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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

メリハリ・リノベ

 

リノベーションの相談で当社を訪れるかたの多くが

「やりたいこと」をたくさんお持ちです。

 

でも、予算の関係でそれをすべて叶えるのはむずかしい

場合も……。

 

この日うかがったI様は、しっかりとコスト調整をしながら

「やりたいこと」をほとんど叶えてしまったお宅!

 

リノベ後のお住まいの様子を見せていただきつつ

リノベのこだわりとコスト調整術についてくわしく

お話をうかがってきました。

 

 

I様はご夫婦と5歳の男の子の3人家族。

 

千葉県浦安市の中古マンションを購入してリノベに

とり組みました。

 

それまでは同じエリアの賃貸マンションに暮らして

いましたがお子さんの小学校入学前に持ち家をと考えて

本格的に物件探しをスタート。

 

ご実家が一戸建てだったことや、賃貸マンション時代は

1階の部屋ですぐ外に出られるのがママ友たちとの交流に

便利だったことから当初は一戸建ての物件を検討したと

いいます。

 

ところが、これまで暮らしていた浦安エリアにこだわると

一戸建ては予算が合わずエリアを変えるかマンションに

変更するかを再検討。

 

ご結婚を機に関西からこちらへ移ってきた奥様にとって

友人知人が増えてきたこのエリアは離れがたく

マンションに路線変更することにしました。

 

「やりたいこと」がたくさんあった奥様

 

内見2軒目で理想の物件と出会えたというI様。

 

当日おじゃましたスタッフは広々としたLDKに

まずびっくり!

 

角部屋で明るく開放感がありご夫妻のこだわりが

うかがえるインダストリアルスタイルの家具や照明が

素敵にコーディネートされていました。

 

 

リノベでは、

「とにかくやりたいことがたくさんあって……」

と奥様。

 

「僕が止めないとどんどん予算が上がっていくので

“なにを削るか”ということに終始したリノベだった

かもしれません(笑)」とご主人。

 

奥様は、雑誌を見たり、リノベ経験者の友人宅を

見せてもらったりして「リノベでやりたいこと」を

具体的にたくさんお持ちでした。

 

たとえば、モルタル仕上げの広い玄関広々としたLD

躯体あらわし、造作の洗面台、ワークスペース、

室内窓……。

 

あれ? それって全部叶っていませんか!?

 

 

隣接していた和室をとり込んだことで、

LDはとても広々。

 

元和室だった場所は息子さんのプレイルームとして

活用しています。

 

少し前に5歳のお誕生日を迎えた息子さん。

 

誕生日会のときのデコレーションが残る正面の壁は

躯体あらわしを実現できた場所です。

 

誕生日会の当日、この壁を背景に窓からの光を受けた

息子さんやお友達がとてもドラマチックに見えたそうで

 

「フォトスタジオみたいでした」とご主人。

 

天井に設置した、もの干し用のバーもとても重宝しているとか。

 

「洗濯物は外に干していますが帰宅して洗濯物を

とり込んで少し落ち着いてからたたみたい」というときに

一時的にかけておけるのが便利。

 

干すときも、ここでハンガーなどにかけてまとめて

外に持っていきます。

 

左手には、おもにご主人が使っているワークスペースがあります。

 

 

ワークスペースは撤去した和室の押し入れだった場所で

洋風のクローゼットにする案もありましたが念願だった

ワークスペースをこちらにプラン。

 

室内窓もあり、奥様の当初の「やりたいこと」が

しっかり反映されていますね!

 

デスクの背面側は収納になっていて扉のないオープン

なつくりにしたことで

 

「開け閉めのアクションなしで物の出し入れができる

のが便利です」と奥様。

 

ご主人も「家族の気配が伝わりながらも、こもれる

感じが気に入っています」。

 

不動産会社さんの「推し」で当社をリサーチ

 

ところで、I様は数あるリノベ会社の中から

どうして当社を選んでくださったのでしょう?

 

リノベをすることになっていいなと思う会社を

10社ピックアップしていたという奥様。

 

物件購入のときにやりとりをした地元の不動産会社さんに

「浦安だったらSHUKEN Reさんがいいよ」って言われた

のですが、実は私がピックアップした中には入っていなく

て、あわててネットで調べました(笑)」

 

 

 

事前にチェックしていた10社を差し置いて(!?)

当社にコンタクトをとってくださったI様。

 

実際に相談にうかがったら雰囲気がとてもよくて

たくさんあった希望も「ここなら聞いてくれそう」

と感じたことが依頼の決め手になりました。

 

ありがとうございます~~!!

 

 

I様邸では、どうしても希望どおりといかなかった部分も。

 

LDKの床は、マンションの規約の関係で

遮音フローリングを採用する必要がありました。

 

インダストリアル風のハードな質感の無垢材を使いたい

という希望があったI様。

 

「でも、こればかりは仕方ないので基準をクリアしている

遮音フローリングの中からできるだけ好みに近いものを

選びました」。

 

「希望どおり」とはいかないことが起こりうるリノベ

では、I様のように柔軟かつ前向きに考えることも大切

かもしれませんね。

 

キッチンでコストダウン実現!

 

続いて、キッチンを見せていただきましょう。

 

既存のキッチンも現在と同じ場所にありましたが

圧迫感のあった吊り戸棚をはずして、

クリナップのシステムキッチンに入れ替えました。

 

 

当初はほかのメーカーのシステムキッチンを検討していた

I様。

 

無垢材と黒のアイアンの組み合わせが特徴的な

スタイリッシュなキッチンでしたが価格が高めで

二の足を踏んでいたそう。

 

よくよく考えると、現状のようにダイニング側に腰壁を

設けるなら「そのキッチンのよさが生かされないの

では?」ということになってキッチンの費用を全体的に

コストダウンできるクリナップのものを採用することに

しました。

 

黒い水栓は奥様のお見立てです。

 

「最初からずっと黒がいいって言っていたのですが、

最後の最後で本当に黒でいいか気持ちが揺れて

しまって……」と奥様。

 

するとご主人が「初心に戻れ!」と活を入れてくれた

(!?)そうで、無事、黒に決定。

 

部活動の監督と選手みたいなエピソードに

クスッとしてしまったスタッフでした。

 

 

キッチンの背面側は、以前から愛用していた

unicoの食器棚を置けるように造作。

 

今、その食器棚を置いているスペースは

隣室のクローゼットだったスペースで

壁を後退させてキッチン側を広げてもらったんです。

 

プランナーさんにその提案をしてもらったときは、

 

「すばらしい~!!と感激してしまいました」

 

キッチンの間仕切り壁&腰壁は黒板&マグネット

塗装仕上げに。

 

I様がDIYで挑戦したものでこれもコストダウンに

貢献しています。

 

 

リノベ関連の本や雑誌などを見て背面側の造作棚に

ついても事前にイメージがあったというI様。

 

オープン棚に食器やキッチン雑貨が並ぶ様子は

おしゃれなカフェのようです。

 

ご夫婦ともに白い壁が好きではないことから

壁のクロスは家じゅう薄いグレーで統一し

キッチンの背面側は濃いグレーを採用しました。

 

「汚れが目立たないし、背景になったときに手前に

明るい色が来ても暗い色が来ても合うのがグレーの

いいところ」とご主人。

 

廊下にも念願の室内窓を!

 

場所は変わって、こちらは廊下のつき当たり。

右手にLDKの出入り口があります。

 

リノベ前、こちらのスペースは床から天井まである

物入れでしたが収納スペースは十分あるからとすべて

撤去してご主人の発案で室内窓をつけることにしました。

 

 

「そうしたら、今度は窓の下のスペースがもったいなく

思えてきて(笑)、下部だけ収納にできませんか?

と相談させてもらったんです」と奥様。

 

プランナーが見つけた既製品の靴箱が偶然にも

このスペースにぴったり!

 

予算を抑えながら腰高サイズの収納を追加することが

できました。

 

 

追加した室内窓のおかげで誰かが帰宅すると帰宅した

人も部屋にいる人もそれぞれに気配が伝わってよかった

とか。

 

疲れて帰ってきても、室内窓からもれるあたたかな光が

ひと足早く「おかえり」と迎えてくれますね!

 

こだわりもコストダウンも叶えた水回り

 

ネットや雑誌などを見て造作の洗面台に憧れていた奥様。

 

大きな実験用シンクも採用したいと思っていました。

 

 

念願の造作の洗面台は下部に引き出しと可動式の棚も

設けて色を合わせたミラーも設置。

 

実験用シンクは子どもの上履きなども洗えてとても便利で

す。水栓はとても悩んだのですが病院や介護施設で使われ

ているものを選びました。「指先が汚れていても手の甲の

部分でレバーを動かせるので使い勝手がいいんです」

 

リノベのリサーチ中にモルタル風に仕上がる左官材の

モールテックスを知りキッチンの壁か玄関の床に使いたい

と考えたそう。「でも、面積が大きいとコストも膨大で……」。

 

検討の結果、洗面室の壁の1面をモールテックス仕上げに。

賢くコスト調整しながら、希望の素材を使うことができました。

 

 

「家族でキャンプに行ったときに公衆トイレの床が黒っぽ

い色でそのイメージを反映したかった」というトイレ。

 

「でも、黒だとちょっときつい印象になってしまうかなと

すごく分かりにくいんですけど(笑)デニムの色に

しました」と笑顔の奥様。

 

床に濃い色を使ったことで空間が引き締まってよかったとか。

 

奥の壁に棚を造作したいっぽうで便器は既存を生かし

温水洗浄便座だけ新しいものに交換。

 

これもコスト調整に役立ちました。

 

長年イメージをあたためていた玄関

 

玄関は、たたき部分をモルタル仕上げにしたい!

というのが奥様の長年の夢でした。

 

 

ショップやカフェなどで目にしたイメージを下敷きに

造り付けのベンチもあるゆったりと余裕を感じられる玄関

に仕上がりました。

 

リノベでテンションが上がる住まいに!

 

リノベで印象に残っていることをお尋ねすると「自分たち

が分からないことやちょっと疑問に思ったようなことを

プランナーさんにうかがうとちゃんと響いて、ちゃんと

答えてくれたことがありがたかったです」とご主人。

 

 

「わが家は電気のスイッチにもこだわって、神保電器

のもの、アメリカンスイッチ、トグルスイッチ……と、

スイッチのデザインを見くらべたい人は、わが家で

ひととおり見てもらえるくらいいろいろなものを採用

したのですが(笑)」

 

目をつけていた5連のもの廃番になってしまっていて、

プランナーさんがイメージどおりのものを見つけてくれた

のもうれしかったですね

 

プランナー一同のモチベーションが一気に上がるような

お言葉ありがとうございます!

 

 

お引き渡しは2020年の11月で、取材にうかがったのは

ご入居からまだ2カ月という時期でしたが、

「広々しているのでゆったりできるし、明るいので

住み心地はすごくいいです」

 

「家にいる時のテンションが違います。掃除をするに

してもテンションが上がってきれいにしようって思いま

す」と、お二人そろって笑顔でお話くださいました。

 

LDK以外の3室の個室は大きく手を入れず壁材と床材を

変えるだけにしたりユニットバスや個室&水回りのドアは

既存のまま活用したりと、ご紹介した以外にもコストを

抑える工夫をこらしたI様邸。

 

こだわる部分とコストを抑える部分のメリハリを効かせた

ことで叶えたかった希望はほぼ実現!

 

今後リノベを予定しているかたには、とても参考になる

お宅に違いありません。

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき

ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子