RC造とは

RC造

RC造(鉄筋コンクリート造、Reinforced Concrete構造の略)は、建築物の構造形式の一つで、コンクリートと鉄筋を組み合わせて作られた構造体です。

 

鉄筋で補強されたコンクリートは、圧縮力(押される力)と引張力(引っ張られる力)の両方に強く、耐火性、耐震性、耐久性に優れています。そのため、高層建築やマンション、オフィスビルなど、多くの建築物に採用されています。

 

RC造の建物のメリットは、他の構造と比べて遮音性や断熱性が高く、長寿命化が可能です。

 

一方、デメリットは建設コストが高く、重量が大きいため基礎工事に費用がかかることです。また、経年劣化によるコンクリートの中性化や鉄筋の腐食といった問題も起こりうるため、適切なメンテナンスが重要です。

 

構造形式には「壁式構造」と「ラーメン構造」の2種類があります。大胆な間取り変更などのリノベーションが必要な場合は、ラーメン構造のほうが適しています。

 

RC造の建物のリノベーションやリフォームを行う際は、耐力壁や構造体を考慮しながら、間取りの変更やスケルトン状態まで戻して大規模なリノベーションを行うこともできるなど様々なアプローチが可能です。これにより、建物の機能性や快適性を向上させ、新たな価値を創出することができます。

 

また、コンクリートの中性化対策や鉄筋の腐食防止など、適切な維持管理が重要です。RC造のマンションやオフィスビルのリノベーションでは、躯体の状態を確認し、耐震性能の向上も検討しましょう。

 

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