上がり框(かまち)とは

上がり框(かまち)

上がり框とは、和室に設けられる段差のことで、床の間の正面や部屋の出入り口に設けられます。
上がり框の役割は、部屋の出入りの際に靴を脱ぎ履きしやすくすることや、部屋の空間を仕切ることでメリハリをつけること、床の間を際立たせることなどがあります。また、玄関框と同様に、家の顔としての役割も担っています。

 

メリットとしては、空間のアクセントとなり、高級感を演出できることが挙げられます。また、段差があることで空間認識がしやすくなるため、高齢者にとっても安全です。

 

デメリットとしては、段差につまづきやすいことが挙げられます。バリアフリーの観点からは、段差をなくす、またはスロープを設置するなどの工夫が必要です。

 

リノベーション・リフォームの際には、和室の雰囲気を維持したい場合は、既存の上がり框を生かして改修します。現代的なデザインにしたい場合は、素材や形状を工夫したり、段差をなくしたりするなどの方法があります。上がり框は、和室の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。そのため、リノベーション・リフォームの際には、用途や目的に合わせて慎重に検討することが大切です。

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