公開日:2025-12-02 

狭い家(狭小マンション)のストレス解消!40・50㎡を「広く見せる」リノベーション事例12選と間取りのコツ

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狭い家(狭小マンション)のストレス解消!40・50㎡を「広く見せる」リノベーション事例12選と間取りのコツ

 

「立地は良いけれど、部屋が狭くて息が詰まる」「40㎡や50㎡に家族で住むのは無理?」とお考えの方へ。

 

都心の利便性を優先すると、広さは制限されがちです。

 

しかし、諦める必要はありません。 リノベーションで「視線の抜け」や「デッドスペース活用」を徹底すれば、実際の面積以上に広がりを感じる、快適な住まいは実現可能です。

 

リノベーションであれば、水回りの位置を大胆に変更したり、壁を抜くなど間取りを変えたりできるため、暗い・狭いのストレスを大幅に改善することが可能です。

 

この記事では、狭い家(狭小マンション)のストレスを解消するリノベーションのアイデア事例12選をご紹介します。

 

狭い家(狭小マンション)のリノベーションの注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください♪

 

この記事のポイント
  • ・「狭い家(狭小マンション)」とは、一般的に専有部分の面積が30〜50㎡台の物件とされています。
  • SHUKEN Reが手がけたリノベーション事例から、弊社のプランナーがよく使う、狭小マンションを攻略する「3つのアプローチ」で事例をご紹介します。
  • ・マンションのリノベーションは、構造や管理規約によって工事の自由度が異なります。建物の特徴や制約を踏まえて施工プランを検討しましょう。
SHUKEN Re 編集部


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住宅リノベーション専門家集団が、単に情報をまとめただけの簡易的な記事ではなく、真剣にリノベーションを検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。

 

 

■狭い家(狭小マンション)とは?40・50・60㎡での「適正人数」

 

狭い家(狭小マンション)とは?40・50・60㎡での「適正人数」

 

狭い家(狭小マンション)に明確な定義はないものの、一般的には専有部分の面積が30〜50㎡台とされており、間取りは1〜3LDKまでが主流です。

 

また、マンションが「狭い」と感じるかどうかは、家族構成によっても違ってきます。

 

参考までに、国土交通省が示している住宅面積の目安をチェックしてみましょう。

 

種類 世帯人数別の面積

 【最低居住面積水準】
 健康で文化的な住生活を送る基礎として必要不可欠な面積
 ・単身者:25㎡
 ・2人以上:10㎡×世帯人数+10㎡

 2人:30【30】㎡
 3人:40【35】㎡
 4人:50【45】㎡
 【誘導居住面積水準】
 豊かな住生活を前提に、さまざまなライフスタイルに対応するのに必要とされる面積
 ①都市居住型
 都心や周辺での共同住宅を想定
 ・単身者:40㎡
 ・2人以上:20㎡×世帯人数+15㎡
 2人:55【55】㎡
 3人:75【65】㎡
 4人:95【85】㎡
 ②一般型
 郊外や都市部以外の戸建て住宅を想定
 ・単身者:55㎡
 ・2人以上:25㎡×世帯人数+25㎡
 2人:75【75】㎡
 3人:100【87.5】㎡
 4人:125【112.5】㎡

<参考>国土交通省|住生活基本計画における「水準」について

※【】内は、3~5歳児が1人いるケース
※3歳未満は0.25人、3歳以上で6歳未満は0.5人、6歳以上で10歳未満は0.75人で計算する。また、計算した世帯人数が2人に満たない場合は2人として扱う

 

一般的に国交省のデータでは、豊かな生活には「3人家族で75㎡」が必要とされています。 しかし、地価の高い都心部では、この広さを確保するのは容易ではありません。

 

実際の現場では、以下のような広さでも工夫次第で十分快適に暮らしている方が沢山いらっしゃいます。

 

広さとライフスタイルの例

  • ・40㎡台: ゆったり1人暮らし、またはモノの少ないご夫婦
  • ・50㎡台: ご夫婦、またはお子様が小さい3人家族

 

「物理的な面積」は変えられませんが、リノベーションで「体感面積(心理的な広さ)」は劇的に変えられます。次章からその魔法のようなテクニックを見ていきましょう。

 

 

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■狭い家(狭小マンション)のストレスを解消!リノベーションのアイデア事例【12選】

 

SHUKEN Reが手がけたリノベーション事例から、弊社のプランナーがよく使う、狭小マンションを攻略する「3つのアプローチ」で事例をご紹介します。

 

 

【視覚効果】広く「見せる」テクニック

 

広さが限られる狭い家(狭小マンション)で、閉塞感でお悩みの方は広く「見せる」テクニックを利用しましょう。

 

 

【アイデア①室内窓で視線を奥まで通す】

 

室内窓を設けると視線が抜けやすくなり、広さを感じられるようになります。

 

 

■室内窓を設けた事例

室内窓を設けた事例

 

こちらは、リビングと寝室の間の壁に室内窓を取り入れた事例です。

 

リビングから寝室側を見る場合、そして寝室からリビング側を見る場合でも、視線が抜けて空間に広がりを感じられます。

 

 

また、空気が室内窓を通してリビング→寝室→ウォークスルークローゼットに流れるのもメリット。空気が循環しやすく、どの部屋にいても気持ちよく過ごせます。

 

 

【アイデア②スケルトン天井で「高さ」を稼ぐ】

 

狭い家(狭小マンション)でスペースを広げる場合は、天井材を撤去して「スケルトン天井」にするのも方法の1つです。

 

ただし、マンションの天井を高くするリノベーションが可能なのは、構造体の下に仕上げ用の天井板を設けている「二重天井」の物件に限られます。

 

天井を軽く叩いてみて空洞に音が響くようであれば、二重天井の可能性があります。建物によっても構造が異なり、最終的にはリフォーム会社に相談してから判断してくださいね。

 

 

■スケルトン天井にした事例

スケルトン天井にした事例

 

こちらは、天井材を取り除いた「スケルトン天井」を取り入れ、縦に空間を広げてLDKに開放感を演出した事例です。

 

あえて梁を見せる「あらわし梁(化粧梁)」を採用しているのもポイント。空間にメリハリが生まれて、スタイリッシュな印象に仕上がっています。

 

 

また、スケルトン天井だけではなく、隣接していた部屋をLDKに取り込むことで広々とした空間を実現。ゆったりとご家族の時間を過ごせるLDKに生まれ変わりました。

 

 

【アイデア③膨張色(白・ベージュ)で境界を消す】

 

狭い家(狭小マンション)で、内装の配色をホワイトやベージュなどの明るいものに変更すると、スペース間の境界が消えて広く感じられます。

 

また、色自体が明るいのはもちろん、明るい色合いは自然光を反射して明るさを増す効果もあります。

 

 

■内装の配色を膨張色にした事例

内装の配色を膨張色にした事例

 

こちらは、ホワイト×ブラックのモノトーンの配色を採用している事例で、ホワイトをメインにしているため明るさを感じやすくなっています。

 

また、モノトーンの配色により洗練された雰囲気にまとまっていて、自宅でホテルのような非日常的な気分を味わえるのも魅力です。

 

 

また、キッチンカウンターの壁をなくしており、キッチンからも眺望を楽しめるようにしました。

 

 

【アイデア④壁を抜いて空間を広げる】

 

狭い家(狭小マンション)で開放感を演出したいなら、壁を抜いて空間を広げるリノベーションがおすすめ◎。

 

たとえば、和室とLDKの間の壁を抜いてLDKの面積を広げたり、2つの部屋を1つの空間にしたりするアイデアがあります。

 

 

■壁を抜いて空間を広げた事例

壁を抜いて空間を広げた事例

 

こちらは、LDKと隣接した空間の壁を抜いて、広々としたLDKを実現した事例です。

 

キッチンも位置変更してアイランドキッチンに変えているため、視線が抜け、さらに広く感じられます。

 

 

また、玄関ドアからキッチンへ移動する通路の扉は、いずれも透明なタイプを採用しました。おしゃれに見えるのはもちろん、視線を遮るものが少なく、開放感を得やすいように仕上げています。

 

 

【アイデア⑤アクセントウォールで奥行きを持たせる】

 

アクセントウォールを取り入れると部屋の奥部分に視線が集まるようになり、視覚的に広さを感じられることから、狭い家(狭小マンション)のストレス解消につながりますよ♪

 

 

■アクセントウォールを取り入れた事例

アクセントウォールを取り入れた事例

 

こちらは、LDKにグレイッシュカラーのアクセントウォールを取り入れた事例で、視覚的な効果により空間が広く感じられます。

 

また、アクセントウォールによって空間にメリハリが生まれており、洗練された印象にまとまっているのも特徴です。

 

 

加えて、こちらの住宅では水回りの位置変更も実施。壁付けキッチンを対面キッチンに変更しており、家事をしながらご家族の様子を見守りやすくなっています。

 

 

【アイデア⑥スキップフロアで立体感を演出する】

 

「狭い家(狭小マンション)を広く見せたい」とお考えの場合は、スキップフロアの設置も有効です。

 

スキップフロアの設置によって広く感じられるのは、段差によって立体感が生まれたり、視線が抜けたりするからです。

 

 

■スキップフロアを設置した事例

スキップフロアを設置した事例

 

こちらは、リビングスペースにスキップフロアを設けた事例で、視線の抜け感や立体感により空間に奥行きを感じられます。

 

スキップフロアはご夫婦のワークスペース&ドレッサーコーナーとして活用しており、デスクや棚を設けてこだわりのスペースに仕上げました。

 

 

以前は窓が1面の横長リビングでしたが、リノベーションで壁を抜いて縦長にすることで2面の窓から日当たりを確保できるようなり、明るく気持ちのいい空間でご家族やワンちゃんとの時間を楽しめます。

 

 

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【動線・間取り】無駄を「削る」テクニック

 

狭い家(狭小マンション)のストレスを解消するには、動線・間取りの無駄を削って空間をフル活用することも大切です。

 

 

【アイデア⑦ 廊下をLDKに取り込む】

 

狭い家(狭小マンション)で無駄を削るなら、廊下のスペースを減らすリノベーションも効果的です。

 

具体的には、壁を撤去してLDKなどに廊下のスペースを取り込み、生活空間を拡張します。

 

 

■廊下をLDKに取り込んだ事例

廊下をLDKに取り込んだ事例

 

こちらは、廊下のスペースをLDKに取り込み、開放感にあふれた空間に仕上げた事例です。

 

また、撤去できない柱はあえて内装のアクセントとして活用し、アートポスターを貼っておしゃれに演出しています。

 

 

 

「玄関→廊下→LDK」だった動線が「玄関→LDK」の動線に変わっているなど、廊下を減らしたことで室内をスムーズに移動できます。

 

 

【アイデア⑧引き戸でデッドスペースを消す】

 

引き戸へ交換すると開閉のためのスペースが不要になり、狭い家(狭小マンション)で無駄な空間を削りやすくなります。

 

 

■引き戸でデッドスペースを消した事例

引き戸でデッドスペースを消した事例

 

こちらは、住宅のほとんどの扉を引き戸に変更した事例で、デッドスペースを極力少なくしています。

 

また、玄関からLDKまで扉がなく、買い物などの荷物で両手がふさがっている場合でも、扉を開閉する手間がありません。

 

 

キッチンの背面収納の横には、ワークスペースを設置。細かい部分までデッドスペースを削る工夫を取り入れました。

 

 

【アイデア⑨水回りを集約させて家事効率を高める】

 

水回りを集約させると家事動線が短くなり、料理をしながら洗濯をするなど、効率よく家事を進められます。

 

 

■水回りを集約させた事例

水回りを集約させた事例

 

こちらは、キッチンやランドリールームなどの水回りの位置を集約させて、スムーズに家事ができる間取りへ変更した事例です。

 

たとえば、キッチンの隣にはファミリークローゼット兼ランドリールームを配置し、料理と洗濯を同時進行しやすくなっています。

 

 

キッチンからはランドリールームを通って玄関へ抜けられるため、ゴミ出しや買い物の荷物を運ぶ際にも便利です。

 

 

【アイデア⑩壁付けキッチンに変更して動線をコンパクトにする】

 

対面キッチンからカウンターがない壁付けキッチンに変更すると、キッチンからダイニング・リビングへ最短距離で移動できます。

 

キッチンとテーブルとの距離が近く、料理の配膳・片付けを効率よくこなせるのも特徴です。

 

 

■壁付けキッチンに変更した事例

壁付けキッチンに変更した事例

 

こちらは、対面キッチンから壁付けキッチンへ変更した事例で、キッチンからダイニング・リビングへのアクセスがよくなって家事がしやすくなりました。

 

また、壁付けキッチンにはカウンターがないことから、ダイニング・リビングのスペースを広くとれます。

 

 

隣接する部屋とLDKを一体化させるリノベーションも行っており、開放感のあるリビングに仕上げました。

 

 

【収納・家具】空間を「操る」テクニック

 

狭い家(狭小マンション)でモノがあふれて雑然とした印象になるのを避けるには、空間を「操る」テクニックが欠かせません。

 

 

【アイデア⑪ウォークスルータイプの収納を活用する】

 

狭い家(狭小マンション)で、まとまった収納スペースを確保できない場合は、ウォークスルータイプの収納を活用するのがおすすめです。

 

ウォークスルータイプの収納は通路兼収納として利用することが可能で、空間をフル活用しながら収納量を確保できます。

 

 

■ウォークスルータイプの収納を活用した事例

ウォークスルータイプの収納を活用した事例

 

こちらは、キッチンと寝室の間にウォークスルークローゼットを設けた事例で、通路となる部分を収納としても利用しています。

 

ウォークスルークローゼットは風の通り道としても役立ち、ダイニングの窓から入ってきた風がウォークスルークローゼットを通って寝室まで流れます。

 

風通しのいい住宅は、気持ちよく生活できるのはもちろん、カビを防げるのもメリットです。

 

 

また、キッチン→ウォークスルークローゼット→寝室→玄関→リビングには回遊動線を取り入れており、行き止まりで一旦引き返す手間がなく、ストレスなく室内を移動できます。

 

 

【アイデア⑫造作家具の収納で収納量・使い勝手をカスタマイズする】

 

オーダーメイドの造作家具で収納をつくれば、ご家族に必要な収納量・使い勝手にカスタマイズすることが可能で、整理しやすい環境を整えられます。

 

加えて、造作家具はスペースに合わせてつくれるのも特徴です。無駄なスペースが生まれず、空間の有効活用にもつながります。

 

 

■造作家具で収納をつくった事例

造作家具で収納をつくった事例

 

こちらは、キッチンやダイニングなどに造作収納を取り入れた事例で、必要な分の収納量を必要な場所に確保しています。

 

また、造作収納はほかの建具や床材と素材の雰囲気を合わせていて、空間全体に統一感を持たせました。

 

 

以前は和室だった部分を分割して、ウォークインクローゼットと居室へ変更。住宅全体で収納量がアップしており、ライフスタイルが変化した場合にも柔軟に対応できます。

 

 

狭い家(狭小マンション)のストレスには、「料理中に家族とぶつかる」「家事動線が非効率になっている」といった家事のしにくさも考えられます。

 

 

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■狭小リノベの注意点と成功のコツ|構造とローン

 

狭小リノベの注意点と成功のコツ|構造とローン

 

ここでは、狭小リノベの注意点と成功のコツを解説します。

 

 

「壁式構造」の可能性を知る

 

50㎡前後の低層マンションでは、壁で建物を支える「壁式構造」のケースが多く見られます。

 

壁式構造は「壊せない壁」が多いですが、逆に言えば「柱や梁の出っ張りがなく、家具が配置しやすい」というメリットもあります。

 

SHUKEN Reでは、壊せない壁をあえて「アクセントウォール」や「猫の通り道」として活かすプランも得意としています。

 

 

住宅ローン減税の「40㎡の壁」

 

これまで住宅ローン控除は「50㎡以上」が基本でしたが、今後は条件を満たせば「40㎡以上」でも対象になることが検討されています。

 

住宅ローン減税の緩和も検討されており、住宅価格高騰の中、住まいの選択肢が広がってます。

 

なお、「登記簿面積(内法)」と「販売図面面積(壁芯)」の違いで対象外になることもあるため、物件購入前・リノベ計画前に必ずプロにご相談ください。

 

 

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■狭い家のリノベーションでよくある質問

 

 

Q. 広い家と狭い家はどっちがいい?

 

A. 広い家と狭い家のどちらがいいかは、ご家族の考え方や家族構成によって異なります。

 

たとえば、都市部に住む2人世帯の場合、豊かな生活に必要な「誘導居住面積水準」は55㎡で、50㎡台の狭小マンションであれば十分範囲内だといえます。

 

 

Q.狭い家にはどんなメリットがある?

 

A. 狭い家(狭小マンション)には、「比較的コストを抑えて購入できる」「掃除の時間を減らせる」などのメリットがあります。

 

ただし、閉塞感を感じるケースも。壁を抜いたり、室内窓を設けたりして、居心地よく住めるように工夫しましょう。

 

 

Q.狭小マンションでも、心地よい暮らしは実現できますか?

 

A. もちろん可能です。広さよりも「空間の質」に注目すれば、狭小マンションは利便性と快適性を両立できます。

 

むしろ床面積が少なめだからこそ、プロによる緻密な動線設計や、光を最大限に活かすリノベーションの真価が発揮されます。工夫次第で、広々として明るい、理想のおしゃれな空間に生まれ変わります。

 

 

■まとめ

 

狭い家(狭小マンション)は、一般的に専有部分の面積が30〜50㎡台の物件を指すケースが多いです。

 

広く見せる工夫を取り入れたり、スペースの無駄を削ったりするリノベーションを行うことで、狭い家(狭小マンション)のストレスを解消できますよ♪

 

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