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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

COZY & FUNCTIONAL

この記事の見所ポイント

  • 見えない場所まで丁寧に向き合う、デッドスペースゼロの間取り
  • デザインと色使いの工夫で生み出す、広々としたLDK空間
  • お手入れのラクさと快適性を重視した、ストレスフリーな水まわり&住環境
  • 予算を抑えつつ空間ごとに楽しむ、質感と色使いにこだわったクロス選び

落ち着いた住環境に佇む、手入れの行き届いたマンション。広々としたエントランスを通りお部屋へ伺うと、そこには木のぬくもりに満ちたやわらかな空間が広がっていました。

 

 

今回お邪魔したのは、30代のご夫妻とお子さま、そして半年ほど前に仲間入りした猫ちゃんが暮らすTさまのお宅。5年ほどかけて出会ったこの物件は、これまでの生活圏を変えずに暮らせる立地のよさと、大型マンションならではの安心感が大きな魅力でした。

 

ただ、全体的に暗い印象で、ファミリーで暮らすには収納が少ないといった課題も。

「建物のコンディション自体は悪くなかったんですが、自分たちの好みの空間に整えたいねということになって」と奥様。

そこで、使えるところはうまく活かしてコストを抑えつつ、自分たちの暮らしに合わせて収納や使い勝手を刷新するリノベーションへと踏み出しました。

 

依頼先を検討するにあたり、SHUKEN Reを含めて4社ほどに相談されたというTさまご夫妻。

「一番対応が良かったのがSHUKEN Reさんでした」と奥様。

 

ご主人も最初に話を聞いた段階で、「ここなら最後まで理想通りに完成させてくれそうだ」と感じてくださっていたようです。

なかには、予算を大きく超えてしまうような提案もあった中で、決定打となったのは見積もりの細やかさと現地調査の丁寧さ。

「自社でしっかり施工まで手がけられている強みが、見積もりの一行一行にも反映されていて、細かく正確だったんです。ここなら予算内でちゃんと形にしてくれるという安心感がありました」

 

 

視覚的な広がりと心地よさを叶えた、こだわりが詰まるLDK

 

こうしてスタートした家づくり。リノベーションの大きなテーマとなったのが、家族みんなが多くの時間を過ごす「LDKの過ごしやすさ」と「視覚的な広がり」でした。

その象徴ともいえるのが、リビングに入ってまず目を引くアーチ壁。曲線の丸み(アール)によって印象が大きく変わるため、シミュレーションを重ねて理想のシルエットを追求しました。

 

 

向かって右側のアーチ壁は、雑貨やお子さまの本を並べられる可動式の棚に。左側のテレビを収めたアーチ壁は、あえて幅広の掘り込みに設計することで、リビング全体にゆったりとした開放感を生み出しています。さらにテレビ側のアーチ内に仕込んだ照明が奥行きを引き立て、空間に上質なアクセントを添えていました。

 

また、テレビボードにはサンワカンパニーの「ピッタラ」のグレージュを合わせ、床から浮かせたフロートデザインに。家具下の床面が見通せることで圧迫感がやわらぎ、実際の面積以上の「空間のゆとり」を生み出しています。

そのすっきりとした足元に広がるのは、美しい意匠が際立つナラ材のフレンチヘリンボーン。木の素材感とV字のラインが、空間に奥行きと華やかさを与えています。

 

 

ひと間続きのLDKの中央に位置するダイニングは、ご夫妻が「絶対に置きたかった」というたっての希望で選んだ丸テーブルが主役の場所。

 

お部屋の広さや周囲の動線とのバランスを吟味し、行き着いたのは直径110cmというサイズでした。 「120cmだと圧迫感が出てしまい、100cmだと家族で囲むには小さくて。この110cmが我が家のリビングに一番しっくりくる絶妙なサイズでした」とおふたり。

角のない丸テーブルのおかげで、キッチンやリビングへと抜ける通路のゆとりを保ちながらも、家族の視線が自然と交わる心地よい空間が生まれています。

 

 

テーブルの頭上を飾るペンダントライトや、白ですっきりと仕上げた天井もこだわりのひとつ。

「天井は木目にする案もありましたが、広がりを感じられるように白で統一しました。そのぶん、調光式のダウンライトやペンダントライトの明かりで、夜は雰囲気をガラリと変えて楽しんでいます」とご主人が教えてくださいました。

 

また、大きな窓辺を覆うニチベイの調光ロールスクリーン「ha・na・ri(ハナリ)」のコットンホワイトも、空間の印象を深める大切な要素。和紙のように繊細でやわらかな素材感が外からの光をふんわりと拡散し、ダイニング全体をやさしい空気感で包み込んでいます。

 

 

暮らしに寄り添う機能美と、暮らしを彩るカラーリング

 

以前は壁で囲われた閉鎖的な空間だったキッチンは、壁を取り払って開放的な対面式へと一新。カウンターはあえて高め・奥行きを浅めに設計することで、手元を隠しつつダイニング側にゆとりのスペースを確保しました。このカウンター枠には味わいのある石目調のクロスを合わせ、細部のデザインまで追求しています。

 

 

また、LDK全体のすっきり感を損なわない工夫も満載。見た目の圧迫感を抑える薄型レンジフードを採用したほか、キッチンの壁面にはあえて吊戸棚を設けず、オープンな固定棚にすることで空間に自然な「抜け」をつくりました。

 

 

さらに、マンションの標準設備であるディスポーザーを活かしつつ、当初は設置されていなかった食洗機を造作で新設したのも、見逃せないポイント。

同じマンション内では「食洗機のスペースが取れず、ディスポーザーを諦めて撤去した」というお宅もあるなか、Tさま邸では見事その両立を実現。

 

配管スペースやキッチン内部をミリ単位で綿密に計測したからこそ叶った工夫に、「あきらめずに両方設置できたのは、細部まで徹底的に測って提案してくださったおかげです」と、満足そうに微笑むおふたり。今、まさにその便利さを日々実感されており、キッチンに立つ時間の快適さが段違いに上がったそうです♪

 

そんなキッチン脇に配されたパントリーも、暮らしを快適にする工夫が詰まった場所。

 

 

実はここ、隣接する寝室のスペースを活用したものなのだそう。

「このサイズだと寝室のクローゼットとしては使いにくくて……。思い切ってキッチン横の収納にしてもらったおかげで、日常の動線がすごくスムーズになりました」と、奥様が笑顔を見せてくれました。

 

 

そして、LDKの入り口を彩るのが、奥様こだわりのリビングドアです。ベースに選んだのは、豊富なデザインとカラー展開が魅力のナガイの木製ドア「innoa(イノア)」。

「どこかにフレンチな雰囲気をとり入れたくて、上部はすりガラス、下部はパネルのデザインに、モーブピンクで塗装をしました」

ナラ材のヘリンボーン床やパントリーのルーバー扉とも優しく調和し、空間を上品で温かな表情に仕立てています。

 

 

遊び心と機能性を備えた、それぞれの個室とプライベート空間

 

LDKを出てすぐのトイレ空間にも、間取りを巧みに再編した工夫が光ります。

 

 

 

隣接する子供部屋を広げるために壁の位置をトイレ側に少し寄せて、全体を以前よりコンパクトなつくりに。一方で、もともとキッチン側にあったわずかなデッドスペースをトイレ側に組み込み、トイレットペーパーなどがすっきり収まる収納棚を確保しました。

また、コンパクトだからこそ「独立した世界観」を楽しめるのもトイレの面白さ。Tさん宅では、モーブグリーンの無地と可憐な黄色のフルーツ柄をあわせたウィリアム・モリスの壁紙で、まるで小さなギャラリーのような美しい空間をつくり出しています。

 

トイレの向かいに位置するのは主寝室。

 

 

もともとは今よりやや手狭な部屋でしたが、壁の位置を見直して広さを確保。

扉を開けると、塗り壁調のコーラルオレンジのアクセントクロスが目に入り、部屋全体をぬくもりある表情で包み込んでいます。

 

そのやさしげな色合いにより添うように、床には幅広のチェリー材を採用しました。

「最初はもっと赤っぽかったけれど、落ち着いてきた」とご主人が語るように、年月とともに深まる風合いも魅力のひとつです。

将来はベッド脇にサイドテーブルを置き、ホテルライクにしていく計画も楽しそうに教えてくださいました。

 

寝室の隣には、家族3人分の衣類や荷物をまとめるウォークインクローゼットを配置。暮らしの動線を整える重要な役割を果たしています。

 

 

 

ここでも、空間を無駄なく使うために、収納するものをあらかじめ採寸して収納計画を決定。

可動棚の板数や幅も細かく相談しながら進めたことで、持ち物を一元管理しやすい機能的な収納場所ができ上がりました。

 

また、入居後に人感センサーライトが通行のたびに反応してしまうことに気づき、入り口にロールスクリーンを後付け。

「目隠しにもなるし、空調の効きにも都合がよくて助かりました」とご主人。

住み始めてからのちょっとした相談にも柔軟に対応できるのが、SHUKEN Reの強みです!

 

そのウォークインクローゼットの奥に位置するのが、ご主人の書斎です。

寝室とは引き戸で仕切られており、開けておくと風や光が通り抜ける開放的な空間になります。

 

 

「今時のデスクは大型化が進んでいるのと、作業に必要なスペースって意外と必要だなというのがあって」と、腰への負担を減らせる昇降式デスクをセレクト。

 

デスクは窓向きに配置し、頭上の下がり天井にはライン照明を設置しました。

自然光に照明が加わることで、手元が明るくなるだけでなく、「オンライン会議のとき、顔色がすごく良く映るんです(笑)」と満足のご様子です。

 

 

また、音楽やダーツ、手作りのキーボードといった多趣味なご主人の道具をすっきりと収めるべく、デスク横のL字型収納は構造上の限界ギリギリまで奥行きを広げて造作。

 

 

目隠しのロールスクリーンには、ご主人好みのイエローを選びました。

リビングなどの共有エリアは奥様の好きな色合いでまとめられているのに対し、この書斎はご主人の「好き」をぎゅっと詰め込んだ空間です。

 

残るもうひとつの個室は、小学2年生になられるお嬢様のお部屋。

 

 

淡いトーンで描かれた植物柄のクロスがあしらわれ、愛らしくやさしい空間が広がります。

 

このお部屋をつくるうえで課題となったのが、通りに面した立地による屋外の騒音でした。

そこで窓には二重サッシを導入して静かな環境を確保。

すると防音面だけでなく断熱性も一気に向上し、北側特有の底冷えを感じさせない、冬でも快適な空間へと生まれ変わりました。今では「家の中で最も温度が安定している場所」なのだそう!

 

 

ちなみにお嬢さんが自室で寝るようになるのは、もう少し先のこと。現在は「家の中でいちばん快適な部屋」として、ご主人の寝室という大役を果たしているそうです。

 

 

限られたスペースを賢く活かす、使い勝手のいい水まわりと玄関

 

そのお部屋のすぐ向かいにあるのが、白を基調とした爽やかな洗面室です。

 

 

アクセントとしてあしらった壁面の透明感あふれるデザインタイルや、洗面ボウルを埋め込んだ人工大理石のカウンターが、上品な表情を添えています。

 

 

さらにカウンター下には、複雑な配管スペースを巧みに避けた「コの字型」の造作収納を組み込みました。

「このわずかな、だけど貴重なスペースにずいぶん助けられています!」とおふたりも大満足の仕上がりです。

 

 

隣り合うユニットバスも「とにかく掃除がラクなものを」とセレクト。日々のお手入れの手間が減ったことで、水まわりはいつでも気持ちよく整っています。

 

 

洗面室を出てすぐ右手は、玄関スペース。

廊下の突き当たりになる靴箱の上の窓には、入居後にロールスクリーンを取り付けてプライバシーにも配慮しました。

 

 

靴箱だけでは収まりきらない靴や日用品をしっかりカバーできるよう、増設した造作収納には、傘や宅内LANのルーター類まですっきりと集約しています。

ご主人から、「ルーバー扉なので通気性もばっちり。電気やLANのトラブルもひとつもなかった」と、うれしい言葉をいただきました。

 

また、「以前は暗い印象だった」という玄関を明るく一新したのが、足元に敷き詰めた大判タイルです。石目調とコンクリート調のテイストを併せ持ち、光を反射する微細な粒子が混ざり合ったホワイトグレーの床が、空間全体にクリーンな華やかさをもたらしています。

明るさを保ちながらも汚れが目立ちにくい絶妙な色合いで、玄関を開けた瞬間にパッと気分が上向くような空間に生まれ変わりました。

 

 

玄関から各居室に至るまで、今回のリノベーションでTさまご家族が特に満足してくださっているのが、家じゅうにデッドスペースがないこと。

限られたスペースを無駄なく使い切り、すべての場所が使い勝手のいい「生きた空間」になっていることに、大きな魅力を感じてくださっているようです。

 

こうした機能的な間取りはもちろん、デザインにおいて大切にされたのは「奇をてらいすぎない」ことでした。

自分たちの「好き」や見た目の映えだけに走るのではなく、「家族みんなが使いやすい家」を一番に考えてかたちにした住まい。実際に暮らし始めてからもその思いはしっかりと実を結び、家族それぞれが日々心地よさを実感されているそうです。

 

お互いのこだわりを尊重しながら、暮らしやすさとデザインをバランスよく重ね合わせたこの家には、これからも家族の笑顔と心地よい時間が流れていきそうです。

 

取材・文/ライター 多田千里

撮影/カメラマン 清永洋