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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Surprising Idea

この記事の見所ポイント

  • 「娘さんの小学校入学前までに」というスケジュール重視でリノベに着手 。
  • 狭いキッチンと使い勝手のよくない収納の改善がメインテーマに。
  • 斬新なレイアウト提案のおかげで、広くて開放的なキッチンが完成!
  • WIC、パントリー、玄関土間を設けて収納の悩みも解消。

 

 

この日訪ねたのは、ご夫妻と小学3年生になる娘さんの3人で暮らすIさまのお宅。塗り壁風のテクスチャー入りの白いクロスやオーク材のフローリングで明るくシンプルに仕上げた空間は、日当たりのよさも相まって心地よさ満点です!

 

こちらのマンションはご主人がまだ独身のころ、「賃貸でも家賃がかかるのだから」と中古で購入された物件だとか。窓から川が望めるなど、目の前が開けていてご主人のご実家から徒歩圏という立地が決め手になったそうです。

 

 

ご結婚後、そのままこちらのマンションで奥さまとの新生活をスタートさせ、娘さんの誕生で3人暮らしに。

 

「内装も設備も建築当時のままだったので、漠然と子どもが小学校入学前にリノベをしたいなと考えていたんです。リノベ会社を探すといった具体的な行動に移ったのも、『小学校に上がるまでに完成させるには、今、動き始めなければ!』と逆算したからで、わが家の場合は“時期”や“時間”が背中を押すきっかけになりました」とご主人。

 

「子どもがまだ小さいうちにリノベをすると、張り替えたクロスにお絵描きされてしまったりしそうなので」と、奥さまもご主人のお考えに賛同。「リノベ前は段差の多い部屋だったので、赤ちゃん時代の娘は段差を乗り越えながらハイハイしていました(笑)」

 

 

ダイニングの壁面には、梁になじむように吊り戸棚が造作されていました♪ ご夫妻で半分ずつ分け合って、それぞれのコレクション(奥さまはカプセルトイ、ご主人は飛行機模型etc.)をディスプレイ。「無印良品」のシェルフとウォーターサーバーのサイズを加味した設計のため、壁一面の造り付け収納のようにジャストフィットしています。

 

 

悩みのタネだった収納

 

リノベに取り組むことになって、ご夫妻が改善したいと思っていたのが「収納」だったとか。「靴は玄関に置ききれなくて、玄関横の洋室に靴用の棚を置いていました。洋服も洋室のクローゼットや和室の押し入れと、家のあちこちにしまってある状態で使いにくかったんです」とご主人。

 

収納の使い勝手アップのため、おふたりが希望したのがパントリー、WIC、玄関土間。リノベで見事に実現していますから、このあとひとつひとつご紹介していきますね!

 

 

こちらはLDとオープンにつながるキッチンです。「収納」のほかに、Iさま邸のリノベでもうひとつ大きなテーマになったのが「キッチン」でした。現在のキッチンは南北にゆったりと配置され、背面側にはカップボードも設置されていますが、以前は東西の方向に壁付けで配置されていて、間口の狭い使いにくいキッチンだったそう。

 

「SHUKEN Reさんを含めた数社のリノベ会社さんにキッチンを広くしたいという希望を伝えたところ、他社さんからは既存の向きのままL字形キッチンやⅡ型キッチンにするご提案をいただいたんです。いっぽうSHUKEN Reのプランナーさんは、キッチンを90度回転させて現在の南北に配置するプランを提案してくれて……」と奥さま。

 

 

当社のプランを見て、「その手があったか!」と膝を打つ思いだったというご夫妻。キッチンで作業しながらテレビが見られて、ご希望のパントリーもしっかりプランに反映されていたことから、「キッチンのご提案が、SHUKEN Reさんにお願いすることにしたいちばんの決め手になりました」(ありがとうございます!)

 

 

システムキッチンとカップボードは、プランナーから提案のあった「クリナップ」の製品をチョイス。奥さまいわく、「メーカーにはこだわりがなかったのですが、木製の様な雰囲気を感じられるところが気に入ってこちらにしました」

 

通路のスペースを確保するため、システムキッチンは奥行きが少しだけ浅いタイプを採用。その関係でビルトイン食洗機が小さめのものになり、食器洗いは手洗いも併用しているそうですが、以前は食洗機自体がなかったので大助かりだとか。

 

 

キッチンの奥にはご希望どおりのパントリーが! 右手が可動式のオープン棚、左手は冷蔵庫置き場です。オープン棚は現在、食材などの収納にフル活用していますが、必要に応じて小さな冷凍庫を置くことも想定しているそう。フレキシブルに使えるのは可動棚ならではですね!

 

 

そして、目が釘付けになってしまうのが素敵な色柄のクロス!「サンゲツ」が扱うフィンランドのテキスタイルブランド「フィンレイソン」のもので、奥さまがインスタで見かけてひとめ惚れしてしまったのだとか。

 

広い面積に使うのは勇気がいる色柄かもしれませんが、アクセントクロスのお手本のような使い方です。毎日、目にするたびにうれしくなってしまいそうですね!

 

 

場所は変わって、こちらはLDのリビング方向を見たところです。以前は奥にリビング、手前に和室と2部屋が並んでいましたが、壁を取り払って広々としたLDに生まれ変わりました。

 

娘さんはピアノの置き場所ができて喜んでいるそう。「飽きが来ないように、内装は白を基調にしたかった」と奥さま。ブラインドはやさしい質感の木製のものを選びました。左手の室内窓の奥は寝室です。

 

 

LDの天井は躯体あらわしに。白でまとめた空間のカッコいいアクセントになっています。段差の多かった空間がリノベでフラットになりましたが、床高が上がったため、少しでも天井高を確保したいとあらわしにすることに。

 

「天井板をはがしたところを見て、うわっ、大丈夫かなと思ったのですが、プランナーさんにすごくきれいですね~と言われて、そうなんですか?って(笑)」とご主人。確かに、30数年が経過したマンションの躯体部分を目にすることはなかなかないですし、判断つきかねますよね。

 

「モダンな感じになってよかったです」とおっしゃるのは奥さま。おふたりとも躯体あらわしの天井を気に入ってくださっているご様子です。

 

 

LDの床は窓辺だけフロアタイルで仕上げてインナーテラス風に。「半室外のようなスペースができて、メリハリがつくのがいいなと思ました。今後、植物を置いたりしたいですね」と奥さま。

 

 

こちらは、リビングと室内窓でつながる寝室です。現在は奥さまと娘さんの2人で使っているそう。リノベの情報収集中に、くすんだグリーンのクロスを採用した寝室を見かけて、当初から寝室にはこんなグリーンを使いたいと考えていたそうです。

 

リノベを機に、たくさんお持ちだった本や漫画の“断捨離”をしたそうですが、どうしても手放せないお気に入りは寝室内に造作した本棚に収めました。余談ですが、処分してしまった漫画をあとになって娘さんが好きになり、読みたいと言われてしまう誤算!?もあったとか。

 

 

室内窓はご主人がぜひ採用したかったそう。見た目のカッコよさにひかれたといいますが、実用面でも大活躍。寝室にエアコンを設置できなかったことから、リビングのエアコンの暖気や冷気を取り込むのに役立っています。目隠しもできるように、寝室側にはロールスクリーンも設置しました。

 

 

ここまで、正面に見えるリビングドアの向こう側をご紹介してきましたが、ここからはその手前側を見せていただきましょう。リビングドアは、寝室やパントリーのアクセントクロスとの相性を考えてグリーン系にしたそうで、白と木目の空間にとてもよく映えています♪

 

 

こちらは、玄関を入ってすぐ左手にある子ども部屋です。勉強はダイニングですることが多く、ベッドの購入もこれからなので、現在はご主人の寝室として使っているそう。

 

お子さんの成長に合わせて長く使えるようにと、デスクは市販の学習机ではなく造り付けを希望された奥さま。床はヘリンボーン柄が気に入ったフロアタイルで、壁の一面はラベンダー色のアクセントクロスを採用しています。娘さんがもう少し大きくなったら、また素敵にお部屋が進化しそうで楽しみですね♪

 

 

子ども部屋の隣には、こちらのWICがあります。リノベ前は洋服があちこちの部屋に分散されていて、使いにくさを感じていたというIさま。洋服が一括収納できるようになり、掃除機やスーツケースなどもラクラク置ける便利なスペースができました。

 

コの字形にハンガーパイプと枕棚を設置して、下段には収納ケースを置いているので収納力は満点! 正面の枕棚はすぐ上に梁があり、苦労してぴったり入るケースを見つけたそうです。照明を人感センサーライトにしたのも正解だったとか。

 

 

洗面室は、「落ち着いた雰囲気にしたくて」とグレーのアクセントクロスを採用。当初、洗面台は造作を検討していたそうですが、「TOTO」のショールームにユニットバスを見に行った際に、新商品として展示されていたこちらの洗面台を目撃! ミラーも含めて、トータルでおしゃれでかわいいと、こちらの商品を採用することにしたとか。

 

「以前の洗面台は収納が少なかったので、収納力があって、しかも隠せるところが気に入っています。木部の色も好みにぴったりで、ボウルも四角くて大きめなのが使い勝手がいいですね」と奥さま。

 

 

ユニットバスは「TOTO」の製品です。以前は追い炊き機能がなく不便だったことから、追い炊きできるようになったのが何よりうれしいポイント。アクセントパネルは、住まい全体のトーンに合わせた色を選びました。

 

 

扉を開けて、思わず「わぁ~!」と声が出てしまったのがトイレです。黄色いアクセントクロスが素敵ですよね! 「明るさ」と「落ち着き」の両方の雰囲気が欲しくて、こちらのクロスを選んだとか。左右の壁もクロス仕上げで、ヘリンボーンに貼ったタイル風の柄がおしゃれです。

 

便器は、広く感じられるようにとタンク付きで手洗いのないタイプに。トイレットペーパーホルダーは、奥さまが選んだ「カワジュン」のガラス棚付き2連タイプ。「お気に入りですが、意外とガラス部分にペーパーの細かい紙くずがついてしまうので、こまめに拭いています」

 

 

こちらは玄関で、土間部分からドア方向を見たところ。現在はディスプレイスペースになっている壁のへこみ部分がリノベ前に靴箱があった場所で、「靴を玄関に置ききれなかった」というお悩みがよくわかります。

 

 

リノベで念願だった玄関土間ができ、そのお悩みも見事解決! 入居当時は子ども用の自転車置き場としても重宝していたそうです。子ども部屋との間仕切り壁は有孔ボードで仕上げて、旅行先で購入したご当地プレートなどを楽しくディスプレイしています。

 

 

娘さんの小学校入学に合わせてリノベに取り組まれ、ご入居からおよそ2年半が経過。住み心地をうかがうと、「すごく住みやすいです。やっぱり、キッチンが使いやすくなったのがいちばんですね。料理をするにも食器を選ぶにも、テンションが上がるというか…(笑)。ダイニングで勉強する娘を見守りやすくなったのもうれしいです」と奥さま。

 

「リノベ前の悩みや不満が全部解消されたのがよかったですね」とおっしゃってくださったのはご主人。「少ない収納スペースにたくさんものを詰め込んでいて、取り出すのが大変だからと、使わなくなってしまったものがいろいろとあったのですが、そんなこともなくなりました」

 

 

住まいの中で、奥さまは気持ちよく在宅勤務ができるダイニングのご自分の席が、ご主人は造作のコレクション棚が特に気に入っているそう。

 

「コレクション棚は、リノベ前の現地調査でコレクションの品々を目にしたプランナーさんからの提案だったんです。希望として意識下にはあるけれど、自分たちで言語化できないようなことを、プランナーさんのほうから提案していただけたことがありがたかったです」とご主人。

 

 

リノベ検討中のかたへ“先輩”としてアドバイスを…とお願いすると、「こんなものが欲しい、こんな暮らしがしたい、というほかに、今の住まいの不満や解消したいことをまとめておくといいかもしれません」と奥さま。

 

まさにそんなアドバイスどおりに、プランナーとの二人三脚で住まいの不満や不具合を解消したIさま夫妻。娘さんと3人で、これからも仲よく快適に過ごしていただきたいです♪

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋