公開日:2022-02-26 更新日:2024-07-04
2階リビングがおしゃれで気持ちがいい間取り|【実例】メリット・デメリットを活かすプラン
住宅密集地や都市部で日当たりが気になる土地で人気の「2階リビング」の間取り。
ご家族のライフスタイルによって、メリットとデメリットを照らし合わせて検討する必要がありますが、1階リビングでは体験できない自由な間取りやリゾートライクな暮らしが実現できるプランとして注目されています。
今回は、2階リビングで叶える魅力的な暮らしと注意ポイント、間取りデザインづくりで役立つアイデアをご紹介します。
明るくて外の景色も楽しめる開放的なリビング実例とリノベ後の間取り図もぜひ参考にしてみてくださいね♪
・2階リビングの特徴やメリット・デメリットを押さえることができます。
・2階リビング間取りのメリットを活かした実例を見ることができます。
・デメリットの解消アイデアや理想の間取り実現のコツを知ることができます。
目次
■2階リビングとは?効率的で快適な間取り
2階リビングは、一般的に普及している1階リビング(LDK)×2階個室の2階建て間取りの上下階を入れ替えた「2階リビング×1階個室」の住宅スタイルです。
1階リビングでは難しい満足のいく採光や通風、プライバシー確保などが叶えられるので、住宅密集地や都市部といった環境をはじめ、3階建て住宅の間取りづくりでも増え続けているプランです。
生活を中心としたLDKエリアが2階にあるので、戸建てに住みながら上階マンションのような景観も手に入る魅力の多い設計です。
【2階リビングのメリット】
・贅沢な眺望が手に入る
2階リビングなら1階リビングよりも高い位置にある分、良好な眺望や明るい陽射しの得やすいフロアがつくりやすくなります。
・日当たり+風通しのいい間取りが叶う
近くに高い建物がある、また近隣住宅との距離が近いなどの場合、2階リビングを採用して理想通りの日当たりや風通しが手に入る間取りを実現させましょう。
・構造の安定性にも貢献
地震や台風の揺れ(水平方向からの力)から建物を支える壁を「耐力壁」と言います。
この耐力壁は、2階よりも1階に多く必要で、2階リビングの間取りにする場合、1階フロアの個室がこの耐力壁の役割を果たすので、建物全体が安定感のある家になりやすいのも魅力です。
・プライバシーを確保しやすい
住まいの前面に大きな道路がある場合や通りからの視線が屋内に届きそうな立地の場合も、2階リビングにすることで、高さをもって近隣からの視線を遮る、プライベートな生活間取りを実現することができます。
次に、2階リビングがデメリットになるポイントも確認しておきましょう。
【2階リビングのデメリット】
・上下階の移動
リビングを中心とした生活フロアが2階にあるということは、1階玄関からの移動の際に階段を通過する必要があります。
日常的な階段の上り下りは、年をとればとるほど負担になる場合が多く、買い物帰りや小さなお子様との帰宅時は階段がおっくうになる場合もあるでしょう。
・夏場の暑さ
夏場の直射日光が屋根から伝わり屋内に熱が届く場合、1階よりも2階の方がその影響を受けやすくなります。
また、窓からの日差しも2階フロアの方が入りやすくなるため、間取りごとリノベーションする場合には、フロアの条件が変わることに対応した暑さ対策・設備などの追加検討が必要になります。
・間取り配分に工夫が必要
2階にリビングを中心としたキッチン・ダイニング、水回りの間取りをレイアウトする場合、1階に子ども部屋や寝室、書斎などの個室を配置するといった間取りに分かれるかもしれません。
前に紹介したように、1階個室で2階ワンフロアという間取りは構造上安定しやすくメリットなのですが、家族間のつながりを考えた際に、コミュニケーションが取りづらい動線では、間取りとしてデメリットになってしまいます。
■デメリットを解消するおしゃれなアイデア
2階リビングの魅力を楽しむために、デメリットとなる要素の不安や疑問を改善する方法を検討してみましょう。
・階段設計・エレベーターの検討
2階リビングの階段の上り下り負担をデメリットとして紹介しましたが、
緩和策として
・階段の傾斜をゆるやかにする(段差を低くする)
・階段の幅を広く取る
・踊り場をつくる
改善策として
・室内エレベーターを設置する
・将来のホームエレベーター設置用スペース+電源を確保した間取り設計
などの検討をおすすめします。
・設備×デザインで暑さ対策
2階リビングで夏場の暑さ対策をするなら、リノベーションの際に住まい全体の断熱性能を高める工事や高性能エアコン、シーリングファンといった設備の導入をおすすめします。
また3階建て住宅の2階リビングなら、屋根から熱が伝わる影響も受けにくいので、3階建てをリノベーションする場合には検討してみるのもいいかもしれません。
・家族の生活動線が近い間取りに工夫
お子様がまだ小学生くらいの間は、リビング学習やLDK脇のスタディーコーナーで勉強や宿題ができる2階フロアの間取りを検討するのもおすすめです。
お子様の成長やご家族のテレワークにも備えた、仕切り付きの作業スペースがあればなにかと便利です。
■【実例】2階リビングにシフト~メリットを生かしデメリットを改善した暮らし
2階リビングの特徴がよく分かってきたところで、実例写真や間取り図を参考に実際の暮らし方を見ていきましょう。
・2階リビングをワイドな間取りに
リビング向かいにアトリエのある’60〜’70年代アメリカンスタイルの内装。
明るい光が入るおしゃれな空間で、グリーンの植物とレトロな家具・建具がそれぞれの存在感を楽しませてくれるリビングに仕上がりました。
ゆるやかに独立したリビングが、日常生活から解放されてリラックスする効果を発揮してくれています。
都内、中古戸建ての味わいある雰囲気とアンティーク家具の導入で、レトロなのに新しい発見の多い間取りが完成しました。
・1階・2階の生活圏を分ける間取り
3階建て戸建てのリノベーション実例。
ホワイトで洗練された高級感のある空間で、壁面の造作収納インテリアにもこだわった住まいです。
事例を見る:Case9「白いアイランドキッチンが主役の大人の家」
3階それぞれのフロアが無駄のない間取りかつ壁一面を有効に使った収納スタイルで、広い動線を残した内装です。
・景色を取り込むリビング配置
この実例は、マンションリノベの写真・間取り図ですが、プライバシーを守りながら優雅な景観をリビングに取り込む大開口の窓を配置できるのは、マンション上階や戸建て2階リビングの魅力です。
リビング・ダイニング全体が明るい光で包まれる正方形の間取りで、内も外も眺めのいい広々としたデザインに仕上がりました。
■おしゃれで気持ちのいい2階リビングに仕上げるポイント
最後に、2階リビングをおしゃれに仕上げる内装ポイントをご紹介します。
・窓の配置・サイズ
豊かな日当たりを最大限に取り入れるなら「南向き」の窓を配置しましょう。もちろん、周辺環境や隣接する建物との兼ね合いで、南向きが難しい場合には、冬でも朝日がよく入る「東向き」や開けた「北向き」の配置もおすすめです。
窓の位置や大きさによって、光の入り具合や量が変わってきます。
プライバシーが守られた2階間取りであれば、1階でリビングをつくるより大きな窓を導入できる可能性が高くなります。
・内装デザイン
せっかく2階リビングで大きくておしゃれな窓を取り入れるなら、室内の壁やインテリアの色味もトータルでコーディネートしてみましょう。
明るさを演出しやすい鮮やかな色のインテリアを選んだり、白に近い色味の天井や床、壁にしたり、デザイン性のある内装の実例を参考にしてみるのもおすすめです。
・水回り動線とのつながり
2階にリビングを中心とした生活間取りを集約する場合、水回り動線も近くに配置した方が便利です。
しかし、せっかくプライベートリゾートのような2階にリビングをつくったのに、日常の生活スタイルが丸見えでは台無しです。
フレキシブルに開閉できる仕切りやおしゃれなロールスクリーンを上手く活用してみるのもいいでしょう。
【関連コラム】
・リビングダイニングのインテリア|ナチュラル&おしゃれなマンション実例18選
・本格リゾート風リビングで旅行気分♪おしゃれなリノベーション実例
■まとめ:贅沢な間取りを実現するスマートリノベ
豊かな日当たりや心地のいい風通し、贅沢な眺望が手に入る2階リビングの間取り。
動線の取り方や窓の作り方、インテリアの演出方法によって、よりデザイン性の高いおしゃれな空間に仕上げることができます。
ぜひ、立地条件や近隣の建物に制限されない、自由な間取りリノベーションでスマートな設計を楽しんでくださいね♪
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