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この記事の見所ポイント
- お祖父さま&お祖母さまのお住まいをお孫さん夫妻が受け継いでリノベ
- インテリアのイメージは、和と北欧をかけ合わせたジャパンディスタイルに
- 独立型だったキッチンをオープンにして広々としたLDKに。間接照明で雰囲気アップ
- リモートワーク用のワークスペースと、気兼ねなくオンライン会議ができるフォーンブースを実現
- 老朽化していた水まわり設備もすべて好みのものに一新。洗面室はホテルライクに
この日おじゃましたのは、都内に暮らすNさま夫妻のお宅。リノベの舞台は、ご主人のお祖父さま&お祖母さまが暮らしていたマンションの一室です。
以前は、都心の賃貸マンションに暮らしていたおふたり。お祖父さまが亡くなり、ご親族間で相談してこちらをNさま夫妻が買い取ることにしたそうです。ご夫妻それぞれのご実家から近いことや、お祖父さま&お祖母さまの面影の残る住まいを残しておきたいという想いも決断のきっかけになったとか。

こちらのマンションの魅力は、何といってもその広さ! 床面積は120㎡以上あり、4LDKと部屋数も十分。「ただ、築年数が経過しているので水まわり設備の交換は必須でした。そのタイミングでLDKを中心にインテリアの雰囲気も変えようと、リノベをすることにしたんです」とご主人。
LDKは、既存の間取りを生かしつつ、キッチンをフルオープンにした広々空間。「広いLDKに」というのは、今回のリノベでぜひ叶えたかったことでした。グレージュ系でまとめたインテリアは、和と北欧をかけ合わせた“ジャパンディ”を意識。ラグジュアリーでリラックス感のある雰囲気が素敵です。

LDのすぐ隣にあった和室は、リモートワーク用のワークスペースに変更。LDKとゆるくつながっているので視線が遠くまで伸び、より広々と感じられるようになりました。
「L字形」にこだわって探したソファは「大塚家具」で購入したものだそう。奥さまいわく「丸みのあるデザインで空間にメリハリをつけました」。

存在感のあるデザインのペンダントライトは、とあるモデルさんが自宅に採用しているのを見かけて取り入れることを決めたのだとか。その印象的な佇まいが、空間のアクセントになっています。

Nさま邸のラグジュアリーな空気感は、カーペット敷きにした床面からも醸し出されています。リノベ前もカーペットで、フローリングへの変更はマンションの規約でNGだったそうですが、「祖父母が住んでいたときの印象を残すことができたので、カーペットにしてよかったです」とご主人。

当初はテレビを壁かけにして、壁面はタイルなど、テクスチャーのある素材で仕上げるという案もあったとか。「家具のレイアウトが固定されてしまいそうなので、テレビは置き型にしてテレビ側の壁はグレー系のアクセントクロスを採用することにしました。クロスにしたことで部屋が広く見える気がして、気に入っています」と奥さま。

「ニトリ」のセラミック天板のテーブル、「家具蔵」の無垢材チェア、やわらかなフォルムが印象的なペンダントライトと、異素材のアイテムを組み合わせたテーブルまわりもとてもおしゃれ! ご主人の小学生時代からの趣味というピアノの定位置もできました。
3社を比較検討し安心感のあった当社へ依頼
ところで、Nさま夫妻は依頼するリノベ会社をどのように決められたのでしょうか? お尋ねすると、まずは奥さまがリノベ会社のリサーチをされたとか。インスタグラムなどで好みの施工事例の多い会社を探し、当社を含めた3社にコンタクトを取ったそうです。
「SHUKEN Reさんは、新築や不動産などの会社もあるグループ企業の1社というバックグラウンドにもひかれました」と奥さま。ご主人も「初めて相談にうかがったときに、安心してお任せできそうという印象を持ちました」。
最終的に当社を選んでくださった決め手は、「プラン」だったとか。「こちらの考えていることが反映されたプランを提案していただき、イメージ画もとても雰囲気がよくて…。SHUKEN Reさんとは方向性のすり合わせができていると感じられ、それが安心感につながりました」(ありがとうございます!)

奥に見えるのは、先ほどもチラリとご紹介したリビング隣のワークスペースです。左手のドアの内部は、元は納戸だったスペースを活用したWICです。内部のつくり込みは最小限にして、フレキシブルに使える空間にしました。

どちらも週2~3日ほどリモートワークをされているというNさま夫妻。ワークスペースを設けることは必須でしたが、縁なし畳を用いた“和室”というのが新鮮!
「もともとここは和室で、その印象が強かったのか当初から畳前提でした。リビングとシームレスにつながる空間なので、将来子どもが生まれたら、お昼寝をしたり遊んだりする場所にもしやすいのではないかと思っています」と奥さま。

お仕事のストレスが少しでも軽減できるように、ワークスペースはやさしい雰囲気にまとめたかったとか。リビングとの間にはスリット格子でゆるくゾーニング。座面の低い椅子はネットで見つけたシニア向けの製品で、和モダンの空間にぴったりです。

実は、リモートワークを考慮したスペースがもうひとつあるNさま邸。右手に見えるリビングドアと冷蔵庫の間に、スモーク仕様の引き戸があるのがおわかりでしょうか?

こちらは、オンライン会議のために設けた1畳強のフォーンブース。引き戸は防音仕様ではありませんが、リビング横のワークスペースとは距離があるので、音声がもうお一方のお仕事を邪魔することはありません。
「もともとこちらは、キッチンに隣接した洗濯室だったんです。フォーンブースが欲しいという要望を伝えたところ、プランナーさんがこの場所を活用するプランを提案してくれました」と奥さま。

ここからは、こだわりのキッチンを見せていただきましょう! リノベ前は壁で囲まれた独立型で、キッチンは壁付けのレイアウトでした。壁を取り払って、LDと一体のオープンなキッチンにすることもおふたりの当初からの希望でした。
「壁付けから対面式に変更することで、キッチンの床高が上がってしまったのですが、LDと区別がつき、特別感も出て、かえってよかったと思っています」と奥さま。

システムキッチンと背面側のカップボードは「LIXIL」の製品です。「LDKをジャパンディなインテリアにしていく過程で、石材風の黒を入れたいなと思ってこちらにしました」と奥さま。
ブラック系のキッチンのアクセントとして、背面側の吊り戸棚の面材をあえて木目にしたのもおふたりのこだわりです。

リビング側からは死角になるキッチンの余剰スペースは、可動棚を設置して有効活用。炊飯器と米びつを置いた天板はスライド式で、手前に引き出せるのが便利だとか。下段はゴミ箱の定位置にしました。

「朝はふたりでごはんの用意をするのですが、通路幅にゆとりのあるキッチンになって助かっています。自分たちで幅を決められるのは、リノベのいいところですよね。新築マンションだったら、リビング側の広さが優先されてしまいそうなので」と奥さま。
ご友人にすすめられて、食洗機は「ミーレ」を採用。食洗機は以前の賃貸の住まいにはなかったそうで、おふたりとも「もう前の生活には戻れない…」と笑います。浄水機能のついたキッチン水栓もとても重宝しているとか。

正面に見えるリビングドアを出て、廊下へ移動してきました。玄関ホールと廊下も床はカーペット敷き。LDKと同様、上質感たっぷりです。

シューズボックスは「パナソニック」の製品に交換。「圧迫感をなくしたくて、扉の一部がミラーのものを選びました」とご主人。お出かけ前に全身チェックもできて便利です。
左側のスペースには可動棚を設けて、いずれ折り畳んだベビーカーも置けるようにしました。

こちらはシューズボックスの反対側の壁面です。お祖父さまとお祖母さまのお住まいだった面影を残すため、既存のニッチはそのまま生かすことにしました。
ニッチには、旅行の思い出の品やお祖父さまの形見の品などを飾っています。オリエンタルな陶器の花台は、ご主人が子どもの頃からずっと身近にあったものだそう。家族の歴史が感じられるコーナー、素敵ですね!

こちらは、玄関近くにある洗面脱衣室です。リノベ前は手前が洗面室、奥が脱衣室に分かれていましたが、ひと続きにしてワイドな空間に一新。洗面台は、以前泊まったホテルの洗面台をイメージして造作しました。

洗面ボウルは、将来、赤ちゃんの沐浴にも使えるように、深めのものが希望だったそう。プランナーから、イメージソースのホテルの洗面台の雰囲気と、深めというご希望の両方をカバーする、グレーのボウルをご提案しました。

ユニットバスは「LIXIL」の製品をチョイス。アクセントパネルは木目調と迷ったそうですがグレーの石目調に。エプロン(浴槽側面のカバー)のカラーも選べたため、黒にして全体をモノトーンでまとめました。「丸い鏡もかわいいなと思いました」とご主人。

4LDKの間取りで、個室はリビング横のワークスペースのほかに、北側に3部屋あるNさま邸。そのうち、寝室用の部屋だけ内装を一新して、残りの2部屋は既存のままにしました。寝室はカーペットを替えて、「どこかに使いたかった」というやさしいグリーンのアクセントクロスを採用。「今後、プロジェクターを使えるようにしたいですね」とご主人。
既存のままにした2部屋は、将来、子ども部屋などとして活用予定だとか。「既存のままの部屋のドアが空間になじむように、白く塗装していただいたのがありがたかったです。手つかずの部屋は、今後DIYリフォームに挑戦したいと思っています」と奥さま。

ご入居からおよそ9カ月。現在の住み心地をうかがうと、「2日に1回くらい、夫と『いいね~』と言い合っています」と笑顔の奥さま。
ご主人も、「特にいいなと思うのは、明かりの具合です。ずっとシーリングライトだけという家に住んでいたので、間接照明によってすごくいい空間になっているなと感じます」

リノベを振り返って、「こんな感じにしたいとプランナーさんにお伝えすると、イメージ通りに形にしてもらえたので、それがよかったです」とおっしゃってくださったご主人。
「ワークスペースに関しては窓際で作業をしたいという希望があったのですが、サッシに当たらないようにカウンターデスクを造作するイメージができなかったんです(笑)。でも、さすがプランナーさん、いい感じに仕上げていただきました」

お祖父さま&お祖母さまのお住まいをNさま夫妻が引き継がれたことで、お祖父さまたちを知るご近所さんに、とてもフレンドリーに接してもらえるとか。スタイリッシュなインテリアはもちろん、ご一家の絆が感じられるあたたかな雰囲気も、Nさま邸の大きな魅力です。
お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
取材・文/ライター志賀朝子
撮影/カメラマン清永洋



