公開日:2025-08-10
お風呂リフォームの後悔10選|失敗しない5つのコツと業者の選び方を解説
- ・ネットで後悔談を見すぎて、何が正解なのか分からなくなってきた。
- ・お風呂は快適さだけでなく、おしゃれなデザインも譲れない。
- ・お風呂リフォームで失敗しないためのコツを知りたい。
お風呂リフォームで重要なことは、10~20年後を見据えた理想の浴室をイメージしてお風呂や水回りのデザインや設備を選ぶことです。
この記事では、お風呂リフォームの後悔事例を紹介しながら、「後悔しないための5つのコツ」と、空間全体を最適化する住まいづくりの考え方をご紹介します。
リフォームを“きっかけ”に、もっと心地よい暮らしを実現したい方にも、おすすめの内容です。
この記事を読めば、お風呂リフォームで後悔しないための判断基準が明確になり、理想の浴室づくりが進められます。
- ・お風呂リフォームでよくある10の後悔事例から、失敗の原因と対策がわかります。快適性・断熱性・掃除のしやすさなど、見落としやすい設計ポイントを事前に確認できます。
- ・部分リフォームではなく、住まい全体のバランスを考えた設計視点が後悔を防ぐカギです。
- ・SHUKEN Reでは、お風呂だけではなく、水回りや生活動線全体を最適化するリノベーションをご提案します。暮らし全体の快適性を高めたい方におすすめです。
目次
■お風呂リフォームのよくある後悔10選
後悔事例を知ることは、ご自身のリフォーム計画に潜むリスクを避ける第一歩です。
ご自身のプランと照らし合わせながら、一つずつ確認してください。
後悔①:色選びに失敗し、浴室と脱衣所の空間の統一感がない
浴室のみリフォームをした場合、浴室と脱衣所のデザインがちぐはぐになり、後悔に繋がりやすいので注意が必要です。
浴室の壁の色は面積が広く、空間の印象を大きく左右する要素です。
カタログの小さな色見本と、実際にショールームで見た場合の色味は異なります。
実物大で色味を確認し、脱衣所とのデザインの統一感を考えて選ぶことが重要です。
後悔②:浴室の間取り変更による騒音や排水のトラブル
浴室の間取りの配置を変えると、入浴中の音が寝室など生活空間に響くようになる場合あります。
ご家族の就寝時間と入浴時間が重なる場合は注意が必要です。
排水管の経路によっては、適切な勾配が取れず水の流れが悪くなるケースも想定されます。
マンションの場合は、水回りの間取り変更が可能な範囲を明確にしておくことも重要です。
設計段階で、空間全体のレイアウトや防音・配管などのトータルな空間設計による対策が重要となります。
後悔③:断熱性の低さによる浴室の寒さ
タイル張りの在来工法の浴室は、壁や床下に断熱材がないケースが多いです。
ユニットバスを新しくする場合でも、浴室空間(壁・床・天井)の断熱工事をしなければ、根本的な寒さは解決しません。
寒い浴室は、ヒートショックのリスクを高める危険な場所にもなります。
リフォーム時には、工法を問わず浴室全体の断熱性を高める工事も検討しましょう。
後悔④:浴槽のサイズの選択ミス
在来工法の場合は、浴槽サイズを選べます。
大きな浴槽は、洗い場を狭くしてしまう原因にもなります。
浴槽が小さすぎると、ゆったりと入浴できず満足度が下がってしまうでしょう。
在来工法では、浴槽のサイズは、浴室全体の広さとのバランスを考えて選ぶのが大切です。
ユニットバスの場合は、浴室に対し浴槽のサイズが決まっています。
ショールームで実物を確認し、浴室と浴槽のサイズ感を把握することが重要です。
後悔⑤:窓の計画ミスによるプライバシーや断熱性の問題
窓が大きいと、外からの視線が気になって、落ち着いて入浴できず、後悔するポイントになるため注意が必要です。
窓は壁に比べて断熱性が低いため、冬場は冷気の侵入経路になります。
断熱性の低い窓は、結露を発生させるため、カビの発生原因の一つです。
浴室の窓は、位置や大きさだけでなく、高断熱性のものを検討することが大切です。
後悔⑥:将来を見据えたバリアフリー設計の不足
お風呂リフォームは、将来のご家族との生活を見据えて、計画することが重要です。
リフォーム後のお風呂は、10~20年と長く使う空間です。
ご家族の身体能力の変化を考慮して、手すりや段差解消などは、リフォーム時に取り入れると良いでしょう。
リフォーム後、バリアフリー工事を追加すると、費用も手間もかかります。
後悔⑦:使わないオプション設備への過剰投資
ジェットバスや浴室テレビ、ミストサウナは魅力的な設備です。
しかし、実際に設置しても、使用頻度が少ないと後悔に繋がるため注意が必要です。
高機能な設備を導入する場合、初期費用だけでなく、メンテナンス費用や光熱費のランニングコストを考慮する必要があります。
オプション設備は本当に必要か、使用頻度を考えて判断しましょう。
後悔⑧:掃除のしにくさによる家事の負担の増加
お風呂のメンテナンス性を考慮しないと、日々の家事負担が大きくなります。
デザイン性だけで床や壁の素材を選ぶと、カビや水垢に悩まされることがあります。
カウンターや棚などの凹凸が多い設備も、汚れが溜まりやすい場所です。
設備や素材は、デザインと同時にメンテナンスのしやすさも重視すべきです。
後悔⑨:お風呂だけ新しくしても、家全体とのバランスが取れない
部分的なリフォームは費用を抑えられますが、他の空間との統一感に違和感を感じるケースが少なくありません。
脱衣所や洗面所など隣接する空間との繋がりを意識した計画が大切です。
後悔⑩:リフォーム中の想定外の追加費用による予算オーバー
お風呂リフォームでは、壁や床を解体して初めて、以下の問題に気づくことがあります。
- ・土台の腐食
- ・シロアリ被害
- ・配管の劣化
これらの補修工事は、当初の見積もりには含まれていない追加費用となります。
お風呂リフォームの予算には10~20%程度の予備費を見ておくと安心です。
お風呂以外の水回りや隣接する居室への影響も踏まえて、間取りの変更なども考慮してトータルなリフォームプランを検討するのがおすすめです。
〈関連コラム〉
マンションの浴室リフォーム失敗例と注意点|対策やおしゃれな施工事例も紹介
リフォーム工事が思ってたのと違う・・・|イメージ違いや契約トラブルを防ぐコツ
■後悔しないお風呂リフォーム|押さえるべき5つのコツ
リゾート・ホテルライクリノベーションの事例を見る:Case199「LIKE A HOTEL」
紹介する5つのコツを実践することで、失敗のリスクを大きく減らすことが可能です。
浴室とその他の生活空間との全体でデザインを考える
浴室のデザインは、隣接する脱衣所など他の空間との調和を考えて計画します。
浴室だけの色や素材を選ぶと、空間全体で見たときにちぐはぐな印象になります。
統一感を出すことで、ホテルライクな空間も演出可能です。
お風呂だけでなく、洗面やキッチンといった水回り全体を見据えた設計で、空間に一体感を持たせることが重要です。
〈関連コラム〉
東京湾岸エリアで叶える理想のリゾート暮らし|ホテルライクなマンションリノベーション実例
毎日の掃除を楽にする素材や設備を選ぶ
毎日の手入れを考え、掃除がしやすい素材や設備を選ぶことが重要です。
浴室は湿気が多く、カビや水垢が発生しやすい場所です。
水はけの良い床材や、汚れが付きにくい壁パネルを選ぶのをおすすめします。
カウンターや棚などの凹凸が少ないシンプルな設備は、掃除の負担を減らします。
【マンションの場合】可能な工事と搬入経路を確認する
マンションのリフォームでは、管理規約で定められた工事の範囲を必ず確認しましょう。
共用部分の変更に関するルールも、確認が必要です。
ユニットバスといった大型設備を搬入できるか、エレベーターのサイズや通路の幅も事前に確認が必要です。
10~20年後の生活を見据えた設計にする
お風呂リフォーム事例を見る:Case167「Quality of Life」
将来、ご家族が快適に暮らせるよう、バリアフリー設計を検討してください。
リフォーム後のお風呂は、長く使う設備です。
年齢を重ねると、小さな段差が大きな負担となります。
将来のために、手すりの設置や出入り口の段差解消は重要です。
冬場のヒートショック対策として、浴室の断熱性を高めることも大切です。
お風呂リフォームに活用できる補助金・助成金制度を調べる
リフォーム費用を抑えるためには、国や自治体の補助金制度の活用が有効です。
バリアフリー改修や省エネ性能の高い設備を導入するリフォームは、補助金の対象になる場合があります。
制度内容や申請期間は毎年変わるため、事前に確認が必要です。
参考:給湯省エネ2025事業
■お風呂リフォームの満足度を左右する|信頼できる業者選び5つのポイント
安心して工事を任せられる業者を見極める、5つのポイントを解説します。
価格や設備だけでなく、暮らし全体を見据えた提案ができる業者かどうかも、大切な選定ポイントです。
空間全体をプロ目線で提案してくれるリフォーム会社を選びましょう。
希望するリフォーム内容の施工実績があるか
施工事例を確認することで、リフォーム後のイメージのズレを防げます。
業者のウェブサイトなどで、希望するリフォーム内容と近い施工実績を確認します。
施工実績は、その業者の技術力やデザインセンスを判断する客観的な指標です。
特に、デザインにこだわりたい場合は、好みのテイストの事例が豊富かを確認しましょう。
アフターサービスや保証内容が充実しているか
リフォーム後、実際に住み始めてから、不具合が見つかるケースもあります。
保証の期間や対象範囲、定期点検の有無などを契約前に確認しましょう。
長く安心して暮らすために、アフターサービスの確認は不可欠です。
担当者の提案力とコミュニケーションの質が高いか
担当者は、リフォームの計画から施工完了までのパートナーです。
こちらの要望を正確に理解し、プロの視点でより良い住まいづくりの提案をしてくれるかが重要です。
質問への回答が的確か、レスポンスが早いかなども見極めのポイントになります。
信頼関係を築ける担当者か、打ち合わせで確認しましょう。
設計から施工まで一貫対応できる体制か
自社一貫体制の業者を選ぶメリットは以下のとおりです。
- ・設計と施工が同じ会社のため、デザインのズレや情報伝達のミスが起こりにくい。
- ・中間マージンがなく、リフォーム費用を抑えられる可能性がある。
施工品質を担保するため、自社一貫体制は重要なポイントです。
複数社から見積もりを取り、口コミを踏まえて比較検討する
複数の見積もりを比較することで、リフォーム費用の適正な相場がわかります。
金額だけでなく、提案内容や工事の範囲、使われる建材まで細かくチェックしましょう。
第三者の口コミサイトなどで、業者の客観的な評判を調べることも大切です。
複数の視点から比較することが、最適な業者選びに繋がります。
■【戸建て・マンション別】お風呂リフォーム費用の目安
リフォーム費用は、住まいのタイプや工事内容で大きく変動します。
一般的な費用の目安として、参考にしてください。
【戸建て】ユニットバスからユニットバスへの交換の場合:約80万円~200万円
戸建ては浴室のサイズや形状が多様なため、費用に幅が出やすくなります。
ベーシックな製品なら100万円以下に収まることも多いです。
高機能なハイグレード製品を選ぶと200万円を超えるケースもあります。
【マンション】ユニットバスからユニットバスへの交換の場合::約50万円~200万円
マンションの浴室はサイズが規格化されている場合が多く、工事が比較的進めやすいです。
そのため、戸建てに比べて費用を抑えられる傾向にあります。
ただし、搬入経路や工事時間の制約によって、費用が変動することがあります。
【共通】在来工法でのリフォームの場合:約100万円~200万円以上
在来工法のお風呂は、ユニットバスの交換と異なり、大掛かりな解体工事が必要です。
壁や床の下地造作や、厳重な防水工事も行います。
これらの追加工程があるため、工期が長くなり費用も高めになる傾向です。
土台の腐食などが見つかれば、別途補修費用がかかります。
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■お風呂リフォームに関するよくある質問
Q:工事期間はどれくらいか?
A:ユニットバスの場合は5日程度、在来工法の工期目安は10日程度となります。
Q:ユニットバスと在来工法のどちらが良いか?
A:機能性を優先するならユニットバス、個性的なデザインを求めるなら在来工法がおすすめです。
ユニットバスは、工期が短く費用を抑えやすく、メンテナンス性や断熱性も高い傾向にあります。
在来工法はデザインの自由度が高いのが魅力です。
■まとめ
以下の4つの観点で、お風呂リフォームを検討することが重要です。
- ・よくある後悔事例を確認し、見落としやすい設計ポイントを事前に確認する。
- ・リフォームの目的を明確にし、必要な設備を選ぶ。
- ・10~20年後の生活を見据え、高断熱性やバリアフリー設計を検討する。
- ・業者選びは、価格や設備だけでなく、暮らし全体を見据えた提案ができる業者かどうか、確認する。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川を中心に約8,000件超の中古マンション・戸建てリノベーションを手がける専門会社です。
お風呂リフォームをきっかけに、水回りの快適性や暮らしの動線までトータルに見直したい方は、フルリノベーションという選択肢があります。
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