公開日:2022-03-19 更新日:2024-07-04
スケルトンリフォームのデメリットを知って後悔を防ごう|間取りビフォーアフターも
長年暮らした自宅や中古物件のスケルトンリフォームは、リーズナブルに理想の住まいをつくる手段として人気です。
しかし良い面があれば当然デメリットもあり、しっかり対策をしないと後悔が残るケースもあります。
今回はスケルトンリフォームのデメリットについて勉強し、対策もセットで覚えて後悔を防ぎましょう。
間取り図付きのスケルトンリフォームビフォーアフターも紹介しますので、理想の住まいづくりの参考にしてください。
目次
■スケルトンリフォームとリノベーションは違うの?
結論からお伝えすると、スケルトンリフォーム・リノベーションはどちらもほぼ同じ意味の言葉です。
リフォームは壁紙の貼り替えや設備の交換などの「原状回復」を意味しますが、スケルトンリフォームは構造部分を残して丸ごと作り変える工事のことです。
間取り変更や水回り設備の移動なども含まれるので、住み心地を丸ごとアップデートするリノベーションとほとんど変わりません。
表記は違ってもできること・仕上がりは同じなので、スケルトンリフォーム・リノベーションどちらも安心して取り組んでくださいね♪
■スケルトンリフォームのデメリット
スケルトンリフォームでできないこと、デメリットを把握していないと、大きな不満や後悔が生まれてしまいます。
一つずつ対策とセットで覚えておきましょう。
1:工事できない部分がある
マンションのスケルトンリフォームでは、共用廊下や玄関ドアなど「共有部分」は工事することができません。
窓ガラスは交換できるマンションがほとんどですが、アルミサッシ本体はリフォームできないケースが多いです。
玄関の内装を一新したのに古いドアが残るなど、見た目や使い勝手の不満が残る可能性があるのはデメリットと言えます。
共有部分は大規模改修などで工事のタイミングが決まっているので、これから購入マンションは調べてみるのがおすすめです。
2:間取り変更できない構造もある
マンション・一戸建てともに移動や撤去ができない構造もあり、間取り変更に制限が出る可能性があります。
- ・壁式構造マンションの耐力壁
- ・マンションのPS(パイプスペース)
- ・一戸建ての通し柱・筋交い
- ・一戸建てプレハブ工法の耐力壁
建物を支える構造自体は、耐震性にかかわるため基本的に変更できません。
水回りの移動も、配管の距離や勾配によっては制限が出るケースもあります。
これから物件を購入する場合は、契約前に必ず施工店と一緒に間取り変更の制限チェックをしましょう。
現地に行かなくても建築図面などから判断できますので、物件資料をご用意してお気軽にご相談ください。
3:完成までの期間が長い
スケルトンリフォームは完成物件を購入するより入居までの時間が長く、打ち合わせの労力もかかります。
まず物件選びとプランの打ち合わせでは、毎週のお休みにスケジュールを合わせると1か月以上かかることも多いです。
工事期間は一般的なリフォームより長く、2~3ヶ月が相場です。
物件探しやプラン作りが難航するとさらに長期化することもあります。
慌てて決めると仕上がりに大きな後悔が残る可能性があるので、早い段階で余裕のあるスケジュールを組むのが成功のコツです。
4:予算オーバーのリスクが高い
事前にトータル費用が分かる分譲マンションや建売住宅と違い、定価のないスケルトンリフォームは予算オーバーしやすいのもデメリットの一つ。
- ・仕様によって費用が大きく変動する
- ・工事中に予想外の出費リスクがある
- ・建物価格とリフォーム費用のバランスが難しい
同じ間取りでも設備のグレードや工事内容が変わると、リフォーム費用が数百万円変動することは珍しくありません。
ショールームや他の事例を見ていると、つい良いモノに目移りして予算が増えてしまいがち・・・。
解体してから建物の劣化が発覚し、補修費用が追加になるケースも考えられます。
これから中古住宅を購入する場合、先に物件を決めたらリフォーム費用が足りなくなることも多いです。
対策としては、住まいづくりの早い段階で予算を相談し、概算費用を把握してから進めていくのが効果的です。
あらかじめ予算が決まっていればムダなオプション選択も避けられますし、いくらの物件を購入できるのかも明確になります。
〈関連コラム〉
■スケルトンリフォームのメリット
価格・デザイン・性能など、スケルトンリフォームならではのメリットもたくさんあります。
1:新築よりリーズナブル
ベースの躯体を活かすことができるスケルトンリフォームは、新築購入や建て替えよりリーズナブルに仕上げられるのが大きなメリットです。
今のお住まいのスケルトンリフォームはもちろん、中古物件を購入する場合でも新築よりトータル費用を抑えられるケースが多いです。
2:見えない部分もアップデートできる
スケルトンリフォームは一度内装や設備を丸ごと解体するため、床下の配管や壁裏の断熱材などもリフレッシュできます。
単純なリフォームだと手が入らない部分もアップデートできるので、築年数が経っているお住まいも快適&長持ちさせられるんです♪
3:新築では選べない間取りを作れる
分譲マンションや建売住宅はベーシックな間取りが基本ですが、スケルトンリフォームなら思い通りの住まいをつくれるのも人気の理由です。
「マンションなのにロフト」「部屋の中に小部屋」など、自由なアイデアを形にすることができます。
4:暮らしやすい間取りを考えやすい
既存の建物を作り変えるスケルトンリフォームは、ゼロから作るより暮らしやすい間取りを考えやすいのも魅力ポイント。
今の間取りの不満や問題点を一つずつ解決していけば良いので、新築より後悔・失敗の確率は下げられます。
■スケルトンリフォームの間取りビフォーアフター
実際にスケルトンリフォームをしたお住まいを、間取り図・写真とともに見てみましょう。
事例①:4LDK⇒1LDK 約1500万円
お子さんの巣立ちをきっかけに、スケルトンリフォームで部屋数を減らして夫婦ふたり暮らしにピッタリの住まいに。
2部屋をつなげたLDKの一角には、在宅ワークにも対応するデスクコーナーも設置。
ただ広いだけではなく、さまざまなシーンに対応する暮らしやすい間取りの工夫がいっぱいです♪
水回りも2か所に出入り口を設け、キッチンを中心とした回遊動線に仕上げました。
事例②:4LDK⇒3LDK 約1000万円
お子さん2人の4人家族に合わせ、部屋数の調整と細かいこだわりを盛り込んだスケルトンリフォームです。
LDKは一部屋と独立キッチンをつなげて、家族みんながのびのび過ごせる空間になりました。
廊下を減らしてリビングを広げているのも、おしゃれで暮らしやすい間取りアイデア♪
子供部屋は将来お子さんが巣立った後は、リビングの一部としてさらに広々使うことができます。
■まとめ:スケルトンリフォームはどんな人におすすめ?
建売・注文住宅・分譲マンション・中古物件などマイホームの選択肢はたくさんありますが、次のような状況の方はスケルトンリフォームの恩恵が大きいかもしれません。
- ・長年暮らした家をリフレッシュしたい
- ・ライフスタイルが変わって住みにくくなった
- ・新築物件に気に入った間取りが無い
- ・新築時からガマンしている場所がある
- ・暑さ寒さが気になる
- ・費用を抑えてマイホームを手に入れたい
今回ご紹介したメリット・デメリットをしっかりと吟味して、ご家族の状況やライフスタイルに合った選択肢をチョイスしてくださいね♪
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