公開日:2022-09-26 更新日:2024-07-04
在来工法の浴室リフォームでおしゃれな空間に|メリット・デメリットと実例を紹介
高級感のあるタイル張りの壁や、可愛いデザインの浴槽が置かれている浴室。
これらのおしゃれな浴室は、在来工法が採用されているケースがほとんどです。
デザイン性の高い在来工法の浴室ですが、ユニットバスと比べて劣っている所も少なくありません。
今回は、在来工法で浴室をリフォームするメリット・デメリットと、おしゃれな浴室のリフォーム事例を紹介します。
おしゃれでオリジナリティのある浴室にしたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
・在来工法の浴室リフォームを成功させるコツは機能性や断熱性にこだわること。
・おしゃれな在来浴室のリフォーム事例を紹介します。
目次
■浴室リフォームの種類は在来工法とユニットバスの2種類
浴室をリフォームする場合、一般的には在来工法の浴室とユニットバスのどちらかを選択します。
それぞれの特徴を確認しましょう。
①在来工法の特徴
昔の建物はほとんどの家の浴室が在来工法でした。
他の部屋と同じように空間を仕上げ、そこに防水加工や排水設備を施して作り上げていきます。
壁や床は耐水性能が高いタイルなどで仕上げられることが多く、収納棚・水栓などの設備・浴槽などのすべての部品が、自分で決められる点が特徴です。
空間の広さを自由に決められるため、建物によって浴室の大きさは異なります。
②ユニットバスの特徴
ユニットバスは、工場で作られた壁・天井・床・浴槽などのパーツを浴室の空間に施工していきます。
現代の住宅では機能性や防水面、価格面を考えてユニットバスを採用するケースが多いです。
ユニットなのでサイズが数種類に限定される点はデメリットと言えるでしょう。
在来工法の浴室からユニットバスにリフォームしたときに、サイズが合わなくてデッドスペースができてしまうケースもあります。
反対に、現状の浴室の空間よりも大きなユニットバスを採用する場合、壁を移動させるなどのリフォームも必要です。
また、メーカーの商品の中から部材をチョイスするため、オリジナリティのある浴室にしたい方には不向きでしょう。
■在来工法で浴室をリフォームするメリット
在来工法の浴室を採用するメリットを紹介します。
メリット① とにかくデザイン性が高くておしゃれ!
在来工法の最大の魅力は、デザイン性が高いという点です。
タイルの床や壁、オシャレなデザインの浴槽などが取り入れられている浴室は、ほぼ在来工法で作られています。
なぜなら、在来工法はさまざまなメーカーからお気に入りの部材を取り入れることができるため、デザイン性にとことんこだわることができるからです。
「とにかくオリジナリティあふれる浴室が作りたい!」という方におすすめしたいのが在来工法の浴室です。
メリット② タイルや木などの素材にこだわった浴室を作ることができる
在来工法であれば、素材にこだわった浴室を作ることができます。
例えば、大判のタイルを壁や床に取り入れれば、高級感のある浴室が完成します。
ヒノキの壁や浴槽を取り入れた、温泉のような浴室も魅力的ですよね。
在来工法であれば、ユニットバスでは実現できないような素材を使って浴室を作ることが可能です。
メリット③ さまざまな広さの浴室に適応できる
在来工法は、空間に対して壁・床・浴槽などを施工していくため、広さの自由度が高いです。
元の部屋形状に合わせて変形させた浴室にしたり、トイレや洗面などと一緒の空間に浴室を配置することもできます。
お風呂時間にこだわりたい方や大家族の場合は、ユニットバスでは採用できないような大きな浴室にしてもいいかもしれません。
広さや形にとらわれずに浴室リフォームできる点も、在来工法の魅力の1つと言えるでしょう。
■在来工法で浴室をリフォームするデメリット
在来工法で浴室をリフォームするデメリットを紹介します。
デメリット① 気密性や保温性が高くない
在来工法の浴室は、ユニットバスに比べて気密性や保温性が劣る可能性があります。
ユニットバスは高い気密性や保温性が特徴のため、浴室内に冷気が伝わりにくく、浴槽内のお湯もすぐには冷めません。
対して、在来工法はユニットバスと比べて気密性が落ちるため、隙間から冷気が入り込んでしまいます。
床や壁をタイルで仕上げた場合は、特に寒さを感じるでしょう。
また、浴槽のお湯が冷たくなって何度も追い炊きすると、光熱費もかかります。
在来工法の浴室の場合も、壁や床に断熱材をしっかりと施工し、窓の断熱性も強化させましょう。
さらに快適さを求めるなら、浴室暖房を追加する方法もおすすめです。
デメリット② 施工技術によっては防水性が下がる可能性がある
在来工法の浴室で気を付けたいのが水漏れです。
手作業で防水下地を施工する在来工法は、職人の施工技術によっては防水加工がイマイチになることがあります。
すると、床下へ水漏れを起こし、最悪の場合は構造体の腐食やサビにつながる可能性があるのです。
在来工法の施工実績が多い業者に依頼し、住んでからも定期的に点検やメンテナンスを行うようにしましょう。
デメリット③ タイルの床・壁は掃除がしにくい
在来工法で多く採用される、タイルの床や壁は掃除がしにくいというデメリットがあります。
タイル自体はお手入れしやすい素材ですが、タイルをつなぐ目地に汚れが溜まりやすく、落とすのも大変です。
細かいタイルを採用すると目地の量も増えるため、余計に掃除が大変です。
なるべく大判なタイルを選んで目地を最小限にすることや、グレーや黒などの色付き目地を採用して汚れを目立ちにくくするなどの工夫を行いましょう。
デメリット④ 費用や工期がかかる
在来工法は、ユニットバスのリフォームと比べて費用や工期がかかります。
材料代に加えて職人さんの手間も増えることが、費用アップの理由です。
価格を抑えてリフォームしたい場合や、急いで入居したい場合はユニットバスを選びましょう。
■【実例】おしゃれにリフォームした「在来工法」の浴室を紹介
在来工法に浴室をリフォームしたおしゃれな実例を紹介します。
実例① 大判のタイル張りがおしゃれな在来工法の浴室
グレーのタイルを壁と床に施工して、高級感溢れる浴室にリフォームしました、
脱衣所につながる扉・壁はガラスを採用し、ホテルライクなデザインに。
水栓が付いている壁の厚みを持たせ、シャンプーなどを置けるようにした点もポイントです。
高さを自由に調整できるスライドバー付きシャワーを採用し、細かな使い勝手にもこだわりました。
実例② 洗面・トイレ・在来工法の浴室を一緒の空間に
1つの空間に、浴室・洗面脱衣所・トイレをまとめたリノベーション事例です。
元々は、それぞれの空間が別々に分かれている間取りでした。
before
LDKから洗面が遠く、トイレのドアが廊下側に開いて危ないなどのデメリットがありました。
そこで、すべての空間を一体にした間取りにリノベーション。
after
玄関側とLDK側の2ヵ所にドアを付けたため動線が良くなりました。
空間を共有することでゆとりができ、浴槽や洗面台の大きさも広げることができています。
在来工法の浴室だからこそ実現した、物件に合ったリノベーション事例です。
実例③ 無機質なデザインがかっこいいモルタル壁の在来浴室
無機質な素材のモルタルの壁や床、そして腰高に貼られた白のタイルがおしゃれな浴室。
置き型のバスタブを採用することで、よりクールな印象に仕上げることができました。
無骨なデザインの浴室ですが、機能性にこだわっている点もポイント。
追焚き機能付きや浴室乾燥機もついている、使い勝手の良い在来工法の浴室です。
実例④ 猫足のバスタブが可愛い水回りが一体になった空間
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
猫足のバスタブが可愛らしい、海外の浴室のように仕上げたリフォーム事例です。
洗面やトイレのデザイン性もこだわり、空間に統一感を持たせています。
床から腰壁まではタイルを施工し、上部の壁は防水性のあるパープルの塗料を塗っています。
ユニットバスでは採用できないような照明や鏡を取り入れ、細かな部分のデザイン性にこだわった在来工法の浴室です。
■まとめ:浴室のデザイン性にこだわりたいなら在来工法がおすすめ
浴室をおしゃれにしたいなら、ユニットバスではなく在来工法をおすすめします。
誰とも被ることがない、オリジナリティあふれるデザインの浴室を作ることが可能です。
また、物件の間取りによっては、自由度が高い在来工法の浴室リフォームの方が向いているケースもあります。
気密性や断熱性にこだわりながら、在来工法でおしゃれかつ快適な浴室にリフォームしましょう。
SHUKEN Reでは、さまざまな浴室のリフォーム事例を掲載していますので、ぜひご覧くださいね。
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