公開日:2021-06-26 更新日:2024-07-04
中古マンションで和の空間を楽しもう|東京・千葉のリノベーション実例も
現在はおうち時間も長くなってきており、マンションには少ない和の空間を持ちたい!そんな風に考えている方もいらっしゃるでしょう。
日常を過ごす住まいづくりから、リノベーションを活用し、楽しめる環境に力を入れる方も多いのです。
今回は「マンションに和の要素を取り入れる方法」に、クローズアップしてみましょう。
しっかりとした和室でなくても、くつろげる和の空間を創造することは可能です。
和の空間の特徴や魅力、リノベーション事例など、たくさんの情報を集めました。
■ 住まいのフローリング比率は
一昔前の住宅と言えば、必ず畳の部屋があり客間として和室を構えている住まいも多くありました。
しかし現在では、畳の良さを知りながらも「フローリング」をセレクトしているご家庭も多いものです。
では実際に日本の住宅では、「どのくらいフローリングの住まい」が占めているのでしょうか?
住まいには、家族で過ごすリビングや家族の生活をサポートする水回りなど様々な空間があります。
現在は住宅の約7割強が「フローリングの床材」を使用しています。
選ばれている理由としては、掃除やお手入れのしやすさの他にも、暮らしやすさをサポートしてくれる「吸音性・遮音性」。
畳よりも強い「耐久性」などが支持されている様です。
確かに畳に比べフローリングであれば汚れも染みにくく、汚れが付いてもサッと掃除ができるなどの利点もあります。
一方畳の良さを生活に活かしたいと検討している方も年々増加し、以前は6畳以上の和室が主流だった和の空間も「3~4.5帖」のちょっとしたスペースをリノベするご家庭も多くなってきています。
事例を見る:Case18「自然に座ってしまう、畳小上がりの魅力」
例えばこちらのお住まいでは、リビング空間の一角に小上がりの畳スペースが配置されています。
一段高い小上がり形状にすることで、座るも良し。
ごろっと寝転がるもの良し。
下は十分な収納スペースとしても活用できるなど、暮らしやすさや安らぎのスペースとしても大活躍します。
事例を見る:Case34「【スッキリ取材物件!】フレンチナチュラルで良いとこ取り♡」
フローリングにはフローリングの良さを。
そして和の空間には「畳からしか感じられない魅力」があるのです。
リノベーションではアイデアや工夫によって、今までとは違った空間づくりもできる強みがあります。
空間の使い方やライフスタイルにより、フローリングと和の空間の配分を調整し、うまく使い分けることも可能なのです。
■ 和の空間がもたらす魅力とは
では実際に和の空間で味わえる魅力とは、一体どのようなものなのでしょうか。
今ある生活にリノベーションで和の空間をプラスするメリットをご紹介しましょう。
和の空間の中心となる「畳」には、い草が使われています。
生活する空間に畳のない方でもい草の香りを味わうと、「良い香り」「どこか懐かしい」「癒やされる」など感じる場面があります。
畳の原料であるいぐさの香りには、バニリンとフィトンチッドが含まれています。
「室内に居ながら森林浴」気分が味わえるフィトンチッドは、殺菌作用をもつ芳香成分です。
天然成分として、消臭スプレーや感染症対策にも大活躍している空気清浄機にも使われています。
そして聞き慣れないバニリンいう成分は、リラックス効果の高い芳香成分が含まれており、体をリラックスさせ集中力をアップさせる効果も期待できます。
他にも紅茶や緑茶に含まれている芳香成分である「ジヒドロアクチニジオリド」。
鎮静作用があり、不眠症に良いとされている「α-シペロン」など、空間にいるだけで癒やし効果を感じることができます。
こちらのお住まいでは、リビングに併設するように和の空間をプラスした間取りを採用し、LDKにもい草があたえるリラックス効果を感じることができます。
フローリングで感じやすい床の堅さや冷たさも、畳のある空間を持つことで「温かみ」を感じることもできます。
畳は天然のエアコンと言われるほど、夏は涼しく冬は暖かい住宅の素材です。
消臭機能の面からでは悪臭原因となるさまざまな科学物質を吸着する機能を持ち、吸汗機能も綿の約3倍優れています。
そのため結露などの構造上の悩みがあるマンション環境を、四季を通じて快適に保つサポートをしてくれるのです。
畳とは日本が昔から長く使用してきている住宅素材のひとつです。
長く使われる、愛されるにはそれだけの魅力が備わっているのです。
■ 子育てにも役立つ!畳の存在
いぐさは空間を快適に保つ機能や、リラックス空間を創造する力を持っています。
その他にも子どもたちの成長を促してくれる効果も期待できます。
北九州市立大学の森田洋教授の研究では、同じ算数の問題を30分間で和室とフローリングで回答するという検証が行われました。
その結果和室の方が正解率も高く、子どもたちの感想も畳の部屋の子供たちの方が「疲れなかった」「あまり疲れなかった」と答える子供が多いという結果でした。
い草に含まれる芳香成分により鎮静作用が促進され、集中力や記憶力にも大きな影響をあたえているのです。
こちらのお住まいでは、段差のない和の空間を採用しています。
フルフラットの和の空間を創造することで、子どもたちが遊んでいても「ケガをしにくい」といった安全面や「直に寝転ぶことができる」などの快適面も大きな魅力になっています。
特にお子様の小さな時期にはお昼寝できるちょっとした空間は、とても役立ちます。
■ ワークスペースとしても活用できる和のスペース
集中力がアップする効果は、決してお子様だけのためだけに役立つ訳ではありません。
昨今では新しい働き方として、「テレワーク」や「在宅ワーク」なども多くなってきています。
書斎などのワークスペースを和の空間で創造することもひとつの方法です。
事例を見る:Case15「キッチンが司令塔!ママから皆に目が届く!」
こちらのお住まいでは、キッチンから近いところに和室空間を配置しています。
扉を閉めることでひとつの個室となり、テレワークなど集中して作業できるスペースとしても活躍します。
こちらのお住まいでは、間取り的に三角形になってしまうスペースを小上がりと机で使いやすくリノベーションしました。
趣味を楽しむ空間やテレワークなどの作業スペースとしても大活躍します。
またちょっと疲れても畳の部分で、コロッと一休み♪
居心地がよくなりすぎてしまうかも知れませんね。
このように畳を活用する和の空間でも、アイデアや工夫によってもリノベーションの仕上がりは大きく変化します。
どのような目的で、どのように使用するのかなどの方向性は、リノベの生命線となります。
■ まとめ:くつろぎの和空間をあなたに
どうしても「和の空間」「畳スペース」というフレーズからは、今風でないというイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。
住まいづくりに大切なことは、今だけではなく「先の快適性」を考えておくことも大切です。
畳のある和のスペースは、小さなお子様の成長や住まいの快適性の他にも、年代を超えて使用できる安全性など、フルフラットのマンション環境だからこそ活かせる部分も多いのです。
リノベーションの醍醐味は、今あるものを最大限に活かし、さらに価値観をプラスできる部分です。
家族構成やライフスタイルに合わせたアイデアを取り入れること。
住んでみたからこそ分かること。
中古という住んでいた状況が分かるから想像できることを住まいづくりに活かせるのは、新築では感じられないメリットのひとつです。
わたしたちSHUKEN Reは、ご家族のカタチに合わせた暮らしやすい間取りプランをご提案するリノベーション専門店です。
たくさんの住まいづくりをお手伝いしてきたノウハウを活かし、プロ目線で間取りづくりをサポートしています。
ここではご紹介しきれないたくさんのリノベ事例も公開していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください♪
千葉県浦安の本店、東京都世田谷区のリノベショップでは、住まいに関するどんなご相談も受け付けています。
オンライン相談会も実施していますので、忙しくて時間がなかなか取れない方も、ご自宅からお気軽に参加してみてくださいね♪
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