公開日:2025-09-17
おすすめの洗面台メーカーはどれ?|リフォーム時に検討したい機能や特徴も解説します
洗面台のリフォームを検討する際、多くのお客様から寄せられるご意見として「どのメーカーの洗面台を選んでいいか分からない」というお悩みがあります。
洗面台の素材はメーカーごとに、陶器、ホーロー、ステンレス、人造大理石など様々な種類があり、独自の機能を備えている商品も多いです。
そこで、本記事ではリフォーム時に検討したいおすすめの洗面台メーカー主要6社の製品の機能や特徴を分かりやすく解説します。
洗面台メーカーを選ぶ時の5つのポイント、洗面台選びで失敗しないための事前準備についても触れているのでぜひ参考にしてみてください。
- ・おすすめの洗面台メーカーの各製品の機能や特徴を把握できます。
- ・おすすめの洗面台メーカーを選ぶ時の5つのポイントが分かります。
- ・洗面台選びで失敗しないための事前準備ができます。
目次
■おすすめの洗面台メーカーの特徴&ラインナップ|主要6社を比較
洗面所リフォームの事例を見る:Case177「Full Life」
国内には多くの洗面台を製造しているメーカーがありますが、その中でも代表的なメーカーは以下の6社です。
- ・TOTO(TOTO)
- ・リクシル(LIXIL)
- ・パナソニック(Panasonic)
- ・タカラスタンダード(Takara standard)
- ・クリナップ(CLEANUP)
- ・トクラス(TOCLAS))
各社の洗面台の特徴を表にしてまとめましたので、まずは概要だけでも抑えておいて頂ければと思います。
メーカー | 特徴 | 主なシリーズ |
本体価格(税込)※施工費は別途 |
こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
汚れにくく掃除がラク |
エスクア ドレーナ オクターブ |
45万円~ 37万円~ 36万円~ |
高級感と清掃性を重視する人 | |
デザインと機能のバランスが良い |
ルミシス クレヴィ ピアラ |
35.2万円~ 38.5万円~ 19.8万円~ |
デザインや色を選びたい人 | |
傷・汚れに強く最新機能も充実 |
Lクラス ウツクシーズ シーライン |
29.3万円~ 21.3万円~ 21.9万円~ |
最新機能を取り入れたい人 | |
耐久性抜群のホーロー素材 |
エリーナ ファミーユ オンディーヌ |
25.6万円~ 14.7万円~ 6.6万円~ |
長く使いたい人 | |
湿気に強いステンレス構造 |
ティアリス エルヴィータ エス |
33.6万円~ 18.7万円~ 25.8万円~ |
湿気が多い場所に設置したい人 | |
丈夫な人造大理石で掃除が簡単 |
ノーレ エポック ジョリエ |
40.9万円~ 26.6万円~ 15.4万円~ |
シンプルでお手入れ重視の人 |
ここからは、各社の洗面台の特徴とおすすめのシリーズをもう少し具体的にご紹介します。
TOTO(TOTO)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
TOTOは衛生陶器の製品に強みがあり、洗面台だけではなく、システムキッチンやトイレなどの住宅設備機器の製造や販売をしているメーカーです。
菌を除菌して汚れを抑制できる「きれい除菌水」や、独自の技術を施して汚れを付きにくくした「セフィオンテクト陶器」などに定評があります。
洗面台は使い勝手にあわせて幅広くラインナップしており、快適な使い心地を実現するだけでなく、衛生面への配慮があるのも嬉しいポイントです。
エスクア(ESCUA) |
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ドレーナ(Drena) |
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オクターブ(Octave) |
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リクシル(LIXIL)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
リクシルは、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生して生まれた会社です。
特にリクシルの製品はデザイン性に優れており、様々なデザイナーズブランドともコラボレーションを展開しています。
さらに、「新てまなし排水口」や「即湯水栓」などの機能にも力を入れており、デザイン性と機能性に優れた商品を展開しています。
ルミシス (LUMISIS) |
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クレヴィ (Crevi) |
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ピアラ (Piara) |
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パナソニック(Panasonic)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
パナソニックは大手家電メーカ-の強みを活かして、タッチレス水栓やツインラインLED照明、すっきり家電収納などの機能に特徴があります。
他にも有機ガラス系のスゴピカ素材を活かしたカウンターは水をはじき、はっ水・はつ油性に優れ、従来の陶器製のものよりお手入れも簡単です。
収納スペースにもコンセントが設置されているため、水しぶきを避けてシェーバーや電動歯ブラシを収納して充電できるのも嬉しいポイントです。
Lクラス ドレッシング ラシス (L-CLASS DRESSING LASYS) |
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ウツクシーズ (Utsukushi’s) |
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シーライン (C-Line) |
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タカラスタンダード(Takara standard)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
タカラスタンダードは、主にホーロー素材を活かした商品を展開している住宅設備機器メーカーです。
ホーローは耐久性や清掃性に優れているだけでなくマグネットがつくので、洗面台横にマグネット収納を設置することで空間を最大限に活用できるのが特徴です。
すべてのシリーズに湿気や汚れに強いホーロー素材が使用されているため、他のメーカーには無い強みがあります。
エリーナ (ELEENA) |
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ファミーユ (Famile) |
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オンディーヌ (Ondine) |
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クリナップ(CLEANUP)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
クリナップはステンレス素材を活かしたシステムキッチンに強みがあり、その技術を活かしてステンレスキャビネットを搭載した洗面台を展開しています。
ステンレスは湿度や温度変化に強く、耐久性が高いため、とても使い勝手の良い素材です。
さらに、ニオイもつきにくく、洗剤などが付着してもお手入れを簡単におこなうことができます。
ティアリス (TIARIS) |
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エルヴィータ (ELVITA) |
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エス (S) |
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トクラス(TOCLAS)の洗面台の特徴とおすすめのシリーズ
トクラスの前身はヤマハリビングテックというヤマハ系列の会社ですが、2013年10月に社名変更をおこない、今のトクラスという住宅設備機器メーカーになりました。
衝撃や汚れにも強いトクラス独自の人造大理石カウンターやボウルに強みがあり、美しさと使いやすさを両立しているのが特徴です。
ノーレ (Noare) |
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エポック (EPOCH) |
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ジョリエ (Jolie) |
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■おすすめの洗面台メーカーを選ぶための5つの要素
洗面所リフォームの事例を見る:Case186「gray tone」
ここまでいろいろな洗面台メーカーのシリーズを紹介してきましたが、それぞれの商品に多種多様な特徴があって選びきれないという人もいらっしゃるかと思います。
そこで、おすすめの洗面台メーカーを選ぶための5つの要素を整理しました。
- ・サイズ
- ・お手入れのしやすさ
- ・収納力
- ・デザイン性
- ・予算
この5つの要素を基準に優先順位をつければ、洗面台メーカー選びがスムーズになります。
サイズ
必ず確認しておくサイズとしては、間口と洗面台の高さの2つです。
一般的な洗面台の間口のサイズは、600mm、750mm、900mmですが、メーカーによっては500mmなどの狭いサイズ、あるいは、1,000mm~1,200mmなど間口が広いサイズもあります。
一方の高さは、75cm、80cm、85cmなどが一般的で、「身長÷2」で計算した位の高さが使いやすいと言われています。
お手入れのしやすさ
洗面台は毎日使うものなので、日頃のお手入れのしやすさも重要な要素となります。
凹凸や境目の無い洗面台は汚れが溜まりづらく掃除もしやすいので、サッとふくだけでキレイな状態をキープできます。
壁掛け水栓やタッチレス水栓などの機能が付いていると、なお良いですね。
収納力
洗面台の収納スペースが広いと洗面台のまわりがすっきりとして、キレイな状態が保てます。
ミラー裏の収納、奥まで見渡せる引き出しタイプの収納、洗濯機上やサイドスペースの収納などを有効活用することも大切です。
デザイン性
デザインについては便利さに直結するものは少ないですが、高級感や洗練された空間を演出するための大事な要素です。
デザインが素敵だと使っている時の高揚感やワクワク感が高まり、洗面台をキレイに保とうとするモチベーションも上がります。
毎日使用するものだからこそ、使っていて気持ちのいいおしゃれなデザインの洗面台を選ぶことが大切です。
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予算
予算には限りがありますが、最初の段階では値段を気にせずに自分や家族が使いやすい洗面台を選んでおくことも重要です。
もし、最初に予算の枠組みを決めてしまうと、本当に使いたかった機能や素材の洗面台を選べずに妥協する部分が多くなってしまいます。
一番最初の段階で、どんな洗面台が自分や家族にとって理想的なのかをイメージしておけば、予算の範囲に合わせて不要な要素を削りやすくなります。
■洗面台選びで失敗しないための事前準備
洗面所リフォームの事例を見る:Case203「Greige」
洗面台選びで失敗しないための事前準備として、空間全体のバランスや生活動線を考えることも重要です。
設置スペースと配置場所を検討する
洗面台は浴室の隣に設置されている場合が多いですが、場合によっては浴室の隣ではなくリビングや玄関脇に設置した方が使い勝手がよくなることもあります。
たとえば、リビングに洗面台の場所を変えると脱衣所を広く使えたり、玄関脇に洗面台があれば帰宅後すぐに手を洗えるので衛生的です。
今まで何気なく使っていた場所で不便に感じていたことを振り返ってみると、設置場所が同じで良いかどうかを具体的にイメージすることができます。
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家族の生活動線をシミュレーションする
家族の生活動線を先にシミュレーションしておくと、どんな洗面台をどんな場所に設置すれば使いやすくなるかイメージしやすくなります。
朝の時間など同時に使うことが多ければ、ダブルボウルの洗面台を検討したり、鏡を全面に配置したり、同時に使用できる人数を増やす工夫ができます。
ペットと一緒に暮らす場合は、水栓を引き出し式のタイプにすれば便利です。
特に、犬や猫などのペットの体を洗う際、シンクの高さや水流の調整がしやすいため、ペットも飼い主も快適にケアできます。
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家族の成長やライフスタイルの変化を見据えて洗面台を選ぶ
洗面台は、日々のお手入れを丁寧に行えば10年先、20年先まで美しく保つことができます。
一方で、その間に家族構成が変わったり、自分自身の体の変化によって使い勝手のニーズが変わる可能性もあります。
少し先の暮らしを想像しながら選ぶことで、長く心地よく使える洗面空間を実現できます。
■おすすめの洗面台メーカーに関するQ&A
洗面所リフォームの事例を見る:Case209「Airy & Bright」
おすすめの洗面所メーカーについてのよくある質問についてもまとめましたので、洗面台選びの参考にしていただければと思います。
Q. カウンターやボウル、キャビネットに使用される素材にはどんな違いがありますか?
A. 陶器/ホーロー/ステンレス/人造大理石など、素材によって様々な違いがあります。
・陶器…温かみのある質感で表面もなめらかで傷や熱にも強い素材です。
・ホーロー…熱や水に強く、マグネットを利用してのサイド収納などができます。
・ステンレス…湿気や錆に強く、見た目もスタイリッシュで長持ちします。
・人造大理石…加工がしやすいため、デザインの自由度が高いです。
素材の違いは、弊社のリノベーションプランナーに相談いただければ、空間デザインと使い勝手等の観点から最適なプランをアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。
Q. 天板の上に洗面ボウルを置く「ベッセルタイプ」の洗面台のメリットとデメリットは何ですか?
A. メリットは、器のようなシンプルなデザインであるため、ホテルライクな高級感を演出できることです。
ボウルの形や色のバリエーションも豊富なのでインテリア性も高く、自分好みのカスタマイズが可能です。
デメリットとしては、ボウルがカウンターの上にあるため、小柄な人は使いづらかったり、カウンターとボウルの間に隙間ができるため、掃除の手間が発生したりします。
Q. 壁に固定して床から浮かせる「フロートタイプ」の洗面台のメリットとデメリットは何ですか?
A. メリットは、床から浮かせる構造となっているため、床掃除がしやすく、圧迫感がない軽やかなデザインを演出できることです。
デメリットとしては、収納スペースが減るため、収納を重視する人には不向きである点です。
また、壁に固定するため、強度の高い壁面補強が必要です。
■まとめ|自分や家族に合う洗面台のメーカー選びに迷ったら、SHUKEN Reへご相談ください
洗面所リフォームの事例を見る:Case205「Relaxing」
ひと口に洗面台と言っても、メーカーごとに様々な機能、色々な素材を活かした商品がラインナップされており、結局どれを選んでいいのか分からないという人も多いかと思います。
もちろん、陶器には陶器の良さが、ステンレスにはステンレスの良さがあるように、その家の間取りにはその家の間取りに適した洗面台があります。
洗面台ひとつを見るだけではなく、配管の位置、間取り、家族の生活動線、天井の高さ、収納スペースなど、洗面空間全体をバランスよく考えることも重要です。
今よりも快適な暮らしの実現へ向けて、洗面台選びや空間全体の最適化に迷っている方は、お気軽にSHUKEN Reまでご連絡ください。
10年先、20年先の家族の生活動線やライフプランも含めて、最適な水回りや空間全体のリノベーションプランをご提案します。
浦安本店・世田谷店・青山店にショールームを併設しています。「完成見学会」「セミナー」「相談会」などのイベントも随時開催していますので、最寄りの店舗にお気軽にご相談ください。