公開日:2022-05-19 更新日:2024-07-04
一戸建ての全面リフォーム期間・費用事例|建て替えとの比較も
一昔前は築年数の経った戸建て住宅は建て替えるのが一般的でしたが、最近は全面リフォームを選ぶ方も増えています。
今回は一戸建ての全面リフォームにかかる期間と費用を、事例をもとにチェックしてみましょう。
全面リフォームと建て替えどちらが良いか、プラン作りのコツなども解説しますので、マイホームづくりの参考にどうぞ。
■一戸建ての全面リフォームが増えているワケ
・リーズナブルな価格でこだわりマイホーム
全面リフォームは目に入る部分全て新しくなるので、実質的に新築同様のキレイな状態に仕上がります。
建物の構造部分は活かすことができるため、リーズナブルな価格で新築レベルのマイホームに住めるのが人気の理由。
例えば1,000万円台の建売や注文住宅だとスタンダードなグレードになりますが、コスパの良い全面リフォームなら間取りやデザインにかなりこだわれます。
リーズナブルな価格でワンランク上のこだわりマイホームが手に入るのは、全面リフォーム人気の理由の一つです。
・プランの自由度が高い
リフォームは使う材料や施工範囲を自由に決められるため、予算やデザインを思い通りに調整できるのも人気のポイントです。
新築や建て替えだと費用の調整には限界がありますが、全面リフォームならリビングはお金をかけて居室はそれなり、といった選択も可能。
全面リフォームなら間取り変更もしやすいので、現代のライフスタイルやトレンドに合わせられます。
いわゆるデザイナーズハウスのような間取りも作れますし、ライフスタイルにピッタリ合わせて暮らしやすく仕上げることもできます。
■一戸建ての全面リフォーム期間・費用事例
さっそく実際の全面リフォーム・リノベーション事例で、かかった日数と費用をチェックしてみましょう。
各事例の費用は当時のデータとなっています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
事例①:60日間 約1500万円
築47年の戸建て住宅を、全面リフォームで今風の使いやすい間取りに。
昔ながらの独立キッチンは、明るい対面レイアウトに変更しました。
LDKは柱と梁を露出した古民家テイストで、畳小上がり・ミニ吹抜けなどワクワクする仕掛けもたくさん♪
事例②:60日間 約1100万円
大幅な間取り変更はせず、キッチンのレイアウトや建具、収納など細かなアップデートが光る全面リフォーム事例です。
LDKはパーケットフローリングでレトロ感を活かしつつ、明るく爽やかな空間に♪
玄関は土間を拡張し、階段下のデッドスペースをロードバイク専用の収納スペースにしました。
間取り変更をしなくても、内装と建具、照明を変えるだけで素敵なお住まいに生まれ変わります。
事例③:60日 約700万円
築浅の戸建て住宅なら、費用を抑えてリーズナブルに全面リフォームすることも可能です。
1,000万円以下の費用ながら、LDKは間仕切りを撤去してしっかりイマドキのおしゃれな間取りになっています♪
ヘリンボーン柄のフローリングと相性が良いネイビーのアクセントクロス、トータルコーディネートがおしゃれに見せるポイント。
■全面リフォームと建て替え
全面リフォーム検討時期の戸建て住宅は建て替えという選択肢もあり、悩む方が少なくありません。
全面リフォームと建て替えどちらが良いかは、予算や築年数、建物の状態によって変わります。
・建て替えが良いケース
全面リフォームより建て替えの方が良いケースは、次のようなパターンが考えられます。
- 雨漏れやシロアリなど重大な欠陥が多い
- 耐震性不足
- 理想の間取が作れない
建物の構造部が痛んだり強度が不足したりといった状態の家は、全面リフォームの費用が多めにかかります。
軽度の補修や補強なら全面リフォームの方がマッチするケースも多いですが、重症なら建て替えたほうが良いケースも。
またプレハブ工法や重量鉄骨など間取り変更が難しく理想の間取りにならない場合も、建て替えの方が満足度は高くなるかもしれません。
・全面リフォームが良いケース
次のような状況・要望のある方は、建て替えより全面リフォームの方が適しています。
- 建物の劣化が少ない
- 思い出を残したい
- なるべく費用を抑えたい
- 仮住まい期間を短くしたい
全面リフォームは費用・工期の面で有利なため、建物の劣化が少ないなら基本的にはメリットの方が大きいです。
また家族で暮らした思い出や面影を残したい方も、全面リフォームで柱や間取りの一部をそのままにするのがおすすめ。
■全面リフォームとリノベーションは何が違う?
最近は全面リフォーム・スケルトンリフォーム・リノベーションなどさまざまなジャンルがあります。
リフォームは「原状回復」、リノベーションは「付加価値の向上」の意味で使われることも多いですが、基本的に大きな違いはありません。
「お風呂リフォーム」は単純な設備入れ替えの意味が強いですが、全面リフォームやスケルトンリフォームはリノベーションとほぼ同じ意味合いです。
会社によって呼び方は違いますが、大切なのは「どんな間取り・住み心地の家を作るか」というポイントです。
■全面リフォームで考えるべきこと
・あと何年暮らす?
木造住宅はあと何年暮らすかによって、どこまで費用をかけて補強・メンテナンスするか変わってきます。
例えばあと30年暮らせれば良いのに、50年見据えた費用をかけたらムダになってしまいますよね。
逆に費用を削減しすぎて、暮らしている途中で寿命が来てしまっては意味がありません。
全面リフォームの計画を立てる際は、必ず「あと何年暮らすのか」具体的に決めましょう。
人生は予想外のことも起こりますが、計画を立てることは何も考えないよりムダを防ぎやすくなるはずです。
老後も暮らし続けるのか、それとも二世帯住宅を建てたりマンションに移り住んだりするのか、できる範囲でシミュレーションしてみましょう。
・新しい間取りでのライフスタイル
全面リフォームでは今の暮らしだけでなく、新しい間取りで叶えたいライフスタイルのことも考えてみて下さい。
ちょっとした間取り変更や設備のチョイスで、便利で素敵なライフスタイルが広がることも多いです。
せっかくお金をかけてフルリフォームするのですから、より良い暮らしを目指してプランを考えてみましょう。
また今の間取りに不満が無くても、この先数十年暮らすうちにライフスタイルが変わることも考えられます。
お子さんの成長や巣立ちなど、先のことも見据えた間取りやプラン設計を採り入れましょう。
・仮住まい費用と引っ越しの手間
今お住まいのご自宅を全面リフォームする場合は、工事費用だけでなく仮住まいと引っ越しのことも考えましょう。
住みながらの全面リフォームも不可能ではありませんが、効率や生活のことを考えるとデメリットが大きいです。
仮住まいを急に探しても見つかりにくいですし、費用のことを考えておかないと予算オーバーの原因にもなります。
仮住まいのメリットや探し方はこちらのコラムでも詳しく解説しています。
・補助金の活用
全面リフォームは国や自治体の補助金制度の対象となることが多いため、積極的に活用しましょう。
補助金は返済の必要がないので、条件を満たして申請するだけでリフォーム費用を節約することができます。
- こどもみらい住宅支援事業(上限30万円)
- 断熱リフォーム支援事業(上限120万円)
- 長期優良住宅化リフォーム補助金(上限100~250万円)
上記は一例ですが、窓や壁などの断熱工事、省エネ設備の設置などが補助金の対象になることが多いです。
補助金額が大きい制度もありますので、全面リフォーム計画時は使えるものが無いか必ずチェックしましょう。
活用できる補助金制度は地域や申請時期によってもかわります。詳細はお気軽にお問合せください。
■まとめ
一戸建ての全面リフォーム・リノベーションでは、費用を抑えて理想のマイホームをつくれる人気の選択肢。
ご自宅の建て替えを検討している方は、ぜひ全面リフォームも一つの選択肢として加えてみてください。
今回ご紹介した以外にもたくさんの全面リフォーム事例がありますので、こちらも参考にどうぞ♪
東京・千葉・神奈川エリアで全面リフォームをご検討の際は、私たちSHUKEN Reにご相談ください。
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