公開日:2022-07-02 更新日:2024-07-04
住み替えのタイミングで考えるリノベーションという選択肢
子育てに備えて新築した住宅やマンションは、子どもが成長して独立していき夫婦だけの暮らしになると、使わない部屋が増えたり、内装の汚れが気になったりし始めることがあります。
今の暮らしに合い、引退後も安心して暮らせる住まいにする為、売却して住み替えるという考え方もありますが、リノベーションで家の中を一新するという選択肢もあります。
・新築住宅以上に住まう家族の知恵が活かされた住まいになるということが、リノベーションの大きな魅力です。
・暮らしの変化で暮らしにくさを感じ始めたら、リノベーションで新しい暮らしを楽しめる家にしませんか?
■ライフステージの変化で感じる住み替えのタイミング
新築住宅を建てるタイミングは子育て中、又は子育ての備えてという20代から30代のご家族は少なくありません。
2020年度にフラット35を利用して家づくりをした人のうち、30歳未満が15,3%、30歳代が39,8%でした。
一方、50歳以上の利用者数は、昨年度の18,3%から19,5%まで増加しています。
家は長く住む所ですから、新居が完成した時には、まだ幼かった子どもも月日と共に成長し、独立していく日がやってきます。
結婚した子ども家族と一緒に暮らすこともあるでしょう。そのようなタイミングで住み替えを検討する理由はどこにあるのでしょうか?
・間取りが夫婦2人の暮らしに合わない
子どもが独立していくと使わない部屋が増えます。
また、子育て中には家族全体の物の量が多く、新築時にはたくさんの収納スペースを設けた住宅もあり、夫婦2人になると、使わない部屋や収納スペースを持て余してしまう状況になることが多くあります。
使わないスペースがあっても、快適に暮らせるだけの広さのある住宅であったとしても、掃除が大変です。
そしてほとんどの場合は、子どもに部屋を与える為に書斎をあきらめた、キッチンや洗面所を必要最小限の面積にしてあった…など、人数に合わせて床面積を割り振りした間取りになっています。
使わなくなったスペースを有効に利用できれば、書斎や趣味の部屋を持ったり、ゆったり使える洗面所やキッチンにしたりできます。
・住宅設備機器を新しくしたい
システムキッチンやシステムバスなどの住宅設備機器の耐用年数は、メーカーや機種によって異なりますが、12~15年程度です。
子育て中に交換していなければ、リノベーションや住み替えを考え始めるキッカケになることがあります。
システムキッチンやシステムバスには様々なグレードがあります。
新築時には、子育て資金を考え、グレードの高いシステムキッチンやシステムバスをあきらめた…というようなご夫婦もいらっしゃるのではないでしょうか?
子育てが終わったタイミングでは、長年の子育てを労う意味でハイグレードな住宅設備機器を導入するという考え方もできます。
・大人に向けた内装にしたい
子育てに備えて新築した時には、手軽にきれいにできるクロスや床材を選んだけれど、大人だけの暮らしになった今、無垢材や織物系のクロスなどを内装に使いたい…など、多少お手入れに手間がかかっても、落ち着いた雰囲気を生み出す内装にできます。
子育て中には傷がついても気にならない家具を使っていたので、これからは上質な家具に囲まれて生活したい…そのような場合、家具に合わせてクロスや床材などを選び、理想的な空間を創り出せます。
■住み替えとリノベーションの違い
住み替えであっても、リノベーションであっても、今の暮らしに合う住まいを手に入れられます。ただし、手順や住まう場所についての違いがあります。
住み替えは、今とは違う新たな住まいに移る為、リノベーションとの違いが生まれます。
・今ある家について
今ある家を売却して新たな住まいへの資金にする、または、今ある家を貸し出して賃貸料を住宅ローンや新たな住まいの賃貸料に充てるという2通りの方法があります。
今後は今ある家を貸し出すという方法が増えていくと考えられますが、現在は今ある家を売却して新たな住まいへの資金にするという方法が多くとられています。
この方法には、自宅を売却した後に住み替え先の新たな住まいの家づくりを始める方法と、先に新たな住まいを手に入れてから、今の住まいを売却する方法があります。
どちらの場合にもメリットデメリットがありますが、リノベーションより資金計画が複雑になり、住宅ローンの手続きも二重になることがあります。
・費用について
住み替えの場合は、土地の価格によって住み替え費用が大きく変わります。
例えば都心部で主要駅に近い土地を売却し、郊外の移り住むという場合には、今ある家を売却した資金で新たな土地と建築費を賄えることもあるでしょう。
ただ、築25年を超えている家、都市部ではあるが入り組んだ道路の先にある土地などの場合は、今ある家を処分した費用だけでは賄えないことが多いです。
参考サイト 国土交通省 土地総合情報システム
・仮住まいについて
住み替えの場合、先に新しい家を建てる方法をとった場合や、マンションに移り住む場合には、仮住まいは必要ありません。
売却してから新しい家を建てる場合には、建築期間中に仮住まいが必要です。
新築住宅は施工をする住宅会社によって工事にかかる期間に幅があり、4~6か月程度かかります。
リノベーションの場合は、土地の売買などは必要ありませんが、リノベーションをしている期間の仮住まいの費用が必要です。
フルリノベーションでは実際の工事に1カ月半~2カ月の期間がかかるので、その間に住まう場所を探さなくてはなりません。
・住まう地域について
リノベーションの場合は、同じ場所に住み続けられますが、住み替えの場合は住まう地域が変わります。
子育て中は通勤や通学の利便性を重視して土地選びをしたが、住み替えを機に引退後にゆったり暮らせる郊外に家を建てたいというような希望があれば、住み替えで願いが叶います。
一方、交通アクセスや周辺の環境を含めて、今住んでいる地域が気にいっているという場合には、リノベーションが有利です。
地域にもよりますが都市部の住宅地では、今ある家のすぐそばにちょうど良い土地を探すのは時間がかかります。
■リノベーションの魅力
戸建て住宅であっても、マンションであっても新築のように生まれ変わります。
そしてリノベーションの大きな魅力は、新築時から現在までの経験が活かせるということです。
新築時には、どんなに検討を重ねてプランを進めても、100点満点という家にはならないことがほとんどです。
一方、リノベーションの計画を進める際には、その家で暮らしてきた数十年の経験から得た知識が豊富にあります。
家族構成が変わった、現役からリタイアしたなどのライフスタイルの変化に合わせ間取りを変更する際に、今までの経験から得た知識を活かして計画を進められます。
大人数の家族から2人だけの生活になった場合、終の棲家にできるようバリアフリーにすることに加え、部屋を繋げる、吹き抜けを設けるなどの方法で開放的な空間のある家を生み出せます。
キッチンや洗面所などに使い難いと感じる部分があった場合には、今の家での経験を活かして効率の良い家事動線のある間取りに変えられます。
水回りの位置や広さを検討する、新築時に備えたもののほとんど使わなかったというような収納や住宅設備機器は省くといったことができます。
また、室内環境の快適さをより良くし、省エネ生活をする為に冷暖房の方法を変更することもできます。
冷暖房の方法には壁掛けエアコンなどコンセントを設けてあれば、入居後に設置できるタイプもありますが、置き型タイプのエアコンや床暖房、全館空調など、新築時やリノベーション時にしか設置できないタイプもあります。
戸建て住宅であってもマンションであっても、新築のような美しさと、新築住宅以上に住まう家族の知恵が活かされた住まいになるということが、リノベーションの大きな魅力です。
ライフスタイルの変化に合わせた住まいにするリノベーションのことなら、私たちSHUKEN Reにぜひご相談ください。
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