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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

gray tone

 

 

グレーの濃淡と黒のみで統一されたAさまのお宅。白までも排したシックな空間は、まるで高級レジデンスのモデルルームを思わせる美しさです。

 

「インテリアを黒とグレーだけでまとめるのがリノベのコンセプトでした。差し色もやめて、色は植物の緑だけにしたんです」とAさま。単色にしぼった色使いは、特にご主人のご要望を反映させたものだとか。

 

 

お話の通り、枝もののアレンジと観葉植物のグリーンがナチュラルなアクセントに。大きな窓から入るたっぷりの光を浴びて、生き生きと葉を広げています。

 

 

「引っ越してまだ3カ月なので、いまは植物たちを新しい環境に慣れさせているところなんですよ」と奥さま。毎日のお世話が楽しい日課になっているそう。

 

今回Aさまが新居に選んだのは、落ちついた東向きの低層階。お住まいだった持ち家マンションを売却しての住み替えでした。おもにご主人はエリア、奥さまは広さを重視して物件を探し、築浅で80㎡以上という理想的な物件に出会いました。

 

「ただし間取りや内装・設備は好みに合わなかったので、リノベは必須でした。そこからリノベ会社を探し始め、不動産会社に紹介してもらった2社と、知人から紹介されたSHUKEN Reさんの3社を検討。何度か話し合ってみたら、SHUKEN Reさんだけ対応が全然違ったんです。

 

ほかの2社ではこちらの要望がなかなか理解されず、見当違いの提案が目立ちましたが、SHUKEN Reさんはきちんと要望を汲んで、そこに近づけるように工夫してくれて。私たちの細かなこだわりを否定せず、1つ1つ丁寧にすくい取ってもらえたんです」

 

もともと完成のイメージを明確にお持ちだったAさま。内装やインテリアはもちろん、間取りにも希望を生かし、暮らしやすさと美しさを兼ね備えたお住まいを実現されました。

 

 

家具に調和するモノトーンの空間

 

 

もともと広々としていたLDKでは、間取りを大きく変えずに内装を一新。壁はライトグレーのクロス、床は石張りのような印象のフロアタイルで仕上げました。どちらも「リリカラ」の製品です。

 

 

「よくある木目調の内装材を排除したかったんです。これから犬を飼いたいと思っているので、手入れしやすいという点でもフロアタイルは好都合でした」

 

部材を選ぶ際は最初からメーカーをしぼり込まず、数社のショールームを回ってサンプルを取り寄せ、1つ1つ検討してから決めていったそう。

 

「内装材から水回り設備、家具まで、いくつものメーカーのショールームを回り、1つずつ決定していくのは本当に大変でした。2人で意見が食い違うこともあるから、納得いくまで話し合って。ただ、そのプロセスを経たからこそ、後悔のない選択ができたと思います」

 

 

エクステンションテーブルとチェアは「BoConcept」、ペンダントは「Tom Dixon」。ハイエンドなインテリアブランドならではの洗練されたデザインが、シックな空間をさらに魅力的に引き立てています。

 

 

黒のモダンな振り子時計は、なんと「IKEA」。「3000円くらいだったかな?すごく安価なものなんですよ」と奥さまは笑いますが、このミックス感覚もインテリア上級者ならでは。

 

 

ソファは「arflex」。リビングはお2人の一番のお気に入りスペースで、毎晩のように映画鑑賞するのがルーティンになったそう。

 

「これまでは夜に外食することも多かったのですが、ここに住んでからの外食はほとんどランチに。夜は家でごはんを食べてゆっくり過ごすようになりました。平日でも『今日は何を観る?』と話し合うのが楽しくて」

 

 

リビングの反対側には壁を立て、裏側を収納スペースに。広い空間が間延びするのを防ぎながら、キャリーバッグなどの大型の荷物を収めています。わんちゃんを迎えたらトイレの定位置にもする予定とか。

 

壁の前には以前からご愛用の「ligne roset」の「Togo」をレイアウト。ファブリックを張り替えて新しく生まれ変わらせました。「ここはお風呂上がりにくつろぐスペース。そのためにウォーターサーバーも配置しました」

 

 

機能性にもデザインにもこだわったキッチン

 

 

キッチンでは配管の位置は変えず、オープンな対面式にしてLDとの一体感を高めました。ここでもカラーを黒とグレーで統一し、水回りにありがちな生活感をゼロに。

 

 

「シンクの中までグレーのキッチンは限られていて、『LIXIL』で見つけました。シンクの素材はハイブリッドクオーツ。手入れがラクなのも気に入っています」

 

カウンタートップは自然なテクスチャーを楽しめるセラミック。タッチレス水栓まで黒にこだわって選びました。

 

雑多なキッチングッズが目に入らないことも、Aさま宅の生活感ゼロの秘密。見せない収納のために壁全体を「LIXIL」のキャビネットにして、家電から調理器具まですっきり収めています。

 

 

キャビネットはハッチ式の扉を上に上げたり、ちょっとした作業カウンターが現れたりと、さまざまな開け方・使い方ができる機能的な仕組み。

 

 

普段使いの食器など取り出したいときは、扉の一部だけを下にスライド。余計な動きがなく気軽に開閉できます。

 

「自分に合わせて選んだキッチンは、やっぱり家事がラク。ゴミ箱の位置などもあらかじめ決めておいたので、使い勝手には大満足です」

 

 

水回りは癒しのリラックス空間

 

 

キッチンと同様、洗面室も配管の位置はそのままですが、リビングから直接入れるようにして動線をカットし、面積も広げてゆったり使えるようにしました。

 

洗面台とミラーキャビネットは「LIXIL」。人造大理石のカウンターを壁ぎりぎりまで広げてスペースを確保しました。カウンターと手洗いボウルに継ぎ目のないデザインは、美しさと手入れのしやすさが魅力です。

 

 

「洗濯機も黒にしたかったのですが、機能面を優先して白を購入。普段は目につかないようにロールスクリーンを下げています」

 

ロールスクリーンの設置にあたっては、洗濯機にぶつからないように壁の奥行きを深くしたり、下まで届くように下がり壁を設けたりと、現場で細かく調整。「こういう微調整にもきちんと対応してくださって、SHUKEN Reさんの誠実さを改めて感じました」

 

 

ユニットバスは「TOTO」で選び、黒やグレーのアクセサリーをプラス。浴室用テレビはオプションで追加しました。

 

「防水のポータブルテレビを使う手もありましたが、準備が面倒で使わなくなりそうですし、やっぱりくつろぎ感が違うんですよね。コストはかかったけれど、心の贅沢と考えると、思い切って採用して正解でした」

 

 

黒×グレーのカラーリングはトイレでも徹底されていました。黒のトイレは「LIXIL」、手洗いユニットは「サンワカンパニー」。床は洗面室とお揃いで、石目調のフロアタイルを「サンゲツ」でセレクトしました。

 

 

衣装部屋で愛用品をいつくしむ

 

 

「夫婦2人暮らしだから、個室は最低限で十分」と考えたというAさま。そのうちの1つがこちらの寝室です。床は足音が響かず、素足でも寒くないタイルカーペット。壁は「サンゲツ」のクロスで仕上げました。

 

ベッドは以前からご愛用の「Cassina ixc.」のもの。リノベにあたってファブリックを張り替えました。

 

天井のダウンライトはもともとプランに入っていませんでしたが、工事中の現場で急きょ設置することに。「フロアライトだけでOKと思っていたけれど、やっぱり照明がないと不便かなと考え直して。急な変更でわがままを言いましたが、快く対応していただけました」

 

 

もう1つのプライベートルームは衣装部屋。5.5畳の洋室に「IKEA」の収納ユニットを置き、お2人のワードローブやバッグ、靴などをきれいに収納しています。

 

「狭いウォークインクローゼットに押し込むのではなく、こんなふうにゆったり並べてみたかったんです。そのほうが持ち物をかわいがれる気がして。家具や観葉植物も同じですが、お気に入りを愛でられる生活っていいですよね」と奥さま。

 

お2人ともインテリアやファッションが大好きというAさまご夫妻。1つ1つのものをこだわって厳選し、大切に保管して長く愛用するライフスタイルが垣間見えました。

 

 

玄関では収納スペースをリニューアル。天井まであった靴箱をカウンタータイプに変えて圧迫感をなくしました。飾り棚として使えるメリットもあり、この日はきれいなミモザがスタッフを迎えてくれました。

 

 

リビングの入り口は大きく間取りを変更。もともとは左に曲がってから入る動線でしたが、ドアの向きを変えて廊下とリビングをストレートにつなげました。風通しがよくなったのもポイントです。

 

 

「内装材も設備もすべてバラバラのメーカーで選んで、自分たちで組み合わせたので、どんな雰囲気になるか想像もつきませんでした。

 

80点なら十分かなと思っていましたが、引き渡しで初めて完成形を見たら、満点に近い仕上がりでした。思った以上によくできていて、時間が経っても満足度は変わりません」とご主人。

 

奥さまは「夫婦でも考え方や好みは違うもの。とことん話し合って、2人とも気に入るものが見つかるまで根気よく探し続けたことが、成功のカギだったと思います」。

 

お2人で力を合わせ、すみずみまで妥協せずに要望を積み重ねたことで、理想のイメージが形に。これから2匹のイタリアングレイハウンドをお迎えする予定というAさま。新たな暮らしがスタートする日を心待ちにしているそうです。

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋