デザイナーズマンションが“安い”理由|メリット・デメリットと選ぶポイント、おすすめ中古物件の探し方
おしゃれな住まいを手に入れたい方が注目するのが「デザイナーズマンション」です。
賃貸物件だけではなく、中古物件も市場に売り出されています。
デザイナーズマンションについて調べると「相場よりも価格が安い」という情報を目にしたことがある方もいらっしゃるはずです。
そこで今回は「デザイナーズマンションが安い理由」とメリット・デメリット、中古物件のデザイナーズマンションを選ぶ際のポイントについてお話しします。
これから購入するマンションや今の住まいを理想のデザイナーズマンションに変える方法も紹介しますので、これからマイホーム計画を始める方はどうぞ最後までご覧ください。
● デザイナーズマンションが安い理由は、立地や間取りにあります。
● 好立地で住みやすいデザイナーズマンションは安いとは限らないため、中古物件をリノベーションしてカスタマイズする方法がおすすめです。
● 中古物件を探す際は、購入前にリノベーション費用も含めたトータルコストを把握できるSHUKEN Reのワンストップリノベーションにご相談ください。
Contents
デザイナーズマンションとは|メリットと魅力
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case88「古着viewリビング」
デザイナーズマンションとは、一般的には建築家やデザイナーがプランニングやインテリアデザインを手がけた意匠性の高い物件を指します。
しかし明確な定義やルールはないため、物件のクオリティは様々です。
デザイナーズマンションと近い意味合いで使われる言葉に「ハイグレードマンション」があります。
ハイグレードマンションは、スタイリッシュなデザインに加えて内装材や設備機器のグレードが高い物件を指すのが通常です。
どちらも、首都圏の都心部を中心に建築されます。
デザイナーズマンションのメリットは以下の通りです。
- ・おしゃれなインテリア
- ・一般的な分譲住宅とは異なる個性的な間取りや空間構成
- ・デザインコンセプトが明確
- ・特別な間取りによって他のマンションとは体感できない暮らしを得られる可能性がある
- ・同じセンスを持った住民が集まりやすい
デザイナーズマンションは新築物件だと通常よりも価格が高めなケースも多いですが、中古物件は立地の割にリーズナブルな価格で手に入れられる可能性があります。
中古のデザイナーズマンションが“安い”理由とデメリット
最近建てられたデザイナーズマンションは東京都心部など富裕層をターゲットにした物件も多く高値で取引されていますが、バブル期(※)に建てられたデザイナーズマンションを中心に比較的リーズナブルな価格で市場に出回っています。
※バブル期:1986年12月〜1991年2月の期間を指し、日本が好景気であったこともあり高品質でデザインに凝ったマンションが多く建設された。
デザイナーズマンションが安い理由
デザイナーズマンションが相場よりもリーズナブルな価格で中古市場に出回っているのには訳があります。
- ・単純に築年数が経っている(バブル期のマンションは既に築30年を超えている)
- ・間取りが変わっていてライフスタイルに合わない可能性がある
- ・デザインコンセプトがはっきりしている反面、“万人受け”しない物件もある
- ・立地の悪さをデザインでカバーしている物件もある
このように、デザイナーズマンションには落とし穴があるため注意しましょう。
デザイナーズマンションのデメリット
デザイナーズマンションについて調べると「やめた方がいい」「住みにくい」などネガティブな口コミも少なくありません。
その理由は、いくつかのデメリットがあるからです。
- ・立地条件が良いと、家賃や物件価格が地域相場より高い可能性もある(安い物件は立地が悪いケースが多い)
- ・デザイン性の高い物件は市場における数が少なくあまり選択できない
- ・デザインのテイストを選べない(好きなデザインの物件になかなか出会えない)
- ・単身者用もしくはDINKS向けの物件が多く、ファミリータイプの物件が少ない
- ・生活感のない見た目を重視するため、利便性が低い可能性がある(生活動線に配慮されていない)
- ・収納が少ないもしくは限られた場所にまとまっている
- ・大きな窓のある中古のデザイナーズマンションは断熱性が低い可能性がある
- ・メンテナンス費用がかかる(ハイグレードな内装材や設備を使っているため)
- ・個性的な間取りやデザインの物件は売却しにくい可能性がある
中古マンションの市場を見ると、“安い”デザイナーズマンションは立地条件が良くない物件もあり、好立地な物件は相場よりもむしろ高い傾向にあります。
そのため、デザイナーズマンションに限定して購入物件を選ぶと、あまりコストパフォーマンスは良くありません。
デザイナーズマンションに住みたい方は、デザインの条件をつけずにリノベーションでおしゃれなマイホームへ変身させる方法がおすすめです。
〈デザイナーズマンションに住みたい方向け〉中古物件を選ぶポイント
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
デザイナーズマンションに住みたい方で中古マンションを探している方は、以下のポイントを押さえて物件を選びましょう。
特に築20・30年と新築から年数が経っている物件は、新築マンションよりも価格が30〜50%低い可能性があるため、浮いた費用をリノベーションに充てられます。(参考:レインズデータライブラリー|築年数から見た首都圏の不動産流通市場)
では、中古物件選びのポイントをSHUKEN Reがこれまで手がけたデザインリノベーションの事例写真を交えて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
立地と広さを優先する
好立地である程度広さのあるデザイナーズマンションは、相場よりも高い点がデメリットです。
しかし、間取りや内装デザインはリノベーションで変えられます。
そのため、物件を選ぶ際は絶対に変えられない立地と広さを優先しましょう。
内装が劣化している物件であれば、理想的な立地・広さの物件をリーズナブルな価格で購入できる可能性が高まります。
マンションの広さは、2LDKで「55〜60㎡」、3LDKで「60〜90㎡」が一般的です。
家族構成や必要な部屋数に応じて、標準面積を参考に物件を選びましょう。
物件購入費用とリノベ費用の両方を踏まえて予算組みする
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case143「光あふれ、風に寄り添うワンルーム」
デザイナーズマンションへリノベーションすることを前提に中古マンションを購入する際は、必ず「購入費用+リノベーション費用」の総額に合わせて予算を組みましょう。
一般的には、マンションのスケルトンリノベーションにかかる費用は「20万円/㎡」程度です。
こちらの費用で間取り変更や内装・設備を一新できますが、特に仕様やデザインにこだわる場合は標準よりもリノベーション費用が高くなる可能性もあります。
「こだわりの間取り・デザインにリノベーションしたい」方は、物件探しの段階から同時進行でリノベーション相談できるワンストップリノベーションがおすすめです。
物件を購入する前にリノベーション費用が分かると、予算オーバーを防げて購入後すぐに工事に着手できるため、入居までの期間を短縮できて余計なコストがかかりません。
▶︎中古物件+リノベのトータルコストを知りたい方はこちらから
窓のサイズと位置を確認する
間取りやインテリアデザインにこだわる方にとって、窓の位置やサイズは重要なポイントですよね。
間取りやインテリアデザインはリノベーションで変えられますが、窓のサイズと位置は変えられないため注意しましょう。
マンションの窓は専有部の中にあっても共用部分に該当します。
玄関ドアやバルコニーも同様で、基本的には位置変更や仕様変更ができないので要注意です。
希少価値のある物件は狙い目
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case57「溶け合うテイスト」
デザイナーズマンションと聞くと、吹き抜けがあり天井高の高い豪華な間取りや開放的なベランダのある部屋を想像する方も多いはずです。
これらの条件を満たすためには、以下のような部屋がおすすめです。
- ・ルーフバルコニー付きの部屋
- ・最上階の部屋
- ・メゾネットタイプの部屋
- ・1階に1部屋しかないペントハウスタイプの部屋
これらは希少価値があり市場にあまり売り出されないため、見つけたら購入を検討してみましょう。
共用部のメンテナンス・管理状況もチェックする
専有部が理想的だったとしても、必ず共用部の状態もチェックしましょう。
共用部のメンテナンス・管理状況は、マンションの資産価値に影響します。
また、いくら部屋の中をおしゃれにしても、マンションの入り口から部屋の玄関までが雑多ではもったいないですよね。
新築から最低でも15年に一度は大規模修繕が行われているかや、エントランスやゴミ捨て場が汚れていないかを確認しましょう。
理想のデザインや間取りを実現しやすい物件を選ぶ
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case169「Growing」
「フルリノベーションすれば内観は全て変えられる」と思われがちですが、物件によってはそうもいきません。
物件を選ぶ際は、以下の点に注意してください。
- ・専有部に解体撤去できない間仕切壁はないか(古いマンションだと間仕切壁が構造躯体の一部になっている物件がある)
- ・間取りの妨げにならないPS(※)はないか
- ・キッチンや浴室などの水回りを移動できるか(排水管の位置によってほとんど位置を変えられない物件がある)
- ・契約できる電気容量に上限はないか(古いマンションだと電気容量を上げられない物件がありIHクッキングヒーターや浴室暖房乾燥機を設置できない可能性も)
※PS:パイプシャフトやパイプスペースと呼ばれる空間で、ブロックに囲まれた中に最上階から1階まで通じる配管が通っているため、位置変更できない。
間取りやデザインにこだわりたい方は、物件を探し始める時点でご要望やイメージを固めておきましょう。
そうすることで、より理想を実現しやすい物件を選べます。
デザイン性の高いプランニングを得意とする施工会社を選ぶ
リノベーション会社には、デザインや間取りを規格化している会社もあります。
自由にプランニングしたい方やデザイン性にこだわりたい方は、おしゃれなリノベーション事例の多い会社へ相談しましょう。
施工事例を見ると、その会社が得意とするデザインテイストが分かり、プランを決める参考になります。
賃貸へ出す場合は地域の特性やニーズをプランへ反映させる
中古物件購入+リノベーションの事例を見る:Case104「Smart Style」
中古マンションをおしゃれにリノベーションして賃貸に出す方は少なくありません。
その際は、地域特性やニーズに合う物件を選びましょう。
例えば、駅から近く繁華街へアクセスしやすい場所では、ファミリー向けよりも単身者やDINKS向けのコンパクトな物件の方が借り手が見つかりやすいかもしれません。
逆に閑静な住宅街では、ゆったりとしたファミリータイプの方が賃貸物件として求められる可能性があります。
〈おすすめコラム〉
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まとめ:デザイナーズマンションは中古物件を購入してカスタマイズするのがおすすめ
中古のデザイナーズマンションは、安いと立地が悪く住みにくい可能性があり、立地や住み心地にこだわると価格が高くなってしまうのが通常です。
ご予算内で住みやすい理想的なデザイナーズマンションを手に入れたい方は、一般的な中古マンションを購入してリノベーションによりカスタマイズする方法がおすすめです。
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