中古物件の注意点│内覧・契約書をかわす際に気を付ける7つのこと
リノベーションをしようと中古物件を探していても、どのようなことに注意して購入の判断をすればいいのか悩ましいものです。もしかしたら一生に一番のお買い物になるかもしれない物件ですから、慎重に取り組みたいですよね。
・リノベーションをした後に、長く住んでいられるのか不安
・自分の理想のリノベーションができる物件なのかな?
・中古物件を購入した後に白アリなどの被害が見つかったらどうしよう
・近隣とのトラブルはできるだけ避けたい・・・
今回はそんな中古物件の注意点として7つのポイントをご紹介します。内覧する際と、契約書を交わす際にわけて詳しくまとめたので、リノベーション計画の中古物件探しにぜひお役立てください。
コラムのポイント
・中古物件を探す際は、周辺環境や交通の便、学校や職場までのアクセスなども重要ですが、今回は建物にフォーカスをあてて、中古物件を選ぶポイントを深くご紹介していきます。理想のリノベーションと、快適な生活のためにしっかりと確認しておきましょう。
・中古物件を選んでからリノベーション内容を考えるよりも、先にリノベーションのイメージを固めておくと、購入する物件が絞り込みやすくなります。
Contents
中古物件の選び方│内覧するときの注意点
中古物件を購入するメリットの一つは、内覧(内見)ができることです。新築住宅であってもモデルハウスなどの内覧はできますが、購入する家そのものではないので、細かなチェックはムリかもしれません。気になる中古物件が見つかったらできるだけ内覧をして、室内の確認をしていききましょう。
また内覧の際は、リノベーションを依頼する業者の方に同行してもらうと安心です。気になる点を一緒に確認してもらいながら、どのようなリノベーションが実現できるのか現場でイメージしていきましょう。
希望に合ったリノベーションが可能か
せっかくリノベーションをするのなら、希望に合った住まいの形に整えたいですよね。しかし中古物件によっては、希望通りのリノベーションができない場合があります。そうならないために、次の様なことを確認しておきましょう。
・水回りは、どのくらいの位置まで変更が可能なのか
水回りの移動ができるかは配管の通し方によって変わってきます。トイレを大幅に移動したり、キッチンを壁側から対面式に移動するなど、希望の間取りに大きく影響します。
・壁を取り外しても問題がないか
またマンションなどの構造には、建物を壁で支えるものと、柱で支えるものがあります。壁で支えている場合は壁の取り壊しができない分、間取りの変更がしにくくなります。
・床材の変更は可能か
マンションの規約によっては、カーペットなどからフローリングに変更ができない場合があります。床の張り替えなどは部屋全体の印象も大きく変えますし、生活のしやすさやお掃除のしやすさにも大きな影響があるので、どの程度までは変更が可能なのか確認しておきましょう。
周辺環境や広さ、築年数などから中古物件を選んで、リノベーション案を検討するのも有効です。しかし希望のリノベーションができないとなると、理想の生活が送れないとなり兼ねません。
リノベーションのイメージをある程度整えてから中古物件を探して、希望のリノベーションができるのか確認していくことをおすすめします。
建物の基礎部分に大きなひび割れはないか
内覧の際は、室内だけでなく建物の外回りも確認しておきましょう。壁に細かなひびが入っている程度であればさほど問題ではありませんし、修復も可能です。しかし基礎部分に大きなひび割れが入っているとなれば注意が必要で、家を支えることができない状態にあるかもしれません。
全体的に傾きはないか
建物が傾いた状態では、これからもっと傾きが酷くなるのではないかと不安になりますよね。特に築年数が経っている建物であれば、傾きがないかしっかりと確認しておきましょう。
確認方法は簡単で、設置してある窓やドアなどを開け閉めしてみてください。開閉がスムーズに行えるか、引き戸などを締めたときにすき間が空かないかなどで、建物が傾いているかを確認することができます。建物の傾きは簡単に改善することは難しく、土壌の根本的な問題から発生しているのかもしれません。
購入後のリフォームで新しい扉がはまりにくいなど、不具合が起きないために、内覧(内見)で確認しておきましょう。
白アリなどの被害状況
一戸建て住宅を古民家風にリノベーションするのも味わいがあって素敵ですよね。特に木造住宅を内覧する際は、白アリの被害にあっていないか確認していきましょう。
・これまでシロアリ駆除をした形跡がないか
・床の隅を歩いて沈んだりしないか
・アリの通り道のような跡がないか
また白アリは湿気の高い環境を好むので、雨漏りなどが起きていないかもチェックポイントになります。
耐震性の確認
最近は地震の被害が相次いだり、大きな地震が来るなどの情報が流れたりと、地震への不安は増すばかりです。大きな地震にも耐えられる建物か確認するには、建築した時期を一つの判断基準にしていきましょう。
1981年6月1日以降に建てられた建物であれば「新耐震基準」をクリアしていると言えます。新耐震基準とは、震度6強~7程度の地震であっても倒壊しないと定められている耐震性能の基準です。
中古物件の購入│契約書をかわす際の注意点
次に、中古物件購入の契約時に注意する点を見ていきましょう。トラブルが何も起きないのが望ましいのですが、もしも起きたことを想定して保証内容や責任の所在など明確にしておく必要があります。
建物に不具合が見つかった時の保証を確認
中古物件の確認を念入りにしていたとしても、何か見落としはないかと心配になりますよね。そんな不安を解消してくれるのが「契約不適合責任」です。
これは中古物件の売買契約をした後に分かった、白アリによる被害や地盤沈下、雨漏り被害など、責任の所在を明確にしたものです。契約書に記載されていない不具合が見つかった際は、売主側が責任を負わなくてはいけないと定められています。契約時には、契約不適合責任の期限や内容をしっかりと確認しておきましょう。
土地の境界線を確認
土地の広さを数字で確認しても、実際に測量をする方はなかなかいないのではないでしょうか。境界線があいまいになっていると、隣人とのトラブルや、相続税が発生した場合など、大きな問題に発展しかねません。将来的にトラブルにならないよう、購入前に明確にしておきましょう。
希望に合った中古物件を選んで素敵なリノベーションを
リノベーションをするための中古物件選びは、その後の快適な暮らしづくりや、メンテナンス費用などに大きく影響します。中古物件選びに失敗しないために、確認事項をしっかりと把握したうえで内覧(内見)をし、保証内容などを確認した上で契約をしていきましょう。
私たちhowzlifeは、中古物件探しからリノベーションまで一貫してお役に立ちます。予算立てやローンの組み方などのご相談もお受けしているので、お気軽にお問い合わせください。