公開日:2025-05-01
【フルリノベーション】見積もりの取り方や比較ポイント、相見積もりの注意点を解説
これから中古物件を買う方や今住んでいる物件をリノベーションしたい方のために、「フルリノベーションの見積もり」について種類や依頼先、内訳について詳しく解説します。
フルリノベーションの見積もりを取るときのポイントや注意点、相見積もりのコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- ・リノベーションの見積もりにはいくつか種類があり、依頼するタイミングや分かる情報が異なります。
- ・リノベーションの見積もり内容は、ポイントを押さえてチェックしましょう。
- ・所有(購入)済み物件のリノベーションも、物件探しから始めるリノベーションも、提案施工実績が豊富なSHUKEN Reにお任せください。
目次
■フルリノベーションの見積もりとは|種類と依頼先
リノベーションの事例を見る:Case205「Relaxing」
フルリノベーションする際、事前に金額の全体像を把握するために重要な「見積もり」ですが、依頼するタイミングや会社によって種類や内容が異なります。
見積もりの種類
フルリノベーションの見積もりには、主に5つの種類があり、それぞれ依頼するタイミングや分かる情報が異なります。
見積もりシミュレーション |
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一括見積もりサービス |
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概算見積もり |
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最終(詳細)見積もり |
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追加・変更見積もり |
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ちなみに、「リノベーションの見積もりは無料か有料か」というご質問をいただくことがありますが、工事を依頼するかどうかを問わず、無料で見積もり作成する会社が大半です。
リノベーションの見積もりを依頼する場合は、その見積もりの種類と詳細の程度を確認しましょう。
例えば、概算見積もりと最終見積もりでは大きく金額が変わる可能性もあります。
フルリノベーション見積もりの依頼先
フルリノベーションの見積もりを依頼する会社は主に4種類に分かれ、それぞれ得意分野は異なります。
新築も手がける 工務店・ハウスメーカー |
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ホームセンター |
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リノベーション専門会社 |
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ワンストップリノベーション |
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このように、リノベーションの見積もりを依頼する先はいくつかあり、状況によって最適な選択は変わります。
例えば、水回りや窓などを部分的に改修したい場合やデザインや仕様をプロに任せたい場合はホームセンターに相談するのも良いですが、まだ購入する物件が決まっていない方や物件購入費用とリノベーション費用を合わせたトータルコストを知りたい方には、ワンストップリノベーションがおすすめです。
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■フルリノベーション見積もりに“含まれる”費用と“含まれない”費用
リノベーションの事例を見る:Case193「Public&Private」
フルリノベーションの見積もりを依頼する前に、見積もりに「含まれる費用」と「含まれない費用」を知っておくと安心です。
含まれる費用
工事の見積書には、主に以下の費用が含まれます。
直接工事費 |
「工事に直接かかわる費用」
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間接工事費 諸経費 |
「工事に直接かかわらないが、工程管理において必要になる費用」
|
(参考:国土交通省|リフォーム見積ガイダンスシステムについて)
ちなみに、工事の規模によって差はありますが、一般的には間接工事費と諸経費の合計を直接工事費の5〜25%に設定するケースが一般的です。
含まれない費用
リノベーションの見積もりには、以下の費用が含まれていない可能性があります。
- ・地盤調査と地盤改良にかかる費用 ※
- ・外構(エクステリア)費用 ※
- ・ライフラインの接続工事費用(電気・ガス・水道・インターネット)
- ・工事期間中の仮住まいや荷物保管用コンテナの賃料
- ・道路使用許可や補助金、その他申請にかかる費用
- ・家具代(造作家具は工事費に含まれる場合も)
- ・カーテンや照明器具にかかる費用
- ・工事期間中の電気代・水道代など
- ・工事車両の駐車場代
- ・引越しにかかる費用
- ・ローン契約にかかる諸費用
- ・不動産登記にかかる諸費用
- ・リノベーション対象物件の火災保険料
- ・消費税やその他税金
※戸建住宅の場合のみで、マンションリノベーションには発生しない項目です。
上記費用のうちどこまで見積もりに含まれるか会社によって異なりますので、見積もりの各項目や注意書きまで詳細を確認しましょう。
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■フルリノベーション見積もりの取り方|所有・購入済み物件の場合
リノベーションの事例を見る:Case198「Easygoing」
フルリノベーションの見積もりを取る際、工事を行うのが所有済み物件かまだ購入していない物件なのかによって手順は異なります。
まずは、ご自宅やご実家など既に所有している物件のケースから紹介します。
ステップ①理想の間取りやデザインをまとめる・予算を決める
所有済み物件の場合は、既に図面などの資料があり現状を把握しやすいため、より具体的に理想の間取りやデザインを検討できます。
「どんなマイホームにしたいのか」をご家族で話し合い、要望をリストアップしましょう。
その際には、優先順位をつけることがポイントです。
並行して、リノベーションにかける自己資金とローンを借りる場合の上限額も検討を進めましょう。
ステップ②見積もりを取る会社を選ぶ
ある程度、要望と予算の大枠がまとまったら、次はどこに見積もりを依頼するか決めます。
その際は、まず以下のポイントを確認しましょう。
- ・物件のあるエリアで施工実績が多いか
- ・要望と近い間取りやデザインの施工事例があるか
- ・予算プランに近い施工事例があるか
- ・ファイナンシャル相談やアフターメンテナンスなどのサービスが充実しているか
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ステップ③リノベーション会社と打ち合わせする・概算見積もりを取る
予算プランや要望のリストを基に、リノベーション会社と打ち合わせをしましょう。
概算見積もりを見ると、その会社のクオリティや価格帯を確認できます。
オンラインやメールでのやりとり可能な会社もありますが、できれば店舗に出向いて直接スタッフと会話することをおすすめします。
スタッフとの相性も見て、気兼ねなく要望を伝えられそうかチェックしましょう。
リフォームローンを利用する場合は、概算見積もりが出た時点で審査を受けておくとスムーズです。
ステップ④現地調査する
リノベーション会社の候補を1〜3社に絞ったら、実際に現地調査してもらいましょう。
現地調査によって、より精度の高い見積もりを確認できます。
また会社や現状によっては、工事範囲が変わったり、要望以上のプランを提案してもらえたりするかもしれません。
ステップ⑤1社に絞ってプランの修正を依頼する・最終見積もりを取る
現地調査後に提出された最終見積もりやプランを見て、リノベーションを依頼する会社を絞りましょう。
その上で「もっとここは変えたい」「やっぱりこの仕様がいい」などの変更点を伝えて、修正見積もりを作成してもらいます。
修正後の最終見積もり金額を踏まえて、予算計画を直す必要がある場合も少なくありません。
ステップ⑥工事請負契約・着工準備
最終見積もりの内容で間違いがなければ、工事請負契約を結びます。
所有済み物件の場合は、事前に実際工事する業者が現地を下見できるため、契約後すぐに着工することも可能です。
ただし、今住んでいる物件をリノベーションする場合は、着工前に全て荷物を出しておく必要があるため、余裕を持って着工日を設定しましょう。
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■フルリノベーション見積もりの取り方|これから中古物件を購入する場合
リノベーションの事例を見る:Case196「Partnership」
まだリノベーションする物件が決まっていない方や、これから物件探しを始める方は、以下の手順で見積もりを取りましょう。
ステップ①住まいへの要望をリストアップする・ローン審査を進める
まずは、「どのエリアで・どのくらいの広さで・どんな間取り」のマイホームを手に入れたいのか条件をまとめましょう。
それと並行して、ご年収や返済希望額を基に、どのくらいローンを借りられるのか確認しておくとスムーズです。
ただし、この時点では具体的な予算計画を立てる必要はなく、あくまでも「理想的なプラン」を決めておく程度で構いません。
ステップ②不動産会社・ワンストップリノベーション会社に相談する
住まいへ求める条件がまとまったら、中古物件の仲介を得意とする不動産会社もしくはワンストップリノベーション会社へ相談しましょう。
リノベーション前提で中古物件を購入する場合や、まだどこにリノベーションを依頼するか決まっていない場合は、まずワンストップリノベーション会社へ問い合わせることをおすすめします。
予算・条件に合う物件をリストアップしてもらいましょう。
ステップ③具体的な予算計画を立てる
物件探しと並行して、ローンの仮審査結果を基に具体的な予算計画を立てましょう。
「自己資金はいくらぐらい用意できるか」「返済計画に無理はないか」を確認します。
その際、ワンストップリノベーションの会社は、物件購入にかかる費用とそれをリノベーションするのにかかる費用の両方を提案できます。
また、会社によってはこの時点で住宅ローンやリフォームローンの知識が豊富なファイナンシャルプランナーにも相談可能です。
ステップ④概算見積もりを取る
リストアップされた中から候補の物件を選んだら、ワンストップリノベーションの会社もしくは別途選んだリノベーション会社に概算見積もりを依頼しましょう。
その際には、間取り図と建物の築年数など概略が分かる資料、その他現状の写真が必要になります。
ステップ⑤物件購入準備・リノベーションのプランニングを進める
予算に合う理想的な物件を見つけたら、売主とのスケジュール調整やローンの本審査など、購入に向けた準備を進めます。
購入後早めに着工したい方は、併せてリノベーションのプランニングも詰めていきましょう。
ステップ⑥物件を購入する・最終見積もりを取る
物件を購入して引き渡しを受けたら、ここで初めて詳細な現地調査とリノベーションの工事請負契約が可能になります。
リノベーション会社は、現地調査でプラン・見積もりとの整合性を確認して、最終見積もりを作成します。
ステップ⑦工事請負契約・着工準備
最終見積もりの内容で間違いがなければ、工事請負契約を結び、着工準備に取り掛かります。
マンションは着工前に管理組合への工事申請が必要で、審査に2週間〜1ヶ月程度かかる可能性があるので注意しましょう。
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■フルリノベーションの見積もりを取る時・チェックする時のポイント・注意点|期間や比較のコツ
リノベーションの見積もりを取る際には、以下のポイントを押さえましょう。
見積もりを取る時のポイント・注意点
- ・要望を決めておく
- ・概算見積もりは、打ち合わせ後「2週間〜1ヶ月」、最終見積もりは「1〜2ヶ月」の作成期間がかかる
- ・ローンを利用する場合は見積もり前に仮審査を済ませておく
- ・リノベーション会社の得意分野を把握しておく
- ・リノベーション会社の施工事例を事前に確認しておく
- ・物件探しと並行して進める場合は、物件購入費用も含めたトータルコストを把握しておく
- ・1社で決めずに相見積もりを取る
見積もりを取ってその後スムーズに着工まで進めるためには、要望と予算をはっきりリノベーション会社に伝えることが肝心です。
漠然とした情報だけで見積もりを取ると、やり取りや打ち合わせが増えて、着工までの期間が延びる可能性も考えられます。
見積もり内容をチェックする時のポイント・注意点
- ・要望と合っているか確認し、合っていないポイントはその理由を聞く
- ・金額だけではなく、プラン内容も細かく見て“コストパフォーマンス”を確認する
- ・“一式”と表示されている工事内容や仕様の詳細を確認する
- ・見積もりに「含まれる金額」と「含まれない金額」を明確にする
- ・諸経費の割合と内容を確認する
- ・見積書の有効期限を確認する
- ・アフターサービスや保証の内容を確認する
- ・工事を依頼した場合の着工可能時期を確認する
見積もりは、要点を押さえてチェックすることが重要です。
チェックポイントが明確でないと、相見積もりを取った場合も正しく比較検討するのが難しくなるので注意しましょう。
リノベーションの見積書には、一般的に使われない用語がいくつも含まれるため、不明な点は早い段階で確認することが重要です。
そのためには、気兼ねなく連絡できる“相性の良い”リノベーション会社を選ぶ必要があります。
「見積もり依頼の前にどんな会社か知りたい」という方は、現場見学会などのイベントに参加するのもおすすめです。
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■相見積もりを取る時の注意点・チェックポイント
マンション・戸建住宅のリノベーションにおいて、相見積もりは“ごく当たり前”のステップです。
そのため、「何社も見積もりを取ると悪い」「断るのが気まずい」と思う必要はありません。
ただし、相見積もりの際には注意しなくてはいけないポイントがいくつかあります。
- ・相見積もりを取ることは最初に伝える
- ・相見積もりは2〜3社までにとどめる(それ以上になると比較検討が大変)
- ・予算と要望、条件は統一して明確に伝える(会社によって条件を変えない)
- ・他社の見積もりやプランを見せない
- ・オークションのような価格の競り合い(値引き交渉)はしない
- ・費用だけで決めずに、プランや工事以外のサービス内容、提案力も比較する
- ・1社に決めたらその他の会社に早い段階で断りを入れる
これらのポイントを念頭に置いて相見積もりすると、いざ複数の見積もりが出た時でも慌てず的確に判断できます。
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■まとめ
フルリノベーションの見積もりを取る時には、「どのタイミングとどの会社」に相談するかがキーポイントです。
また、見積もりを取った後にどのポイントをチェックするかも、リノベーション成功の鍵を握っています。
SHUKEN Reは所有・購入済み物件のリノベーションから、物件探し・資金計画もサポートできるワンストップリノベーションまで、どちらもお任せいただけます。
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