公開日:2022-05-15 更新日:2024-07-04
築40年の中古住宅は何年住めるか|リノベーション・スケルトンリフォーム事例
最近はマイホームの選択肢として、中古住宅のリフォーム・リノベーションを選ぶ方が増えています。
しかし築年数の経った戸建て住宅だと、お金をかけてスケルトンリフォーム・全面リノベーションした後、何年住めるのか気になりますよね。
特に築40年前後の中古住宅は、リフォーム・リノベーションをするとあとどれくらい暮らせるかを踏まえて、中古物件の購入を検討する必要があります。
後半では過去20年以上にわたり8000件超の実績があるSHUKEN Reが手掛けた実際のリノベーション費用・工事期間の事例も紹介しますので、ぜひ中古住宅購入の物件選びの参考にしてください。
■築40年の中古住宅は何年住める?
・中古住宅の寿命はメンテナンス次第
最初に結論からお伝えすると、築40年の木造中古住宅の寿命に決まりはありません。
しっかりメンテナスすれば、築40年の中古住宅でも、あと40年~60年ほど暮らすのは難しくありません。
確かな技術で建てられ、適切なメンテナンスがされた木造住宅の基礎・土台・柱などの構造部であれば、特別なトラブルがなければ80~100年は持つと言われています。
実際に100年以上経っている木造のお寺や古民家もたくさんありますので、メンテナンスさえすれば長く暮らすことができるのです。
逆に言えば、築40年の中古住宅の寿命は物件ごとに異なるのが実際です。
リフォーム・リノベーションをする際にしっかり状態をチェックして、物件の状態に応じて適切に補修・補強を行うことが大切ということです。
・メンテナンス時期を把握する
構造部以外の部位はそれぞれメンテナンス時期が違いますので、把握しておきましょう。
メンテナンス時期の目安 | |
給排水管 | 30~40年 |
屋根材 | コロニアル屋根 20~30年
セメント瓦 20~30年 和瓦 50~80年 |
外壁 | 塗装 10年前後
サイディングの寿命 30年前後 モルタル壁の寿命 30年前後 |
水回り設備 | 20~30年前後 |
フローリング | 20~30年前後 |
壁紙 | 10~15年前後 |
給排水管を例に挙げると、築40年で未交換の場合は購入後に何らかのメンテナスする必要があるということです。
外壁・屋根など建物の寿命に大きく影響する部分は、過去の塗装・交換履歴をチェックすれば悪い状態の物件を見極めやすくなります。
メンテナンスの適性時期を把握しておけば物件選びの際に費用や状態を予測しやすくなるので、ぜひ頭に入れておいてください。
■築40年の中古住宅は物件選びがカギ
築40年前後の中古住宅を買ってリフォーム・リノベーションをする際は、ベースとなる物件選びが重要です。
メンテナンスが行き届かず状態の悪い物件を選んでしまうと、余計な費用が掛かる可能性があります。
万が一見逃して見た目だけきれいにしてしまうと、せっかくお金をかけたのにムダになってしまうことも・・・。
次のポイントに注目して、リフォーム・リノベ向きの物件を選びましょう。
・雨漏れが無いか?
雨漏れは木造一戸建て住宅の構造を腐らせ、寿命を大幅に縮める原因になるのでしっかりチェックしましょう。
天井や壁のシミなどのサインがあれば分かりやすいですが、見えない部分で雨漏れが発生していることも少なくありません。
天井裏や床下など見える部分はなるべくチェックして、雨漏れの兆候がないか調べましょう。
外壁・屋根のメンテナンス履歴も雨漏れリスクに影響するので、売り主の方や不動産会社に聞いてみるのも効果的です。
・シロアリ被害が無いか?
床下の土台を食べて耐震性を低下させてしまうシロアリ被害の有無も、中古住宅の要チェックポイントです。
雨漏れで腐食した木部はシロアリの大好物になってしまうので、合わせてチェックしましょう。
タイルの古いお風呂も水漏れからシロアリが発生しやすい場所なので、床下の腐食や蟻の死骸が無いか重点的に確認してください。
庭のウッドデッキや木製フェンスなど外部の木部も、シロアリを呼び込む原因になりやすいので要注意。
・床下や壁裏にカビが生えていないか?
築40年以上の中古住宅は、「布基礎」と呼ばれる構造で床下の湿気が発生しやすいため、カビが発生していないかチェックしましょう。
カビはニオイや健康被害の原因になる上、壁紙の裏に生えていると下地まで貼り替えになり費用も余計に掛かってしまいます。
内見時にカビっぽいニオイがしたり、水回りにポツポツとカビ跡が出たりしている物件は、床下もチェックしたいところです。
床下収納庫などから覗けることが多いので、できれば確認させてもらいましょう。
・理想の間取りに近いか?
築40年の中古物件ならスケルトンリフォームやリノベーションする方が多いですが、なるべく理想の間取りに近い家を選ぶのも大切なポイントです。
木造住宅は自由度が高いため間取り変更も可能ですが、大きく変えるとその分費用は多くかかります。
理想の間取りに近い物件を選べば、コストを抑えてより暮らしやすいマイホームに仕上げやすいのです。
・契約前にプロに確認してもらおう
リフォーム・リノベ前提で中古住宅を選ぶ際は、契約前に私たち施工店と一緒に物件を確認するのがおすすめです。
実際に施工に関わるプロと一緒に確認することで、工事しにくい構造や雨漏れなどのトラブル見逃しを防ぐことができます。
また物件探しから工事まで任せられる「ワンストップリノベーション」のお店に相談するのも効果的です。
私たちSHUKEN Reもワンストップリノベーションをお手伝いしていますので、物件探しもお気軽にご相談ください。
■築40年のスケルトンリフォーム・リノベーション事例
実際にスケルトンリフォームやリノベーションで生まれ変わった、築40年前後の素敵なマイホーム事例をご紹介します。
事例①:築47年 約1500万円
築年数を隠すのではなく、レトロ感を残しつつイマドキな古民家風に仕上げたリノベーション事例です。
移動できない柱や梁はあえて露出しつつ、古さを感じさせない素敵な雰囲気になりました。
たっぷり収納の対面キッチンや吹抜けといった充実の間取り&デザインが、新築よりリーズナブルな価格で手に入ります♪
事例②:築42年 約1700万円
玄関の位置や水回りも移動する大胆なリノベーションで、ライフスタイルにピッタリな理想の間取りに♪
元々和室だったスペースは、西海岸のカリフォルニアテイストでおしゃれに仕上がりました。
おしゃれなカウンターキッチン、さわやかなブルーのワークスペースなど、中古+リノベならではのこだわりもたくさん♪
〈関連コラム〉
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■築40年のリフォーム済み物件はアリ?
最近は住宅会社がフルリフォーム・リノベーション済みの中古住宅もよく見かけますよね。
リフォーム済み物件は購入後すぐ住めるのが魅力ですが、築40年前後の場合はできるだけリフォーム前の中古住宅を選ぶのがおすすめです。
冒頭でお伝えしたように、築40年の戸建て住宅はメンテナンスが大切です。
リフォーム済み物件はどこまでメンテナンスされているのか見えにくいため、見た目はキレイでも床下や天井裏にトラブルが隠れている可能性があるのです。
リフォーム済み物件は工事費用と物件価格がセットなので安く見えますが、中間マージンが入りかえって割高になることも少なくありません。
時間に余裕がある方は、なるべく自分でリフォームプランを考えてしっかり長く暮らせるマイホームを作りましょう。
■まとめ
築40年の中古住宅リフォーム・リノベーションで長く暮らすには、物件選びとメンテナンスが大切です。
一般の方では物件の見極めが難しい部分もありますので、私たちリノベーションのプロにぜひご相談ください。
SHUKEN Reは約20年間にわたり約8,000件を超えるリフォーム・リノベーション実績があり、物件探しからリノベーションまでトータルサポートしています。
不動産・リノベーション部門がありますので、建築と不動産の両面から専門的なサポートが可能です。
東京都の青山・世田谷、千葉県の浦安の店舗でのご相談のほか、オンライン相談会も実施しています。
どんなご質問・相談もお気軽にお声かけください。