公開日:2021-02-25 更新日:2024-07-04
対面キッチンで必ず検討したい「フラット」or「造作対面」、それぞれの特徴を解説
リノベーションやリフォーム、新築で最もこだわりたい部分として「キッチン」を挙げる人も多いと思います。
中でも、リノベーションでは壁付キッチンを対面キッチンに変更したいという声が多く、SHUKEN Reでもたくさんの対面キッチンを施工させていただいています。
しかし、対面キッチンと一口で言っても、実は2つの種類があることをご存知ですか?
今回は、対面キッチンへのリノベーションで見落としがちな「フラットキッチン」と「造作対面キッチン」の違いについて詳しく解説します。
自分に合ったキッチン選びの参考にしてくださいね。
■ 対面キッチンとは?
対面キッチンとは、ダイニングと向き合う形でキッチンを配置した形のDKの間取りです。
対面型キッチンは、オープンキッチンとも呼ばれ、調理する人が孤立せず、ダイニングにいる家族に目配りもできるというメリットがあります。
DKの間取りの種類は、対面型の他に独立型、並列型、壁付け型などがあります。
また、対面型の中でもアイランド型やペニンシュラ型などいくつかのパターンがあります。
それぞれのキッチンの特徴を簡単にまとめてみます。
・DKの間取りの主な種類
対面型 | 調理する人が孤立せず、家族への目配りができる手元の汚れ物などを隠せるのもメリット。
キッチン内部を行き止まりにせず、洗面所、脱衣所、浴室、勝手口、サービスヤード、物干し場、玄関などへ通り抜け可能にしておくと家事効率もアップしてさらに便利。 |
独立型 | キッチンをダイニングやリビングとは一線を画した空間にする間取り。
キッチンにつきものの生ごみ、油、煙、水はね、においなどが他の空間に広がりにくくなるのがメリット。 調理や後片付けなどキッチンの様子を気にせず落ち着いたダイニング、リビングで過ごしたい人にも向いている。 |
並列型 | キッチンをダイニングやリビングとは一線を画した空間にする間取り。
キッチンにつきものの生ごみ、油、煙、水はね、においなどが他の空間に広がりにくくなるのがメリット。 調理や後片付けなどキッチンの様子を気にせず落ち着いたダイニング、リビングで過ごしたい人にも向いている。 |
壁付け型 | 壁に向けてキッチンを配置した間取り。
他のレイアウトに比べてローコストでつくることができる。 調理中にリビングやダイニングの様子が見えづらいこと、作業台の上を隠しにくいことに注意。 |
・対面型キッチンの主な種類
アイランド型 | 島のように独立した調理台を配置する間取り。
対面型の一種。 作業台に奥行きがありフルフラットのタイプが多く、周りを回遊できるためどの位置からも調理に参加することができる。 家族や友人と一緒に調理作業をするときにも便利。 |
ペニンシュラ型 | 半島のようにキッチンの左右どちらかが壁に付いている形の対面型キッチン。
アイランド型と同様にダイニング側とコミュニケーションしやすいことがメリット。 また、左右どちらかを壁に付けるのでアイランド型よりは小さな面積に収めることができる。 |
■ 対面キッチンで必ず検討したい「フラット」「造作対面」
・フルフラットか造作対面か
対面型キッチンのデメリットとして、ダイニングやリビングから調理中のカウンターが丸見えになってしまうことが挙げられます。
これは、作業台の「天板がフルフラットタイプ(目隠しのないタイプ)」の対面型キッチンでよくある悩みです。
おしゃれな見た目からフルフラットタイプにしたけど、実際に使っていると
「調理台の上が物で溢れかえってしまい、来客の度に物を移動させて隠している」
「調理中に子どもがダイニングテーブルで宿題をしているときの、テーブル側への水や油はねが気になる」
という不満点を挙げる人もいます。
それぞれの生活スタイルによっても対面型が合う合わないはありますが、対面型キッチンは他の部屋とのつながりが強いため、フロア全体に雑然とした印象を与えてしまわないよう、普段の清掃や整理整頓の計画、収納の工夫などが大切になります。
・適度な距離感ができる造作対面タイプ
対面型でも調理中の手元は隠したいという場合は、フルフラットよりも「造作対面」と呼ばれる、調理台のダイニング側に腰壁(立ち上がり)を付けたタイプがおすすめです。
腰壁によって天板から一段上がった目隠しができるので、コミュニケーションをとりながらもダイニング側に気兼ねなく調理をすることができます。
また、腰壁を利用してダイニング側にカウンター下収納をつくることができるので、収納量の確保にも有効です。
・みんなで料理を楽しむならフルフラットタイプ
逆に、料理自体を家族や友人など複数で楽しむことを重視するなら、目隠しのないフルフラットタイプがおすすめです。
フルフラットのタイプが多いアイランドキッチンは奥行き1m前後、幅は2.5m~のカウンター寸法が主流です。
フルフラットの対面型キッチンにするなら、通常のキッチンよりも奥行きを増やして、ダイニング側でもストレスなく作業ができるような寸法を確保すると目的に叶いやすくなります。
腰壁をつけなくても、水・油はね防止や目隠しを兼ねたパーティションなどもあるので必要に応じて取り入れてみましょう。
・ニオイや煙の広がり対策
対面型キッチンでもう一つ気を付けたいのは、コンロからのニオイや煙の広がりをどう防ぐかということ。
特にアイランドタイプの対面型キッチンは、コンロが壁に付いていないため、換気扇を回してもどうしてもニオイや煙が部屋に広がりやすくなります。
そのため、快適に住まうためには高性能な換気システムが必要です。
アイランドタイプ用の、コンロの真上に換気扇を配置するための吊り下げタイプの換気扇は一般的な換気扇よりもコストが高い点も理解しておきましょう。
キッチンのニオイや煙の広がり方が気になる場合は、事前に施工会社に確認して、ライフスタイルや予算も考慮したうえで最も適したキッチンのレイアウトや設備を提案してもらうと良いですね。
■ 造作でさまざまなカスタマイズをしよう
キッチンは、キッチンメーカーから販売されているものを使うのが一般的ですが、最近では1から間取りに合わせてキッチンを作り上げるオリジナル造作キッチンも人気が高まっています。
間取り変更を含むリノベーションでは、家全体の各部屋、場所のサイズや位置を希望に沿って調整していくことが多いので、既製品のキッチンパーツでは間取りにサイズが合わないこともあります。
そんなときにも、造作なら叶えたい間取りを諦めず、希望の場所に希望のサイズで調理台や収納をつくれます。
さらに、素材選びも自由度が高いため、見た目や耐久性など重視するポイントから好きなものを選ぶことができます。
比較的安価で耐久性も高いメラミンやステンレスのほか、人工大理石やタイル、木など選択肢は無限にあります。
機能面とデザイン、コストの観点からバランスの良いものを選択しましょう。
■ リノベで対面キッチンを採用した実例紹介
・美しさ際立つステンレストップのアイランドキッチン
アイランドキッチンの良さを存分に生かせる間取りで、家族みんなで料理を楽しむことができます。
ダイニングテーブルが横付きなので、配膳や後片付けも楽々。
また、コンロだけを壁付にすることで、煙やニオイが広がりにくい工夫もしています。
・カウンター席の付いたペニンシュラ型対面キッチン
オールステンレスで造作した調理台は、インダストリアルな雰囲気と清掃性の高さやお手入れしやすさがポイント。
ダイニングテーブルを兼ねるカウンター席で、食事時だけでなく料理の時間もコミュニケーションがとりやすそうです。
コンロ前には油はね防止のパーテーションも採用しました。
・手元が隠れる造作対面キッチン
木の質感と緑のアクセントがナチュラルな対面キッチン。
作業台のダイニング側に腰壁を付けたスタイルです。
家族とのコミュニケーションや来客時にも、調理台の上が見えることを気にする必要なく落ち着いて作業ができます。
腰壁は、使う素材やデザインにこだわれるのもメリットですよね♪
■ まとめ
対面キッチンは、メリットとともにデメリットや注意点をきちんと理解したうえで検討することが重要です。
それぞれの特徴を知っていれば、自分たちのライフスタイルや予算に合ったちょうど良いキッチンを実現しやすくなります。
「対面」の中でも、どこにこだわるのかで、キッチンのタイプと、カウンターのタイプも変わってきます。
今回ご紹介した実例も参考にして、ぜひあなただけの最高のキッチンを作り上げてくださいね♪
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SHUKEN Reは、浦安市をはじめとする千葉県、東京都を中心とする首都圏で、物件選びからリノベーションまでのワンストップサービスを提供しています。
グループの家具工場との連携を活かし、オリジナル造作家具、キッチン、洗面台の製作も得意としています。
「好きなテイストで統一したおうち」
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