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"SHUKEN Re"

ONESTOP'S CASE

Fn Design

エリア東京都品川区
物件種別マンション
築年数51年
広さ66.99㎡
施工期間2か月
物件費用非公開
リノベ費用850万円台
家族構成ご夫婦
Fn Design 施工前
Fn Design 施工後

 

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Fn Design -住まいを機能からデザインする-

◆人生2度目のリノベーション◆

東京都品川区。メトロ沿線の駅を降り、賑やかな飲食店や公園を横目に眺めつつ緩やかな一本道を登っていくと、S様ご夫妻のマンションが見えてきます。

以前のお住まいは渋谷区恵比寿。単身時代にご主人が購入したこの都心のマンションも、実はリノベーション物件でした。

「利便性が良い土地の賃貸物件だと賃料も高額になりがち。それならば、資産性を担保できる物件を購入した方が良いなと思いました。手間は掛かりますが、自分の好きな家に暮らせますしね

その後2年ほど住まわれたのち、結婚を機に新たな家への引越しを考え始めたS様ご夫妻。

「前の家は単身時代に購入したこともあり、間取りも設備も単身時代の僕に合わせて作られた家でした。部屋の広さは今と同じくらいでしたが、ふたりで住むとなると収納が少し足りなかったり、動線が気になったり。キッチンも妻が使いやすい形にしたいと思っていましたし、あと妻が冷え性だから、より暖かい家で暮らしたいなという希望もありました」と語るご主人。言葉のそこかしこから、奥様への気遣いと優しさが伝わってきます。

リノベーション経験者ということもあり、新居もリノベーション住宅でと決めていたおふたりは本格的に情報収集を開始。しかし、howzlifeに出会ったのは本当に偶然だったそうです。きっかけは当時住んでいた恵比寿の街で、リノベーションブックカフェに入店したことでした。

「アイテムや内装はいろいろ調べていましたが、リノベ会社についてはまだあまり調べていない段階だったので、カフェに入った時点ではhowzlifeさんのことも存じ上げていませんでした。コーヒーを飲んでいたら物件情報が目に留まって、お店のインテリアも僕らの好きなテイストだったので店員さんに声をかけて、話を聞かせていただいて。その時点ではまだそこまで具体的に話を進めていたわけではなかったんですけど、事例も話してみた感じも良かったから「じゃあお願いしちゃおうか」って感じで決めちゃいました(笑)。」

他社との比較検討は一切行わなかったというS様。自身の希望するクオリティが担保できると感じたし、金額面でのバランスも良かったから、というのがその理由だそうです。

※現在カフェは営業しておりません

ところで、2度目のリノベーションともなると、不安を感じることはまったく無かったのでしょうか。尋ねてみると、「前回のリノベーションで、出来ることと出来ないこと、相場やだいたいの進め方も理解できているのでストレスはなかったです」とのことでした。

◆売却→購入のハードル◆

とは言え、前回と今回では持ち家の売却を行いながら物件探しを行う点が大きく異なります。 持ち家の住み替えは人それぞれに適した方法が異なるうえ、S様ご夫妻にとっても初めてのこと。だからこそ、howzlifeのワンストップサービスが役立ったと言います。

「リノベに対しての不安はそんなにありませんでしたが、資金計画だけは少し気になっていました。だけどその心配も早い段階で解決していただけましたし、特に今回は持ち家の売却を行うところからのスタートだったので、住み替えの流れをアテンドしてくれたり、銀行との窓口として動いてくださったのはとても助かりました」と話してくださいました。

ご夫婦ともに都心で働くS様夫妻が物件選びで重視していたのは、駅の利便性と家までの距離、部屋の広さと金額のバランス。さらに「部屋の形」も重視していたと話します。

実は部屋の形、リノベーションを行ううえで意外と重要なポイントです。以前のリノベーション経験から、「部屋の形が綺麗だと間取りの選択肢が増え、有効な面積をしっかり取れる」と感じていたというS様、さすがリノベ経験者ならではの視点です。

ちなみにS様夫妻が購入したマンションのある路線には、おふたりともあまり馴染みがなかったそう。提案された候補物件を見ていくうち、「意外と良いかもしれない」と感じて選ばれたとのことでした。実はすでにリノベーションされた再販物件だったため、一般的な中古物件よりも少し価格が上がっていたこのマンション。しかし、「それを鑑みても良いと思った」との言葉通り、雨に濡れない中廊下や24時間出せるゴミ置場など、環境・管理状況ともに大変良好です。

◆自然なゾーニングでくつろぎのスペースを◆

以前のお住まいで暮らしていた時から「次にリノベーションを行うならやりたいこと」を書き留めていたというご主人が、今回のリノベーションでイメージしていたのは「光がたくさん入って過ごしやすく、家族の顔が見える家」でした。

その言葉通り、ヘリンボーンの床とルーバーの扉が印象的な玄関を抜け、リビングの扉を開けると、部屋の一辺全部を占める広いバルコニーに面した大きな窓から、たくさんの光が差しこみます。

落ち着いたブラウンをベースにアクセントカラーのグリーンが映えるリビングの一部には、琉球畳が敷かれたくつろぎのスペースも。床のみのワンフロアだと使い方が難しい空間になっていたかもしれないこのスペースですが、床材と同系色の畳を敷くことでカラーを馴染ませつつもリビングを自然とゾーニング。より使い勝手の良い空間に仕上げています。

設計の打ち合わせを行っている当時は、出張も多かったと言うご主人。奥様だけがhowzlifeへ足を運び、ご主人は出張先からリモートで打ち合わせに参加することも何度かあったといいます。

担当した南部への印象を伺ってみると、「僕だけじゃなく、都度妻にも「ご主人はこうおっしゃっていますが奥様はいかがですか?」と確認してくださいました。家作りを行っていく中では「男性側の意見が強い」というバイアスがかかった状態で話されることも多いので、あくまでも「ふたりの希望を」というスタンスでコミュニケーションを取ろうと徹底してくださっている南部さんの姿勢はすごく信頼できると思いましたし、僕たちにとってもすごく心地よかったです」とご主人。奥様も「必ずふたりに対して確認を取っていただけるので、安心できた」と頷きます。

打ち合わせはトータルで5、6回。S様ご夫妻はすでに希望がある程度明確に固まっていたため、希望の間取りを描いてみることでイメージを伝えたそうです。それを基に制作されたファーストプランを3案の中からメインとなる案と方向性を決め、より詳細を詰めていくことになりました。

◆構造を活かした空間づくり◆

しかし、「工事を進め始めてから発覚する諸々でプランが変更に!」というのも、リノベーションでは良くある話。奥様もリノベーションならではの「開けてみないとわからない」が少し不安だったと話します。S様邸の工事でも、思っていたよりもキッチンとリビングの間にある梁が大きく、「エアコンの線をどう繋げるか」、「間取りの印象が変わるのでは」などの心配もあったよう。

しかし、出来上がった現在のお部屋を見ると、むしろ梁を境に印象の違うキッチンとリビングが、空間にメリハリをつけているように感じます。キッチン側は躯体あらわしで天井を高く、一方リビング側は木目が印象的な天井を作って落ち着く空間に。リビングも窓側の開口部が大きいため、実際の高さ以上に開放感ある印象です。一見ウィークポイントかと思われた部分も、構造を活かすことでプラスに変えることができる好例となりました。

キッチンの配置は南部からの提案。独立型にするとスペースを上手く使えない可能性があったため、壁付けにしたとのことですが、スペースをしっかりと取ることで広々とした使いやすい空間となりました。キッチンに合わせて作った造作棚も、リビングから見えにくい場所にゴミ箱収納があるなど、細かいところでの工夫が効いています。

寝室と一体化している回遊型のウォークインクローゼットは、おふたりの「廊下を作ると部屋のスペースが制限されてしまうので、寝室を区切らず部屋の一部のようにしたい」との希望に対して提案したものでした。

収納には特にこだわりがあった奥様、棚板の高さまで何度も測って作り上げた使いやすいクローゼットは、1年分すべての衣類が入りそうなほどの大容量です。間取り図だけを見ると驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、収納と動線を一体にすると、部屋面積も有効に使えるうえ、起きてから着替えるまでの動線がスムーズになるなど、生活するうえでの効率もとても良くなります。

固定概念に縛られず、本当に便利な間取りを実現できるのがリノベーションの良いところ。ウォークインクローゼット以外にも、床材は無垢材ではなくメンテナンスがしやすい種類のものを敢えて選択したり、キッチンカウンターにはUSB端子も対応可能なコンセントを使いやすい位置に置いたりと、実際にリノベーション住宅に暮らしたことがあるからこその気付きが、あらゆるところに反映されています。

◆イメージ通りの安心感◆

物件探し1ヶ月、プラン決め2ヶ月、工事期間に2ヶ月と、約半年の時間を掛けて出来上がったS様邸。

自社内ですべてを対応するワンストップサービスの感想を聞いてみたところ、「工程ごとのスピードが早いし、窓口が増えないかのはありがたかったです。あと、情報共有と連携が強いので、都度説明しなくていいのは助かりました」とのこと。出来上がったお部屋についても、イメージしていた通りの出来で大満足ですと仰っていただけました。

「本当は想像以上!と言った方が良いのかもしれませんが(笑)、提案に対してのフィードバックを都度プラスの形で返してくれたうえで希望にもきちんと応えてくれたので、出来上がった家を見た時は良い意味で想像通りだったんです」とご主人。奥様も「イメージ通りを作ってもらえる安心感が大きかった」と笑顔で話してくださいました。

最後に、人生ですでに2度のリノベを経験したおふたりに、アドバイスを伺いました。

ご主人「ライフプランは先々どう変わっていくかわからないし、もしかしたらいつか物件を手放すこともあるかもしれません。マンション自体の資産性はある程度の築年数を超えると大きく変わらなくなるので、リノベーションをすることでプラスアルファの価値を持たせて、そこに対して同じように価値を感じる方に買っていただくことになると思います。ですので、やはり物件は採光や駅からの距離などを重視して選ぶと良いのではないでしょうか。

会社選びに関して言うと、担当者さんの人柄と、その会社の得意不得意を把握したうえで、自分の希望が叶えられるか検討すると良いと思います。あと、僕達の場合はセンスや希望が夫婦で一致していたのでスムーズでしたが、意見が割れることもあると思うので、事前に好みや希望する家での過ごし方を擦り合わせておくことが大事だと思います。」

奥様「間取りやインテリアなど希望に近いものを画像で集めておくと、イメージがよりはっきり伝わると思います。あとはやっぱり担当者さんですね。今回は不動産担当の方も南部さんも、ふたりに対して気を配っていただけていると実感できたことが安心に繋がりました。これからリノベーションを行う方には、良いコミュニケーションが取れる方にお願いしてほしいなと思います」

選択肢が無限だからこそ、悩む場面も多く出てくるリノベーションですが、経験者ならでの視点で「今」の自分たちにぴったりな家を作られたS様ご夫妻。工夫と希望がぎゅっと詰まったこの家は、これから日々変化していくおふたりの生活に、長く寄り添っていくことでしょう。

 

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取材

写真  :遠山 功太

ライター:松永 麗美

パートナー

実施設計・施工: SHUKEN Re