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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Quality of Life

 

この日に訪れたのは、奥さまが長年お料理教室を主宰されているHさまのお宅。招き入れられたキッチンは、まるでショールームのようなスタイリッシュな空間でした。初めて見る設備機器も多く、スタッフのテンションは爆上がり!

 

 

マットブラックの面材とデクトンのセラミックのフルフラットカウンター、ドイツの設備メーカー「ガゲナウ」のビルトインオーブンなど、どこを切り取ってもため息の出る美しさ。

 

 

キッチンは「クチーナ」。ツヤ感を抑えたマットな質感と「光を吸い込むような黒」が気に入ったそう。

 

 

背面とコンロ脇の壁面には表情豊かな石材を採り入れました。微妙なグラデーションと素朴な手触りが、モダンなキッチンにナチュラルなアクセントを加えています。

 

 

熱源はIHとガスコンロを併用。オーブンと同じ「ガゲナウ」の製品です。IHは小さなお鍋にも反応するのがポイントで、「ストウブ」のミニサイズのココットも使えるのだとか。ずらりと並んだ姿にときめきますね♡

 

 

調理器具や食材などをまとめているのは、廊下をはさんだパントリー。3面に造りつけた棚をフル活用して、手に取りやすく整理されています。お料理教室で使う製菓道具もたくさん!ついじっくりと見入ってしまいました。

 

H さまがこのマンションを購入されたのは23年ほど前で、リフォームやリノベをせずにお住まいになってきたそう。

 

物件は1992年に建てられたもので、広さにも間取りにも大きな不満はありませんでしたが、主人が退職し、子供も結婚して孫も頻繁に来るようになり暮らしも家族構成も変わりましたので、老後に備えて水回りを中心に住みやすく綺麗に一新しようと計画しました。

 

ご主人が設計のお仕事をされていたことから、リノベプランはご自身で計画。私たちはおもに施工を担当させていただきました。

 

「SHUKEN Reさんにお願いしたいちばんの理由は、『クチーナ』のキッチンの施工実績があったこと。

 

キッチンをリノベの中心としてお考えだったHさまにとって、理想のキッチンを形にできることが必須条件。「工事が始まると、両社でしっかり連携してくださって。現場で出した細かなリクエストにも快く対応してくださいました」

 

 

以前のキッチンはダイニングと仕切られていましたが、壁を取り払ってオープンスタイルに。閉塞感がなく見通しのいいキッチンに生まれ変わりました。お料理教室のときは6~7人の生徒さんでカウンターを囲んで作業するそう。空間がつながったことで、ダイニングも広々とした印象に。

 

「ショールームで惚れ込んだ黒のキッチンでしたが、家では重くて暗い雰囲気になるのでは?と不安も。でも完成したのを見た時はイメージ以上の仕上がりに感激。しばしその美しさに見惚れてしまいました(笑)黒とグレーのキッチンはお料理もお花も置いたものがとても綺麗に見えます。」

 

 

ダイニングテーブルとチェアは以前からご愛用のものですが、キッチンに合わせたようにしっくり馴染んでいます。ダイニングの壁面収納も「クチーナ」。たくさんの食器をすっきりと隠す収納にされています。

 

 

収納の一部を空けて、「大建工業」のパネルを設置。左官材で仕上げたようなナチュラルな見た目ですが、拭き掃除のできるさらりとした質感で、光を当てると深い陰影が生まれます。

 

 

リビング側の壁はグレーのクロス。「小さなサンプルでグレーのトーンを選ぶのはとても難しくて、濃いグレーは暗くなるんじゃないかと心配でしたが、たくさんの事例を経験されている担当のプランナーさんに背中を押してもらって、中途半端な明るめのグレーにせず思い切ってこれくらいはっきりしたグレーにして正解でした。」

 

 

壁の素材と収納でモダンな空間に

 

 

ダイニングにつながるリビングでは、広さなどは変えずに内装のみをリニューアルしました。折り上げ天井も既存のデザイン。もともとの仕様のよさが感じられますね。

 

 

ひときわ目を引くペンダントは色と形の変化を楽しめる遊び心のあるデザインです。

 

 

もっとも大きく変わったポイントがテレビ裏の壁面。「名古屋モザイク」の「インストン」というタイルで、自然な色合いとテクスチャーが魅力的です。天井には間接照明を設置して、陰影豊かな表情を際立たせました。

 

 

壁の前には大きなスピーカーやアナログプレーヤーが。音楽を愛するご主人のこだわりのオーディオで、ジャズやクラシックを楽しまれているそう。

 

 

こちらの収納家具もリノベで新たに採用したもの。青山にショールームを構える「CUUMA」のシステム収納で、ダイニングに合わせてブラックを選びました。上に飾られた燭台も素敵♡

 

「リノベを機に収納のスタイルも見直して、すべて扉や引き出しに隠す収納にシフトしました。すっきり見えてお掃除しやすいのがいいですね」

 

廊下に通じるドアは、もともとダイニング側に設置されていました。ドアをそのまま再利用して位置を変えたことで、リビングからプライベートルームへアクセスしやすくなりました。

 

 

柄クロス&カラークロスをインテリアに生かして

 

リビングのドアを開けた正面がこちら。廊下の突き当たりに素敵なコーナーが待っていました!

 

 

美しいブルーの壁紙と李朝家具のチェストが、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。壁紙はゴッホの描いた枝をモチーフにしたもの。「これに一目惚れして、ぜひどこかに使いたいと思っていて。もともと持っていた李朝家具と合わせたら、雰囲気がぴったりだったんです」

 

ご主人のお仕事の関係で、ロンドンや上海に居住経験のあるHさま。「海外暮らしの間にシノワズリ調のインテリアが好きになり、リノベしたらどこかに使いたいと思っていました」

 

 

シノワズリ調のあしらいはほかにも。こちらは玄関の靴箱の上のディスプレイです。額絵とシンメトリーに配したゴールドの置物が、さりげなくエキゾチックな印象。天井にはスポットライトも設置しました。

 

「以前はシンプルなデザインが好きだったけれど、だんだん柄ものに惹かれるようになって。転機になったのはコロナ禍の直前に訪れた、ロンドンのテキスタイルショップ『リバティ』。ここであらためて柄ものの魅力に気づきました」

 

2つあるトイレには「ウィリアム・モリス」の壁紙をチョイス。どちらもカラークロスと組み合わせたことで、柄の美しさと繊細な色合いが引き立っています。

 

 

寝室のそばにあるプライベートなトイレは、深いグリーンとブルーを基調にコーディネート。

 

 

こちらは玄関ホールに面したパブリックなトイレ。愛らしい花々を散りばめたデザインに心ひかれます。手洗いカウンターはもともと設置されていたもので、お客さまや生徒さんにも便利に使っていただいているそう。

 

「インテリアに色・柄を生かしたことで、日常に楽しいアクセントが加わりました。もっと前にリノベしていたら、シンプル一辺倒の内装になっていたかも。リノベは長年の夢だったけれど、じっと待ちながらイメージをあたためていてよかった!」

 

 

快適な水回りでリフレッシュ!

 

 

キッチンと同様、設備にこだわったのが水回りです。こちらの洗面室では広さやレイアウトは変えず、内装と洗面台回りを一新しました。

 

洗面台は「クチーナ」にオーダー。床はアジアンテイストのスパをイメージして、さらっとした肌触りの素材で仕上げました。濡れた足でも滑らないのもお気に入りだそう。

 

 

洗面ボウルのデザインと広いカウンターがホテルライクな雰囲気。ミラーの下に設置した間接照明がカウンター上を明るく照らします。こまごました洗面用具などはミラーの内側にすっきりと収納。

 

 

洗面室の奥につづくランドリーコーナー。「ミーレ」の洗濯機と乾燥機は既存のもので、ご入居当時から設置されていたそう。

 

 

ゆったりとしたバスルームは「TOTO」の「シンラ」。ご主人はレインシャワー、奥さまはマイクロバブルバスやミストサウナがお気に入りとか。照明の明るさを調節できるため、あえて暗めにして入浴することも。最高の癒しタイムですよね!

 

「浴槽を自動で洗浄してくれる機能も組み込みました。手入れがラクで、入浴が毎日の楽しみになって、お風呂ひとつをとっても生活の質が一気に上がりました」

 

 

キッチンや水回り、ポイントとなる内装のリノベで、住み慣れたお住まいを一新されたHさま。「寝室とそれぞれの個室は、床と壁を張り替えただけ。全体をゴージャスにするのではなく、いちばん変えたかったところに予算とエネルギーをかけたことで、満足度の高いリノベになったと思います」

 

「何といっても満足なのはキッチンですね。使いやすさとデザインに毎日感動しています(笑) 。リビングの窓から外を見ながらお料理ができるのもうれしい。以前は天気のいい日でも、壁で仕切られたキッチンにこもって作業していましたから」

 

やっぱり生活の質を高めてくれるのは、毎日使うお風呂やキッチンなのでは?とおっしゃるHさま。撮影の最後には、なんとお手製のデザートを用意してくださいました!プロの技が詰まった美しいデザートに、スタッフ一同は大感激♡おいしくいただいておいとましました。Hさま、ご馳走さまでした!

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋