スロープとは、階段の代わりに、緩やかな傾斜を設けて、異なる高さの床面を繋ぐ構造のことです。 車椅子利用者や高齢者など、階段の上り下りが困難な方にとって、移動の負担を軽減するバリアフリーを実現する上で有効な手段です。

 

メリットとしては、移動のしやすさの向上に加え、段差がないため、つまづきによる転倒リスクの軽減にも繋がります。 また、ベビーカーの移動もスムーズに行えるなど、小さなお子様がいる家庭にとってもメリットがあります。

 

一方で、スロープ設置には、ある程度のスペースが必要となるため、間取りの変更や、部屋が狭くなる可能性も考慮しなければなりません。

 

リノベーション・リフォームでスロープを設置する場合、勾配(傾斜角度)や床材の滑りやすさなど、安全性に配慮することが重要です。 また、手すり設置や、スロープ途中に踊り場を設けるなど、より安全性を高める工夫も有効です。 さらに、スロープは外部に設置する場合、雨や雪によるスリップ対策として、屋根の設置や、滑りにくい素材の床材を選ぶなどの注意が必要です。