リノベーション物件探しは不動産会社よりリフォーム会社がおすすめ

 

リノベーションの物件探しは、住まいづくりの成功を左右する大事な要素のひとつです。

 

一般的には中古住宅探しは不動産会社に頼むイメージですが、最近は物件探しに対応するリフォーム・リノベーション会社も増えています。

 

今回はリノベーション物件探しの選択肢にフォーカスを当てて、不動産会社・リフォーム会社どちらに頼むべきか考えてみましょう。

 

 

 

 

■物件探し＝不動産会社のイメージだけど･･･

 

 

中古物件探しと言えば不動産会社のイメージが強いですが、リノベーションの場合は必ずそうとも言い切れません。

 

一般的な不動産会社は物件売買の仲介手数料で利益を上げる営業形態なので、予算内でなるべく価格の高い物件を紹介することが多いためです。

 

仮に中古物件とリノベーション、トータル予算3000万円で考えているとしましょう。

 

• パターン①：中古物件1000万円　リノベーション2000万円　仲介手数料100万円
• パターン②：中古物件2000万円　リノベーション1000万円　仲介手数料200万円

※仲介手数料はイメージです。

 

同じトータル予算でもパターン②の方が仲介手数料は大きくなるので、不動産会社は当然2000万円前後の中古物件を進めてくるはずです。

 

しかし物件の状況やリノベーションの目的によっては、パターン①のように工事の方に費用を掛けたほうが良いケースも考えられます。

 

純粋に中古住宅を探す目的なら不動産会社は心強い存在ですが、リノベーション前提の場合はよく考えてから相談するのが良いでしょう。

 

 

■リノベ物件探しの選択肢

 

 

不動産ポータルサイト

 

インターネット経由で手軽に中古マンション・戸建てを探せる不動産ポータルサイトは、最初の情報収集に活用する方が多いツールです。

 

空き時間などにスマートフォンでも物件を探せるので、なかなか時間が取れない方も活用しやすいのがメリット。

 

エリア・価格・間取りなどの条件も指定できるので、狙っている地域の相場感を養うのにも向いています。

 

一方ポータルサイトは多くの人が閲覧しているため、競争率は高めで人気の物件はすぐ売れてしまう傾向があります。

 

また実際には存在しない好条件の「おとり物件」が混ざっていることもあり、うっかり釣られて猛烈な営業をかけられてしまうケースも。

 

また本当に好条件の物件はポータルサイトに掲載する前に売れてしまうため、掘り出し物件に出会える確率は低いかもしれません。

 

ポータルサイトは物件探し初期段階の情報収集に活用してみましょう。

 

各種ポータルサイトの掲載物件を一度に検索、比較検討、お問い合わせまでワンストップでできる独自の物件検索システムもご用意しています。
※ご相談時にご利用登録（無料）と、操作方法のご案内を差し上げます。

 

 

 

不動産会社

 

不動産物件の売買を専門とする不動産会社は、物件の提案力や購入手続きなど手厚いサポートが期待できる選択肢です。

 

しかし一般的な仲介不動産会社は、前述した理由でリノベーション物件を探す場合は注意が必要です。

 

また不動産売買とリノベーションでは必要な知識が違うため、工事のことを尋ねても分からないケースが多いです。

 

また最近は不動産会社が直接物件を買い取って、リノベーションしてから売り出す「買取再販」というパターンもあります。いわゆる「リノベーション済み物件」ですね。

 

ちょうど気に入ったデザインや間取りならリノベーション済み物件のメリットは大きいですが、時間の余裕があるなら自分でリノベーションする方がおすすめです。

 

リノベーション済み物件については後半で詳しく解説するので、そちらもご覧ください。

 

 

リフォーム・リノベーション会社

 

 

最近は中古マンション・一戸建て探しもサポートする「ワンストップ体制」のリフォーム・リノベーション会社も増えてきました。

 

不動産会社と提携しているパターンのほか、グループ内の不動産部門や系列会社を備えているリフォーム会社もあります。

 

リフォーム会社はリノベーション工事で利益を上げる仕組みなので、不動産会社のように仲介手数料が高い物件を紹介する必要はありません。

 

リノベーションを主役とした物件探しができるので、建物と工事の予算バランスを上手に調整しやすいのです。

 

リノベーション前提で中古住宅を探すなら、リフォーム会社に相談したほうが満足度の高い住まいづくりをしやすくなるでしょう。

 

 

■リノベ物件探しはリフォーム会社がおすすめ

 

物件探しからのリノベーションは、不動産会社よりリフォーム会社の方がさまざまなメリットがあります。

 

 

一社でまとめて頼めてラクちん

 

 

物件探しとリノベーションをリフォーム会社にまとめて頼めると、窓口が一つになるので時間と手間を軽減できるのが大きなメリット♪

 

• ①不動産会社で物件探し
• ②候補物件をリフォーム会社で見積もり
• ③不動産会社に物件購入申し込み
• ④リフォーム会社と工事契約
• ⑤不動産会社から物件の引き渡し
• ⑥着工～完成

 

不動産会社とリノベーション会社に窓口が分かれると、上記のようにやり取りがかなり煩雑になります。

 

候補物件のリノベーション見積もりに時間がかかり、その間に他の方に契約が決まってしまうリスクも考えられます。

 

物件探しからリフォーム会社に任せれば窓口が一つになり、2社の間を行ったり来たりすることがなくなってかなり楽ちんに♪

 

 

ムダな諸経費を省ける

 

 

リフォーム会社1社でリノベーションすべての工程をこなすことで、ムダな中間マージンを省く費用面のメリットもあります。

 

物件紹介やリノベーション工事には必ず「会社経費」が含まれており、関わる会社の数が増えるほどムダな諸経費も大きくなります。

 

例えば食品や工業製品でも、たくさんの問屋や運送会社を経由した後のデパートより、工場直売の方が安く買えることが多いですよね。

 

リノベーションも同じことで、物件探しから工事まで一社でまとめることで、ムダな諸経費を無くしコストパフォーマンスの良い家づくりができるのです。

 

 

リノベに適した物件を選びやすい

 

 

実際の工事現場を熟知したリフォーム会社での物件探しは、リノベーションに適した中古マンションや戸建てを選べるのも大きなメリットです。

 

一般的な不動産会社は物件を販売するまでが仕事なので、その後のリノベーション工事のことは分からない方がほとんどです。

 

一方リフォーム会社は完成物件をお客様に引き渡すまでが仕事なので、家づくりのことまで見据えた物件選びができます。

 

建物の劣化状態や間取り変更のしやすさなど、リノベーションに大きく影響するポイントもチェックしてもらえるのです。

 

リノベーションに適した物件選びは、工期短縮やコストカットなど、さまざまなメリットにつながります。

 

 

■不動産会社の「リノベーション済み物件」はアリ？

 

 

不動産会社が買い取った物件をキレイにして販売する「リノベーション済み物件」は、さまざまなメリット・デメリットがあります。

 

 

完成状態の実物を見て選べるリノベーション済み物件はイメージ違いのリスクが少なく、手続きが終わればすぐ引っ越せるのが大きなメリット。

 

またトータル予算が一目で分かるので、予算オーバーの心配がないのも魅力的です。

 

 

完成状態を購入するため間取りやデザインをカスタムできず、施工ミスや手抜き工事があっても分からない点はデメリット。

 

また物件価格とリノベーション費用の総額表示なので適正価格を判断しにくく、割高な物件があっても見極めが難しいです。

 

すぐに引っ越したいなどの事情がなければ、なるべく自分で物件を選んでリノベーションするのがおすすめです。

 

 

 

■まとめ

 

物件探しからリノベーションを始める方は、不動産会社だけでなくリフォーム会社も選択肢に入れてみてください。

 

リフォーム会社によるワンストップリノベーションは、時間や手間、費用などさまざまなメリットがあります。

 

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