公開日:2022-10-30 更新日:2024-07-04
築20年のマンションリフォーム費用事例|部分・フルリフォームの考え方
この記事では、築20年前後のマンションリフォームを検討している方に向けて、実際の費用事例や計画の考え方を解説します。
築20年のマンションをリフォームして何年住めるのかなど、後悔を防ぐチェックポイントも紹介します。
・築20年のマンションは部分リフォーム、フルリフォームのメリット・デメリットを比較検討しましょう。
・築20年前後のマンションリフォーム費用事例を3つ紹介します。
■築20年のマンションリフォーム、どうする?
築20年ごろのマンションは、内装や設備がだんだん傷んできてリフォームの時期を迎えます。
このタイミングは水回りなどを中心とした部分リフォーム・マンション全体のフルリフォームで悩む方も多いです。
まずは部分・フルリフォームそれぞれの特徴やメリットを比較してみましょう。
パターン①:部分リフォーム
古くなった水回り設備や壁紙・フローリングなど、気になる場所を部分的にリフォームしていくパターンです。
部分リフォームは工事日数を抑えられるので、住みながら生活の負担を少なく進められるのが大きなメリット。
工事範囲を絞れば一回の費用も安く抑えられるため、資金計画も立てやすいです。
また考えるべきポイントが少なく見積もりや検討にかかる期間も短いので、思い立ったらすぐキレイにリフォームできるのも魅力です。
一方部分リフォームは一回ごとに諸経費がかかるので、フルリフォームと比べると一か所の工事単価は割高になるのがデメリット。
浴室 | 80~120万円 |
キッチン | 80~150万円 |
トイレ | 30~50万円 |
洗面所 | 30~80万円 |
フローリング・床貼り替え | 80~120万円 |
建具交換 | 30~100万円 |
壁紙・カーテン貼り替え | 30~80万円 |
給湯器交換 | 10~30万円 |
合計 | 370~730万円 |
マンションの広さや間取りで変動しますが、内装メインだと300万円前後、水回りも含めると800万円前後が目安です。
これらの部分リフォームを一か所ずつ行うと毎回現場管理諸経費が掛かって、トータル金額はもう少し高くなります。
800万円前後あればフルリフォームも視野に入ってくるので、もう少し出してまとめたほうが価格・デザイン両方のメリットがあります。
パターン②:フルリフォーム
築20年は水回りや内装が古くなってきて、一気にフルリフォームを検討する方も増えてくるタイミングです。
マンション全体のフルリフォームは、間取り変更なども含めたレベルの高い住まいづくりができる点が大きなメリット。
800~1,000万円前後の費用が掛かることが多いですが、前述したようにトータル金額は部分リフォームよりオトクになるのも魅力的♪
プラン作りや見積もり、仮住まいなど一回の負担は少し大きくなりますが、今後も数十年暮らすならフルリフォームを選ぶメリットは大きいです。
番外編:壊れるまでリフォームしない
今後の住まい計画によっては、設備や建材が壊れて使えなくなるまでリフォームしないパターンも考えられます。
築20年は中古マンションの中では比較的築浅になるため、売却して住み替えという選択肢も検討しやすいです。
リフォーム費用は売却価格にほぼ反映されないので、近々住み替える可能性があるならそのまま売って次の住まいにお金を回した方が良いでしょう。
給湯器や水栓金具のパッキン交換など、最低限のリフォームでつなぐのも一つの手です。
転勤やご両親との二世帯同居など、今のマンションに住み続けないかもしれない場合はリフォームすべきかしっかり検討してください。
■築20年のマンションリフォーム費用事例
事例① 築22年 約1300万円
築22年の築浅マンションですが、定番の間取りをフルリフォームで暮らしやすくアップデート。
分譲マンションに多いリビング横の和室を一体化して、ひろびろ&家事効率の良いLDKに生まれ変わりました。
キッチン⇒洗面⇒廊下につながる動線は、フルリフォームだから作れる効率の良い間取りアイデアです。
マンションとは思えないほど広くておしゃれな玄関も、築年数からは想像できない仕上がりです♪
事例② 築21年 約1500万円
築21年の中古マンションを購入し、フルリフォームで思い通りにカスタムしたお住まいです。
玄関から掃き出し窓まで見通せるLDKは、一般の分譲マンションではまず見られない間取りです。
フルリフォームならではの自由度を活かし、造作キッチンで毎日のお料理も効率的に♪
事例③ 築19年 約1500万円
築19年の持ち家マンションを、ご夫婦二人暮らしに合わせて暮らしやすくリフォームしました。
北側の居室をつなげて拡張した玄関は、デザイン・収納力をアップしておしゃれで暮らしやすい空間に。
廊下の壁面を本棚にして、通路と収納の二役をこなす効率の良い間取りになりました。
キッチンを中心とした回遊動線は、最短ルートによる効率的な家事と大きな開放感をもたらしてくれます。
事例④ 築15年 約1100万円
賃貸住まいが手狭になったため、築浅マンションを購入してリノベーションした事例です。
ベース間取りを活かしてコストを抑えつつ、間仕切り撤去で広々LDKに変身。
対面キッチンのレイアウトはそのままですが、視界が広くなって開放感が大きくアップ。
■築20年マンションリフォームの考え方
今の間取り・設備の不満を洗い出す
ご自宅・中古マンションどちらのリフォームも、まずは今の間取りや設備に対する不満をリストアップしてみましょう。
ご自宅の場合は、「キッチンの収納が足りない」「洗面所が狭い」など20年間の生活で感じている不満が、暮らしやすい住まいづくりのヒントになります。
実際に住んでいない中古マンションも、間取り図や内見時に撮った写真を見ながら、リアルにシミュレーションして改善点を見つけてみましょう。
不満や課題をたくさん見つけて改善するほどリフォームの精度がアップして、理想の住まいに近づきますよ♪
ライフスタイルの変化に対応する
お子さんの成長や巣立ち、仕事や趣味などライフスタイルの変化にリフォームで対応するのも大切なポイントです。
20年前の分譲マンションの間取りは、現代のライフスタイルにマッチしていないことが多いです。
例えばキッチン・ダイニング・リビング各部屋が独立している間取りは、一体化して広いLDKにするとおしゃれ&暮らしやすくなります。
分譲マンションでは2畳前後のコンパクトな玄関がほとんどですが、最近主流のシューズクロークを作るとグッとおしゃれな間取りに♪
リフォームを機に20年前の常識を見直し、現代のライフスタイルに照らし合わせて暮らしやすくアップデートしましょう。
物件価格とリフォーム費用のバランス
築20年前後の中古マンションを買ってリフォームする予定の方は、物件価格とリフォーム費用のバランス感をしっかり考えましょう。
中古マンション選びにこだわってお金を使いすぎてしまうと、リフォーム費用が足りなくなって慌てる可能性が高いです。
逆に安さばかり気にしてリフォームしにくい中古マンションを選んでしまうと、お金は足りても理想の住まいが実現できないケースも。
一般の方が中古マンション価格とリフォーム費用のバランスを考えるのは非常に難しいので、物件選びとプラン作りを同時進行するのがおすすめです。
中古マンション選びとリフォームプラン両方に対応できるワンストップリフォーム店なら、予算オーバーや物件選びの失敗を回避しやすいです。
ローン残債と資金計画
築20年前後の自宅マンションをリフォームする方は、ローン残債と資金計画についてしっかり検討しましょう。
住宅ローンを組んで新築マンションを購入した方は、築20年の時点で10年前後のローン期間が残っているケースが多いと思います。
現在の返済額と貯蓄、これからの大きな出費などを踏まえて、ムリのない資金計画を立てなければ理想の暮らしは実現できません。
貯金から現金で支払うのか、借り換えで残債を含めたローン計画を組むのか、さまざまな可能性を検討しましょう。
■築20年マンションリフォームして何年住める?
鉄筋コンクリート造マンションの法定耐用年数は47年ですので、築50~60年前後で建物自体の耐久性が問題になる事はあまり考えられません。
築20年マンションにあと何年住めるかは、建て替え計画や管理費の集金率など管理体制が大きく影響します。
例えば10年後に建て替え計画が立ち上がり決議されてしまうと、せっかくリフォームしたお部屋が無駄になってしまいます。
また空室が多いマンションは管理費が集まりにくくなり、外壁塗装や給排水管の入れ替え、共有部分のメンテナンスが行き届かず住めなくなるケースも考えられます。
逆に考えると、管理体制がしっかりしているマンションならリフォームして20~30年暮らすのは難しくないということです。
築20年前後のマンションをリフォームするときは、管理体制や建て替え・大規模修繕計画の有無などもチェックしてみてください。
■まとめ
築20年のマンションは内装・水回りともにメンテナンス適齢期なので、しっかりリフォーム計画を立てましょう。
予算や工期をクリアできるなら、オトクに素敵なマイホームをつくれるフルリフォーム・リノベーションがおすすめです。
今回ご紹介した以外にもたくさんのフルリフォーム・リノベーション事例がありますので、こちらも参考にしてください♪
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