公開日:2022-04-24 更新日:2024-07-04
回遊動線がいい約30坪の間取りとは|メリット・デメリットを活かすコツ
日常の生活や家事効率を高める「回遊動線」がいい間取り。
生活・家事の中心となるキッチンを起点にぐるりと回り込めるスタイルや目的の部屋にすぐアクセスできる機能的な廊下など、無駄な行き来や行き止まりの動線を改善する方法が注目を集めています。
今回は、30坪前後がちょうどいい回遊動線のある間取りのメリットとデメリット、失敗のない配置をつくるコツを実例と合わせて、ご紹介していきます。
ぜひ、おしゃれで暮らしやすい間取りリノベの参考にしてみてくださいね♪
・回遊動線とは?生活や家事の効率が高まる便利な間取りづくりのポイントを押さえることができます。
・回遊動線のある間取りのメリット・デメリットを詳しくチェックしてみましょう。
・後悔のない回遊動線をつくるコツとおしゃれな間取り実例を参考にしてみてください。
目次
■回遊動線のある間取りとは
事例を見る:Case20「効果抜群!丸い廊下でアクセスフリー!」
回遊動線は、できるだけ行き止まりなく空間から空間へとスムーズに移動できる動線です。
「玄関⇔パントリー⇔キッチン⇔各部屋や玄関につながる廊下」のように、ぐるりと1周できる間取りをイメージしてみてください。
家事の合間に行き来することの多いキッチン⇔ランドリールームなど、忙しく何往復もしたり、家事道具を離れた場所から取りに行ったり、無駄な動きの多い間取りにストレスを感じていませんか?
回遊動線のいい間取りなら、複数のアクセスがあり効率的に家事を片付けるのにも便利です。
■回遊動線がいい間取りのメリット
まず、回遊動線のある間取りをつくるメリットを見ていきましょう。
・生活動線が短く楽になる
近年、家事楽間取りで注目されているランドリールームも水回りを集約した回遊性のある配置にすることで、家事だけでなくご家族の暮らしにも便利です。
浴室から上がる→洗濯家事・収納が叶うランドリールームで着替え→洗面所で身支度→キッチンで飲み物を取る、といった快適な流れが魅力的です。
・家事移動の無駄がなくなる
ぐるりと回り込める動線や各部屋にアクセスできる動線があれば、日常的な生活・家事移動の「ショートカット」や「効率的な移動」が可能になります。
玄関⇔キッチンのショートカットで帰宅支度と買い物したものの片付けがスムーズにできたり、キッチン⇔ランドリールームのつながりでそれぞれの家事が段取りよくこなせたり、短くて便利な時短動線が実現します。
・動線の混雑が起きにくい
回遊性・複数アクセスのある間取りは、忙しい朝の時間帯にも便利です。
混雑しがちなキッチンや洗面所、クローゼット周辺の動線上では、ご家族の行き来が頻繁で通路をふさぐ、ふさがれるといったことも起こります。
回遊動線のある間取りは、ご家族の衝突を回避しやすい点においてもメリットです。
・ゆとりのある間取りができる
回遊性のある間取りをつくることは、余計な壁や行き止まりとなる場所を減らすことにもつながります。
通り抜け可能な動線があれば、視覚的な見通しもよくなり奥行き・広がりを感じやすい間取りになります。
暮らしにも見た目にもゆとりのあるスタイルに仕上がるおすすめの設計です。
■デメリットを回避!回遊動線をつくる注意ポイント
事例を見る:Case21「タイル・黒板・クロス・モルタル、それぞれの壁の主張」
回遊動線をつくるデメリットとその注意ポイントを押さえておきましょう。
・延べ床面積に合わせてつくる
回遊動線を考える場合は、動線・通路のための幅を確保することに伴う他の空間への影響にも注意して検討しましょう。
部屋や収納が狭くなったり、不便が生じたりしないよう、延べ床面積の限度を把握しシミュレーションすることをおすすめします。
・出入口が増え過ぎないように
複数アクセスや通り抜け間取りは便利ですが、構造や耐震性によっては間口の多い設計が採用できない場合もあります。
出入口が多い=壁のない部分が増えると、建物が構造的に弱くなることも念頭に入れて、希望する耐震等級のクリア基準を下回らない間取りをとるか、動線の利便性をとるかなど、住まいの優先順位をよく検討して設計を進めましょう。
・家具や収納のレイアウトを工夫する
せっかくスムーズな生活・家事動線(通路)を確保しても、家具や収納の配置と連携していなければ、結局使い勝手の悪いスタイルになってしまいます。
動線をたどりながら、使いたい場所で必要なものが取り出せるレイアウトとスタイルを確立しましょう。
■回遊動線のメリット・デメリットを活かすコツ
事例を見る:Case25「躯体現し+ステンレスキッチン=ザッツハード!」
・生活・家事動線を見直す
どのエリアに回遊動線をつくるべきか、どの程度アクセスをよくするかは、ご家族が希望する暮らしによってさまざまです。
ご家族のライフスタイルに合った生活・家事動線が反映できる間取りづくりを目指しましょう。
・間取り図をシミュレーション
実際に暮らしてみないと分かりづらい動線設計なので、できるだけ詳細な間取り図をもとに、ご家族一人ひとりの動きをシミュレーションしてみましょう。
移動だけでなく、その場その場での動作や収納スタイルにも注意して、快適な通路幅や収納スペースを同時に検討するのがポイントです。
■【実例】約30~40坪でつくる回遊動線のいい間取り
最後に、回遊動線のこだわりを実現させた、おしゃれな実例をご紹介しましょう。
ぜひ、間取り図と合わせてご覧になってみてください。
・キッチンを中心に家事が快適な回遊動線
キッチンを中心にぐるりと回遊できる開放的なレイアウトの実例です。
コンパクトで機能的な「キッチン横並びダイニング」を採用して、調理+食事に関わる動線を集約させました。
無駄な動線をカットすることで、理想の部屋数と快適な通路幅を確保することができました。
・生活に無駄のない正方形の間取り
1周回ってどの部屋にもアクセスできる正方形の間取り実例です。
ライフスタイルを見直した「ふたり暮らし」のデザインで、無駄のない動線設計は、ゆったりと広いリビングの確保につながりました。
・家族が嬉しい快適な2か所出入口
寝室から浴室→洗面所→トイレへと続く開放的な間取り実例です。
衛生関連の間取りを集約させて、寝室からもLDKからもアクセスしやすいレイアウトになりました。
■まとめ:回遊動線のいい間取りで快適な暮らしを実現
今回は、約30坪の間取りにちょうどいい回遊動線のある間取りづくりのポイントをご紹介してきました。
暮らしの質を高める間取りをデザインするには、効率的な家事動線や動きやすい生活スタイルなど、ご家族の理想に寄り添ったレイアウトが決め手になります。
ぜひ、家具の配置や収納のスタイルにも注目して、より使い勝手のいいおしゃれな住まいリノベを検討してみてください。
たくさんのレイアウトや空間デザインの実例を参考に、こだわりの間取りづくりを楽しんでくださいね♪
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