中古物件をリノベーションする費用の相場は?事例を基に解説
公開日:2022/06/25 更新日:2022/06/29
中古物件を購入してリノベーションをする場合、どのくらいの費用がかかるのか事例を基にご紹介していきます。
またこだわりのある間取を、自由度の高いリノベーションで整えようとすると、予算を大幅に上回ってしまうこともあるでしょう。
後半ではリノベーションの費用を抑えるコツもまとめていくので、費用のすり合わせが必要な場合にお役立てください。
このコラムのポイント
・中古物件を購入してリノベーションをした事例を、費用帯にわけてご紹介します。
・理想の部屋にするために必要な費用と予算が合わない場合に、費用を抑えるコツをお伝えします。
【中古物件】リノベーションの費用別│事例をご紹介
中古物件をリノベーションする費用はいくらかかるのか、事例を基にご紹介します。
床面積や築年数も費用に影響するので、まとめて確認していきましょう。
※ 築年数・費用は完成時のデータとなります。費用に関しては現在の費用感と異なる場合があるのでご了承ください。
リノベーション費用が約800万円未満のケース
まずはリノベーション費用が800万円未満の事例をご覧ください。
【気ままな一人暮らし】
>>>こちらの事例を見てみる
- 物件種別:マンション
- 築年数:36年
- 広さ:46.9㎡
- リフォーム費用:約550万
無垢のフローリング・ブロック壁・躯体塗装・アイアン塗装の利用や施工がされており、素材の雰囲気とは裏腹に暖かみのある部屋に仕上がっています。
ワンフロアーから、あえて寝室やキッチンに仕切りのある間取りにすることで、スペースにメリハリができ暮らしやすい印象です。
さらにリビングの天井を下げて木目にすることで、開放感を残したまま適度なゾーニングができています。
キッチンの横につくられた寝室は、ガラス窓で仕切られているので、圧迫感がありません。
リビングとキッチン側にある大きな掃き出し窓からは、外の光がたっぷりと注がれるので、明るく開放感のある部屋に仕上がっています。
【無骨&リッチ】
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- 物件種別:マンション
- 築年数:38年
- 広さ:52.56㎡
- リフォーム費用:約700万円
緑のたくさん飾られた、明るいリビングが印象的なリノベーション住宅です。
キッチンを中央に設置することで、ダイニング側のスペースに負担がかかりそうですが、完全なオープンスタイルにすることで開放的な空間に仕上がっています。
こちらのリノベーションのポイントは、設備を充実させて生活しやすい環境を整えたことです。
お風呂場に置き型のバスタブを設置し、床と壁はモルタルで丁寧に仕上げてあります。
追い炊き機能や浴室乾燥をとりいれ、おしゃれで実用性の高い環境づくりが叶いました。
リノベーション費用が約900万円のケース
次にリノベーション費用が約900万円の事例をご覧ください。
【子育て中でもカッコいい!】
>>>こちらの事例を見てみる
- 物件種別:マンション
- 築年数:22年
- 広さ:74.5㎡
- リフォーム費用:約900万円
子育てしやすい家づくりをテーマに、暮らしやすくおしゃれなリノベーション住宅になりました。
リビング横に建てられたハシゴの先には奥行きのあるロフトが設置され、お子さんが自由に利用できる秘密基地のようなワクワクするスペースに仕上がっています。
自由に利用できるスペースがあるからこそ、その他の共有部分はものが散らかることなく、いつでもキレイな状態をキープ。
キッチン作業台の左右にある扉は、お風呂や洗面スペース・玄関などに繋がり、ぐるっと回遊できる間取りになっています。
作業台を回り込むことなく動線が繋がりますし、水回りへの動線が整うので、朝の身支度や家事がスムーズに流れます。
大きなシューズクローク、ウォーキングクローゼットなど、収納が充実していることも暮らしやすさに直結するでしょう。
【かっこいいBASIC】
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- 物件種別:マンション
- 築年数:15年
- 広さ:80㎡
- リフォーム費用:約800万円
お子さんの小学校入学を機会に、マンション購入後リノベーションを行い新しい生活がスタート。
無垢のフローリングが使われ、質の良さと味わい深い雰囲気が漂います。
ダイニングテーブルの後ろには、壁いっぱいに造作テーブルが設置され、リモート作業や、お子さんのリビング学習に最適です。
キッチン横の納戸は玄関からの動線が整っているので、パントリーとして利用すると購入品の収納が楽に行えます。
キッチン正面の部屋は窓を設けることができないので納戸に区分されますが、室内環境を整えることができれば部屋としても快適に利用可能です。
多目的に利用できるスペースを確保することで、お子さんの成長や、家族の働き方などに対応しやすく、将来を通して暮らしやすさを感じることができるでしょう。
リノベーション費用が1,000万円以上のケース
最後にリノベーションの費用が1,000万円以上の事例を見ていきましょう。
【ねこの願いも叶えた家】
>>>こちらの事例を見てみる
- 物件種別:マンション
- 築年数:15年
- 広さ:74.5㎡
- リフォーム費用:約1100万円
猫の願いもかなえた家として、ご夫婦と猫ちゃんの生活が快適に、そして楽しく送るための工夫がされたリノベーション住宅です。
存在感のあるアーチ状の壁の上は、キャットウォークになっていて、愛猫が自由に動きまわれるようになっています。
マンションでペットと暮らすことは可能ですが、ここまで自由な設計でペットとの暮らしを整えられるのはリノベーションの醍醐味と言えるでしょう。
アーチ状に囲まれたスペースの中には、造作のテーブルや棚が充実しているので、仕事や趣味をする空間として利用できます。
コンパクトにつくられたスペースだからこそ、落ち着いて集中することができるかもしれません。
水回りの移動や壁の取り外しなどがほとんどなく、元の間取りを活かしたリノベーションになっています。
関連記事:ペットと暮らすためのマンションリノベーション|ポイントやおすすめ建材・設備機器を紹介
【収納☆大充実】
>>>こちらの事例を見てみる
- 物件種別:マンション
- 築年数:48年
- 広さ:83.4㎡
- リフォーム費用:約1200万円
玄関からリビング、ファミリークローゼットを通ってお風呂場・洗面、そして玄関ホールと、回遊導線が生活の流れに沿って作られています。
回遊導線は廊下が増えてしまうのがデメリットの一つではありますが、こちらの事例は廊下となる部分の壁に高い造作棚を設けて、大量の本を収納することができています。
ファミリークローゼットは、2つの子ども部屋からも直行できるので、子ども部屋に収納スペースを用意する必要がありません。
通常はお子さんが小さな時期は、ファミリークローゼットが便利ですが、自分で身支度をするようになると、洋服などを子ども部屋に収納し始めるので、ファミリークローゼットが無駄になりがちです。
そのような家族の成長に左右されることなく、スペースが活かされ続ける実用性の高い間取りと言えるでしょう。
【中古物件】リノベーションの費用を抑えるコツ
事例から、リノベーションの規模や部屋の広さ、築年数などによって費用が大きく変わることがわかりました。
せっかく自由度の高いリノベーションをするのですから、こだわった家づくりがしたいと思われるのは当然ですが、予算との兼ね合いは必須です。
理想の家にするためにも、費用を抑えるコツをご紹介します。
設備や材料のコストを抑える
お風呂やキッチンなどの設備は、造作するよりもメーカーの商品を利用する方がコストダウンできる場合があります。
造作物の規模にもよりますが、造作すると材料に費用がかかるだけでなく、職人の手も必要になるので費用だけでなく時間もプラスすることになります。
さらに面積の広い住宅は、床材にこだわると費用が大幅にかさむので、床材の品質を少し下げるだけでも大幅なコストダウンが可能です。
どうしてもこだわりの素材がある場合は、リビングなどに利用して、寝室やお子さんの部屋の素材を見直してみましょう。
水回りを大きく移動しない
水回りの間取りを大きく移動すると、大幅にコストがかかります。
配管を伸ばしたり、排水しやすいように床下を施工したりと、大掛かりな作業になるからです。
「壁付けのキッチンの方向をかえて、対面キッチンにする」などは対応しやすいので、このような範囲内で間取りを整えていくことをおすすめします。
まとめ
リノベーションの費用は、設備や材料、間取りや築年数など、さまざまな条件が関係してきます。
事例でご紹介したように、床面積やリノベーションの規模によって費用の相場はありますが、理想へのこだわりはそれぞれなので予算をオーバーすることは少なくありません。
そのような場合は、設備や材料を見直して、コストダウンが可能か検討してみましょう。
まずはどのような部屋にしたいのか家族の理想と、物件購入を含めた予算を決めて、専門の業者にサポートしてもらうことをおすすめします。
私たちhowzlifeは、中古物件探しからリノベーションまで一貫してお役に立ちます。
予算立てやローンの組み方などのご相談もお受けしているので、お気軽にお問い合わせください。