公開日:2022-01-08 更新日:2024-12-18
中古戸建のフルリノベーションと建て替え|どっちがお得なの?
都市部などの利便性の良い土地では、他の地域とは違いなかなか住まいづくりも思い通りに進まないことも多いものです。特に戸建てと検討した場合、1番ネックとなる部分が「土地」の取得です。価格面も気がかりですが、何より「思い通りの広さが手に入らない」部分ではないでしょうか。
その点中古の戸建ての場合、利便性の高い、自分たちが住んでみたい地域での「住宅購入への道」も広がります。中古戸建てであっても、リノベーションにより新築に負けない住まいづくりが可能です。では一体、今ある建物に価値をプラスする「リノベーション」と全てをフラットにして構築する「建て替え」では、どちらがお得なのでしょうか。
今回は中古戸建てをこれから購入するまたは、現在持っている方にも知っておいて欲しい情報をご紹介します。これからの住まいづくりにぜひお役立てください。
コラムのポイント
・「フルリノベーション」と「建て替え」では、どんな違いがあるのかを比較します。自分たちに合う方法を知ることができます。
・施工実例からリノベーションの良さや魅力を体感することができます。あなたの住まいづくりのシミュレーションをしながら、これからの住まいづくりに活かしていきましょう。
中古の戸建てを購入!フルリノベーションでできること
家の購入を検討している時、戸建てにしようか。それとも、マンションがいいかな。また、新築や中古物件など、様々な選び方があります。では中古の一戸建てを購入してリノベーションをした場合、どのようなことができ、どんな魅力があるのでしょうか。ここではリノベーションの醍醐味をご紹介します。
リノベーションの魅力とは
中古の一戸建てを購入しリノベーションをする最大の魅力は、「自分好みの住まいを、費用を抑えて購入できること」でしょう。住宅の購入は、大きな金額が動く、人生の分岐点とも言えます。一般的に住まいの不動産価値とは、新築が建てられてから徐々に下降し始め、15~20年ほどで建物の価値が大きく下がる傾向があります。しかしその後一定の価格まで下がると、価格が安定してくるのです。
築20年以上の一戸建ての場合、建物自体の価値が低くなるため購入にかかる費用は一般的に「主に土地代だけ」となります。そのため新築では諦めてしまうエリアでの住宅購入の可能性も広がります。そして安定した価格帯になることで、流通数も増える傾向が高まります。リノベーションにより購入費用を抑え、好みの家を得やすいこと。これはリノベーションの大きな魅力です。
新築戸建てと中古の一戸建て どのくらい価格の差があるのだろう?
国土交通省では2001年より「住宅市場動向調査の報告書」を公表しています。この調査は、住み替え・建て替え前後の住宅や、その住居に居住する世帯の状況及び住宅取得に係る資金調達の状況等について把握し、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的として、毎年実施しています。
令和2年度の「住宅市場動向調査報告書」の結果では、住宅を初めて購入する「一時取得者」の場合、購入費用として新築住宅で4,486万円もの金額がかかってしまいます。一方中古の一戸建ての場合、同じ条件でも2,696円と大きな開きが発生しています。
自分たちの希望のエリアに住める+自分好みの内装や設備を選べるなど、自由度の高い暮らしをリノベーションがサポートしてくれるのです。
【関連コラム】:フルリノベーションの費用相場は?メリットや注意点も紹介
中古戸建てのフルリノベと建て替えを徹底比較
フルリノベーションと同じように、住まい環境を変化させる方法に「建て替え」があります。同じように思われがちですが、2つには大きな違いがあります。ここでは「フルリノベーション」と「建て替え」の違いを徹底比較してみましょう。快適な住まいを手に入れるためには、その違いを知ることがとても大切です。違いを知ることで、選択の幅が大きく変化するのです。
フルリノベーションと建て替えの比較表
フルリノベーション
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建て替え
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工事の前提 | リノベーションは、今ある建物を活かしつつ、大がかりな改修を加える方法です。自分たちの希望を住まいに取り入れやすく、リフォームよりも自由度の高い住まいを手に入れることができます。
間取りの変更や、建物の質感を活かすなど、アイデアによっても可能性の幅が大きく広がります。 |
現在、建っている建物を、基礎からすべて解体・撤去し、土地をいったん更地の状態にします。その更地に一から建物を建てる方法です。
特に建物の老朽化が目立つ。災害などのにより建物が損傷したなどの場合に選ばれることが多いのが現状です。 |
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工事に対する
規制は |
施工をする建築物の敷地や構造、設備、用途について、最低限の基準である「建築基準法」を守ることには変わりがありません。そのため間取りなどに一部規制が出てしまう可能性があります。
増築や主要構造部(壁や柱など)を半分以上変更するなど規模によっては、「確認申請」が必要な場合があります。 |
建て替えの場合、建築基準法で定められた条件を満たしていない建物は、建て替えができないと決められています。そういう建物は、「再建築不可物件」と判断されます。
一般的な例では、道幅が4m以上の道路に、建物のある敷地が2m以上接していない場合などになります。 |
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費用目安 | フルリノベーションの場合、工事範囲が全体となります。工事にかかる費用も800万円~2,500万円と幅があり、高額になります。階数など規模によっても費用は大きく変化します。 | 建て替えの規模によっても変化しますが、約1,000~4,000万円位の費用が発生します。ほとんどの設備も新しくなるため、どうしても高額になる傾向が高くなります。 | |
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改修費用以外の
諸経費 |
解体などに費用が発生する場合ありますが、基本的にはありません。 | 解体費、破棄費、建て替え期間の仮住まい費用+引越し費用など様々な費用が考えられます。 | |
このように、フルリノベーションと建て替えでは、大きな違いがあります。そして工期などの部分を考えると、建て替えには多くの時間が必要となります。フルリノベーションでは、施工する範囲も自由に選択できる部分は、大きなメリットでしょう。
SHUKEN Reのリノベーションは、「中古を買ってリノベ」を実現する!ワンストップスタイルです。こんな家に住みたい!という理想を実現させるために、物件探し・資金計画・リノベーション設計施工までをSHUKEN Reがワンストップでお手伝しています。費用を抑えつつ、自由度と希望に対する完成度の高さは、フルリノベーションに軍配が上がります。
【関連コラム】:自由設計でリノベーション│理想の家づくりのコツを紹介
リノベーションで中古戸建てを自由に彩る【実例紹介】
リノベーションでは、自分たちのライフスタイルに合わせた住まいを手に入れることが可能です。SHUKEN Reでお手伝いをさせていただいたお客様には、魅力なリノベーションがいっぱいです。施工実例からリノベーションの自由度の高さを満喫してください。
ODEN GOTEN
リノベイメージは「古民家・レトロ」。リノベーションと聞くとマンションを想像しがちですが、そうではありません。こちらは“眺望良好の高台に立地した一戸建て”の古民家を自分たちらしくワンストップリノベーションしました。
「料理をする時に子どもの様子が見渡せること」が要望であったキッチンは、利便性のアイデアもいっぱい取り込まれています。古き良きものを活かしつつ、自分たちらしさをリノベーションで実現したお住まいとなっています。
みどりの家
「住居と事務所、そしてアトリエを一括したい」との想いから都内の戸建物件を購入しリノベーションがスタート。築37年の一軒家を古さを活かして昭和モダンのスタイルに生まれ変わらせました。
住居部分の全体のトーンは、木の柱と白い壁、そして天井の白と、ウッディかつ清潔感のある白が際立つシンプルな色合いでまとめています。
37年前に建てられたこの物件に合わせ、壁紙などの新建材は一切使わず、昔からある建材のみにこだわっています。
このように物件の魅力を自分たちらしく彩れること・・・。これがリノベーションの最大の醍醐味です。ここでご紹介した施工実例も、ほんの一部に過ぎません。あなたらしいリノベーションを、SHUKEN Reと叶えてみませんか?
【関連コラム】:リノベーション例を画像付きで紹介│おしゃれなリノベーション住宅の実例
まとめ:リノベーションの魅力を戸建て購入に活かす方法
住まいの環境をより良くするためには、いろいろな方法があります。そしてリノベーションの場合、中古物件という素材をどう活かしきれるのかは、パートナー選びで大きく左右します。一から建てる新築や、一から作り直す建て替えと違い、リノベーションには中古物件を活かしきる「知識とノウハウ」がとても大切です。自分たちの意見に真摯に向き合ってくれる。どんな些細なことにでも、しっかりと対応してくれる。そんな信頼できるパートナーを選びたいですね。
「まだ具体的にイメージがわかない…」という方も、ご安心ください。SHUKEN Reでは、お客様の小さな声に耳を傾け、言葉に表現できない思いをくみ取り、形にするお手伝いをしています。どんな些細なことでもいいのです。あなたの頭の中にある思いを、声にしてみましょう。それがリノベーションの第一歩です。ぜひお気軽にご相談ください。