公開日:2021-12-25 更新日:2024-07-04
防音対策とは遮音&吸音&防振|壁が薄い家、マンションなどにおすすめの対策を紹介
防音対策をするべき場所として真っ先に思いつく場所は、壁ではないでしょうか。
すでに防音シートのような市販のアイテムを買って試し、「効果をイマイチ感じない」とお悩みの方も多いと思います。
そこで今回は、ご家族のライフスタイルに配慮したリノベーションに定評があるSHUKEN Re(シューケンアールイー)が、防音対策を徹底解説します。
壁が薄い家、マンションなどで「室内から外へ漏れる音」も「外から室内に入ってくる音」も気になるという方は、ぜひ最後までごらん下さい。
目次
■防音対策に必須の遮音&吸音&防振とは
まずは防音対策に必須の、3つの対策を確認しましょう。
防音対策を万全にするためには、3つの方法をバランスよく使いこなす必要があります。
- ・遮音対策
- ・吸音対策
- ・防振対策
各対策の具体的な役割を、簡単に解説します。
・遮音対策:音を跳ね返して防音
音は空気にのって伝わります。
「遮音対策」は、その空気をはね返すことで音を遮る対策です。
ただし遮音対策だけでは「音の反響」や「音が残る」といった問題が発生する可能性があります。
次に紹介する吸音対策と一緒に行い、防音効果&室内の快適性を高めましょう。
・吸音対策:音を吸収して防音
「吸音」とは。音を吸収することです。
コンサートホールでよく見かける穴の空いた壁は、代表的な吸音対策です。
吸音対策をするためには、家の新築やリノベーション時に壁、窓、天井、床に直接対策をするほか、市販のアイテムを使ってみるという手があります。
・防振対策:振動を抑えて防音
楽器や人の声など大きな音が聞こえると、同時に体の周りの空気がビリビリとふるえているような感覚になりますよね。
これは、音が空気を振動させて伝わっているためです。壁の薄い家や隣家と壁を共有しているマンションでは振動が伝わりやすいため、「防振対策」も必須と考えておきましょう。
■壁が薄い家やマンションの防音対策|DIYからリノベーションまでおすすめの方法
では具体的な防音対策として、どのような方法があるのでしょうか。
「応急処置やお試しとして活用できるDIY」と「リノベーション」に分けて紹介します。
・応急処置やお試しはDIYがおすすめ
「防音対策をしたいけど予算が限られている」、「すぐに対策をしないと安心して生活できない」などとお困りの方も多いと思います。
そこでまずは、ホームセンター等で手軽に購入できる防音アイテムやDIYを紹介します。
【手軽に防音対策ができるアイテム】
- ・防音テープ、防音シート、防音マット
- ・防音カーペット
- ・防音カーテン
- ・防音ブース など
【手軽な防音対策アイテムの注意点】
残念ながら、「お手軽に購入できるアイテムでは防音効果を感じない」という声がたくさんあります。
たしかに新築やリノベーションなどで家自体に防音対策をするよりも性能が低いため、あくまでも「応急処置」、「お試し」といった感覚で利用してみてください。
【DIYでできる防音対策】
賃貸物件のように勝手に家の仕様を変更できない場合でも、DIYで防音壁をつくる方法があります。
例えば…
壁に穴を空けずに柱を設置できるアイテム(例:『ラブリコ』、『ディアウォール』など)を使って、柱を2本設置
↓
2本の柱の間に、防音材を入れる(例:『グラスウール』、『ロックウール』など)
↓
防音材を目隠しするための合板や有孔ボードを取り付けて完成
詳しい方法はYouTube等に紹介動画がたくさんあります。
「防音対策」、「賃貸 防音対策」などでインターネット検索をしてみて下さい。
【DIYで防音対策をする際の注意点】
DIYは「市販のアイテムを使うだけ」よりも防音効果の高い対策ができるのですが、元々の壁と防音壁の間に、カビ等の問題が発生する可能性があります(湿気やホコリの影響)。
元々の壁が劣化し、後から高額な修繕費用が必要になるケースもある点に注意が必要です。
・室内の快適性を高める&近隣に配慮するならリノベーションがおすすめ
リノベーションでは、以下のような方法で家自体の防音性を高めることができます。
- ・壁に鉄板を入れる
- ・大通りや線路、公園などに面した窓に二重サッシを設置する
- ・マンションの遮音の規定に従って床を組む
- ・スピーカー等、大きな音が出るものを置く場所の背面の壁を、前に出す など
■壁以外に防音対策が必要な床・窓・換気扇について
主に防音対策が必要な壁を中心にお話ししてきましたが、音は床、窓、換気扇からも伝わることも、忘れてはいけないポイントです。
【床】
「足音」、「モノを動かしたときに出る音」などは、避けられません。
防音の応急処置としては、カーペットや防音マットを敷くという方法があります。
リノベーションで本格的に防音対策をするなら、「建築部材の遮音等級」を確認しながらプランを進めましょう。
※遮音等級とは、「壁・サッシ」、「床」の防音性能が数値でわかる指標です。
【窓】
窓の気密性が低いほど、音も伝わりやすくなります。
防音の応急処置をするなら、気密性をアップさせる市販のアイテムを試してみましょう。
リノベーションによる本格的な防音対策は、床と同様に「最適な遮音等級の窓を設置する」ほか、気密性の高いサッシを採用しましょう。
気密性の高いサッシの採用が難しいときは、前述したとおり「二重サッシや内窓を設置する」という方法もあります。
窓の気密性を高めると、音だけでなく外からの冷気や熱も室内に伝わりにくくなります。
室内の快適性アップにも直結しますよ。
【換気扇、換気口】
換気扇や換気口には、ある程度の隙間があるものです。
「音が伝わりやすい」と考えておきましょう。
DIYで手軽に防音対策が可能ですが、ご家庭の状況や使うアイテムによって、「十分な換気量が確保できない」という問題が起きる可能性があります。
可能であれば業者に相談し、防音対策プランを提案してもらうのがおすすめです。
■まとめ:防音は長期的に考えて対策をするのがおすすめ
防音対策は「遮音」、「吸音」、「防振」の3種類に分けて考える必要があります。
市販のアイテムで応急処置的に防音対策ができますが、効果が薄いケースも多いことを覚えておきましょう。
長期的に考えて音に悩まされない生活を手に入れるなら、リノベーションや新築時にしっかり防音対策をするのがおすすめです。
SHUKEN Reはマンションを中心とするリノベーションを数多く手掛けている会社です。
「お子様がのびのび遊べる」、「楽器を楽しめる」、「ペットの一緒に暮らす」など音に配慮したリノベーションに関しても経験豊富なので、防音対策を含むリノベーションを検討中の場合は、ぜひご相談下さい。
浦安の本店と世田谷のショップでは、専門スタッフが丁寧にご希望を伺います。
防音をして室内の快適性をアップさせるだけでなく、デザインにとことんこだわったリノベーションが実現できます。
自宅から参加いただけるオンライン相談も実施していますので、忙しい方もお気軽にご利用ください。
築古の団地やマンション、予算が限られているなどでリノベーションに不安がある場合も、お気軽にご連絡頂けると幸いです。
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