローリングやクッションフロアと違い、敷物を用意しなくてもそのまま横になれるのが特徴です。
汚れたり破れたりしたら、1枚単位で張替えできるのもメリット。
お掃除やお手入れをしていても汚れの蓄積や摩耗が発生するため、定期的に貼り替える必要があり、最近は採用するお住まいが減ってきています。
■ 【場所別】床材の選び方
お部屋の使用目的によっても、適切な床材は変わってきます。
住まいの中それぞれのお部屋ごとに、床材を選ぶ際のポイントや考え方をまとめました。
・リビング/居室
住まいの中で一番広いリビングの間取りは、床材がイメージに与える影響が大きいため慎重に選びましょう。
壁紙や建具とのコーディネートはもちろん、ダイニングテーブルやソファ、テレビ台などインテリアとの調和も大切です。
リフォーム・リノベーションを機に家具も買い替えるのか、今のアイテムを使うのかについてもしっかり検討しましょう。
居室も同様に、ベッド・デスク・カーテンなどのインテリアも含めてトータルコーディネートするとおしゃれに仕上がります。
・キッチン
毎日のお料理や食器の片付けをするキッチンでは、水はねや油汚れが発生しやすいため床材の防水・防汚性能にも注目しましょう。
せっかくこだわって選んだ床材も、汚れが気になってマットを敷いてしまったらよく見えなくてもったいないですよね。
水分が染み込まずお掃除しやすいタイルやクッションフロアのほか、コーティングされて汚れにくいフローリングなどがおすすめです。
・トイレ
小さな密閉空間であるトイレは意外とホコリが溜まりやすく、毎日のお掃除が大変な場所。
デザイン性だけでなく、お掃除のしやすさやニオイを抑える機能などにも注目してみてください。
拭き掃除しやすいパネルやタイル、ニオイを分解して抑える光触媒床などもあります。
・洗面所
お風呂の出入りや洗顔・歯みがきなど、水回りの中でも特に水はねが多い洗面所は、特に防水性能が大切。
お風呂の湯気によって湿気が発生しやすい場所でもありますので、カビが発生しにくいものもおすすめです。
洗面台や洗濯機などがあり床面積的に厳しい場合は、明るめの床材を選ぶと圧迫感を軽減することができます。
・玄関
玄関の床面は汚れに強いタイルや、防汚機能が付いたクッションフロアなどを選ぶのが一般的です。
いまの玄関が狭く感じるなら、明るめのカラーを選ぶと広く見える効果が期待できます。
ただし、真っ白な床だと靴の汚れやほこりなどが目立つため、ベージュやブラウン系など暖色系を選ぶのがおすすめ。
■ マンションは好きな床材を選べるの?
上下の階で別の家族が暮らすマンションや集合住宅では、防音性能が必須など選べる床材に制限があるケースも少なくありません。
好みの床材が選べないイメージをお持ちの方も多いようですが、最近は集合住宅用の床材もデザインが充実しているためおしゃれに仕上げることも可能です。
いまマンションや団地にお住まいの方もデザインをあきらめず、ぜひ一度私たち施工店にご相談ください。
管理規約を確認し、使用できる床材なども詳しくご案内させていただきます。
これから中古マンションを購入してリノベーションを検討している方には、私達施工店と一緒に物件探しをする「ワンストップリノベ」がおすすめ。
床材や間取り変更の制限などを購入前に確認すれば、物件選びでの失敗を防げます。
本命物件の最終確認に私たちが同行することもできますので、リノベ用物件を探している方はぜひお声掛けください。
■ まとめ:床材にこだわり、理想の住まいを目指しましょう。
お部屋の印象に大きな影響を与える床材は、リノベーションのデザインで重要な要素の一つ。
毎日のお掃除やメンテナンス性も大切にして、おしゃれで快適に暮らせる住まいを目指しましょう。
SHUKEN Reはたくさんのリノベーションをお手伝いしてきた経験をもとに、お客様のイメージに合わせた内装デザインをご提案します。
「どんな床材があるの?」「ソファやテーブルとどう合わせたら良いの?」といったギモンもお気軽にご相談ください。
東京世田谷と千葉浦安市にショールームをご用意しているほか、おうちからご利用いただけるオンライン相談もご利用いただけます。
デザインのことや今のお住まいのお悩みなど、どんなこともお気軽に声をかけて下さいね♪