公開日:2021-02-04 更新日:2024-07-04
廊下がない家の間取りで後悔を防ぐコツ|東京のリノベーション実例【間取り図アリ】
最近はLDKを中心とした、廊下のない間取りが増えています。
廊下をなくすとリビングや寝室を広くつくることができ、家事動線が良くなるなどメリットがたくさん。
しかしデメリットにしっかり対策しないと、暮らしにくく後悔する間取りになってしまうケースもあります。
今回は実際の廊下のない間取り図を見ながら、失敗や後悔を防ぐコツをご紹介します。
目次
■ 廊下がない間取りの後悔は防げる?
インターネットで「廊下がない家」と検索すると、デメリット・後悔・失敗といった言葉が多く目につきます。
先に結論をお伝えすると、ライフスタイルに合わせてしっかり作り込めば、廊下がない間取りでも後悔を防ぐことは可能です。
どのような間取りにもメリット・デメリットがあるため、両方とも把握してプランに活かすことが大切です。
良いところだけでなく注意すべき点もしっかりチェックし、対策することで理想的な間取りを考えてみましょう。
■ 【間取り図ビフォーアフター】廊下がない家のリノベ実例
リノベーションで生まれた廊下がない家のビフォーアフターを見て、お部屋の広さや動線の変化を感じてみましょう。
ここではご紹介しきれない住まい全体の写真も詳細ページにご用意していますので、気に入った間取りはそちらもぜひチェックしてみてください♪
元の廊下がなくなることでリビングが広くなり、各部屋へのドアも一枚減って効率的な動線になりました。
玄関からリビング直結の間取りですが、アイアンのパーテーションで視線をカットしているので来客時も問題なし。
独立の廊下を無くすことでLDKを拡張し、ひろびろした空間に生まれ変わりました。
マンションの廊下と一部屋をつなげて、玄関ホール・書斎・クローゼットの3役を兼ねたユニークな間取りになりました。
ただの通路ではなく複数の機能を持たせ、在宅ワーク中の来客や宅配便などにもすぐ対応することができる利便性の高いレイアウト。
廊下がなくなったことで、LDKもひろびろした開放的な間取りになりました。
玄関からぐるりと回り込むようなLDKレイアウトで、宅配便の受け取り時などに居住スペースが見えないようになっています。
廊下をつくらず一つなぎの大きな空間にすることで、リビングも開放感たっぷり♪
一戸建ての玄関位置を変えることで廊下をほとんど無くし、水回りも合わせてアップデートしたリノベーション実例です。
元の玄関ホールと廊下をつなげて、リビング階段にすることで広々空間と効率的な動線に♪
■ 廊下がない家のメリット
・部屋を広く作れる
廊下を無くした分、リビングや水回りに床面積を回して広く作れるのは大きなメリットです。
間取りによってはかなり床面積を稼げる場合もあります。
ウォークインクローゼットやランドリールームなど、広い面積を必要とする間取りを新たにつくることもできます。
いまのお住まいの廊下が長い場合は、積極的に検討してみたいですね。
・家事効率が良くなる
廊下のない間取りはLDKを回廊のように使うことで、効率よく移動しながら家事をこなせます。
広いLDKは動線の自由度が高く、こなす家事に応じて最短距離を描きやすいためです。
これから子育てを迎えるなど家事の負担が大きい場合、家事効率アップのメリットはとても魅力的♪
・トイレや洗面所に行きやすい
廊下との出入り口がないため、リビングからトイレ・洗面に立つときにドアの開閉が1回減るのは意外なメリット。
リビングでくつろいでいるときはトイレに立つのが面倒な時もありますが、サッと気軽にアクセスできます。
・リノベ費用を節約できる
廊下を省略すると、壁と扉の材料費・工賃を節約できるのも大きなメリットの一つ。
浮いた分の費用を設備や内装のグレードアップに回すこともできます♪
・家族のコミュニケーションが増える
LDKを中心とした廊下のない間取りは家族が顔を合わせる機会が増えるため、自然にコミュニケーションを取ることができます。
例えばお子さんが帰ってきたときも、悩みや体調不良に気付いてあげやすくなります。
廊下があると玄関から子供部屋に直行できるケースが多いですが、必ずリビングを通る間取りを作りやすいため子育て世代の方におすすめ♪
■ 廊下がない家のデメリットと対策
・音が伝わりやすい
廊下がないと寝室とリビング・水回りなどの部屋が隣接することが多くなり、生活音が伝わりやすくなる点は注意すべきデメリットです。
家族間で生活時間帯が異なる場合、就寝中の生活音が気になることがあるかもしれません。
【対策】⇒クローゼットなどを挟む
廊下がない間取りを考える際は、寝室とほかの部屋の位置関係を考え、どうしても近くなる場合は間にクローゼットなどを挟むのが良いでしょう。
部屋同士の間に少しでも空間が生まれると、音が伝わりにくくなります。
トイレやお風呂など水の音が気になる間取り、リビングと寝室が近い場合、上手にクローゼットを配置して音を減らしましょう。
・ニオイが広がりやすい
寝室とLDKがドア一枚で接している間取りでは、お料理のニオイが気になるケースも多いようです。
緩衝地帯となる廊下がないため、香りの強い料理をするときはニオイが家の中に広がりやすくなります。
【対策】⇒キッチンレイアウトに工夫する
ニオイの拡散は、キッチンのレイアウトや換気設備の工夫で軽減するのが良いでしょう。
独立キッチンやハーフオープンの間取りで換気扇周りに壁を配置すると、ニオイが拡散しにくくなります。
上の写真のようにクリアパーテーションで開放感を演出しつつ、ニオイを閉じ込めるなどのアイデアも効果的です。
・冷暖房効率が悪い
広いLDKを回廊のように使う間取りは、小さなお部屋に比べるとエアコンやストーブの効きが悪くなります。
スイッチを入れてから適温になるまで時間がかかり、電気代も増加してしまいます。
【対策】⇒窓の断熱性を上げる
廊下を省略した広いお部屋の冷暖房効率対策は、窓の断熱性アップが効果的です。
熱伝導性の高いアルミとガラスでできている窓は外気の影響を受けやすく、断熱性を上げることでお部屋全体の冷暖房効率もアップします。
全体の窓をペアガラスや二重サッシなどにして、魔法びんや保冷ボックスのように快適で省エネなお部屋に仕上げましょう。
・来客時の目線が気になる
廊下がなく玄関から直接LDKにつながる間取りだと、宅配便や回覧版の受け渡し時にリビングで視線が気になる可能性があります。
脱衣所が同じ空間にあると、お風呂上りなどにバッタリ、というケースも。
【対策】⇒玄関からの視線をレイアウトで遮る
玄関ホールや廊下を設けない場合、LDKのレイアウトや壁の位置を工夫してさりげなく視線を遮りましょう。
真四角のシンプルなLDKだと玄関から全体が見えてしまいますので、L型レイアウトなどでリビングが直接見えないようにするのが有効です。
シューズボックスなどをうまく配置すると、玄関からの目線を効率的に遮れます。
・設計が難しい
廊下がない家のデメリットは十分対策できますが、一般的な間取りよりは難易度が高いケースも多いです。
プランがうまくハマらず、暮らしにくい間取りになってしまった方もゼロではありません。
【対策】⇒施工実績の多いお店に相談する
廊下のない間取りの失敗を防ぐには、施工実績が多くノウハウがあるリフォーム・リノベーション店に相談するのが一番大切なポイント。
経験豊富なプランナーなら、プロ目線のアドバイスでデメリットにしっかり対策することが可能です。
廊下のない家をプランニングするときは、過去に同じような間取りをたくさん施工しているお店を選びましょう。
私たちSHUKEN Reもたくさんの施工事例を公開していますので、こちらもぜひチェックしてみてください♪
■廊下を活かす間取りも一つの選択肢
廊下のない間取りにはメリット・デメリット両面あるため、ライフスタイルや状況によっては廊下を活かすパターンも検討したほうが良いでしょう。
上の写真のように長い廊下を本棚として活用すれば、通路+収納の二役を持つ効率的な間取りに生まれ変わります。
ウォークスルークローゼット風に移動しながら衣類を出し入れできる間取りも、廊下活用のおすすめパターンです。
廊下をなくすのはあくまで一つの選択肢。廊下を活用する方が効率が良いこともあるので、広い視点で考えてみてください。
■ まとめ:上手に廊下を省略して、効率的に暮らしやすい理想の間取りを♪
間取りリノベーションを考えるなら、廊下を省略してお部屋を広く取るレイアウトも選択肢の一つとして覚えておきましょう。
上手に各部屋を配置すれば、広々とした理想のリビングや寝室づくりにつながります。
動線効率も良くなりますので、暮らしやすい家事ラクハウスを目指す方にもおすすめ♪
わたしたちSHUKEN Reは、オーダーメイドプランでライフスタイルに合わせた理想的な間取りをご提案します。
お住まいの図面をお持ちいただければ、間取り変更についての判断や予算の目安などもお伝えすることができます。
千葉県浦安の本店、東京都世田谷のショップのほか、オンライン相談も受け付けていますので、お気軽にお声掛けください。