ファミリークローゼットで家事負担軽減+おしゃれな暮らしに|基礎知識や事例を紹介
突然ですが、皆さんはご家族の洋服や掃除用品、日用品のストックなどをどのように収納していますか?部屋ごとに収納スペースがあって、それぞれを決まった場所にしまっている方が多いでしょう。ところが、最初はきちんと整理整頓されていても段々と元の場所に戻すのが億劫になってしまうことも…。
そんな方におすすめなのが、「ファミリークローゼット」という考え方です。小さな収納スペースをあちこちに配置するのではなく、大きな場所を設けてそこにご家族のものの大半を収納してしまいます。今回は「ファミリークローゼット」についてメリット・デメリットや、作り方のポイント、当社の施工事例を紹介します。家事が負担になっているお忙しい方やご自宅をすっきり整頓したい方は、ぜひ参考にしてください。
〈コラムのポイント〉
- ・家事動線を短くコンパクトにできるため、忙しい方の家事負担を軽減できる
- ・ライフスタイルに合わせた広さを確保することで、日用品をストックする場所としても活用できる
- ・開口部を工夫すれば、“見せる”空間としても使える
Contents
ファミリークローゼットとは?メリット・デメリットを紹介
「ファミリークローゼット」とは、広い収納スペースを設けてある程度ご家族の物をまとめて収納してしまうための場所です。似た空間にWIC(ウォークインクローゼット)がありますが、ここの寝室などに隣接させるのではなく、廊下やリビングなどの共有部からアクセスできることが一番の特徴になります。では、具体的なメリット・デメリットはどのような点でしょうか。
メリット
主なメリットは下の4つです。
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・家事動線を短くする
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・片付けやすく生活感が出にくい
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・日用品などをストックしやすい
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・スペースのロスが減るので、狭小住宅にもおすすめ
まず最も大きなメリットは、家事動線を短くして負担を軽減できるという点です。皆さんも経験があるかと思いますが、各個室のクローゼットに洗濯物をしまったり、いちいち掃除するのに掃除用具のしまってある収納まで歩いたりしていると、家の中をウロウロと歩き回らなくてはいけませんよね。家族みんなの洋服が一箇所にしまってあり、そこに掃除用品も収納してあれば、かなり移動距離を短縮できます。また、片付けの手間も省けるため常にお部屋をスッキリ整頓でき、おしゃれな部屋の天敵である”生活感”が出てきません。
家事負担を軽減できる以外にも、忙しい方にメリットとなるポイントがあります。それは、日用品などをストックしやすくなるという点です。広い収納空間があれば、日用品や保存できる食料品をストックすることができます。また、一箇所にストック品をまとめておくことで、在庫状況が一目で分かり、無駄な買い込みも減り、経済的・環境的にも利点が多いでしょう。似た目的を持つ空間に「キッチンパントリー」があり、こちらも同様のメリットが得られます。
〈関連コラム〉
下のコラムではパントリーのメリット・デメリットについて詳しくお話ししています。ぜひ合わせてご覧ください。
パントリーとランドリールームのある間取り|家事効率の良いリノベ計画
デメリット
メリットの多いファミリークローゼットですが、計画する間に知っておきたい注意点もあります。
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・個々のプライベート空間が減る
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・プライバシーが曖昧になる
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・配置によっては動線が長くなり、面倒になることも
まず、もちろんですが広い収納空間を確保するためには個室のスペースに影響がでてきてしまいます。ただし、十分なファミリークローゼットを設ければ、各個室の収納スペースを最小限に抑えられます。その場合は、各個人の持ち物がエリア分けできるようにするなどの工夫をすることで、ある程度のプライバシーを確保できるでしょう。広さや内部レイアウト以外にも注意しなくてはいけないのが、配置です。いくら便利なファミリークローゼットでも、端に配置したり、アクセスがスムーズに出来ない場所に設けてしまうと、逆に家事動線が長くなり、行くのが面倒になってしまうケースも考えられます。できるだけ中央部やリビング・水廻りに近い場所など、日常的に出入りしやすい場所に配置しましょう。
作るときのポイントは?広さはどのくらい必要?
では、実際にファミリークローゼットを作る場合にはどのようなポイントを抑えればよいのでしょうか?住む方の生活スタイルによってレイアウトや広さは異なりますが、4つのポイントを知っておくだけで使いやすい収納スペースに仕上がります。
- ・広さは最低1820*1820(2畳)、3畳以上あると収納しやすい
- ・出来るだけ各個室それぞれからアクセスしやすい場所に
- ・水廻りから直接アクセスできる計画もおすすめ、ランドリールームと兼用にすればより効率的に
- ・各個人の収納スペースをしっかり分けすぎると、収納内が煩雑になりにくい
まずは、ファミリークローゼットには複数の方の物を収納するため、各個室からアクセスしやすい場所に設けることが基本となります。例えば、玄関近くやリビングに隣接した場所だと、日常的に近くを通るため行き来の負担が少なくて済むでしょう。
洗濯動線を考えると、洗面脱衣室などから直接アクセスできるようにするのもおすすめです。最近では、ランドリールームとファイリークローゼットを同じスペースにする間取りも人気です。家事の中でも時間や手間がかかる洗濯も、できるだけ移動距離を短くすることで負担が軽減できます。また、「自分のものは自分でしまう」ことも習慣化しやすくなるため、お子さんのいるご家庭では情操教育の一環としても活用できます。
先ほどファミリークローゼットのデメリットとしてプライバシーの確保がしにくい点を挙げましたが、その解決策として有効なのがクローゼット内に個人スペースを設けることです。しかし、あまりにも個人スペースをきっちり分けすぎてしまうと、デッドスペースができて片付けが個人個人に委ねられてしまうため、クローゼット内がぐちゃぐちゃになってしまう可能性があります。あくまで個人スペースはほんの一部にして、できるだけ内部をフレキシブルに使える空間として捉えるようにしましょう。
〈関連コラム〉
下のコラムではマンションリノベーションのメリット・デメリットについて詳しくお話ししています。ぜひ合わせてご覧ください。
【東京】マンションリノベーションのメリットデメリット|物件選びの注意点
ファミリークローゼットの事例3選
私たちhowalifeでは、お客様のライフスタイルやご要望に沿ったファミリークローゼットを数多く手がけてきました。ここではそのほんの一部を紹介します。
ラフ&シンプル
こちらは、大胆に広いWIC(ウォークインクローゼット)を配置した事例です。ご家族の洋服やストック品、趣味の道具を一室にまとめたことで、各個室の収納スペースを最小限に抑えられています。それにより、家事動線がコンパクトにまとまるだけではなく、細かい造作工事が減るため、工事費削減にも繋がります。さらに、廊下に面した壁に広い開口部を設けることで、常に人の目を気にして整理整頓されたスッキリ空間に保つことができるため、常に生活感のないおしゃれな生活を送りたいとお考えの方は、ぜひ取り入れていただきたいアイデアです。
ヴィンテージ&グリーン
こちらはサンルーム脇に洋服がかけられるファミリークローゼットを配置した事例です。それぞれの洋室には最小限のクローゼットを設けて、家族兼用で使うものや、日常的に使うものをLD内のWICに収納します。洗面脱衣室(洗濯スペース)→バルコニー・サンルーム(洗濯を干すスペース)→WIC(収納スペース)のアクセスがシンプル且つコンパクトであるため、まさに家事軽減にぴったりの配置と言えるでしょう。個人のプライバシーを守りつつも、効率よく収納できるこちらの“ハイブリットスタイル”は、ご夫婦・カップルや大きなお子さんなどのいる世帯におすすめです。
こだわりインダストリアル
こちらは、THE ファミリークローゼットな事例です。寝室には収納スペースをほとんど設けず、ご夫婦の洋服などを一箇所にまとめて収納しています。こちらも小窓を設けて内部が見えるようにしており、しまい込んでおくにはもったいない素敵な洋服を、いつでも眺められます。また、ブティックのような佇まいでインテリアアイテムの一部として空間を飾り付けてくれるため、整理整頓を心がけたい方はもちろん、好きな洋服を常に眺めたいファッション好きの方におすすめです。
東京でファミリークローゼットのあるマンションリノベーションを始めるなら…
ファミリークローゼットは「おしゃれな家にしたい」「家事が苦手、できるだけ時間や手間をかけなくない」「ショールームのような生活感のないスッキリした空間にしたい」という方におすすめのスペースです。使う方の生活に合わせて配置や開口部、広さを工夫すれば、間違いなく便利な間取りになるはずです。
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