ONESTOP'S CASE

Life with My Home

エリア神奈川県
物件種別マンション
築年数20年
広さ62.0㎡
施工期間2か月
物件費用
リノベ費用1080万円
家族構成ご夫婦+息子さん+わんちゃん
Life with My Home 施工前
Life with My Home 施工後

家が生活の基盤・Life with My Home

「リノベの壁を打ち破ったスマホ事件」

今回ご紹介するのは、ご自宅マンションをフルリノベーションしたOさん宅。妻のKさんと小学校3年生のご子息、H君との3人暮らしです。

聞けば、前々からリノベは考えていたけれど、なかなか実行に移せなかったそう。そんなOさん宅がリノベーションへの第一歩を踏み出したのは意外なことがきっかけでした。

ある日のこと。妻のKさんのスマホをいじっていたら、うっかり大事なデータを全部消してしまったOさん。どんなに謝っても許してくれない妻のKさんが「リノベしていいなら許す」と言ったので本当に行動に移すとは思わず「いいよ」と安請け合いしたことがはじまりだったとか。実は結果的にそれがよかったとOさんは笑いながら、振り返ります。

それまで住んでいた築17年の分譲マンションの老朽化も確かにきっかけのひとつだったし、仲良しの友達がリノベをきっかけに明らかに変わったことも刺激になっていたとはいえ、費用のことなどを考えるとなかなか重い腰があがらないまま月日は流れ……。

スマホ事件があったから思い切ってはじめの一歩を踏み出せたのは事実。

「恵比寿のhowzlifeさんのショールームにお邪魔して、その日見たいろいろな造作に一目惚れし、大きく背中を押されて、今に至ります」(Oさん)

「複数社に見積もりをお願いする中で、howzlifeに決めたのはインスピレーションかな。デザイナーの林さんとお話しした際、こちらの希望を受け入れてくれるお人柄がいいな、と思ったことも、もちろん大きかったです」(Kさん)

「コーヒーもお酒も、前よりおいしく感じられる」

「リノベするならインダストリアルな感じにしたい」と具体的にイメージを描き、当初、主導権を握っていたかにみえた妻のKさんでしたが、しだいにテンションが高くなっていったのは明らかに夫のOさんだったとか。調理場でのアルバイト経験があるにもかかわらず、以前はキッチンに入ることさえなかった夫のOさんがいまでは週末、料理の腕を振るうこともしばしば。「豚肉とあさりのレシピはワインと合うんですよ」と得意料理のレパートリーも増えている模様。

「リノベ後、明らかにコーヒーとお酒の消費量が倍になっていますね。コーヒーを淹れたくなっちゃう家、っていうか。コーヒーもお酒も美味しく感じられる。とにかくいまでは早く家に帰りたい人になっちゃった」というOさんに「確かに家族の会話も増えました」と微笑むKさん。暮らす人の気持ちや生活のリズムが気持よく「変わった」というご報告はきっと、

リノベーションをご検討中の方にとって最良のケーススタディになるはず!

そんな予感を抱きつつ、お話をうかがってきました。

リノベイメージは「インダストリアル」

◆洗面所

「小さいスペースですが、いちばんのお気に入りの場所」とKさんが案内してくれたのが、扉を挟んで玄関と隣接する洗面所です。その理由は「水栓のフォルムがとても好き」なだけでなく、実は最初に完成した空間だったことも大きかったそう。「自分の頭の中で思い描いていたイメージがそのまま目の前に実現した最初の場所だったから」。

当初は全面デコリエをイメージしながらも、デザイナーと話し合いを重ね、磁器タイルを一部に使用するなど、試行錯誤。思い入れが大きかった分、完成したときのよろこびはひとしお! ディスプレイのイメージもしっかりあったため、何度も寸法を計っては、似合うカゴを探して、家とショップを5往復もしてしまったほど。入室後すぐに手を洗える場所があるのは家族だけでなく、来客にとってもうれしいサプライズのはず。もともと、この場所は洗濯機置き場だったと聞き、さらに驚きです。

◆キッチン&ダイニングテーブル

躯体表し、コンクリ、剥き出しのダクト、ステンレスシンク、デコリエ……。キッチンはKさんが思い描いていた「インダストリアル感」のイメージを最も発揮できる場所です。

食器棚替わりに造作した開閉式の収納棚やテーブルの色味はキッチンの雰囲気を左右するデリケートな要素なため、黄色の色調現場にも立ち合ったとか。シルバーを基調にしたキッチンでは飾り棚を吊るす「全ネジ」さえ、冷蔵庫のオニキスミラーやダクトと程よくマッチして、驚くほど空間に馴染んでいます。エジソンランプとの相性も良好。「料理中、ずっと家族に背中を向けたままを避けたかった」ため、シンクとダイニングテーブルとを一体化することで、二列型の対面キッチンを実現されました。「洗い物をしながらテレビも見られるし、会話も弾むし」一石二鳥だったご様子。ダイニングデーブルのふぞろいの椅子はKさんのセレクト。ひとつひとつ数が増えていくこと自体を愛おしんでいるようでした。

ほかの部位も含めて、全文公開はこちら!Life with My Home|居心地のいい家が、生活の基盤。

「リノベーションを終えて」

「リノベを検討中の方に何かアドバイスするなら、思い切りよく!かな(笑)。まずは勇気を出して、はじめの一歩を踏み出してみて。リノベして損になることはないです」(Oさん)。

「もともと生活の基盤がしっかりきれいであることが私にとって大きなモチベーションでした。家の中がきれいじゃないとか、暮らしがおろそかになっちゃうと、心にどこか満たされないものがあって。いまは本当に気持ちよく過ごせて、心にも余裕ができたかな。

居心地がいいとか、好きな空間があるだけで、毎日が本当に楽しくなります。おかげさまで、いまとても充実しています。でもここからがスタートラインだと、思っています」(Kさん)

「O家邸のリノベに併走して。~デザイナーの視点から~」

howzlife デザイナー林美樹より

Oさんご夫婦の場合、最初から「こうしたい」というビジョンを明確にお持ちでした。はっきりとした思いがあるので決してブレないんです。特にKさんは本物志向で色調ひとつとっても、いいか悪いかの基準がはっきりありました。打ち合わせを重ねる中で、時々こちらに遠慮して言葉を飲み込むときがあって。それを危険サインと受け止め、スルーせずに、とことん話をするように心掛けました。採光窓の縁は黒のままにするのが通例なのですが、Kさんから「軽い印象にしたいのでアクセントに木の縁の色を塗り替えたい」と言われたことなど、新たな発見もあり楽しかったです。感謝の気持ちでいっぱいです。

(◎写真 花井智子 ◎ライター 砂塚美穂)

◉パートナーDATA

デザイン howzlife

実施設計・施工 SHUKEN Re