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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Full Order

この記事の見所ポイント

  • 注文住宅系YouTubeで知識を積み重ね、リノベプランを自身で計画
  • ワンストップサービスを利用し、物件購入とリノベのローンをまとめて契約
  • 大判タイルと間接照明を内装に採り入れ、理想の空間を形に
  • 設備やクロスは手入れのしやすさと耐久性に配慮してセレクト
  • 将来の子ども部屋は2室に仕切れるよう準備し、リビングから離して音の問題を未然に防止

 

今回ご紹介するリノベプランを手がけたのは、Tさまご自身。注文住宅系のYouTubeで知識を積み重ねたご主人が、間取りだけでなく部材の納まりまでミリ単位で計画されました。

 

その完成度の高さは、まるでハイクラスなレジデンスのモデルルームのよう。素材のセレクトから美しい仕上げまで、随所にこだわりが盛り込まれています。

 

賃貸マンションにお住まいだったご夫妻は、以前から持ち家の取得を考えていたそう。「本当は注文住宅がベストでしたが、都内に住むならマンションのほうが現実的。でも新築マンションは間取りも内装もありきたりなので、中古を購入して自分好みにしたかったんです。

 

SHUKEN Reさんは当時の住まいから近くて、打ち合わせに通いやすかったのが一番の決め手。設計と施工が一貫だったり、ワンストップで物件とリノベのローンを一緒に組めるのも理想的でした」

 

物件探しはそれまでと同じエリアでスタート。すでに知識を蓄えていたご主人は、事前に間取りを見て「ここならどんなリノベができるか」をイメージしてから内見に訪れたそう。

 

「おもな条件は広さ80㎡以上で2階以上、築20年以内。このマンションはその条件に叶っていたうえ、目の前に高い建物がなくて空が抜けていたのが気に入りました」

 

物件購入後はリノベの知識とCADなどの設計スキルをフル稼働。「95%自分で設計したリノベになりました」とおっしゃる通り、ご主人のこだわりの集大成ともいえるお住まいが完成しました。

 

 

デザインの美しいキッチンが主役級の存在感

 

 

まずご紹介するのはキッチン周り。シックなモノトーン+木目でまとめた落ち着いた空間です。カウンターとダイニングテーブルは横並びでレイアウトし、配膳・片付けの動線を短縮しました。

 

 

目を引くのは何といっても壁面のタイルです。「細かいタイルではなく、大判のタイルを使ってみたいというのがリノベのきっかけのひとつでした。なので今回はダイニング~キッチンの壁、コンロ横の柱、リビングのTV側の壁、玄関土間の床、計4カ所にタイルを使っています」

 

こちらで採用したのは「平田タイル」。目地がきれいに入るように貼り方までこだわったことで、見応えたっぷりの壁面に仕上がりました。

 

 

キッチンのカラーに合わせて、家電もブラックで統一。造作した吊り戸棚は扉がフラップアップ式で、ご主人の頭がぶつからず、奥さまの手が届きやすい高さに設定しました。

 

 

天井はキッチン側の下がり天井が「サンゲツ」のクロス、ダイニング側が「無垢フローリングドットコム」の木パネルという組み合わせ。

 

「下がり天井のほうを木目にした事例はよく見かけるので、あえて逆にしてみました」。あたたかみのある木目がくつろぎの場にぴったりです。

 

 

キッチンに採り入れたもうひとつのタイルがこちら。カウンターのセラミックと似た石目のものを「名古屋モザイク」で選びました。天板から柱まで一体感があり、どっしりとした重厚感も味わえます。

 

 

設備メーカーのショールームはほとんど訪れたというおふたり。キッチンに選んだのは「クリナップ」の「セントロ」でした。

 

「セラミックの天板に惹かれたこともありますが、本体の構造部分がステンレス製で耐久性があったり、引き出しの底に丸みがなくてすみずみまで使えたりと、見えない部分も気に入りました」

 

 

Tさま宅のキッチンはペニンシュラ型ではなくアイランド型。コンロの奥に通路があり、カウンターの左右からアクセスできるレイアウトです。

 

「この通路がないと、買い出しから帰ってきたときにダイニングテーブルの向こう側をぐるっと回って冷蔵庫に行くことになり、動線が最長になってしまうんです。そこで、ダイニングテーブルの配置場所を考えながら、この通路にも人が無理なく通れる幅を確保しました。通路の壁面にはパントリーも設けたので、食品などの収納に役立っています」

 

 

キッチン周りは夜になると印象が一変。壁や天井に仕込んだ間接照明でムーディな雰囲気が生まれ、くつろぎ感が一気に高まります。ほのかな光に浮かび上がるタイルの表情も魅力的です。

 

 

リビングでもタイルの質感を満喫

 

 

リビングはダイニングとL 型にレイアウトしました。快適に過ごせることも重視されたTさまは、すべての窓にインナーサッシを設置し、外周の壁には断熱材を施工。都と国のエコ補助金制度をフル活用しながら、お住まい全体の断熱性を高めました。

 

カーテンボックスをつけず、天井ぎりぎりにカーテンレールを設置したのもこだわりポイント。天井が高く感じられ、伸び伸びとした開放感が生まれます。

 

 

ソファは「FLANNEL SOFA」で新調したもの。スクエアなフォルムが決め手になったそうで、脚を伸ばしてくつろげるオットマンも採り入れました。

 

 

ダイニングとリビングで床材を貼り分けたのもポイントです。ダイニング側は「サンゲツ」のフロアタイル、リビング側は「無垢フローリングドットコム」のアメリカンブラックウォールナット。空間をさりげなくゾーニングでき、気分も自然と切り換わるそう。

 

 

ソファの向かい側は壁かけTV。横から見たときにもすっきりした印象になるように、TVと壁の距離をできるだけ抑え、配線はすべて壁の中を通して裏側の収納に隠しています。

 

 

その効果で、ソファに座ったときの眺めは完璧!雑多な機器や配線が目に入ることなく、「平田タイル」の大判タイルの魅力を満喫できます。

 

 

リビングでもメインのあかりは間接照明。シーリングライトやペンダントライトは使わず、ほぼスポットライトと間接照明で空間をすっきりさせています。

 

 

3つの個室のうち、ご主人のワークスペースはリビングに隣接させました。手持ちのデスクがぴったり納まるように室内の広さを計画し、リモートワークに活用されているそう。「ドアを閉めればクローズドになりますが、もう少し遮音性を高めておけばよかったかもしれません」

 

 

部材は手入れのしやすさも重視してセレクト

 

 

室内の建具はすべて「永大産業」。リビングドアはガラス入りを選び、天井までの高さにしてゆとりを演出しました。

タイル以外の壁は、ほとんどが「サンゲツ」の汚れに強いタイプを選択。「これから子どもが生まれたら、手で触ってあちこち汚れると思うんです。だから天井以外は防汚性の高いクロスにして、掃除の手間をあらかじめ省きました」。同じクロスで統一することでコストを抑えられるメリットも。

 

 

玄関側からは明るい自然光が。寝室の面積をやや削って土間収納を設けたことで、窓から採光できるようになりました。

 

 

こちらがその土間収納です。床は「平田タイル」の大判タイル。レール+棚板のシンプルなシューズラックは出し入れしやすく、靴の量に合わせて棚板を増やせます。「玄関収納に余裕ができたので、これからキャンプを始めるつもりです」

 

 

Tさま宅のもうひとつの大型収納が、リビングを出てすぐのところにあるWIC。ご夫妻の衣類がすべておさまり、洗面室の向かいなので着替えを取りに行く動線もスムーズです。

 

 

洗面台は「タカラスタンダード」の「エリーナ」。手洗いボウルが大きく手入れしやすいタイプを選びました。「ミラーキャビネットは洗顔のとき頭にぶつかるので、壁全面を鏡張りに。既製品の洗面台でもホテルライクになりそう、という狙いもありました」

 

 

ミラーキャビネットの代わりに、歯磨き用品などは壁面のニッチに収納。ハンドルのない壁のような扉のデザインがミニマルでかっこいい!

 

 

ユニットバスは「クリナップ」の「ラクヴィア」。バスタブはキズつきにくさを重視して、オプションで人工大理石のタイプを採用されました。浴槽の内側が広く、背の高いご主人も脚を伸ばして入れるそう。

 

ミラーやシャワーホルダーはすべてマグネット式。取り外して洗えるので、ラクに清潔感をキープできます。「特に水回りは汚れにくさや掃除のしやすさが重要ですよね。あとは省エネ性や子育て対応など、補助金の対象になる設備をなるべく選びました」

 

 

トイレも修理のしやすさを考えて「TOTO」のタンクつきに。「カクダイ」の手洗い器と「ミラタップ」の収納ユニット「ピッタラ」を組み合わせ、グリーンのアクセントクロスやペンダントライトをプラスしました。

 

 

ほとんどの床にフロアタイルとフローリングを選ばれたTさまですが、寝室だけはカーペット敷きに。「足元がふかふかで癒されます。寝室に入ると感触が変わるので、気持ちも自然と休息モードになるんですよ」と奥さま。

 

ベッドヘッド側の壁にはニッチを設け、手持ちのベッドの高さに合わせて棚を作りました。スマホなどの置き場所として便利に使われているそうです。

 

 

将来の家族構成の変化も楽しみに

 

 

「どのスペースもほぼ狙い通りに仕上がって、やりたかったことはすべてやり切りました」とリノベを振り返ってくださったTさま。さらに将来についても温めている計画があるのだそう。

 

「いずれ子どもがふたりほしいと思っていて、子ども部屋は必要に応じて2部屋に仕切れるように準備しました。リビングから離れた場所にしたのもポイントで、自分たちが子どもに気兼ねなくリビングで過ごせるようにと考えたんですよ。その頃にはテーブルの角にガードがついたり、リビングがおもちゃで散らかったりするんでしょうね。でもそれも楽しみで。子どもが生まれて、子育てして、巣立った後もここで暮らすつもりでリノベしましたから」

 

この素敵な空間で、これからのご家族とお住まいの変化を、私たちも楽しみにしています!

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋