スラブとは

スラブ

スラブは、建築物の床や屋根を構成する水平な板状の構造部材を指します。鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物で広く使用され、荷重を支える重要な役割を果たします。一般的に厚さ10〜30cm程度のコンクリート板で、鉄筋で補強されています。スラブの種類には、フラットスラブ、リブスラブ、ワッフルスラブなどがあり、建物の用途や荷重条件に応じて選択されます。

 

リノベーションやリフォームの際、スラブの状態や強度を確認することが重要です。耐震性能や防音性能の向上、設備配管の更新などを検討する際にスラブの構造を考慮する必要があります。スラブの厚さや配筋状況によっては、床下地や天井高さに影響を与える可能性があるため、設計時に注意が必要です。

 

スラブのメリットとして、高い耐火性能や遮音性能が挙げられます。一方、デメリットとしては重量が大きいことや施工に時間がかかることがあります。

 

リノベーション時には、スケルトン状態にして既存のスラブを活かすことで、コストを抑えつつ自由度の高い空間設計が可能になります。また、スラブの上に二重床を設けることで、配線や配管のレイアウトの自由度を高めることができます。

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