マンションリノベーションは間取り次第で成功も失敗もあり得る?
マンションリノベーションは施工範囲が戸建てよりも狭いため、限られた範囲のなかで最適な間取り設計をする必要があります。なぜなら、間取りによってはかえって暮らしにくくなってしまうという可能性もあるからです。
そこで今回は、マンションリノベーションの間取り設計で失敗しないためのコツについて紹介していきます。これからマンションリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
◼ マンションリノベーションでおすすめの間取りを紹介
◼ 間取り設計で失敗しないために
◼ マンションリノベーションは間取り設計で快適さが大きく変わる
Contents
マンションリノベーションでおすすめの間取りを紹介
マンションリノベーションと一言で表現しても、そのバリエーションは多岐に渡ります。なぜならば、そこに住む人のライフスタイル、家族構成によって最適な間取りは異なるからです。ではマンションリノベーションの間取りにはどのようなものがあるのか、ここではその一例を紹介していきます。
住む人によってなにを優先するのかはそれぞれ異なるので、どのような人におすすめの間取りなのかを合わせて参考にしてみてください。
広々としたリビング
リビングは家の中心であり、家族が集まる重要な場所です。そのため、家族がくつろげるスペースをつくりたい人であれば、リビングスペースを広々と快適に使えるよう間取りを工夫する必要があります。リビングを快適な空間にするためには、極力余計なものを置かないことが重要です。
また、隣接するキッチンや洗面所との境界をなくし、一つの空間として利用することができれば開放感のあるスペースとしてリビングを活用できます。ゆったりとくつろげるリビングがあれば家族とのコミュニケーションも頻繁にとれ、より生活の質も高めることができるでしょう。
動線を確保した使い勝手のよい間取り
マンションリノベーションによって、より使い勝手のよい間取りの部屋にしたい場合には「動線」を確保することを意識してみましょう。間取りを工夫し家事の動線を確保することで、とくに主婦の方にとっては使い勝手がよく、機能性に富んだ部屋となります。
動線を意識する理由としては以下のようなものがあります。
・使いたいものがすぐに取り出せない
・洗濯物を干すのに移動が大変
・キッチンが狭くて使いづらい
・掃除がしずらい
これらの問題は日々の積み重ねでストレスになってしまうため、効率のよい動線を確保した間取り設計を意識することで、より快適な生活を送れるでしょう。
機能性抜群の対面キッチン
キッチンが狭く動きずらい、物が散らかってしまい生活感丸出しになってしまうという方は、キッチンを中心としたリノベーションプランを検討してみてはいかがでしょうか。キッチンリノベーションで人気があるのは対面式のキッチンで、アイランドキッチンのようなオープンなスタイルが人気です。
対面式のキッチンにすることでキッチン越しにリビングにいる家族の様子が常にうかがえるだけでなく、料理を運ぶ際にも動線を確保しやすいのがメリットとなります。そのためにはある程度キッチンスペースを広くとる必要がありますが、全体の間取りを考慮しつつキッチンエリアに力を入れてみるのもよいかもしれません。
小上がりを利用したおしゃれな和室空間
リビングに小上がりスペースをつくることで一味違ったリビング空間を演出することが可能です。とくに小上がりを和室にすることで和モダンなデザインとなり、見た目もおしゃれになります。また、小上がりの下部分は収納スペースとしても活用できるため、見た目だけでなく機能性にも優れており、最近はこのようなスタイルのリビングをつくる人も増えているのです。
和室に寝転がってくつろいだり、家族が集まる場所として利用できるなど、小上がりスペースの活用法は多岐に渡るため、おすすめの間取りとなっています。
プライベートな書斎・趣味スペース
たまには一人になれる時間が欲しい、趣味や仕事でつかえるスペースが欲しいという方は、リビングの一角に作業スペースをつくったり、専用のプライベート空間をつくるのがおすすめです。しかし、戸建てであれば階段下やロフトなどに個室をつくれますが、マンションの場合そこまでの自由が利きません。
その場合、間仕切りを利用した空間や部屋の一角に作業台をつくっておくなど、必要なときに利用できる場所として間取りを決めておくとよいでしょう。あらかじめコンセントや照明の位置を決めておけば、仕事の際にはその場所を利用するといった使い方が可能です。
収納性抜群のウォークインクローゼット
マンションリノベーションをする際、間取り設計で大事な項目の一つに「収納」があります。収納スペースが十分でないと部屋がもので散らかってしまうため、それでは快適な家とは呼べなくなってしまうでしょう。
収納スペースを確保する方法として、ウォークインクローゼットをつくる方法があります。ウォークインクローゼットであれば洋服などたくさん収納できるほか、あえて造り付けの棚をつくらず既製品で整理をすれば、もし家族が増えたとしても収納スペースを自由に調節できるため便利です。
間取り設計で失敗しないために
マンションリノベーションは限られたスペースで間取りを設計しなければならないため、必要なものを必要な広さで配置する必要があるのです。そのため、間取り設計で失敗をしてしまったという声も多く見受けられます。ここでは、実際にリノベーションを行って失敗してしまったという例のなかで多いものを紹介していくので、これからリノベーションを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
トイレでありがちな失敗例
トイレのリノベーション失敗例で多いものが「広さ」に関するものです。リノベーションをする際、ついリビングやキッチン、それぞれの家族の部屋ばかりを優先して間取りを決めてしまい、その結果トイレが狭くなってしまうということがあるようです。
トイレは家族が毎日使う場所であるため、狭いと使いにくかったり掃除がしにくいなどなにかと不便になってしまいます。そのような事態を避けるために、トイレやバスルームといった水回りの間取りは先に決めてしまうのがよいでしょう。
キッチンでありがちな失敗例
キッチンのリノベーションで多い失敗例は「広さ」や「高さ」「位置」です。キッチンが狭いと作業がしにくいですし、反対に広すぎると他のスペースが狭くなってしまうだけでなく、キッチンに余計なスペースができてしまうため動線が長くなってしまいます。
また、高さについてもよく使う人の体格に合わせないとシンクが低くて使いずらい、といった不便さを感じてしまうでしょう。冷蔵庫や電子レンジなどキッチンに必要不可欠な家電についても、あらかじめサイズに合わせた間取りにしないと置きたい場所に置けなかったり、コンセントの位置が悪いために使いずらい配置になってしまうことがあるため注意が必要です。
寝室でありがちな失敗例
リノベーションの失敗として意外と多いのが寝室です。とくに寝室の「方位」や「間取り」には注意しましょう。まず方位についてですが、東向きの間取りだと早起きの人にとっては都合がよくとも、夏には朝から強烈な日差しが寝室に差し込みます。反対に西向きだと西日が差し込むため夜も熱がこもってしまい、夏場は寝苦しいでしょう。
また、間取りについては寝室の隣がリビングだと生活音の影響でなかなか寝付けなかったり、家電の音で夜中に目が覚めてしまうといったことが考えられます。小さなお子さんがいる家庭など、睡眠に悪影響を出したくないのであれば寝室の間取りをよく検討してみてください。
マンションリノベーションは間取り設計で快適さが大きく変わる
マンションリノベーションは戸建てのリノベーションよりも施工範囲が限定されているため、より一層間取り設計に気をつかう必要があります。なぜなら、間取りによっては住む人の暮らしに良い影響も悪い影響も与えてしまうためです。
快適な暮らしを得るためにリノベーションという選択肢を選んだわけですから、今の暮らしよりも質の高い暮らしができるよう、リノベーション業者にもよく相談し、最適な間取り設計を意識してみてください。マンションリノベーションについてお困りの方、これからマンションリノベを検討している方は、WEB&店頭にて、いつでもお気軽にご相談ください。