公開日:2022-11-20 更新日:2024-07-04
リノベーションは工務店orリフォーム会社orリノベ専門店どこに頼むべき?
リノベーションの第一歩となる依頼先探しでは、リフォーム会社のほかに工務店も選択肢になります。
工務店と言えば新築住宅のイメージが強いですが、最近はリノベーション人気を受けて参入する会社も増えています。
さらにリフォーム会社に加え、リノベーション専門店なども登場しているので、どこに頼んだらよいか悩む方も少なくありません。
今回は工務店・リフォーム会社・リノベーション専門店それぞれの特徴、メリットやデメリットを比較検討してみましょう。
・工務店にリノベーションを頼む際、チェックすべきポイントを解説します。
■工務店・リフォーム会社・リノベ専門店の違い
・工務店とは
全国にモデルハウスを持つハウスメーカーに対し、地域密着営業スタイルの住宅会社を工務店と呼びます。
元々は大工の棟梁が独立して工務店を始めるケースが多く、社長自らが営業・打ち合わせすることも珍しくありません。
ただし厳密な基準はないので、数店舗構える中小企業でも工務店と名乗っている場合もあります。
一般的な工務店は新築住宅をメインに扱っているところが多いです。
しかし最近はリフォーム・リノベーションを手掛ける工務店も増えていて、選択肢の一つとしてメジャーになりつつあります。
・リフォーム会社とは
新築住宅の建築を手掛けず、既存住宅のリフォーム・リノベーションを専門に行うのがリフォーム会社です。
リフォーム会社と一口に言っても、全国に何店舗もある大手から個人経営の店舗まで経営規模はさまざま。
また内装・水回り・外装などジャンルも幅広く、どの工事を得意とするかはリフォーム会社によって違います。
リノベーションは住宅全体が対象となるため、リフォームメニュー全般をこなせる会社でないと頼むことができません。
リノベーション人気に伴い専門のリフォーム会社も増えていて、定額メニューなど頼みやすい環境も整ってきています。
・リノベーション専門店とは
住まい全体のリノベーションだけを行う専門店も年々増えてきています。
一棟まるごとリノベーションに特化したチーム体制なので、プランニングから施工まで心強いサポート力が期待できるのが専門店のメリット。
面積で予算が分かる定額制リノベ、設備や建材を選びやすいメニューなど、専門店ならではのプランが用意されていることも多いです。
・工務店とリフォーム会社の違い
一般的には、工務店は新築住宅がメイン、リフォーム会社はリノベーションがメインと言う点が一番大きな違いです。
リノベーションより新築住宅の方が工事単価は高いため、どうしても新築の方がメインになる工務店が多い傾向があります。
リフォーム会社と比べると工務店の方がリノベーションの実績が少ないケースもあり、相談の際は見極めが必要になります。
・リフォーム会社とリノベ専門店の違い
リフォーム会社とリノベ専門店は、担当する工事の規模と範囲が違います。
リフォーム会社は水漏れや壁紙貼り替えといった修理やメンテナンスから、全面リノベーションまで対応するところが多いです。
一方リノベーション専門店は住まい全体の工事に特化していることが多く、単品リフォームには対応しないケースがほとんど。
ただしリノベーション専門店も、工事完了後のメンテナンスには対応してくれるので安心です。
■リノベーションは工務店・リフォーム会社・リノベ専門店どこがいい?
リノベーションで重要になる項目を一つずつピックアップし、工務店・リフォーム会社・リノベ専門店どこを選ぶべきか考えてみましょう。
デザイン性:リノベ専門店がおすすめ
リノベーションの重要な目的であるおしゃれなデザイン性については、リノベ専門店が強みを持っていることが多いです。
もちろんおしゃれなデザインを提案してくれる工務店やリフォーム会社もゼロではありません。
しかし工務店の社長は職人肌でデザインの専門家ではないことが多く、あまり凝ったテイストには対応が難しいことが多いです。
また総合リフォーム店は単品工事なども多いため、全面リノベーションの経験値はどうしても少なくなります。
一方リノベ専門店はデザイン専門のスタッフが在籍していることが多く、要望を聞き取って好みの内装に仕上げてくれることが多いです。
おしゃれでオリジナリティの高いリノベーションを目指すなら、デザイン力の高いリノベ専門店に相談したほうが良いでしょう。
提案力:リノベ専門店がおすすめ
間取りや暮らしやすさに大きく影響する提案力も、リノベーション専門店の方が期待できるでしょう。
工務店の提案は職人気質の社長や営業担当者次第なので、会社による当たりハズレが考えられます。
また新築の間取りアイデアがベースになっていることが多いため、リノベーションならではの自由な発想は難しいケースも。
リフォーム会社も前述したようにリノベーションの経験値が少ない傾向があるので、住まい全体の提案力は少し劣ります。
一方リノベ専門店は豊富なリノベーション実績でアイデアや工夫を蓄積していることが多く、暮らしやすい間取りを提案してくれる可能性が高いです。
今の間取りに不満があって大きくリノベーションしたい場合は、リノベ専門店に相談するメリットが大きいでしょう。
費用:どちらとも言えない
リノベーション費用については工務店が安いと言われることが多いですが、それはデザインや間取りがシンプルになる傾向が強いのが主な原因です。
前述したように工務店はデザイン力・提案力の関係でシンプルなプランになるため、間取り変更や水回りの移動が少なくなる傾向があります。
シンプルな施工を自社で行う場合にリノベーション費用が安くなることが多いのです。
工務店は大手ハウスメーカーのように大量仕入れによるコストダウンはできないため、同じプラン内容ならリフォーム会社と費用はそれほど変わらないはずです。
リフォーム会社・リノベ専門店も費用についてはプラン次第となるので、どちらが安いとは一概には言えません。
費用については純粋な価格だけを見るのではなく、プラン内容と見積もり金額のバランスで考えましょう。
施工品質:どちらとも言えない
大工が主体の工務店は施工品質が高いイメージがありますが、リフォーム会社やリノベ専門店より特別有利なわけではありません。
新築とリフォームだと実はリフォームの方が高い技術が求められ、リノベーションの実績が施工品質に直結します。
新築はすべて新品の材料を組み上げていきますが、リフォーム・リノベーションは今の建物を部分的に解体して新しい材料を組み込みます。
例えば新築大工は3~5年で独り立ちしますが、そのままリフォームには対応できないことが多いです。
施工品質については工務店・リフォーム会社・リノベ専門店の区分で考えず、実績と照らし合わせてチェックしましょう。
結論:特別な理由がなければリノベ専門店がおすすめ
リノベーションで重要となるデザイン性・提案力のことを考えると、どちらかと言えばリノベーション実績の多いリノベ専門店に相談するのがおすすめです。
過去に付き合いがある会社や知り合いの紹介でなければ、あえて工務店を選ぶメリットはあまりありません。
リフォーム会社とくらべても、リノベ専門店の方が実績は多くなるので提案力や安心感が期待できます。
なるべくリノベーション実績の多い専門店に相談して、暮らしやすいプランを提案してもらいましょう。
また専門店なら物件探しから任せられる「ワンストップリノベ」も頼りになりますので、中古住宅リノベを検討する方はぜひ活用してみてください。
■工務店にリノベーションを頼むならここをチェック
前述したように特別な理由がなければリノベーション専門店がおすすめですが、近くに工務店しかないなどの事情も考えられます。
工務店にリノベーションを頼む際、チェックすべきポイントをまとめました。
・リノベーション実績
リノベーション対応の工務店でも、必ず過去の施工実績をチェックしましょう。
前述したようにリフォーム・リノベーションは新築と違う知識・技術が必要なため、実績がないと提案やサポートが期待できません。
ただのリフォームではなく、なるべく専門性の高いリノベーション実績が多い工務店を選んでください。
・マンション対応
工務店は木造住宅が得意ですが、鉄筋コンクリート造のマンションには慣れていないこともあります。
マンションに対応しているかどうかに加えて、管理規約の確認や工事申請なども必要になります。
施工事例にマンションがあるかどうかチェックしてから相談するようにしましょう。
・担当者の話しやすさ
工務店の接客は社長次第なところが大きいため、実際にリノベーションを担当してくれる方の話しやすさも要チェックポイントです。
我の強い社長や担当者にどんどん話を進められてしまうと、理想のリノベーションプランは作れません。
話を聞いてくれる姿勢や相談のしやすさに注目してみましょう。
・おしゃれ・流行の理解度
デザインにもしっかりこだわるリノベーションをするなら、流行のデザインや間取りの理解度もチェックすべきポイント。
昔から伝統のある工務店は、間取りやデザインもあまりアップデートされないケースが多いようです。
シューズクローク・パントリー・ウォークインクローゼットなど、おしゃれで便利な間取りやデザインを提案してくれるかチェックしてみてください。
・保証期間とアフターフォロー
スタッフ数の少ない工務店はアフターフォローが弱いケースも多いので、保証期間と合わせてしっかり確認しましょう。
リノベーション後はまた数十年暮らすことになるので、工務店のメンテナスも重要になります。
不具合があったとき誰がどのように対応してくれるのか、点検などの制度はあるのか聞いてみてください。
・経営基盤
単店舗の工務店の場合、経営基盤がしっかりしているかもチェックしてください。
保証期間があっても、倒産してしまったらメンテナスを頼むことはできません。
後継者不足による廃業なども考えられるので、この先数十年工務店が存続するかという視点でのチェックも必要です。
■まとめ
住まいのリノベーションは、専門家であるリノベ専門店に相談するのが基本的にはおすすめです。
ただし親戚の紹介など特別な事情で工務店に頼む場合は、おしゃれなデザイン性や専門的なアドバイスが期待できるかチェックしましょう。
東京・千葉・神奈川のリノベーションは、専門店のSHUKEN Reにご相談ください。
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今のご自宅、これから購入する中古住宅など、どんなお住まいのこともお気軽にご相談ください。